全身浴は半身浴より入浴効果が高い!正しいやり方で健康的に痩せよう
Date:2017.12.22
お風呂の入浴方法には「全身浴」と「半身浴」の2種類がありますよね。美容法やダイエット法では半身浴が多く推奨されていましたが、最近では全身浴の方が効果が高いとして注目されています。
全身浴とは、肩までしっかりお湯に浸かるタイプの入浴方法のことです。おへそやみぞおちの辺りまでお湯に浸かる半身浴よりも、たっぷり身体を温められますね。
全身浴には、全身でお湯に浸かることで半身浴よりも優れたダイエット・健康効果があります。
この記事では、全身浴の効果や全身浴の正しいやり方についてご紹介していきます。
この記事の目次
健康に痩せてキレイになる。全身浴で得られる効果
全身浴の基本は「肩までしっかり浸かる」です。全身を温かいお湯に浸けることで、身体中まんべんなく入浴効果を得られるのです。
全身浴ならではの効果を見ていきましょう。
全身を水圧でマッサージできる
「シャワーよりもお風呂に浸かった方が良い」という情報をよく目にしませんか?これは、お湯の中に浸かることで水圧が身体をマッサージしてくれるからです。
全身浴では、お湯に浸かっている身体全体を水圧でマッサージする効果があるのです。
マッサージ効果にプラスしてお湯の温度で身体を温める効果もありますから、血流の促進効果がさらに高くなるのがわかりますよね。
血流が良くなれば体温が上がって冷え性の改善にもなりますし、疲労の回復効果も高まります。
筋肉の緊張をほぐす効果がある
デスクワーク続きなどで肩こりのある人は、首や肩付近の筋肉が緊張し続けていることが考えられます。
肩までたっぷりとお湯に浸かれば、半身浴では水圧でマッサージできない部分の筋肉も一緒にほぐすことができます。そのため全身浴には筋肉のコリを解消して、肩こりや腰痛、疲労を回復する効果が期待できるのです。
実際にお風呂に入っていると、身体がリラックスした状態になりますよね。これは筋肉が緊張状態を解いている証拠です。水中で身体が浮遊することで、より高いリラックス状態がつくられています。
もちろんお湯で身体を温めて血流が改善されることも、身体のリラックス効果に繋がっていますよ。
心肺の機能がアップする
全身浴をすると心臓に負担がかかる、という意見ももちろんあります。ですがこれは、間違った全身浴のやり方をした場合の話。
正しいやり方で安全に全身浴を行えば、心肺機能をアップさせる効果が期待できます。
心肺機能を鍛えるオーソドックスな方法は運動やトレーニングですが、運動に不慣れな人だと難しいことですよね。
全身浴はお湯に浸かるだけで、手軽に時間をかけずに心肺機能をトレーニングできる方法です。心肺機能が高まれば、免疫力が高まって風邪や病気をしにくい健康な身体になりますよ。
スポーツと同等のダイエット効果
半身浴がじわじわと代謝を上げてカロリーを消費していく方法だとすれば、全身浴はスポーツのように一気にカロリーを消費する方法です。
熱いお湯に全身で浸かれば、代謝機能がとても活発になります。全身浴の消費カロリーは10分間でおよそ40kcal。軽いウォーキングやジョギングとほぼ同カロリーを消費できます。
全身浴に使うお湯の温度が高ければ高いほど、消費されるカロリーの量は高くなります。お風呂でダイエットをしたいと考えている人には、半身浴よりも全身浴の方が向いていますね。
血流促進によるデトックス効果
全身浴で血流が促進されると、身体のなかにある余計な毒素や老廃物を押し流すデトックス機能が高まります。
デトックス機能が高まることで身体のむくみが解消したり、便通が促進される効果が期待できます。
身体のむくみは、重力に従って下…つまり足に溜まりやすくなっています。全身浴で足から肩までの血流を促進すれば、不要なものを運ぶ血液が心臓に戻るためのサポートがしやすくなるのです。
むくみの解消や予防には半身浴がよく推奨されていますが、より高い効果を得たいのであれば全身浴をするのも手ですよ。
汗をかいて美肌効果を促す
全身浴で身体が温まれば、汗をかくために毛穴がゆっくりと開いていきます。
余計な角質を無理なく取り除き、肌を清潔な状態で保つことができるのです。
ダイエット効果の高い「汗をかく」という行為は、汗に乗せて角質や汚れを取り除くという美肌効果も持っているというわけです。
絶対に心臓に負担をかけない!正しい全身浴のやり方
健康面でも美容面でも高い効果を誇る全身浴ですが、急激に血圧が上がることで心臓に負担がかかるというリスクは無視できません。
せっかく効果の高い全身浴ですから、安全に行って健康で美しい身体を手に入れたいものですよね。
全身浴をやるときは、必ず次のルールを守るようにしましょう。
全身浴の前に水分補給をする
たっぷりとお湯に浸かって汗を流す全身浴では、身体中から水分が蒸発していきます。満足に水分がない状態で全身浴をしてしまうと、脱水症状を起こしてしまいます。
