農業男子と結婚するメリット!農家に嫁いだ女性の幸せ体験談

結婚の心構え 2023.04.19

農業従事者と結婚する、というとどんなイメージがありますか?

  • 毎日畑に行かなきゃいけないイメージ
  • こき使われそう
  • 田舎でのつきあいに苦労しそう

昔はそういうことが多かったかもしれませんが、時代は変わってきています。

農業に関わる男子と結婚、もしくは夫婦で農業を志した女子には、生き生きと充実した生活を送っている人がたくさんいるのです!

田舎暮らし3年目の筆者が、農業男子と幸せな結婚生活を送る女性たちをレポートします。

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都会にいるより注目される!自分の能力を発揮する農家女子たち

誰しも得意なことの1つや2つ持っているものですが、都会で働いているとうまく生かせなかったり、埋もれたりしがち。

その点、農家女子には大きなアドバンテージがあるのです!

夢を追うのに疲れ、思い切ってゆず農家の息子と結婚

ゆず農家の息子と結婚したOさんは、製菓の専門学校を出て結婚する前は、比較的大きな地方都市の洋菓子店で働いていた、いわゆるパティシエでした。

だけど、パティシエという仕事は、ふんわりしたお菓子のイメージのように甘くはないのです。

お給料は安く、親からの仕送りがないと生活できない人もいるほど。

みんな「夢のために働いているから」「お金をもらって修行してるようなものだから」と納得しているとはいえ、生活はきつい。

サービス残業で夜遅くまで働き、一日中の立ち仕事で疲労困憊するし、オーナーの意向に従うだけで自分のアイデアを発揮するチャンスもない。

いつかは自分のお店を…と思うものの、開業資金のハードルを考えたら不可能に近いような気がするし、競争が激しい都会でお店をオープンしてやっていく自信もない。

そんな状態で揺れていたOさんは、思い切って環境を変えるのもいいかと、ゆず農家の夫と結婚しました。

思いがけなく「自分のお店を持つ」夢が叶う

夫が切り盛りするゆず農園は、インターネット販売を始めて売上は絶好調。

ジャムなどの加工品の製造販売もやることで、利益の拡大にもつながりました。

そんな中、ゆずを使ったスイーツを作ってみないかとOさんが提案されたのです。

さっそく、試作品を作って知り合いに食べてもらったり、手作り市に出してみたところとても好評。

田舎なので本格的なパティシエールがなく、あるのは昭和なお店ばかり。

そんな環境で、Oさんの技術は思いがけなく注目され、とても評価を受けたのです。

自分が作ったスイーツを食べてくれる人の喜ぶ顔。

そんなダイレクトな喜びは、都会の店で機械的にケーキを作ってたころよりとても大きなものでした。

県が出している助成金を利用して、ゆずを使ったスイーツをカフェ形式で出すお店を出すことになったOさん。

叶わない夢だと思っていた「自分の店を持つ」という目標が、形は違えどこんなに早く実現したことに信じられない思いを持っています。

雇われているのではないので、企画から試作、販売を全て自分で考えてできるのが楽しくて仕方ないし、ダイレクトに作ったものをお客さんに届けられる喜びは何にも代えがたい。

地元の人から「誕生日ケーキを作ってほしい」「お中元に送るお菓子を作ってほしい」などと直接依頼をもらうこともあり、自分の技術が人の役に立っていることを実感できるといいます。

激務だったOL時代から、食に関わる仕事へ

Uさんは、大都市で会社勤めをするOLでしたが、激務で体を壊して退職。

体がおかしくなってしまったのは、仕事に忙殺されて日々の食べ物をおろそかにしていた結果だと実感し、マクロビオティックの食生活に切り替えました。

そのうちに自分でも作りたくなり、教室にいったりしてマクロビオティック料理を学び、レストランで働いていました。

そのうちに、料理以前の問題である野菜や米の安全性や、日本の農業を取り巻く環境にも興味を持つようになり、オーガニックのファーマーズマーケットなどに出入りするようになりました。

