結婚記念日の呼び方や数え方。意味を知れば特別な一日に!

記念日 2023.04.18

銀婚式や金婚式という結婚式の呼び方はよく知られていますが、それ以外も呼び方がある事は知っていますか?

それぞれの呼び方に込められた意味を知っておくと、それにまつわる祝い方や贈り物を選ぶ事ができるため、お祝い方法がネタ切れ・マンネリになる心配がありません。

また記念日に込められた意味は、2人にとって戒めや励ましになる場合も多いもの。それを知る事で、それまでなんとなくお祝いしていた結婚記念日を、夫婦のあり方を見直す良い機会へと変えてくれる可能性もあります。

毎年巡ってくる結婚記念日。夫婦2人にとって特別な日となるように、改めて一度見直してみませんか?

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結婚記念日の呼び方や関連品、込められている意味。1年目から75年目まで!

まずは最初に、結婚記念日の呼び方や関連品、そこに込められている意味について紹介します。

呼び方が付けられている記念日は1年目から始まって、最長75年目まで存在します。両親や祖父母夫婦のお祝いにも、ぜひ参考にしてみてください。

25年目以降からは装飾品にふさわしい貴金属や宝石類にまつわる呼び名が出て来ますが、それ以前は実用品や妙に身近な物にまつわる呼び名のものもあり、面白いですよ。

1年目:紙婚式
アルバム、手帳などの紙製品、手紙や映画などのチケット類も近年では人気
2年目:藁婚式・綿婚式~質素倹約を意味し、贅沢を戒める~
ハンカチ、シャツなどの木綿製品
3年目:革婚式~そろそろ倦怠期、革のように粘り強く~
ベルト、バッグ、財布などの革製品
4年目:花実婚式、書籍婚式~花が咲き、実がなるようにさらに幸せな日々を願う~
花束、書籍など
5年目:木婚式~夫婦がやっと1本の木のように一体になる~
フォトフレーム、お箸、木彫品などの木工品や観葉植物
6年目:鉄婚式~鉄のように強い人生を~
フライパンなどの鉄製品
7年目:銅婚式~家族、財産の安定を銅に例えて~
アクセサリー、食器などの銅製品
8年目:ゴム婚式、青銅婚式、電気器具婚式~弾力性のある2人の生活を~
貴金属、アクセサリー、電気製品など
9年目:陶器婚式~陶器のようにお互いを大切にしてヒビが入らぬように~
壺、食器、コーヒーカップなどの陶器類
10年目:錫(すず)婚式、アルミ婚式~錫のように美しさと柔らかさを兼ね揃えて~
錫製の食器、アルミ製のフォトフレーム
11年目:鉄鋼婚式~鋼のように強い愛の力で結ばれて~
フライパン、ゴルフクラブなどの金属製品
12年目:絹婚式、亜麻婚式~絹のようにきめ細やかな2人の愛情~
ネクタイ、スカーフ、ショールなどの絹製品
13年目:レース婚式~さらに深く綾なす愛の証~
ハンカチ、テーブルクロスなどのレース刺繍品
14年目:象牙婚式~象牙のように年齢を重ねて輝く価値~
印鑑などの象牙品
15年目:水晶婚式~透明で曇りのない水晶のような信頼~
アクセサリーや置物などの水晶、クリスタル製品
20年目:磁器婚式、陶器婚式~年代と共に値打ちが増す磁器のような夫婦~
食器、置物など、磁器製品
25年目:銀婚式~結婚生活の一区切り、いぶし銀の美しさ~
ペア時計、食器(スプーンやフォークといったシルバー類)、アクセサリーなどの銀製品
30年目:真珠婚式~富と健康をあらわす海の宝石に例えて~
指輪、ブローチ、ネックレスなどの真珠の装飾品
35年目:珊瑚婚式~長い年月を経て成長する珊瑚に例えて~
指輪、ブローチ、ネックレスなど、珊瑚・ひすいの装飾品
40年目:ルビー婚式~深赤色のような2人の深い信頼と誠意~
指輪、ブローチ、ネックレスなど、ルビーの装飾品
45年目:サファイヤ婚式~誠実と徳望で結ばれた結婚生活~
指輪、ブローチ、ネックレスなど、サファイアの装飾品
50年目:金婚式~金色の輝きを得たという豊かさで大きな記念日~
指輪、ブローチ、ネックレスなど、金の装飾品
55年目:エメラルド婚式~深く静かで尊い夫婦の生活~
指輪、ブローチ、ネックレスなど、エメラルドの装飾品
60年目:ダイヤモンド婚式~長寿と一族の繁栄を意味する最高の結婚記念日~
指輪、ブローチ、ネックレスなど、ダイヤモンドの装飾品
75年目:プラチナ婚式~長寿と一族の繁栄を意味する最高の結婚記念日~
指輪、ブローチ、ネックレスなど、プラチナの装飾品

結婚記念日の数え方を再確認!ちなみに記念日はどのように決めた?

