赤色光が肌を補修!NASA発LEDの美容・治癒効果が日本にも浸透
Date:2016.09.03
貴女は「光と肌の関係」というと、どのようなイメージをお持ちですか?
光と肌というと、まず多くの方が「光老化」のことを思い浮かべるのではないでしょうか。これはご存知、名前の通り光によって引き起こされる老化のことです。
具体的には、太陽光などより発せられる紫外線により、私たちの肌や身体がさびてしまう症状を指します。
そのため、肌のエイジング対策のためにも、そして白くてきれいな肌を保つためにも、私たちは頑張って日焼け止めを塗ったり、日焼け後のケアを一生懸命しますよね。
こう言ってしまうと、「ああ、光って敵なんだ…」という印象が前面に出ているように思えるのではないでしょうか。でも、光には種類があり、悪いばかりではないのです。
昨今、美容業界や医療業界でも光の美容、治癒力はよく知られ、積極的に治療に取り入れられています。その中心となっている光こそ、省エネで注目されている「LED」です。
ではLEDがどのように私たちによい効果をもたらしてくれるのでしょうか?
この記事の目次
照明以上の使い道があった!LEDとはどういうもの?
LEDの電球は一般的になってからもう何年も経ちますが、LEDがどういったものかを詳しくご存知ない方も多いのではないでしょうか。
良く聞くけど…そもそもLEDって一体何?
LEDはLight Emitting Diodeの略で、発光ダイオードとも呼ばれる発光素子です。テレビのリモコンなどに使用されることから始まり、現在は照明など私たちの身の回りに幅広く用いられています。
LEDには色があり、赤色は1960年代に開発されて、緑色も順次開発されました。青色は開発が一番遅れましたが、2014年には発明した日本人3人にノーベル賞が授与されたのも記憶に新しいことと思います。
この3色が組み合わさることで白色が作られますが、これが一般的に照明として使われているものとなります。(注:他にも白色は青色と黄色で作るなど、いくつかの方法があります。)
LEDを使った照明は、電気を直接光に変換することで、白熱電球などと比べてもエネルギーの変換の効率が良く、長持ちする上、水銀などの有害物質も使われていないのが特徴です。
また、従来の電球に比べて発熱量も低いため、あまり熱くなりません。更に、他の電球は紫外線を微量ながらも含みますが、LEDは紫外線を含まないものが一般的で、肌にも安心です。
LEDは環境にも人間にも優しい照明なのです。LEDは他にもスマートフォンのバックライトやブルーレイなど、色々な電子機器に使用されたりと、私たちの生活の中にはなくてはならない存在となってきています。
このように、LEDは私たちの身の回りのあらゆる電子機器などの発展に貢献してきた一方で、美容、医療業界にもLEDが持つ効果が注目され、その技術が取り入れられるようになってきているのです。
NASAお墨付き!LEDは美容や怪我の治療に効果あり
電子機器や照明として使用されてきたLEDを美容、医療業界で役立てるという試みは、NASAがその技術を実験を通して発展させていったことに始まります。
まず、NASAはLED照射器を使い、宇宙で植物を育てることを試みたのです。その後、LEDを使用し、宇宙で怪我を治癒することに用い、研究を進めてきました。
宇宙飛行士にLED照射器を使用したところ、彼らの筋肉細胞に置き、DNAの合成が何と5倍にも跳ね上がったということも報告されています。
また、現在もLEDを用いたがん患者への治療補助に関しても研究がおこなわれています。
LEDは色で効果が違う!色別LEDの美容・治癒効果
LEDはこのように私たちの身体にあらゆる効果を与えてくれることが分かっていますが、実はこの効果はLEDの色の種類によって違ってきます。
ここでは詳しく色別でLED光セラピー(LED光美容およびLED光治療)の効果をご紹介していきます。
アンチエイジングと肌補修効果が凄い!赤色LED
波長633nmの赤色LEDは、LEDを使った美容や医療の現場で一番ポピュラーな光です。主にNASAが研究を続け、大きな成果を上げています。
赤色LEDはミトコンドリアに働きかけて、細胞が活性化する効果あると言われており、更には、免疫細胞にも働きかけ、活動を活発化してくれるとも言われているのです。
このような作用から、赤色LEDをセラピーとして用いることで、以下のような効果が期待できます。
- アンチエイジング
- コラーゲン生産促進
- 小じわを改善させる
- 肌のくすみを改善する
- 目の下のクマを改善する
- 肌のハリを良くする
- 肌のターンオーバーの正常化を促し、皮膚再生を促す
- 肌のキメを整える
- ニキビの赤みを軽減する、ニキビ跡の改善
- 赤みを伴うニキビの炎症を抑える
- 血行を促進し、肌のトーンを明るくする
赤色はこのようにアンチエイジング効果が大きい他、肌トラブル全般に効果を発揮してくれます。そのため、とにかく肌を美しくしたい方にお勧めです。
殺菌効果が凄い!ニキビに最適な青色LED
415nmと比較的波長が短めの青色LEDの特徴は、何といってもアクネ菌の殺菌効果が高いことが特徴です。青色LEDにより、アクネ菌が酸化され、死滅されるという効果を発揮してくれるといったことが期待できるのです。
青色LEDを使用することにより、主に以下のような効果があります。
- 殺菌(特にアクネ菌)
- ニキビ、ニキビ跡の治療
- 毛穴収縮
- 皮脂の分泌を抑制する
- 肌の再生を促す
- 肌のキメを整える
このように青色はニキビ関係の肌荒れに強く効果を示してくれるため、吹き出物やニキビが出来やすく、痕に残りやすい人には非常にお勧めなのです。
リフトアップに最適!たるみ対策には白色LED
波長が830nmと長い白色LEDは、LEDの中でも一番肌の深部まで届く光です。肌深くまで光が入り込むことで、しっかりと肌のコンディションを整えてくれます。
白色を使用することで、主には以下のような効果が期待できます。
- 肌を引き締めてリフトアップする
- 肌のコンディション、色調を整える
- しわを改善する
- 法令線を改善する
- たるんだ毛穴を引き締める
このように白色はアンチエイジング全般をカバーしてくれます。肌がたるんできて年齢を感じるようになった、という方には是非試して頂きたいLEDです。
医療の現場でも使われる!