全身浴の前には、必ずコップ1杯程度の水を飲んでおきましょう。
普段から脱水症状を起こしやすい人や、入浴中の脱水症状がどうしても気になるという人は、浴室に飲み物を持って入ってもOKですよ。
お湯の温度は40℃~42℃
全身浴をするときは、ちょっと高めの温度にお湯を温めておくのが効果的です。理想は42℃ですが、のぼせやすい人であれば40℃でもOK。
お湯の温度が高いほど、全身浴で得られる効果はアップします。40℃にに満たない温度だと、思うようなダイエット効果や美容効果は得られません。
「ちょっと熱い」と思うくらいの温度がちょうど良いのです。たっぷり汗をかけるように、全身浴では熱めのお湯を用意してくださいね。
必ずかけ湯をしてからお風呂に入る
全身浴では40℃以上の熱いお湯が用意されています。急にこんな熱いお湯に全身を浸けると、血圧が一気に上がって心臓に負担がかかってしまいます。
そのため、お風呂に入るときは必ずかけ湯をしましょう。急な温度差で腎臓に負担がかかれば、意識が朦朧として失神を起こしてしまいます。
かけ湯をするときは、まずは足から膝、腰、肩…と下から少しずつ上がっていくようにお湯をかけていきましょう。熱いお湯の温度に身体をよく慣らしたところで、ようやく入浴開始です。
10分浸かったら一度出る
全身浴は半身浴と違って、あまり長時間お湯の中には留まりません。全身の血流が促進されていますし、体温も上がっています。長くお湯の中に居過ぎるとのぼせてしまいます。
基本的には「10分浸かったら一度出て身体や髪を洗い、もう一度お湯に入る」…という行程の繰り返しです。「高温反復浴」と呼ばれるものですね。
- かけ湯をして浴槽に入る
- 10分浸かる
- 浴槽から出て、身体を洗う(3~5分)
- また浴槽に入り、10分浸かる
- 浴槽から出て、髪を洗う(3~5分)
- また浴槽に入り、5~10分浸かって終了
髪や身体を洗う順番は自由ですし、浴槽から出ている時間は洗顔やマッサージなど、何に充てても構いません。ご紹介した例では3セット繰り返していますが、時間に余裕がなければ2セットでもOKですよ。
とにかく10分全身浴をしたら一度浴槽から出る…というサイクルを繰り返すことが重要です。
熱いお風呂から出たり入ったりを繰り返すことで、のぼせや心臓への負担を防ぎながら代謝のアップを促せるのです。
最後の入浴のときは脱衣所への扉を少し開けておく
全身浴をしてから浴室から出ると、急激な温度差で身体に負担をかけることがあります。湯冷めの原因にもなり、風邪を引くケースも考えられます。
全身浴で最後に入浴する時間は、脱衣所への扉を少し開けて脱衣所を温めておきましょう。
こうしておくことで、浴室と脱衣所での温度差を緩和することができます。特に心臓の弱い人などは、全身浴後の湯冷めに気を付けてくださいね。
入浴剤やタイミングなど…全身浴の効果を左右するポイント
全身浴には、やり方しだいでは効果が上がったり下がったり、危険度が増したりといったこともあります。
基本的な全身浴のルールと一緒に、次のポイントにも目を通してくださいね。
入浴剤を入れると効果アップ
全身でのんびりとお風呂に浸かる全身浴は、お湯の質によって身体のコンディションが大きく変わります。
余裕があれば入浴剤やバスソルトを使って全身浴をしてみてください。
- 疲労回復
- 肩こり・腰痛解消
- 冷えの緩和
- 発汗作用
- リラックス
といった効果をアップさせられますよ。
わざわざ入浴剤やバスソルトを用意するのが面倒であれば、塩や重曹を入れるのもおすすめです。
空腹時の全身浴は禁物
激しい空腹時に全身浴をやるのは危険ですので、絶対にやめましょう。
低血糖状態の空腹時に全身浴で血圧が上がると、貧血を起こしてしまいます。頭がクラクラしてきたり、のぼせやすくなったりといった症状があらわれます。
食事の前に全身浴をするのであれば、入浴の20分~30分前までに軽く間食を摂っておくのが良いですね。
ちなみに食後すぐに全身浴をするのも、消化不良を起こすきっかけになるためおすすめできません。
食事の後の全身浴なら、食後から1時間ほど経ったタイミングで行いましょう。
疲労回復に運動不足解消。時間のない人ほど全身浴がおすすめ
半身浴のようにのんびりと長く浸かることがないため、全身浴は時間のない忙しい人に向いた入浴方法ですね。
短時間の入浴がスポーツのような効果を持っているため、疲労回復以外にも運動不足解消としても全身浴はおすすめです。
今までに半身浴で思うような効果が見られなかった、という人は、今晩からでも全身浴にチャレンジしてみてくださいね。たっぷり汗をかいて身体が温まれば、「やりきった!」という達成感も得られますよ。
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