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ネガティブ思考も悪くない!積極的に悲観することで得られる力

Date:2019.02.15

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ネガティブ思考も悪くない!積極的に悲観することで得られる力|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/negatibunaseikaku75903/

物事を前向きにとらえるポジティブな考え方は、人を幸せに、人生を成功に導くと考えられています。ポジティブは良くて、ネガティブはダメ。そんな風に思う人が大半を占めているのではないでしょうか。

でも、実は、ネガティブな考え方の中にもプラスの効果を生む力があるのです。物事を悪い方に考える力を活かして、成功を手にしている人もいるのです。

あなたがネガティブ思考である場合、無理をしてポジティブな考え方を真似る必要はありません。

ネガティブな考えを排除するのではなく、ネガティブ思考力もひとつの能力と捉え、その能力を前向きに活かすことを考えましょう。


ネガティブは意外にポジティブ?不安から生まれる積極性

ネガティブな思いを抱きがちな人の中には、そのネガティブさをポジティブに活かすということに成功している人たちがいます。世界で活躍するスポーツ選手にも、社会的に成功している人たちにも多いようです。

実際に、ネガティブ心理の何がどうポジティブに働くのでしょうか。

不安傾向の強い人のポジティブパワー

ポジティブな人が「なんとかなる」「きっと大丈夫」と成功することをイメージして物事に挑むのに対し、ネガティブな人は「失敗したらどうしよう」と不安な気持ちを抱きます。

失敗のイメージを抱くことは良くないことのように思われがちですが、この不安な気持ちからくるネガティブな妄想が、実はポジティブパワーの元。

ネガティブ思考者は不安から、ありとあらゆる失敗シチュエーションを想定します。そして、「そうなったらどうしよう?」と対策を考えます。

考えないと不安だからです。不安感が強ければ強いほど、いろんなケースを想像し、それに対する策を練ります。

つまり、ネガティブさが強ければ強いほど、ダメパターンを網羅!どんなことが起きても、すべて想定内なのです。

ポジティブな人が「やるぞー!」と明るく楽しく取り組むパワフルさを持つのに対し、ネガティブな人は、事前準備にものすごくパワーを注ぎ込むのです。みんなに見えないところで、実は積極的でエルネギッシュに動いているのです。

そして、あらゆることを想定して準備をしているため、失敗の心配をよそに、物事がうまくいきやすくなるのです。

楽観主義者にも負けない「防衛的悲観主義者」のパフォーマンス力

前述のような、悲観する力をポジティブに活かすことができる人たちのことを「防衛的悲観主義者」と言います。

ネガティブな人、悲観主義な人がすべてそうなのではありません。「どうせ失敗する」「私にはムリ」そう言って、物事を悪く考えたまま諦めてしまうのは真の悲観主義。

抱いた不安を払拭するためにあらゆる対応策を必死に考え、準備する。物事を楽観視できないからこそ、目標達成にむけて徹底的な心の備えをする。それが防衛的悲観主義者たちです。

防衛的悲観主義者についての研究は以前より行われていて、実験によって、そのパフォーマンス力はポジティブな人に負けてはいないと証明されてもいます。

ネガティブな人にポジティブ思考をすすめることの危険性

ポジティブに考えることを良しとする風潮になったのは、いつ頃からなのでしょうか。私も気づけば、物事をポジティブに考えるようしていましたが、誰もがポジティブ思考に適しているとはいえないようです。

防衛的悲観主義者にポジティブ思考をすすめてはダメ!

防衛的悲観主義者は、ネガティブなパワーがあってこそ、その能力を発揮できます。成功を手にすることができます。不安だからこそ、事前にあれこれと考え、万全の準備をし、結果、最高のパフォーマンスが得られるのです。

その防衛的悲観主義者に、「ネガティブは良くないよ、ポジティブに行こう!」と無理にポジティブな働きかけをすると逆効果。不安から生まれるモチベーションがなくなることで、思ったような成果が出せなくなるのです。

防衛的悲観主義者をポジティブな心理状態にしてしまうと、パフォーマンスが下がってしまうということは、実験でも証明済み。

ポジティブ思考が絶対だという考え方は、間違っているのです。防衛的悲観主義者にとって、ネガティブさは、もはや長所。ネガティブだからといって、無理にポジティブに考え方を改めようとしなくても良いのです。

ネガティブはネガティブなまま、その活かし方を考えるべきなのです。

そもそも日本人にはポジティブ思考は向かない?

不安傾向の強弱には、セロトニントランスポーター遺伝子という遺伝子の配列が関わっていると言われています。

この遺伝子の配列タイプからすると、日本人は遺伝的に不安傾向の強い人が多い民族なのだそう。もともとが、不安になりやすい民族ということです。

もしかしたら、その不安・心配性な性格ゆえに、日本人の作るものは繊細で、サービスは行き届いているのかもしれません。世界から賞賛される日本人の能力や人柄はネガティブさから来ているものかも?

だとしたら、むやみやたらとポジティブ化を進めることは、私たち日本人にとって良いことなのかどうか。少し心配になりますね。

「ただ楽観視するだけ」もダメ!「ただ悲観するだけ」もダメ!