そんなとき、有機農業を志す男子に出会って意気投合。

結婚して二人で田舎に移住し、農業を始めることになりました。

自分で育てた作物で、大好きな料理ができる喜び

主に夫が、米や多種品目の野菜を作る有機農業を営み、Uさんがその手伝いをしながら家のことを切り盛りするといった田舎暮らしが始まります。

軌道に乗るまでは収入もわずかでした。

そのかわり、田舎で借りた古民家は家賃も都会で暮らしていたときの10分の一と破格で、食べるものは自分たちで作るので生活費も抑えられました。

Uさんは、できた作物でマクロビオティックのお菓子やお弁当、加工食品を作ってマルシェなどで売るようになります。

そのうちに、Uさんの料理に感動した近所の人から「料理教室をしてほしい」という以来を受け、地域の公民館で料理を教えるように。

それだけで食べていけるような収入ではありませんが、自分たちで作った作物を料理してそれを仕事にするという、思い描いていた通りのことができることがとても幸せだといいます。

都会の店で働いている時には分からなかった色々な発見や学びがたくさんあり、毎日がとても充実しているようです。

夫はやり手のビジネスマン?夫にべた惚れで夫婦円満

従来の農業が苦しいのは、JAに卸すという下請け的な方法を取っているから。

だけど昨今では、自分たちで全てをこなすビジネスセンスに優れた若手農家も多くいます。

経営センスと頭脳で好調な業績をたたき出す、若き米農家

Kさんが結婚したのは、大規模米農家の息子。

彼は、それまでにKさんが持っていた「農家の息子」のイメージをくつがえすような、才気にあふれた男子でした。

従業員を抱えた大規模な米農家の社長である夫は、単なる肉体労働者ではなくてビジネスマン。

元々親から受け継いだ稲作農業でしたが、彼の代でそのあり方は激変しました。

大規模な作付け面積を、綿密なプランニングで管理し、色々な種類の稲を植えて作付けスケジュールをずらしたり、コンバインなどの大型機械を、少ない台数で効率よく動かせるように工夫したりすることでコストを大幅に削減。

販売も、早くからインターネット販売に目をつけて、直接販売して着実にファンを増やし、JAを通さずに売ることで市場価格の影響を受けずに売上をキープ。

従業員の育成にも力を入れ、一人一人がポテンシャルの高い会社を作るためにマネージメントを怠りません。

消費者が本当に求めている米は何か、というニーズをつかむマーケティング能力や勘のよさもあり、ネット販売のみならず地元でも同世代の消費者に支持されています。

夫の仕事ぶりを近くで見ているから、尊敬できる

そんな夫をKさんはとても尊敬しているといいます。

夫の仕事ぶりを間近で見ることで、その価値がよくわかり、心底すごいと思うことが出来るのです。

これがもし、サラリーマンの夫で、「会社でどんな仕事をしているのかよくわからないままお給料だけ運んでくる」という認識でいたら、こんな気持ちになることはなく、感謝も忘れてしまっていたかもしれないとKさんは思っています。

夫が作った安心・安全なお米を、「これはパパが作ったんだよ!」と自信を持って子供たちに食べさせてあげられるのも、大きな誇りになるといいます。

それがなくては生きていけない食べ物、それも日本人の主食である米を作る仕事であることはすごいこと。

その素晴らしさを子供たちに伝えていけるのは幸せなこと。

そう考えるKさんは、夫と結婚して本当によかったと思うし、何年経っても夫にベタ惚れ。

そのせいか、Kさん夫婦はなんと子供が6人もいるのです。

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農家は仕事と生活のバランスが取れる!家族団らんが多い

繁忙期は目の回る忙しさの農家ですが、農業経営の良いところは忙しさの波があり、メリハリがあること。

そして、時間を自分でコントロールできることです。

家族そろって、外でお昼ごはんを食べる幸せな時間

農業は、会社での仕事と違って毎日同じということはありません。

季節や天候によって左右されるので、忙しさの波があり、繁忙期はとても大変ですが、逆にピークを過ぎると時間ができて、自分で休む日をコントロールすることもできるのです。

