子供の自主性を伸ばすコツ、自主性のあるなしで人生が180度変わる!
Date:2019.03.12
自主性のある子に育てたいと漠然と考えている親は多いでしょう。きっと進んで物事に取り組み、テキパキとこなす子供をイメージしているのではないでしょうか。
今の日本の子供たちは、指示を待ち言われるがまま行動し、はみ出すことを良しとしない風潮があります。その中で自分の思うように行動すると浮いてしまったり変わっていると見られることも。
子供が自分で考えて生き生きと行動できるような自主性とは、どのようなことでありどのように身に付けていくものなのでしょうか。
自主性のある子供にするために親ができること、やらなければいけないことは何なのか、見ていきましょう。
自主性とは、親がやってほしいことをやることではない
自分から進んで勉強し、お片付けもできて、自分の意見をしっかり持ち、親が安心するような子供を自主性がある子供だと思っていませんか?
それは、親がこうあってほしいと願う子供像、つまり親がやってほしいことをやる子供であり、自主性がある子供とは言い切れません。
ここでは、なぜ子供に自主性がある方が良いのか自主性について深く考えていきましょう。
自己実現力があるということ
自主性とは、自分で考えたことを実行し実現する力です。考えることはできても行動できなければなりませんし、反対に人と同じように行動できても自分が考えていなければ、自主性があるとは言えません。
自らが考えた上でそれを実現する行動力もなければならないのです。自己実現ができる力には、自分に自信を持つ自己肯定感が大きく関わってきます。
自己肯定感があれば、途中でトラブルが起きた場合でもポジティブに物事をとらえることができ「自分なら大丈夫」と前へ進めるのです。
そして、その行動の繰り返しが積み重なり「経験」として自主性を大きく育てることになります。
やりたいことを見つけてやること
自主性とは、自分でやりたいことを見つけて実行することです。
言われたことをやるのではなく、やりたい、こうしたいと自らが考えることで、どう自分が行動すれば上手くいくか、他の方法はあるのか、どのような筋道を立てていけば最善策なのかと、さまざまな思考が働き次への行動へとつなげていきます。
実際に実行してみて思い通りに行かなかった場合は次の一手を考え、なぜ上手くいかなかったのか反省し、また次につなげていく・・・。
物を与えるだけでは得られない「経験」が子供たちの宝物となり、自分が人生の主役としての主体性をも育んでいくのです。
親の関り方次第で決まる!子供の自主性を伸ばすコツ
親が子供の主導権を握りながらも、自分で考えて学ぶ筋道を立ててあげることが大切です。押し付けるのではなく、誘導していくのです。そこが難しいのですが、子供の様子を見てタイミング良く声掛けをしたり手助けをしてあげながら、親の都合で振り回さずに「待つ」「見守る」を意識して子供と関わっていきましょう。
干渉しすぎない
何から何まで親がしてあげるべきではありません。「あれはどうするの?」「先にこれをしたらいいんじゃない?」など矢継ぎ早に聞いたりすると、親の言うことを押し付けてしまうことになり、子供が自ら考えることを奪い自主性を摘み取ることになります。
子供が考える前に親が決めていることが多くなってしまっては、子供が自ら考える力を身につけることができなくなってしまうのです。
また、自分の意見を言っても否定され納得しないまま指示されたことだけを実行しても、良いものは生み出されませんよね。ただ物事をこなすだけになってしまい、向上心も育まれるはずがありません。
また、指示されたことが上手くできたとしても達成感も味わえず、楽しくないどころか、「こんなもんか」と冷めた感覚を持ってしまうでしょう。
ほったらかしにしない
「放任主義だから」と子供をほったらかしにし、口を出さなければ何でも自分でできるようになるというのも違います。放置するだけわがままになってしまうでしょう。
子供は人生経験が少ないので、親が行くべき筋道をつけるなど適切に介入しなければいけません。ほったらかしでは、進むべき道を間違う可能性があります。
親が子供のことで親身になっている姿もまた子供の成長の糧となり、自己実現力に必要な自信を育むことになるでしょう。
やりたいことを尊重し応援する
「それは無理じゃない?」「まだ早い」と親のものさしで考え、頭からやりたいことを反対していませんか?
本当に親が思っている通りかもしれませんが、もしかしたらやり遂げるかもしれませんし、子供にとって成長にプラスになることかもしれません。
いろいろなことにチャレンジさせる
子供が興味を持った一つのことにこだわらず、他にもどんどんやりたいことをやらせてあげましょう。
「あれをやっているのに・・・」「あれもこれもできるわけない」と反対するのもわかりますが、興味がある内にチャレンジさせることが大切です。やらなければできるできないがわかりませんし、もしかしたら大きなチャンスを逃すかもしれません。
そして、いろいろなことに見聞を持つことは、人生にとってマイナスにはなりません。さまざまな経験が子供を成長させるのです。
面倒なこともさせる
「後片付けが大変になるし・・」「これは危ないから」「きっと失敗するから」と面倒なことになる前に親がやってしまっていませんか?パパッと親がやってしまった方が早いですが、面倒なことほど考えたり手先を使ったりと大変だったりするので、子供にさせた方が良いのです。
しかし、なかなか大人は待つことができませんよね。時間がないから先先にやってしまうのです。それでいて「本当にうちの子は何もできない。」「甘やかしすぎたかしら。」と言うのです。それは、じっと辛抱強く待つことができず、子供から挑戦することを奪っているからですよね。
声掛けに気をつける
「早くしなさい!」「勉強しなさい!」と口うるさく言うことは、子供のやる気をそぐことがあります。子供にとっては「わかってる!」「今からやろうとしていたのに。」と、親の都合での声掛けは反発心しか生み出さないのです。
「いつやるの?」という疑問形の声掛けに置き換えてみると、その問いに答えなければならなくなります。「おやつ食べてから。」「お風呂入る前。」と返事が返ってくるはずです。
いつにやるということを聞いておけば、「まったくいつになったらやるのかしら。」とイライラやきもきしなくて済みますし、子供も宣言した手前やらざるを得なくなりますよね。
自主性のある子供は、自分の人生を自分らしく生きられる!
自主性を持っている子供は、どこに行っても物おじせずに明確な意見を持って行動することができます。
言われたことをやらなければいけない時でも、その中で自分で考え、時にはこっちの方が良いかもしれないと思ったらそれを意見し実行する力がつくのです。
世間で言うおりこうさんは、親の価値観で決めていることであり親の願望の押し付けです。
子供の自主性とは、時には手に負えないこともあったり、親を困らせるかもしれません。わがままとの見極めが大事ですが、そこは毎日の子供の様子を知っている親ならばわかるはずです。
このように普段からの親の意識を変えて子供に接する一日一日が、子供の自主性を育み子供が自分の人生を自分らしく生きることにつながるのです。
親の意識を変えることは簡単ではありませんが、目先のことだけを考えずに子供の先を見据えて日々過ごすことで、子供の将来が変わってくるのだと肝に銘じておきましょう。
子供の考える力を伸ばし選択の余地を与え、軌道修正するのは親の役割なのです。
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