ではポジティブ思考はまったく必要がないのかというと、それは違います。ネガティブにはネガティブの、ポジティブにはポジティブの良さがあり、ポジティブ思考からも学ぶべきものがあります。

結局のところ、防衛的悲観主義者とは、ネガティブな心をもって生まれていながらも、生きていく中で上手にポジティブ思考を取り入れることができた人たちなのではないかと思うからです。

ネガティブな考えをポジティブに変えるということではありません。ただ、すべてにおいてネガティブでは何も行動できません。ネガティブの良さを殺さない程度に、うまくポジティブ思考を取り入れましょう。

悲観するだけではポジティブパワーは生まれない

ネガティブ思考の人は、とにかくダメな要因や、失敗のシチュエーション、不安や心配が押し寄せがちです。

でも、それらを放置していると負の感情ばかりが膨らんでしまい、結果、「どうせダメだ」、「頑張ったってもムダだ」と、頑張る前から諦めることになります。

ネガティブな考えは並べ立てるだけではダメなのです。ひとつひとつ不安の種を消すべく、対処法を見つけていかなければならないのです。それは実はうんとエネルギーのいる作業で、余計な労力が必要となることかもしれません。

でも、不安要素に対して策を練り、実際に問題をひとつでも解決できたなら、それは自信につながります。

不安要素も失敗も、想定しうる最悪の事態も、「対策→解決」という経験をつめば確かな自信となり、ネガティブな中にもポジティブなパワーが生まれます。

ただの楽観からくる根拠のない「なんとかなる」と違って、対策を考え、準備を万端にしたうえでの「なんとかなる」という自信は、たとえ結果が失敗に終わっても確固たるものとなるのです。

ポジティブ思考から学ぶべきこと

ネガティブ思考が強い人は、行動することが苦手です。行動の先に見える失敗のイメージが怖くて、重い腰が上がらないのです。

いくら、ネガティブな想定に対する対処法を考えて準備したとしても、いざ行動を!となったときに、勇気が出なくては意味がありません。

そんなときは、ポジティブ思考に倣え!です。「ダメで元々!」「結果はやってみないとわからない」「失敗もいい経験だよ」なんなら、「失敗の経験をつむために挑戦しよう!」くらいの気持ちで。

実際、失敗の経験をつめば、失敗はそんなに怖いものではないと思えるようになります。失敗から学ぶことがたくさんあるとわかるからです。

失敗という言葉にネガティブなイメージを持つのはやめて、ポジティブな気分に背中を押してもらう。そこはポジティブ思考をどんどん取り入れましょう!

楽観視するだけのポジティブ思考は危険!

ポジティブ思考が必要なのは、足がすくんだとき。一歩踏み出せずにいるとき。背中を押す役目を担ってもらいます。

「なんとかなるって」というのではなく、「やってみようよ!やってみなきゃわかんないよ!」「失敗したっていいじゃない!」というモチベーションです。

「なんとかなるさ」という、ただ楽観視するだけのポジティブ思考は、ネガティブな良さを殺してしまうので、間違えないように注意しましょう。

「なんとかなる」を信じすぎると、ネガティブな想定は必要なくなり、何の準備もせずに物事に当たることになります。

「なんとかなる」などという根拠のない成功イメージをもって、失敗しない前提で挑めば、いざ失敗したときにショックを受けたり、パニックを起こしたりすることになります。

「なんとかなる」という楽観的思考は楽です。失敗の可能性や自分の欠点と向き合う必要もなく、気分を上げるだけで、なんの作業も発生しません。でも、楽な道を選ぶと成功は遠のきます。幸せも遠のきます。

何事にも一生懸命な人が、結果、成功を手に入れ、幸せに近づくのです。

「なんとかなる」と同じくらい危険なのが「気にしない」というスタンスです。嫌な結果、嫌な言葉は「気にしない」。自分の実力や力不足には目を向けない。

たしかに気分が落ちることがなくて、ある意味ポジティブなのですが、これも取り入れてはいけない思考のひとつです。

嫌なことにも目を向け、失敗の原因を見極め、行動を正すことをしなければ、失敗は繰り返されるし、何の成長もないからです。失敗経験から得たものを次に活かすからこそ、防衛的悲観主義者のパフォーマンスは高いのです。

ネガティブな要素とネガティブな感情は切り離して上手に距離を

ネガティブな思考をポジティブに活かそうと思うと、失敗のイメージや最悪の事態の想定など、ネガティブなことばかり考えることになります。自分の欠点や不安要素と向き合わなくてはならなくなります。

その際に、感情がネガティブな方向へと引きずられると、気分が沈んだり、体調が悪くなったりすることも。

ネガティブ思考と上手に付き合っていくには、ネガティブな要素とネガティブな感情は分けて考えなければなりません。感情的にならずに、客観的にネガティブシチュエーションを想定し、対策を練るようにしなければなりません。

考え、行動することに忙しくしていれば、感情にかまけている暇はなくなる!と思って、ただひたすらに作業に集中すると感情に引きずられにくくなります。

ネガティブな感情がなくなることはないかもしれませんが、上手に距離を取りながら、ネガティブな自分と付き合っていきましょう。

もともとがネガティブな民族なのです。ネガティブ耐性はきっとあるはず。ネガティブだからこその能力を活かして、ポジティブな生き方にも劣らない実りある人生を歩みましょう。

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ネガティブ思考も悪くない!積極的に悲観することで得られる力|【女性の美学】
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ライター:iroha

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