お風呂と夕飯はどっちが先?ダイエットに成功する順番とは
Date:2019.01.23
あなたは普段、お風呂と夕飯のどちらを先に済ませていますか?日々、何気なく済ませている人が多いと思いますが、実はどちらを先にするかによって健康への影響が変わります。
特にダイエット中の場合、お風呂と夕飯の順番が結果を左右することもあります。
ダイエットで結果を出しやすくするには、お風呂と夕飯のどちらを先にしたらいいと思いますか?ご自分の生活リズムを考えつつ、お読みください。
この記事の目次
お風呂→夕飯のメリットは食欲にあり
それではまず、お風呂に先に入る場合のメリットをお伝えします。お風呂に入ると体が温まりますが、それが食欲のコントロールや内臓の動きにも影響するって知っていましたか?
全身に血液が巡ると食欲が抑えられて消化も良くなる
お風呂に入ると血行が良くなり、全身に血液が巡るようになります。その状態で食事をすると、消化のために胃に血液が集まるのが遅くなります。その結果、満腹感を早めに感じるという反応が体に現れます。
また、満腹感を感じやすくなるのは浴槽の水圧で胃が圧迫されることも影響していると考えられます。
そしてもう一つ、入浴後は体温が上がります。体温が上がると内臓の動きが活発になるので、体が冷えている状態の時よりも消化がしやすくなることになります。
入浴後すぐの夕飯はNG!一定の時間をあけてメリットを最大限に
消化のために血液が胃に集まるのを遅らせるのに、消化がしやすくなるというのは矛盾を感じませんでしたか?
入浴と食事は、血液の流れ方が正反対なので立て続けに行うと体に負担がかかります。つまり、お風呂と夕飯の流れは順番を重視するだけでなく、間に一定の時間を置くことも必要なのです。
お風呂の後に夕飯をとるなら、30分は時間を空けるようにしましょう。そうすると体に負担をかけず、先に入浴したメリットを十分に得ることができます。
しかし、夕飯を先に食べてしまうとデメリットしかないのでしょうか?答えは次の項をご覧ください。
夕飯→お風呂のメリットも負けていない!消化と睡眠に効果が
夕飯を先に済ませる場合も、きちんとメリットがあります。しかも、時間帯によってはお風呂に先に入るよりもダイエットに効果的なこともあります。
帰宅時間の都合などで、先にお風呂に入ると夕飯の時間があまりにも遅くなってしまう!という人なども、安心してくださいね。
食後1時間以降の入浴は消化を早める
入浴後の食事は30分の間をあけることが必要とお伝えしましたが、食後に入浴する場合は1時間は間をあける必要があります。食後1時間以降に入浴すれば、胃腸の動きを活発にして消化を助け、寝る時に胃の中に食べ物が残りにくい状態にしてくれます。
ということは、食べすぎた時や夕飯の時間が遅かった時に食後に入浴すれば、消化を早めることができるということです。
夜中は「BMAL1(ビーマルワン)」という、体に脂肪を溜め込む物質の動きが活発になるため、寝る時にはなるべく胃の中に食べ物が残っていないほうがいいのです。
睡眠の質を優先するなら夕飯後の入浴がおすすめ
夕飯の後にお風呂に入るメリットとしてもう一つ、体が眠りやすい状態になることが挙げられます。入浴で全身の血行が良くなると、体の深部は温度が低下して眠りやすい体の状態になるのです。具体的には、入浴後1時間半が一番眠りやすい温度になっているそうです。
特に冷え性の人は、お風呂に入ったあとの体が冷えないうちに布団に入った方がよく眠れます。特に冬の寒い時期は、冷えた体で布団に入ってもなかなか体が温まらず眠るまでに時間がかかってしまいます。その場合、入浴後1時間半をあけなくても布団に入ってしまった方がいいでしょう。
深い眠りにつくと成長ホルモンが分泌され、これが痩せやすい体を作ります。成長ホルモンは、新陳代謝や細胞の生まれ変わりといった重要な役割を担っていることから、ダイエットの成功においても必要不可欠な要素といえます。
夕飯の前でも後でも!ダイエットに効果的なお風呂の入り方
それでは最後に、ダイエットに効果的なお風呂の入り方をお伝えします。ただ湯船に浸かるだけでも十分に体へのメリットがありますが、よりダイエットの効果を意識するならば、以下の方法も試してみてはいかがでしょうか。
ただし、通常のお風呂の入り方よりも体に負担がかかります。体調や夕飯の時間を考えて、無理せず行ってください。
半身浴
半身浴は、みぞおちのあたりまでお湯に浸かるようにし、38度程度のぬるめのお湯に20〜30分と時間をかけて浸かる入浴法です。一回の半身浴で消費できるカロリーは50キロカロリー程度ですが、体を内側から温めて代謝を上げ、発汗やデトックスを促す効果が高いです。
下半身のむくみを取りたい人や冷え性の人など、体質を改善して痩せやすい体を作りたい人には特におすすめです。また、ゆっくりお湯に浸かることで副交感神経が優位になり、リラックス効果を得て安眠にもつながります。
汗や老廃物が出やすいよう、半身浴の前後には必ず水分補給をしましょう。浴室に飲み物を持ち込んで、途中で水分補給を行ってもOKです。のぼせ防止のためにも、水分は多めに取りましょう。
高温反復浴
高温反復浴は、熱めのお湯に入ったり出たりを数回行う入浴法です。熱めのお湯で交感神経を優位にして心拍数を上げるので、20分という短時間で済むのになんと一回で300〜400キロカロリーも消費できる、というのが魅力です。
具体的なやり方としては浴槽に40〜43度のお湯を張り、
- シャワーまたはかけ湯をしてから5分間、肩まで湯船に浸かる
- 浴槽から出て5分休憩する
- 3分間、湯船に浸かる
- 浴槽から出て5分休憩する
- 3分間、湯船に浸かる
という風になります。出たり入ったりを繰り返すうちに、汗が噴き出てくるのを実感するでしょう。なお、休憩中に髪や体を洗ってもかまいませんが、体への負担がかなり大きい入浴法ですので、体調の変化に注意しながら行ってください。
体調が少しでも悪い時、また激しい空腹時は行わないようにしましょう。貧血気味の人にはおすすめできません。そして半身浴と同様、水分補給は必須です。入浴の前後を合わせて、少なくとも500ミリリットルは水分を摂取することをおすすめします。
お風呂と夕飯、夜の過ごし方を考えてダイエット成功につなげよう
ダイエットを考えると、お風呂と夕飯の順番はお風呂が先の方が理にかなっていると言えます。しかし、ダイエットに重要である睡眠の質を考えるなら、夕飯の後にお風呂に入ったほうがいいことになります。
そして、お風呂も夕飯も寝る前の何時間前までとか、どちらを先にするにしても時間をあけて行うとか、必ず時間の話が出てきましたね。お風呂と夕飯の順番を考えることは、夜の時間帯をどう過ごすか考えることでもあります。
夜の時間帯というと、一日の疲れを感じたり、家事に追われたりしてお風呂と夕飯を済ませることで精一杯という人もいるでしょう。
ですがダイエットを成功させたいなら、ご自分の生活リズムや体質から、お風呂と夕飯のどちらを先に済ませればいいかを考えてみませんか?
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