毎日食べたい、いちじくの効能。女性に嬉しい効果がたっぷり!
Date:2018.05.17
旧約聖書にも登場するといういちじくは、数千年に渡って人々に愛されてきました。
日本でも庭木としていちじくが植えてあるお宅も多いですね。
それだけの長い間食べ続けられてきたのには理由があります。栄養価が高く、健康や美容に効果抜群!
女性にも嬉しい効果が多く、食べないのはもったいないです。
そこで今回は、いちじくの効果効能について詳しくご紹介します。美味しい食べ方もあわせてご紹介するので、美容のためにも是非食べて下さいね。
この記事の目次
不老長寿の果物?古代から食べられているいちじく
若い人にはあまり馴染みのないフルーツかもしれませんが、日本でも実のなる庭木として人気があります。
旧約聖書にも登場するいちじくは、古代ローマでは不老長寿の果物だといわれ、トルコでは聖なる果実と呼ばれています。
とても古くから世界中で親しまれてきた果物なのです。
食べている部分は実は花
いちじくは漢字で書くと「無花果」。花も実もないと書きますが、花が咲かないのではなくて食べている部分が花なのです。
普通の果実とは仕組みが違い、実の中に花が入っているのです。
いちじくを切ってみると、赤紫の果実の中に白いプツプツがたくさんありますが、あれが実は花なんです。ちょっと面白いですよね。
ですから厳密にいうと果物というより花を食べていることになるのですが、こちらの記事ではわかりやすく「果物」としてお話をします。
食べなきゃ損!女性に嬉しい、いちじくの効果効能
さっぱりした味わいがおいしいいちじくですが、健康や美容にとても良い効能がたくさんあるんです。
胃腸の調子を整える
いちじくを切ると白っぽい果汁が溢れてきますが、この果汁にはタンパク質分解酵素であるフィシンという成分が含まれています。
他にも、
- アミラーゼ
- リパーゼ
などの消化酵素も含んでいるので、これらの働きによって消化を促進します。
胃腸の調子を整えてくれる果物ですから、脂っこいものがお好きな人にもおすすめです。
むくみの予防
いちじくは果物の中でもミネラルを豊富に含んでいますが、女性に嬉しいのはカリウムでしょう。
カリウムは体内の余分な塩分や水分を排出してスッキリさせてくれる働きがあるので、いちじくはむくみやすい人におすすめなのです。
また、朝起きた時に顔がむくみやすい人やむくみ太りが気になる人にもいいですね。デトックス効果で顔も身体もすっきりするでしょう。
便秘の解消
いちじくにはペクチンも豊富に含まれています。
ペクチンは水溶性食物繊維で、お腹の中に入るとゲル状になって膨らみ、胃の中のものを包み込みながら腸まで進みます。
そして便を柔らかくしたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして、便秘の解消に役立ちます。
また、腸の善玉菌のエサになるため、善玉菌の働きを活発にすることにより悪玉菌の増殖を抑えます。
そのダブルの働きで腸内環境を整えてくれるんです。便秘に悩む女性は多いと思うので、いちじくでお腹の中をスッキリさせたいですね。
血糖値の上昇を抑える
食物繊維の働きは腸内環境を整えるだけではありません。食物繊維には血糖値の急上昇を抑えるという働きもあるので、
- 糖尿病
- コレステロールの増加
- 中性脂肪の増加
を予防するのにも役立ちます。
疲れ目の予防
いちじくといえば、切り口がきれいな赤紫色をしていますね。この色こそがアントシアニンの色です。
アントシアニンといえば、
- ブルーベリー
- 赤ワイン
- 茄子
などに含まれていますね。赤紫色の色素で、ポリフェノールの一種です。
アントシアニンは網膜を保護して視力回復に役立つといわれている栄養素です。
- 眼精疲労
- 視力の低下
が気になる人に摂って欲しい栄養素です。
特に、パソコン仕事などで目が疲れている人におすすめです。
鉄分補給で貧血予防
ミネラルが豊富ないちじくは鉄分も含んでいるので、貧血ぎみの人にもありがたい果物。
貧血には種類がありますが、鉄分が不足しているかも、と思ったらいちじくで鉄分補給をしたいですね。
骨を丈夫にし、精神安定効果も
