子供の朝の支度が遅い!叱らずにスムーズな朝を過ごす対処法
Date:2018.10.04
朝は1分1秒でも貴重な忙しい時間帯です。朝から子供にギリギリまで「早くしなさい!」と毎日言っているご家庭も多いでしょう。
それでも子供はなかなか起きない、ダラダラしている、朝食をいつまでたっても食べている、となるとイライラがマックスに!朝のこの時間だけでぐったりとパワー消耗していませんか?
遅いから急かす→機嫌が悪くなる→怒る→ますます遅くなる、と負の連鎖ですよね。朝からガミガミ言うのも嫌ですし、子供だってたまったものじゃありません。
この負の連鎖を解消し、スムーズに出かけるまでの時間を過ごせるように、ちょっとした準備をしてみましょう。
まずは冷静に観察し、どこでつまずくか検証してみよう!
ご家庭によって朝の流れは違うかもしれませんが、ここでは一般的な朝の流れの中で、子供がどこでつまづくのか冷静に観察していき、それによっての対処法を考えていきましょう。
1.起きる
なかなか起きない、起きても二度寝する、起きてもゴロゴロして起きてこない、など。
2.顔を洗う
顔を洗わない、洗うのを面倒くさがる、など。
3.着替える
いつまでも着替えない、テレビを見ながらダラダラ着替える、服が決まらない、など。
4.朝食を食べる
食べたがらない、テレビを見ながらダラダラ食べる、ペラペラ喋って進まない、など。
5.歯磨きをする
歯磨きを忘れる、面倒くさがって歯磨きをしない、歯磨きをする時間がない、など。
6.トイレに行く
トイレに行く時間がない、登校する直前にトイレに行きなかなか出てこない、など。
7.登校する
登校班や友達との待ち合わせ時間に遅れる、あせらない、など。
上記の流れの中で、多少違いはあるかもしれませんが(着替えが最後など)、子供が苦手な部分を把握しておきましょう。そこには時間を割いてあげるのです。もし、全部!と言うのなら30分から1時間早くに起きることをオススメします。
朝は朝の支度だけ!子供に合わせた工夫をして朝を乗り切る!
朝は時間が限られています。この限られた時間に、当日の朝しなければならないことだけを効率よくやり、余分なことをしないスケジューリングをしましょう。
前日に準備できることはしておく
一番はこれです。前日に準備できることを当日の朝やろうとするから時間が足りなくなるのです。前日にできる準備は山ほどあります。
最初は親が見てやることが大切ですが、習慣にしてしまえば楽ちんです。
- 時間割
- 当日の朝にやる子もいるようですが、前日に準備しておきましょう。小学校低学年は親が時間割を確認しておきましょう。
- 持ち物
- 次の日の時間割を用意する時に、持ち物も確認して準備しておきます。この時にないものがあったら対処できますし、準備できなった場合は連絡帳に書いて先生に伝えることができます。
- 宿題
- 当日朝にやるなんてもっての外ですが、前日しっかりやったか、忘れはないか確認しておきましょう。
- 着替え
- 就寝前に次の日の着替えを用意しておきましょう。当日朝に決めるとなると時間がかかり大変です。特に女子はこだわりが出てくる年頃なので、自分で決めておけばすんなりと着替えることができるでしょう。
- 持ち物や上着を玄関に準備しておく
- ランドセルはもちろん絵具や習字の道具などの大きな持ち物、上着や帽子などを玄関に用意しておきましょう。ごちゃごちゃしてしまう場合は、釣りハンガーラックなどを利用すればスッキリしますね。
テレビをつけない
テレビをつけると、子供番組でなくてもぼーっと見てしまいがちです。親はニュースを見たり天気予報を見たいものですが、ここは我慢しましょう。
全ての準備が早くに終わったらご褒美としてみても良いと約束すれば、子供のやる気が湧いてきて何分までに終わらせたら○○が見られる!とがんばるはずです。
タイマー・ストップウォッチを活用
親が細かくついてないとだめですが、時計をよめない年頃の子供にはタイマーやストップウォッチを使ってみましょう。
着替えや朝食を「〇分でやっちゃおう!よーいスタート!」とハイテンションで行ってみましょう。時間内でできたら「すごーい!」とハイタッチをしたり、ギュッと抱きしめたりしてあげましょう。
時計を紙に書いてスケジューリング
