生理前や生理中の辛いむくみの原因とスッキリ解消する方法
Date:2017.12.15
生理前や生理中はなんでむくみやすくなるの!と、辛いむくみに悩んでいる女性は多いと思います。
足や顔がパンパンになったり、体重も増えてしまうので辛いですよね。
生理前や生理中にむくみが起きやすくなるのは、女性ホルモンが関係しているのです。
そのメカニズムと、少しでもスッキリさせるためのむくみの解消法についてご紹介します。
生理前や生理中にむくみが出る原因
女性は男性と違って、ホルモンのバランスに体調を左右されてしまいます。むくみが出やすいのも、水分の摂り過ぎではないんですね。
生理前や生理中はホルモンバランスが乱れやすくなり、血行も悪くなってしまうのです。
生理前のむくみの原因
生理前のむくみは、PMS(月経前症候群)の症状の一つです。生理の1週間前くらいから身体がむくみやすくなったり、体重が増えてしまう人もいます。
これは黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンが増えるためです。黄体ホルモンは妊娠を維持するために必要なホルモンで、排卵後に分泌量が増えてきます。
ただこれは自然の身体のリズム。受精卵を守ろうとするための身体が持っている本能です。
生理中のむくみの原因
排卵後、受精・着床という現象が起きない場合、妊娠が成立しないので子宮内膜ははがれて生理が来ます。
生理の前に増えていた黄体ホルモンが減ってくることで体温が下がりやすくなってしまうのです。そのため、
- 身体が冷えて血行が悪くなる
- 代謝が悪くなる
ということから、黄体期に溜め込んだ水分が排出されにくい状態なので、そのままむくみが続いてしまうことが多いのです。
生理中のむくみは生理が終わるくらいまで続くことが多いです。
生理前や生理中のむくみを解消する13の方法
いくら身体の自然な現象とはいえ、生理前から考えるとおよそ2週間もむくみが続くことになります。
月の半分もむくみが出ているのですから、何とかしたいですよね。辛いむくみを解消するための対策をご紹介します。
1.適度に身体を動かすこと
デスクワークなどで動かない時間が長くなると、余計にむくみがひどくなってしまいます。なるべく足を動かすことを心がけましょう。
1時間に1回くらいは立って歩くとか、デスクの下で足首を回すなどしてなるべく足を動かします。
体調が悪くなければ、もちろん運動するのもおすすめです。週末は運動を兼ねて、ぶらぶら散歩をするのもいいですね。
2.足湯に浸かる(足浴)
足を温めるのもむくみの解消にも有効です。
出来ればお風呂にゆっくり入って半身浴でもしたいところですが、時間がない時は足を温めるだけでも十分血行促進が出来ます。
より効果的に足湯を楽しむなら、深さのあるフットバスを1つ購入するのもいいですね。ふくらはぎまでしっかり温めると、むくみも冷え性も同時に解消できます。
3.手足のぶらぶら体操
寝る前に簡単な体操をして、少しでもむくみを解消してから寝るようにしましょう。
- 仰向けに寝て、手足を天井に向けて上げます。
- 力を抜いてぶらぶらと振ってみてください。
この動きを1分くらい続けてみてください。
下にたまった血液やリンパ液を戻して循環を良くすることが出来るので、翌朝はむくみもスッキリしているでしょう。
4.むくみ解消のストレッチ&マッサージ
ストレッチやマッサージもむくみの解消にはとても役立ちます。ストレッチといっても難しい動きは必要ありません。
床に座り、足を伸ばして上半身をゆっくり前に倒します。脚の裏側がよく伸びていることを意識してください。
その後はマッサージでリンパの流れを良くしていきましょう。
足首の方から膝裏に向かってさすり上げるようにマッサージします。リンパの流れを良くするには、それほど強く揉む必要はありません。
気持ちがいいと思うくらいの圧でマッサージしてみてください。お気に入りのボディクリームやオイルなどを使うと、肌の保湿も同時に出来て一石二鳥です。
お風呂上がりなど、血行が良くなっている時に行うと効果的です。
5.足を高くして寝る
寝るときは、足枕などを使って足を少し高くして寝るとむくみにくくなります。妊婦さんも良くやる方法ですね。
クッションや座布団でももちろん大丈夫です。
6.座る時は脚を組まない
座る時に脚を組むクセはありませんか?脚を組んで座っていると血流を妨げてしまうため、足がむくみやすくなります。
座る時には脚を組まないように気をつけてみてください。それだけでもむくみにくくなります。
7.着圧ストッキングを履く