結婚記念日は覚えていても、今年で何年目かは意識していないという夫婦も多いですよね。

念のため結婚記念日の数え方の確認ですが、年齢と同じで結婚した年を0年、翌年を1年と数えます。例えば、2016年に結婚した夫婦は2022年に結婚1年目となります。

ちなみに記念日は、「入籍日」か「挙式日」のどちらかを選んでいる場合がほとんど。参考までに、ぐるなびが運営する結婚記念日情報サイトのアンケートによると以下のような結果が出ていました。

入籍日 58%
挙式日 29%
入籍日と挙式日が同じ 11%
その他 2%

結婚10年目、スウィートテンのお祝い方法のヒント

ここからは主に、マンネリを迎えやすい10年目以降を中心に、記念日の祝い方のヒントを紹介していきます。まずは10年目から見て行きましょう。

錫婚式・アルミ婚式にちなんだ贈り物とは?

もしも記念日に込められた意味に則った贈り物をと考えるならば、錫婚式・アルミ婚式にちなんで錫製品やアルミ製品を選びましょう。

錫製品のおすすめはタンブラー。錫製のコップは液体の温度が変わらず最後まで美味しく頂けるので、夫婦の関係性も変わらぬようにという意味を込める事ができます。夫婦2人で楽しめるように、ぜひペアで贈りましょう。

アルミ製品は、昔はやかんや寸胴鍋を贈る風習があったようですが、近代では贈り物としては少し味気ない気がしますね。お洒落なフォトフレームがおすすめです。

ダイヤモンドのアクセサリーも定番

また、錫・アルミを金属や貴金属と広く解釈して、アクセサリー類を贈る風習も広く見られます。

特に宝石会社のCMのキャッチコピーなどから、スウィートテンなどと称されて10年目の贈り物にはダイヤモンドを考える夫婦も多いはず。

実は宝石会社の作ったイベントに過ぎないのですが、10年を1つの節目と考えて、いつもの結婚記念日よりも特別な気持ちで過ごしたいという夫婦には、ぴったりの贈り物と言えるでしょう。

普段の結婚記念日よりも予算をかける場合が多い!

ダイヤモンドを贈る夫婦も多いように、10年目はやはり特別な記念日にしたいと考える場合が多いようです。

お互いへの気持ちは、新婚の頃と比べてだいぶ形は変わっているかもしれません。しかし、10年という年月の中でしか築けない絆もあるはずです。

その絆を確認するためにも、10年目は普段よりもぜひ特別に予算や時間をかけてお祝いしてみて下さい。

ダイヤモンド以外の宝石や、旅行もおすすめです。また、2人で豪華なディナーも良いですね。できるなら子供は預けて、綺麗にメイクをしてお洒落をして。

ゆっくりと美味しい料理と2人の時間を楽しめば、「またこの先もよろしくね」とお互い自然と思いやる気持ちが湧いてきそうです。

結婚15年目、水晶婚式のお祝い方法のヒント

結婚15年まで毎年続いた〇〇婚式という名称も、15年以降は5年ごとになります。15年を節目に夫婦の関係が一度落ち着くという意味が込められているのかもしれません。

15年目は水晶婚式と呼ばれ、透明で曇りのない信頼関係を意味します。それまで毎年築いてきた信頼関係が、15年目にして大成されるというわけですね。

水晶婚式にちなんだ贈り物とは?

見た目にも美しい透明な水晶は贈り物としてもふさわしいため、パートナーには水晶婚式にちなんで水晶を贈るのをおすすめします。

この場合の水晶とは、無色透明の水晶です。なぜなら「不純物の混ざっていないものだけが無色透明となる」から。それが透明で曇りのない信頼関係という水晶婚式の由来に繋がるのです。

紫水晶(アメジスト)や黄水晶(シトリン)・紅水晶(ローズクォーツ)などは、水晶と名前が付いていても、水晶婚の由来にそぐわないため、避けた方が良いでしょう。

とはいえアメジストやシトリン・ローズクォーツは、それぞれ厄除け・幸運、金運、愛情運を引き寄せる強いパワーを持つパワーストーンとして知られています。

もし水晶婚式の贈り物としてこれらをもらっても、それらの持つパワーをあなたが引き寄せられるようにと考えて選んでくれた訳ですから、とてもありがたいですよね。

水晶のアクセサリー、置物がおすすめ!

どこまでも透明で光を吸い込む水晶は、その美しさからアクセサリーとして身に付けるのが人気のようです。

また、見ているだけでも心が洗われるような気分にさせてくるので、置物もおすすめです。

アクセサリーはネックレスやペンダントも良いですが、ブレスレットが特におすすめ。夫婦揃って身に付けやすく、かつ運気は手から入ってくると言われている事から、パワーストーンの効果もある水晶が、より効率よく運気をキャッチしてくれるはずでしょう。

アクセサリーを身に付けない人の場合はキーホルダーでも。また、置物もおすすめです。その際には、動物や花、龍や神様をモチーフにしたものを選ぶと縁起が良いとされています。

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結婚20年目、磁器婚式のお祝いの方法のヒント

結婚20年目は磁器婚式と呼ばれます。磁器は年代を重ねるごとに値打ちが上がる事から、結婚20年を迎えた夫婦も、長い年月とともにお互いの存在や絆が価値のある存在になったという事を意味しています。

また、今後もさらにその価値が高まっていくという思いも込められています。

贈り物としては、磁器婚式にちなんで磁器製品がおすすめです。また近年では、20周年の新たな祝い方として「バウリニューアル」が話題となっています。

磁器婚式にちなんだ贈り物とは?