紙に時計を書いて、円グラフのように朝のスケジュールを書き込みます。一緒に作るとより理解力が高まるので、一緒に作ってみてください。
例えば、朝6時半起床で7時半に家を出るとしましょう。半なので長い針が6からスタートですね。長い針が8までに顔を洗い、10までに着替えます。11には朝食を食べ始め、2には食べ終わります。3までに歯磨きを済ませ、トイレに行き、残りは自由時間です。
早くに繰り上げれば繰り上げるほど、自由時間が増えテレビも見ることができます。ダラダラしても構いません。早くに済ませれば腸も動き出しトイレの時間も十分確保できます。
もっと自由時間がほしければ、5分でも10分でも早起きすれば良いのです。それを子供自身に体感させるのです。
痛い目に合わせる
どんなに工夫しても改善されないのなら、痛い目に合わせましょう。今までフォローしすぎていませんでしたか?もしかしたら、親が助けてくれる、何とかなるさと思ってしまっていたかもしれません。
- 登校班や友達に先に行ってもらう
- 今まで待たせていた登校班の友達や待ち合わせしていた友達に、時間が来たら先に登校してもらいましょう。
これ以上迷惑をかけることはできない、待つのも限界、と子供に迷惑をかけてきたということ、待つ方はちゃんと支度をして時間通りに来ているのに待たせるのは酷だと、しっかりと伝えましょう。
そして、一人で登校させるのです。心配なら後ろからこそっとついて行ってみましょう。仕事を持っている親は大変ですが、ここは腹をくくってやってみるべきかもしれません。
- 遅刻させる
- 遅刻しそうになったら、車で送っていませんか?一度遅刻して、恥ずかしい気まずい思いを体験させましょう。
そうすることで、遅刻したくない=早くに準備しようという気持ちが芽生えてくるかもしれません。もしくは、自分なりに工夫して遅刻しない術を模索することでしょう。
- 忘れ物もフォローしない
- 忘れ物をしたとしても、気づいても持っていくなどのフォローをしないようにしましょう。我が子が気まずい思いをしていると思うと切ないですが、そこをぐっとこらえて放置します。
忘れ物をしても届けてくれないし、嫌な思いをする=もう忘れ物したくない、持ち物チェックしよう、となるはずです。
意識を持たせる声かけをする
朝は眠くて仕方がない、体が動かない、という生理的な部分は仕方がないのですが、大抵は早く準備しないとどうなるのかという意識がないのですね。
- なぜ眠いのに起きなければならないのか?→起きないと始まらないから。
「眠いのなら前日早くに寝ようね。」「早くに寝ないと、朝眠いよ。」 - なぜ顔を洗うのか?→就寝中の皮脂や汚れを落とすため。
「顔洗ったら、目が覚めるよ。」「きれいな顔で学校に行こうね。」 - なぜ朝ごはんを食べるのか?→お昼までのエネルギーとなり、頭を動かすため。朝の排便作用を促すため
「朝ごはんを食べたら頭が良くなるよ。」「一日がんばるために体にエネルギーチャージしよう。」 - なぜ友達を待たせるのは良くないのか?→友達は時間に間に合うように来ているのに、気持ちを考えてみたらわかるはず。
「自分が待つ方だったらどう思う?重い荷物持って何分も待つんだよ。」「みんな自分のせいで遅刻することになるんだよ。」
毎朝の支度をスムーズに!親が導き子が続く
上記の方法が全てうまくいくかわかりませんが、何かのきっかけにはなるはずです。ニコニコと毎朝できるとも限りませんし、朝からハイテンションにできる日ばかりではありませんよね。
毎朝ガミガミと言っているのも疲れますが、子供をその気にさせるようになだめすかしたりするのも結局は疲れます。しかし、ここががんばりどころです。
絶対に有効なことは、前日にできる準備は全てしておくということです。最初は親が手伝わなければなりませんが、その内に習慣となり自分でできるようになるはずです。そうしないと気持ち悪くなるくらいになるかもしれません。
そうなることを期待して、最初は大変かもしれませんが、準備とチェック、声かけを続けてみてください。声をかける前に済ませていたりと、いつの間にかスムーズな朝を迎えられるはずですよ。
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