むくみがひどい時には、着圧ストッキングをはくのもおすすめです。服装に合わせて、
- ストッキング
- タイツ
- 靴下
などを使い分けて、むくみを解消しましょう。
一つ注意して欲しいのは、昼も夜も履き続けないこと。24時間圧を加え続けるのは良くありません。
昼間履いたら夜は休む、夜履いたら昼は履かない、などメリハリを付けるようにしてください。
8.朝の顔のむくみは温める&冷やす
むくむのは足だけではありませんね。朝起きたら顔がむくんで、これでは仕事に行けない!と困ってしまうこともあるでしょう。
そんな時にはまず蒸しタオルで顔を温めます。その後に冷たいタオルを3~5分ほど顔に当てて冷やします。
目のむくみには、冷たく冷やしたスプーンを当ててもいいですね。
温と冷の刺激で血行が良くなり、顔のむくみが取れますよ。時間があるときは首のマッサージなどをすると、さらに血行が良くなります。
9.塩分を控える
むくみが出やすい人は、食事の内容も見直すこと画筆用です。生理前や生理中は特に意識をして塩分の摂り過ぎに気をつけましょう。
- なるべく早く帰宅して自炊する
- コンビニ弁当は食べない
- スナック菓子を控える
などして、塩分を控えることでむくみを予防できます。
10.カリウムを多く含む食品を摂る
塩分を控えると同時に、カリウムをたっぷり摂って塩分や余分な水分を排出しやすくしましょう。
汗をかく季節は汗と一緒にミネラルが排出されやすいので、特に意識して摂取することが必要です。
カリウムを含む食品は、
- 果物
- 生野菜
- 海藻類
などですが、だるくてやる気のでない生理前、生理中でも取り入れやすいものとして、
- リンゴ
- バナナ
- わかめの味噌汁
などをおすすめします。
リンゴは皮ごと食べると水溶性食物繊維を摂ることも出来るので、ぜひ皮をむかずに食べて下さい。
11.大豆製品を摂る
生理中に減少するホルモンを補う食べ物ものとして、大豆製品を積極的に摂りましょう。
大豆製品に含まれる大豆イソフラボンには女性ホルモンと似た働きがあるので、一時的に減少するホルモンを補う作用が期待できます。
- きなこ
- 納豆
- 豆乳
- 豆腐
- 味噌
などを意識して食べてみてください。
12.温かい飲み物を飲む
生理前や生理中は身体を冷やしたくないので、冷たい飲み物は控えてください。代わりに温かい飲み物を飲むように心がけましょう。
その際に気をつけたいのは、コーヒーなどカフェインを含んだものを飲み過ぎないことです。
カフェインには利尿作用があり、カリウムをとっても排出されやすくなってしまうためです。
ハーブティーやルイボスティーなど、ノンカフェインのものを飲むようにしてください。
13.漢方を利用してみる
ホルモンバランスの乱れに、普段の冷え性が重なってむくみがひどくなっている場合もあります。そんなときは、女性の不調に良い漢方薬を利用するのもおすすめです。
ホルモンバランスを整える漢方には、
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
- 四物湯(しもつとう)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
などがあります。
14.ストレスを溜めない
ストレスもホルモンバランスを乱す原因の一つです。
体調が悪いと、それだけでもストレスになってしまいますが、生理前や生理中だからこそ、自分が楽しめることをたくさんしてください。
忙しくてなかなか見られなかったDVDをまとめて見るとか、家の中でも出来る楽しいことをたくさんしてストレスを解消してください。
むくみがひどいときは念のため病院へ
セルフケアをしてもむくみが解消されなくて、生理痛など女性特有の悩みも多い場合は、一度婦人科を受診した方がいいかもしれません。
また、むくみはホルモンバランスが原因で起こるものばかりではありません。
もしかしたら他の病気が隠れている可能性もあるので、生理の時以外でもむくみがひどいなら、やはり病院へ行った方がいいでしょう。
女性の宿命、生理と上手につき合っていこう
考えてみたら、1年のうち半分はホルモンのせいでむくみが出てしまう可能性もあるということですね。
女性の宿命とはいえ、何ともめんどくさいことです。しかし、むくみは放置していても辛いだけ。出来るだけ、その日のうちに解消していきましょう。
まだまだ先は長いです。生理と上手につき合っていきましょう。
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