磁器婚式の贈り物におすすめなのはやはり磁器。とはいえ、実は磁器と陶器の違いを知らないという人もいるため、ここで磁器について少し説明します。

磁器:石で作られている。高温でじっくりと時間をかけて焼かれるので、陶器よりも強く、割れにくい。丈夫で頑丈。少し冷たい感触。陶器よりも見た目に透光性がある。
陶器:土で作られている。適度な温度で焼かれ、時期よりも短時間で完成する。温かみのある感触。

磁器という言葉のイメージから食器と広く解釈して、陶器製品を選んでしまわないように気を付けましょう。

日本で人気のある磁器の3種

磁器にはいくつかの種類がありますので、種類を覚えてそこから選ぶのもおすすめです。現在日本でよく流通している磁器を紹介しますので、贈り物選びの参考にしてみてください。

伊万里焼
日本で最初に焼かれたとされる磁器、「有田焼」を知っている人も多いはず。その有田で焼かれた伊万里川河口から出荷した磁器の事を伊万里焼と呼ぶ。ヨーロッパや東南アジアなど、海外でも広く愛用されている。
フリット磁器
フリットとは、軟質磁器に使用される透明性の高い素地のこと。フリット質含んだ磁器は、柔らかい印象で透明性がある。ガラスのような軽さがあるのも特徴。
硬質磁器:高温で焼き上げられた、一般的な磁器。
軟質磁器:硬質磁器と比べて低温で焼かれた磁器。硬さが低い分、透明性の高い仕上がりが特徴。
ボーンチャイナ
乳白色のある色合いが特徴で、気品のあるデザインが多い。以前は牛の骨灰を使用していたが、現在では骨リンを使用するのがほとんど。ヨーロッパで主に生産されていている。

おすすめの磁器製品は、湯呑やティーカップ

贈り物として特におすすめの磁器製品は、湯呑やティーカップ。子供も成長して、2人でお茶をゆっくりと楽しむ時間ができた喜びを実感させてくれる事でしょう。

またいくら丈夫とはいえ、子供がいると繊細なデザインの食器を使う機会はなかなかないもの。優雅なデザインの食器を2人で使えるようになるほど、子供が成長したという感慨深さも与えてくれるはず。

お気に入りの磁器の種類でお気に入りのデザインを選べば、使い込むほどに愛着が増すものです。

新たなお祝い方法、バウリニューアルとは?誓いを更新して気持ち新たに!

記念日を祝う新たな方法として近年話題となっているのが、バウリニューアル。直訳すると、誓いの更新という意味です。

具体的には結婚式と同様の流れで、牧師の話を聞き、夫婦で誓約書にサインを行う場合が多いようです。

日本でも元々、結婚式を挙げていなかった夫婦の間で行われる事はありましたが、これからも夫婦として一緒に乗り越えていくという意志を固めるために行う夫婦が欧米で増え、それが近年日本でも浸透しつつあります。

主に結婚15年や20年といった記念日に、リゾート地などへ旅行を計画して、その先でバウリニューアルを行うというパターンが多いようです。

少し照れくさい「誓いの更新」も、リゾート地なら解放感があり違和感なく行う事ができるというのが人気の理由。

バウリニューアルを行う事によって、結婚式を挙げた日の事を思い出して新鮮な気持ちを思い出したり、夫婦の絆を改めて確認できたと感じる人が多いようですよ。

いて当たり前の日々を、一緒にいてくれてありがとうと感じられる日に

結婚生活が長くなると一緒にいる事が当たり前になり、お互いへの感謝や尊敬の気持ちが薄れてしまう夫婦も多いのではないでしょうか。

日々の生活に追われて、それも仕方のない事かもしれません。

しかしそれなら、毎年やってくる結婚記念日だけでも、2人がお互いの存在に対して感謝し合える時間にしたいですよね?

その年の結婚記念日にふさわしい贈り物を用意しても良いし、贈り物がなくても美味しい食事を用意したり、忙しくてそれが無理なら綺麗なお花だけでも食卓に飾ったり。

少しだけでもいつもと違う、特別な空間を作って2人で過ごしましょう。そして、普段は照れてしまって中々言えない感謝の気持ちを伝えて。

それだけで、何もかも当たり前になってしまっていたお互いの存在が、かけがえのない存在である事を思い出させてくれるはずです。

もし結婚記念日をそれまでなんとなく迎えていた夫婦がいたら、ぜひ今年からはより特別な一日として向き合ってみてくださいね。

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