朝カレーの効果と注意点。脳が活発になり免疫・血流・代謝がUP
Date:2019.11.28
「朝カレー」は朝にカレーを食べる習慣のこと。カレーと言えば晩御飯の定番メニューですが、実は夜ではなく朝に食べることで、嬉しい効果をいくつも発揮してくれます。
ダイエット効果や美容効果に加えて、寝起きのボーっとした頭をスッキリさせてくれるなど、多くのメリットがあるのです。
実際にカレーが主食のインドでは、アルツハイマーの発症率がアメリカの25%に抑えられているなど…カレーによる嬉しいデータは数多く発表されています。
一時期は著名人のダイエット方法としても有名になった朝カレー。その効果についてご紹介していきます。
この記事の目次
朝に食べるのが重要!朝カレーならではの3つの魅力
同じカレーでも、夜に食べるのと朝に食べるのとではどんな違いがあるのでしょうか?まずは朝にカレーを食べてこそ得られる、夜とは違う朝カレーの魅力を3つ見てみましょう。
寝起きがスッキリする
カレーには数多くのスパイスが配合されています。ターメリックにクミン、コリアンダー…。ガーリックやトウガラシの入ったカレーもあるでしょう。
カレーに入っているスパイスは交感神経を刺激して、寝起きのぼんやりした頭をスッキリと覚醒に導きます。
固い物がなく食べやすいので、簡単に食べて寝起きをスッキリさせられるのが特徴。リラックスモードから活動モードに頭を切り替えて、効率良く1日の計画を立てたり、忘れ物のないように準備を済ませられます。
頭の回転が良くなり、集中力UP
冒頭でもご紹介した、「カレーが主食の国はアルツハイマーの発症率が低い」というデータ。これには、カレーに使われているスパイスが関係しています。
カレーを食べるとスパイスの働きで脳の血流がUPし、集中力や計算力が高まります。実際にカレーを使って行われた実験では、脳内の血流が2~4%も上昇したというデータが取れました。
- 朝から全力で仕事に集中できる
- 計算や取捨選択、駆け引きが冴えわたる
- 集中力が高まり、ミスや忘れ物が減る
- 情報処理能力が高まり、冷静で客観的な判断ができる
…など、社会人にとって嬉しい効果がてんこ盛りです。人と接する仕事や頭脳労働をする人、集中力が大切な職場で働いている人は、朝カレーで朝から脳を活性化させましょう。
バランスの良い栄養補給
カレーに入っている具材を思い浮かべてみてください。肉にジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、お米もしくはパン…。結構な数の具材が使われていますよね。
一皿で豊富な食材を摂取できるカレーは、朝食べることでバランスの良い栄養補給になり、エネルギッシュな健康体に導きます。
程よくカロリーも摂取できるので、フレッシュな気分で1日のスタートを切りだせます。お昼休憩までに疲れて体力が底をついてしまうのを防ぐので、忙しく働く現代人にぴったりの朝食メニューです。
朝のカレーで得られる健康・美容効果。ダイエットにも
朝にカレーを食べることで、体調が健康になったり美容効果を促進させたりと、こんな嬉しい効果が期待できます。
代謝UPでダイエット効果
カレーはたくさんのスパイスが使われた料理。スパイスには血流を良くする効果があり、代謝がUPします。
代謝がUPすれば脂肪を燃焼させやすくなって、痩せやすい体質に近づきます。また、カレーはボリュームがある料理なので、食べ過ぎを防止するという面でもダイエットに一役買ってくれます。
もしダイエット目的でカレーを朝食メニューにするなら、香辛料の多く使われた辛めのカレーがおすすめです。
肌荒れの予防、肌質UP
何だか肌が荒れ気味で、乾燥や吹き出物、色素沈着に悩まされているという人にも、朝カレーはおすすめできるメニューです。
- ビタミン類
- タンパク質
- ミネラル類
クルクミンなどのスパイスには「抗酸化作用」も含まれており、肌細胞が酸化するのを防いでアンチエイジング効果をもたらします。
血行促進効果も手伝って、お肌に栄養が行き渡りやすくなり、健康で若々しい肌質をキープできるようになるのです。
外側よりも身体の内側から肌質改善を働きかけるのは、美肌のための鉄則ですよね。肌荒れ対策の食事メニューにも、朝カレーは最適です。
胃腸の健康を維持・向上
漢方薬として使われてきたクミンやコリアンダー、ターメリックなどのスパイス類には、胃腸の調子を整えるためのこんな効果が期待できます。
- 胃腸の消化機能を回復させる
- 食欲不振を緩和する
- 胃液の過剰分泌を抑える
- 胃腸にガスが溜まるのを防ぐ
ただしスパイスが効きすぎていると胃腸に負担がかかるので、胃腸が弱っているときは甘口のカレーを試しましょう。
疲れて食欲のない朝などは、一皿で済むカレーライスが栄養補給と食欲不振の回復をどちらも担ってくれますよ。
アルコール分解で二日酔い抑制