前述のUさんの夫は、自宅の近くで畑をやっているので、お昼にはごはんを食べに家に帰ってきます。

まだゼロ歳の子供を抱えているUさんは、そんなふうに夫が常にそばにいる安心感を子供に与えてあげられるのが嬉しいといいます。

天気のいい日には、外にテーブルを出してお皿を並べ、野外ランチ。

もしくは、お弁当を作って畑まで行き、シートを広げてピクニック気分で食べることもあるというUさん家族。

毎日そんなふうに、日の光の下で家族そろってお昼ごはんを食べられることが何よりの贅沢だとUさんは思っています。

会社の都合に左右されない自営農業は、自分の采配しだいでいくらでも家族との時間を充実させることができるのです。

仕事も遊びのうち?!娯楽を兼ねた仕事のやり方

野菜や、自分で作った加工品を売りにいくためにマルシェやイベントに出かけるのも楽しみだとUさんは言います。

前日からの準備は大変ですが、子供も連れて行くマルシェやイベントは、半分遊び気分。

他の出店者と仲良くなったり、自分も色々買い物をしたり、交代で店番をしながらワークショップなどの参加して楽しんだり、ベビーカーに乗って出店ブースで並んでいる子供にお客さんが声をかけてくれたり。

家族でレジャーに出かけるのを兼ねた仕事のやり方だと言えます。

Uさんの家庭では、「家族サービス」なんていう言葉は存在しません。

仕事も家族の時間も一体となって、全員がそれを楽しんでいるのですから。

サラリーマンの家庭だったら、夫の仕事が忙しい=家族で過ごす時間がなくなるということを意味します。

その間に、お互いのやっていることが見えにくくなり、「自分だけが大変だ」と思ってしまったり、夫婦間で気持がすれ違ってしまうこともあるでしょう。

その点では、こういう仕事の形は家族にとっても子供にとっても理想的だとUさんは考えているのです。

待機児童って何ですか?孤立しない環境でらくらく子育て

新進の農業男子と結婚した女性たちは、子育ても楽しんでいます。

その秘訣は、「孤立しない・分断されない子育て」にありました。

必ず誰かが面倒を見てくれる

ゆず農家のOさんは、4人の子持ち。

仕事をしながらそんなに子沢山だと大変ではないかと思いますが、そうでもないようです。

その秘密は、Oさんを取り巻く豊富な「子育て要員」にありました。

夫の両親に、夫の兄夫婦。近所の人たちや、友達夫婦。

常に周りに誰か子供たちを見てくれる人たちがいるので、一人で抱え込まなくてすむからです。

抱っこひとつとっても、手伝ってくれる人がいるのといないのとでは、体への負担からして大きく違います。

「あ~抱っこ疲れたなあ。腰が痛い」「しなきゃいけないことがあるのに、赤ちゃんが泣きやまない。」

そんな時は、「抱っこ代わるよ」「子供の面倒見るよ」と手を出してくれる人がいることが当たり前になっていました。

子供から常に目を離さないようにしなくては、というプレッシャーもなく、たとえ目の前にいなくても「誰かが抱っこして面倒見てくれているんだな」と安心感があります。

そのせいで、しばらく子供の存在を忘れ、「あれ?どこにいったっけ」と我にかえることもしばしば…。

常に色んな人に抱っこされてきたOさんの子供たちはとても人懐っこく、社交的です。

密室育児で追い詰められることもない

大家族ってわずらわしいのではないか。

結婚前はそんな不安もありましたが、少なくとも子育てに関する限りは、メリットの方がはるかに大きいとOさんは感じています。

同年代の子育て世代の友人の話を聞いていると、より一層そう思うのです。

  • 夫が夜遅くまで帰ってこない
  • 赤ちゃんとずっと二人っきりで泣き止まないときとか、気が狂いそうになる
  • ずっと子供と家に閉じこもって誰とも話さない日が続くと、ストレスがたまって苛々する
  • 子供とずっと一緒にいるとイライラして手がでそうになる
  • 誰かに相談するだけでも救われるのに、そんな人が思いつかない