いちじくにはカルシウムだけでなくマグネシウムも含まれているので、この2つのミネラルの相乗効果で、骨や歯を丈夫にします。
またカルシウムには精神安定効果もあるので、イライラしたときはいちじくを食べると気持ちも落ち着くかもしれません。
女性の不調の改善
いちじくが女性に嬉しい果物だといわれるのは、いちじくの種子に含まれている植物性エストロゲンのおかげ。
女性ホルモンに似た働きをして、ホルモンバランスを整えてくれるからです。
- PMS(月経前症候群)
- 生理痛
- 更年期障害
の症状の緩和に良いとされています。幅広い年代の女性特有の悩みをサポートしてくれます。
抗酸化作用による美肌効果
いちじくには目の働きをサポートするアントシアニンだけでなく、ザクロエラグ酸など他にもポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは活性酸素の増殖を抑えることで細胞が傷つくのを防いで、シミやシワを予防してくれます。
また、それほど多くはないもののビタミンB群もバランスよく含んでいるので、代謝を高め、皮膚の健康を保ちます。
手荒れや肌荒れにも
いちじくのタンパク質分解酵素は、手肌の硬くなった角質を和らげるのにも役立つのです。
ごわごわになった肘や膝などにいちじくの汁を塗ると、肌が柔らかくなるのだとか。
1回で劇的な効果は期待出来ませんが、数日続けて塗るとだんだん肌のゴワツキがとれてきますよ。
どうやって食べればいい?いちじくの取り入れ方
いちじくを買って食べたことがないという人も多いと思います。旬の時期は生で、それ以外はドライフルーツで食べるのがおすすめです。
旬の時期はやっぱり生!
いちじくには旬が2回あります。6〜7月頃に採れる夏果と、8〜10月頃まで採れる秋果です。
やや小振りながら、甘味がぎゅっと詰まっているのは秋果。生で食べるなら秋の方が美味しいでしょう。
できればパックの上から香りを嗅いでみてください。甘い香りがすれば中身も甘いです。
ドライフルーツなら1年中食べられる
旬の時期以外はドライフルーツを利用します。
乾燥いちじくにすると栄養素もぎゅっと濃縮されるため、ほんの少しの量でたっぷりの栄養を摂ることが出来ます。
特に食物繊維は干すことでその量が10倍にもなるので、便秘が気になる人はドライフルーツの方がいいかもしれないですね。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、ヨーグルトと一緒に食べると乳酸菌との相乗効果でお腹の調子を整える働きがアップするでしょう。
ドライフルーツにした時に気になるのはカロリーですが、小さめのもの〜中くらいのもので10g前後、大きなものだと10〜20gくらいになる場合があります。
100gで292kcalくらいなので、10gでおよそ30kcal。
ジャムなどで食べてもOK
生のいちじくはあまり日持ちがしないので、たくさん買ってジャムにして保存するというのもおすすめです。
自分で作れば砂糖の量も加減できますし、いちじくはペクチンが多いのでそれほど煮なくてもすぐにとろみがついて作りやすいですよ。
ヨーグルトに自家製のいちじくジャム。美容にも健康にもいいですし、贅沢な朝食だと思いませんか。
食べ過ぎに注意して!
便秘にいいからといって、一度にたくさん食べるのはおすすめできません。
お腹の弱い人は水溶性食物繊維の摂り過ぎでお腹がゆるくなってしまう可能性があります。
またドライフルーツにすると75%は炭水化物になります。
カロリーオーバーが気になるので、これも1度にたくさん食べ過ぎないようにしてください。
甘くて美味しいいちじく。是非旬の時期に食べてみて!
ドライフルーツのいちじくは美容意識の高い女性の間でも話題になってきていると思いますが、生のいちじくはまだまだ認知度が低いのではないでしょうか。
皮も剥きやすいですし、とても食べやすいフルーツ。果汁たっぷりでさわやかな甘さの完熟したいちじくはとても美味しいので、是非食べてみて欲しいです。
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