妊娠中の肌荒れの原因と対策。妊婦さん向け美肌を保つスキンケア
Date:2018.04.11
妊娠中に悩まされるマイナートラブルのひとつ、肌荒れ。メイクやスキンケアのときに鏡を見るのも憂鬱になるし、「お腹の赤ちゃんは大丈夫かな…」と心配の種にもなってしまいますよね。
だけど、必要以上に悩んだり、ストレスをためてしまっては心身共に良いことなしです。
今回は妊娠中の肌荒れについて、正しい知識と対策を知り、リラックスして妊婦生活を送りましょう。
この記事の目次
妊娠中の肌荒れの大きな原因は、ホルモンバランスの変化によるもの
妊娠中は、エストロゲン・プロゲステロンなどの女性ホルモンが増加し、ホルモンバランスが大きく変化します。
このホルモンバランスの変化によって、私たちの身体も妊娠維持・出産に向けて大きく変化していきます。
特にプロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠初期からの肌荒れと密接な関係がありますので、詳しく解説していきます。
お肌の代謝を鈍らせ、水分量や油分のコントロールがしづらくなる
生理前の肌のコンディション、まさにそれが妊娠初期からのお肌と同様と思えばわかりやすいかと思います。
- 脂っぽく、ニキビができやすい
- 乾燥して粉を吹く
- 小さな赤いポツポツができる
- 少しの刺激でかぶれたり、かゆくなったりする
上記はお肌のターンオーバーを鈍らせてしまう、プロゲステロンが原因で起こりうる症状です。
色素細胞を刺激して、シミや黒ずみを起こしやすくなる
プロゲステロンは、シミのもととなる色素細胞を活性化させ、メラニンを作り出してしまう働きもあります。ターンオーバーが乱れているうえに、メラニンが多く作られるとシミや黒ずみが出来やすくなります。
プロゲステロンは「守る」こと重視の女性ホルモンだと思うと、一概に悪役にすることは出来ないですよね。
子宮や腸の動きを鈍くするので便秘になりやすくなる
上でも説明したように、プロゲステロンは妊娠を「守る」ホルモンとも言えます。
だからこそ、宿ったばかりの赤ちゃんを流産などから守るため、子宮や胃腸の動きを鈍くする働きがあります。
そのため、妊婦さんの多くが悩む便秘を引き起こす原因となってしまいます。
どれも、栄養分を蓄えて妊娠中の状態を安全に維持するための働きなのですが、
ずっと生理前のようなコンディションが続くため、結果として肌荒れという症状が出てきてしまうんですね。
つわりやストレスなどが原因の肌荒れも
上記したホルモンバランスの乱れ以外にも、
- つわりのせいで十分な栄養・水分補給が出来ないこと
- 妊娠生活を送る中でのストレス
などで肌荒れを起こしている場合もあります。
そんな体調不良オンパレードのせいで出産準備がなかなか進まない、というのもかなり精神的に来るものがありますよね。
それでも何とかしたい!肌荒れ対策方法は?
女性ホルモンの大きな変化は妊娠につきもの。避けて通ることはできないので、無理せずストレスのないように対策をすることが必要です。
低刺激のスキンケアで保湿・紫外線対策を重視
ひどい乾燥や、逆にオイリーになってしまいがちな妊娠中の肌。いつも使っていた化粧品が合わなくなってしまった、なんて人も多いようです。
そんな時は、高い化粧品や美容液などのスペシャルケアに頼るよりも、刺激のない無添加・無香料などのケア用品に変えてみても。
また、UVケアもしっかりと行うようにしましょう。
- 帽子やストールを着用する
- 日焼け止めはSPF値の弱いものを重ね塗りする
- UV効果のある保湿下地を利用する
など、できるだけ肌の刺激にならないようにケアをしましょう。
便秘解消にはまず水分補給!
妊娠初期は特に、つわりもあり十分な栄養を取るのが難しいかもしれません。
たとえ食べても赤ちゃんに優先的に栄養がいくので、母体へはなかなか栄養が行かなくなりがちです。
それでも便秘対策をするためには、水分補給が効果的です。
できるだけ水分補給をするように気をつけましょう。朝起きてすぐ、大きめのグラス1杯の硬水や炭酸水も試してみる価値ありですよ。
野菜や乳製品、発酵食品を取り入れて出来るだけバランスよく栄養を取れるのが理想的ですが、ムリせずに!辛い時は割り切って、「食べられるものだけ」でOKとしておきましょう。
ストレスを溜めない・ひとりで悩まないこと!
妊娠中はホルモンバランスの影響もあり、いつもならスルー出来る事でも悶々と悩みがちです。心配事があると、ひとりスマホで検索して、さらに不安が大きくなったり…。
家族や友人はもちろん、職場に出産経験のあるママがいたら、この際だから不安や疑問をぶつけてみるのもテです。
それでも心配な事は、結局確認するまで自分の中で引っ張ってしまいがちなので、「こんなことで」と思わずにかかりつけの産院へはやいとこ相談しましょう。
心配事をどれだけひとつひとつ早めにクリアして過ごせるか、それがストレスのない妊婦生活のコツかもしれません。
自己判断での市販薬使用はNG!不安なときは必ず病院へ
妊娠中の肌は本当に未知数ですよね。別に変わったことをした覚えはないのに、いきなりコンディションが変化する事もしばしば。
肌荒れのなかでも、もしかゆみや発疹を伴うものが顔や身体にできた場合は必ず産院もしくは皮膚科へ相談をして下さいね。自己判断での市販の薬の使用は絶対に避け、妊娠中であることを必ず伝えたうえで、医師の判断に従いましょう。
ただでさえ未知なものへの不安や希望でいっぱいの妊娠生活。
たかが肌荒れ、されど肌荒れ。少しでも早く妊婦さんの心配事のひとつをクリアできるよう、この記事が参考になれば幸いです。
Sponsored Link