そんな話をきくたびに、核家族で、特に夫の転勤についていって知らない土地で子育てをしている友人は、密室に閉じこもって孤立した育児になりがちで、精神的にも追い詰められるのではないかとOさんは思います。

もしかして自分もそんな境遇で育児をしていたら、ニュースになるような児童虐待をしてしまっていたのかもしれない。

そう考えると、いざとなれば誰かが助けてくれる、自分に何かあっても子供たちは大丈夫、そういう大きな安心感がある今の環境を恵まれていると思うのです。

保育園も入り放題&安い

農業を営んでいる田舎のほうでは、子供の数が少ないため保育園の待機児童問題がないところがほとんど。

Uさんの住む地域でも、保育園に入れないなんていう話はまず聞かないそう。

小規模な保育園は近所にあるし、ゼロ歳児から預けられる大きな保育園も、車で2、30分かかるけれどすぐに入ることができる。

それに、料金も月に5千円程度と格安です。

子供が少ないので、地域のお年寄りたちもたいていとても可愛がってくれるし、電車はガラガラなのでベビーカーで乗っても肩身の狭い思いをするなんていうことはまずない。

外出中に抱っこ紐の装着に手間取っていると、必ず通りがかりの人が手伝ってくれるといいます。

  • 電車にベビーカーで乗ると白い目で見られる
  • 保育園に入るための活動を指す「保活」なる言葉がある
  • 保育園や幼稚園の近所に住む人から「うるさい」と苦情が来る

都心部のそんな問題をテレビや雑誌で目にするたびに、一体どこの世界の話かと、Uさんは信じられない思いがするのでした。

田んぼ教室で地域の子供たちと交流

米農家のKさんの夫は、子供たちに米作りの現場のことを学んでもらうための「田んぼの学校」を時々開催しています。

子供たちに、田植えや稲刈りを手伝ってもらったり、田んぼに住む生き物のことを一緒に勉強したりするのです。

自分が日々食べているお米が作られる現場で生活をしていて、それが食卓に上る家庭を自然に学べることは、子供たちにとってとても幸運なことだとKさんは考えます。

「田んぼの学校」には、近隣の都市部からの子供たちも参加します。

そんな子供たちと我が子たちが、田んぼのなかではだしで泥まみれになりながら遊んでいるのを目にすると、本当にここで子育てができてよかったとKさんは思うのでした。

幸せになれる「農家の嫁」向きのタイプとは

農業男子と結婚して充実の生活を送る女性たち。

今、都会でバリバリ働いているような女性たちが、彼女たちのように田舎へやってきて「農家の嫁」になれば、とても良い相乗効果が生まれる可能性があるのではないでしょうか。

もちろん、どんな人と結婚してもそうであるように、不満に思うこともあるし、家族やコミュニティとのしがらみが面倒なこともあります。

だけどそれよりもメリットや幸せを感じる部分のほうが大きいと感じているのが、ご紹介した彼女たちなのです。

彼女たちのように、「農家の嫁」向きなのは次のようなタイプといえます。

  • 食に興味がある
  • 何かを作る・育てるのが好き
  • 好奇心が旺盛
  • 体を動かすのが好き
  • 家族で過ごす時間を大切にしたい
  • 子供がたくさんほしい
  • 金銭的なことより、日々の幸せを重視する
  • 夫婦で、お互いの能力を生かすような関係を築きたい
  • 都会にこだわらず、自然の中で暮らすことを喜びとする

当てはまることがいくつかあるならば、結婚相手の選択肢に入れてみてはどうでしょう。

結婚が、それまでの人生を大きく変える出来事になるかもしれません。

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