日本では美容医療以外ではLEDが使われるケースはほぼありません。でも、海外ではその研究が進んでおり、以下のような効果が確認できています。
- 傷の治りを早める
- 火傷の治りを早める
- 糖尿病性皮膚潰瘍の治癒補助
- 口腔粘膜炎(がんの化学療法中に多く起こる副作用)の治癒
- 皮膚再生
- 発毛促進
<青色LED>
- 睡眠障害の改善
- うつの改善
<白色LED>
- 炎症を抑える
- 睡眠障害の改善(メラトニン分泌促進)
<その他>
- 緑色LED: 色素沈着の改善、黄疸の緩和
- 紫色LED: カビの死滅
- 黄色LED: 細胞修復機能の活性化
このようにLEDは色によって数多くの効果が期待できます。睡眠障害など、多くの方が悩む身近な症状も改善してくれるので、早く一般化されるといいですよね。
LED光療法はどこで出来るの?副作用はあるの?
LEDにはご紹介してきたような様々な効果が期待できます。是非受けてみたい!となった時に、実際にはどこで受けることが出来るのでしょうか?
日本では一番一般的!安心な美容皮膚科
自分の肌トラブルを効果的に治したいのであれば、皮膚科でしっかりと医師の元でカウンセリングを受けながら治療するのが一番でしょう。
これは安全と言われているLED光治療においても同様です。
なお、美容に置いてのLEDは赤色が主流で、その他にも青や白も使われています。
全て併せ持っているクリニックばかりではないので、これは予め確認した方が良いでしょう。なお、緑などは海外でも少数で、あまり見かけません。
治療方法としては、一般的に15分から20分程度の照射を、1-2週間に1度程度を目安にします。
1回でもある程度肌の違いが実感できますが、効果は比較的穏やかなため、10回程度は受けるというケースが多くなります。
また、効果は
- 年齢
- 元の肌質
- どの位の頻度で受けるか
などにより個人差が出るので、カウンセリングの上行っていくことになるでしょう。
LED光治療は自分の肌の質を改善して、自分の力で肌を綺麗にしていくといったものですので、短期間ですぐにすぐ結果を求めるものではありません。
症状がひどい場合は、他の治療法と併せながら行っていくことで、より良い効果を得ることが出来るでしょう。
通販などで購入可!自宅でできるものも
特に赤色LEDに関しては、その効果の高さから、自宅で出来るフェイスマスクのような、LEDを使った美容用品が販売されています。
通販などで手に入るため、ちょっと美容皮膚科系は敷居が低いとか、低料金で長く続けてみたいという方は試してみても良いかもしれません。
ただ、やはり安全性を考えて、家庭で出来るものは医師の元で出来るものと比べて出力が弱めに出来ています。
効果が出るのに時間がかかったり、と言って使い過ぎてしまったら肌に悪影響が出てしまう可能性もあります。
効果が高そうなLED、でも気になる副作用は?
LEDは副作用はないと言われています。現在までに身体に何かしらの悪い影響があったことは報告されていません。
また、2009年にアメリカで開催されたLLLT(低出力レーザー治療)シンポジウムでも、「LEDはストレスを受けた細胞に働きかけるのみで、健康的な細胞には影響を与えない」とも発表されています。
しかしながら、以下のような場合は医師と十分に相談した上で使用するようにしましょう。使用を控えた方がよいことや、有効な使用方法がある場合があります。
それは以下のような場合です。
- 妊娠中
- 甲状腺異常がある
- ガンを患っている
- 免疫増強薬を服用している
このようなケースは自己判断で使用せず、一度コンサルテーションを受けてからにしましょう。
もっと身近になる?将来有望なLEDで美しく
LEDの効果に関してご案内してきましたが、いかがでしょうか?LEDは単なる光で無く、私たちの美容や健康の救世主となりうるものということがお分かりいただけたことと思います。
ただ、先述のように医療に関してはまだそこまで一般的ではなく、現時点でも発展途上と言えることでしょう。そのため、アメリカなどでは大分医療にも用いられてきていますが、日本では正式に医療分野では活躍していないのが現状です。
ここでご紹介してきたように色々な効果が判明してきていますが、なぜこのような効果が出るのかがはっきりしない部分もあり、まだまだ多くの研究が進められている段階です。
一方で、LEDを使用した治療は、美容に関しては既に一般にもかなり出回るようになってきて、色々な効果が実証されており、確立した治療を受けることが可能になっています。
アメリカなど海外ではLEDのファンも多く、自宅でLED美顔器を使っているセレブたちも多くいます。
日本では自宅で出来るLED美顔器も限られていますし、クリニックで提供している色の種類もまだまだ多くありませんが、これからまだ増えていくはずです。是非一度はトライしてみたいですよね。
一度始めるとその効果にセレブ同様はまってしまうかもしれません!
LED治療は今後、美容、医療の同分野において更に一層良い効果が見つかる可能性が大で、将来有望な治療法です。
是非機会があれば一度試してみてくださいね。
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