二日酔いや悪酔いの防止に「ウコン」が効果的だというのは有名ですよね。カレーに使われているスパイスの「ターメリック」は和名で「ウコン」です。つまりカレーでウコンの働きが得られます。
お酒を飲む日の朝や翌日の朝にカレーを食べておくと、アルコールを分解しやすくなる効果が期待できます。
特にカレーは脂質が多めに含まれている食事メニューなので、ウコンに含まれているクルクミンを吸収しやすくなるという特徴があります。飲酒の習慣がある社会人の味方になってくれますよ。
便意を促して便秘を改善
朝にカレーを食べると便意が来る、と語る人は少なくありません。実際に朝カレーは便秘解消に効果のある方法の一つです。
スパイスが胃腸の消化機能をUPさせ、刺激を与えて血流を促すことで、腸の動きを活発化させてくれます。
「朝に食べる」というのも、眠っていた胃腸を目覚めさせて刺激を与えるという意味から、便秘解消に効果をあらわしてくれます。朝は体内時計で排泄の時間ですから、朝カレーを上手く使えば体内の毒素を排出してしまえますよ。
血流促進で冷え予防と免疫UP
スパイスと言えば身体がホカホカしてきて、ちょっと熱く感じるものです。これはスパイスが血流をUPさせ、体温が上がっているから得られる効果。
カレーを食べるとスパイスの働きで血流が促されます。体温が上がって冷え性が緩和され、免疫力が高まり病気・風邪予防に繋がります。
足先や手先などの末端冷え性にお悩みの人や、大切な場面を控えて風邪や病気を防ぎたい人には特に嬉しい効果。免疫がUPすれば、
- 疲れを感じにくくなる
- 怪我や病気の治りが早くなる
- 身体の調子が整って全力を尽くせる
こんな効果から毎日を快適に過ごせるようになります。
カロリーやスパイス過多は禁物。朝カレーの注意点
朝カレーはあくまで体調管理や健康維持に向いているメニュー。効果を誤解して間違った朝カレーの習慣をつけると、嫌な効果を得てしまうので注意しましょう。
カロリー・糖質過多で太る
ダイエットをサポートするための嬉しい効果があるとご紹介しましたが、あくまで朝カレーはダイエットの「サポート役」。主役ではありません。
朝カレーだけでは劇的に痩せることは不可能。むしろ食べ過ぎると太る一方です。
そもそも肉類に野菜にお米・パン…脂質と糖質の多いメニューです。食べたら食べた分だけカロリーが積み重なり、あっという間に太ってしまいます。
ダイエット効果に注目している人は、朝カレーだけではなく他のエクササイズや食事方法をメインにした方が効果的です。
スパイスの入れ過ぎで腹痛
漢方薬や薬膳のような効果を秘めているのが、カレーに含まれるスパイスの魅力。だからといってスパイスを多めにするのは危険ですので控えましょう。
スパイスは刺激物ですから、過剰摂取すると胃腸に負担をかけ、腹痛や下痢になってしまいます。
あくまで一般的な量のスパイスを使うのが、朝カレーを成功させる秘訣です。また、辛いのが苦手なのに無理をして辛いカレーを食べる必要もありません。ハチミツやアボカドなどを使って、辛さを中和させましょう。
カレーの具材や種類によって得られる効果も異なる
「カレー」と言っても種類は様々です。ただのカレーにドライカレー、キーマカレー、グリーンカレー…作り方や使う具材によって、朝カレーの効果は異なります。
ここでは、朝カレーにおすすめの具材や種類をいくつかご紹介します。ぜひ朝カレー作りに役立ててみてください。
- アボカドのカレー
- アボカドを使ったカレーはスパイス特有の辛みを抑えられるので、辛いのが苦手な人でも食べやすくなります。
アボカドには女性ホルモンのバランスを整える作用もあるため、更年期障害や生理痛などでお悩みの女性にもおすすめ。
- トマトのカレー
- トマトは抗酸化作用の高いリコピンを含んでいます。カレーと一緒に煮込むことで、リコピンがアンチエイジングや疲労回復に働きかけてくれます。
- 鶏ムネ肉・舞茸のカレー
- 鶏ムネ肉や舞茸には、疲労回復効果を持つ成分が多く含まれています。前日の疲れが上手く取れない朝などに食べて、スタミナを回復させましょう。
- グリーンカレー
- 「タイカレー」とも呼ばれる料理です。乾燥させていない生の香辛料とココナッツミルクを使った、まろやかな辛さを持つカレー料理。血圧の安定やむくみの予防・緩和といった効果があります。
朝カレーでスッキリ&元気に1日を乗り切ろう
忙しい朝だからこそ、朝食のメニューを固定してしまうと手軽に準備できてしまいます。前日に作り置きできるのも、朝カレーの魅力の一つ。
1日を心身共に元気に過ごせるか否かは、朝食の質にかかっています。栄養満点で体調管理に最適な効果を持つカレーは、まさに朝食にぴったりと言えるメニュー。
朝カレーでしっかり栄養を補給して、エネルギッシュな1日のスタートを切りましょう。
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