足がしびれない正座のコツ。お尻の位置と足の揃え方で楽になる
Date:2018.09.25
日本人なら避けては通れないマナー「正座」。
和室にお邪魔するときやお葬式・法事のときには長時間も正座でいることがありますよね。ですが正座だとどうしても足がしびれてしまい、いざ立ち上がるときにフラッとしてしまうことも…。
座り方や体重のかけ方を工夫すれば、足がしびれにくい正座にすることができます。
正座で足がしびれると恥ずかしいし、最悪転んで怪我をすることもあります。そんな事態に陥らないように、正座で足がしびれないようにするコツをご紹介していきます。
足がしびれる理由、しびれやすくなる要因をチェック
そもそもどうして足がしびれてしまうのか…まずはここからチェックして、正座のコツを掴んでいきましょう。
正座は折り曲げた足に全体重を乗せるポーズ。足に負担がかかったり血流が悪くなったりして、足がしびれてしまうのです。体重が重ければ重いほど、足が圧迫されてしびれも大きくなります。
ですから正座で足がしびれないようにするためには、足にかかる負担を減らすことを目標にすれば良いのです。
この記事の目次
足がしびれにくくなる正座のコツ、足が楽な座り方
足に負担がかからないようにするためには、ちょっとだけ足を崩したり、ポーズを変えたりする必要があります。もちろんパッと見はただの正座にしか見えないようすればOK!
足がしびれくにくくなる正座のコツは次の通りです。
背筋を伸ばして座る
背筋をピンと伸ばして座る…綺麗に見える正座の基本でもありますが、実はこれって足をしびれにくくするためのコツでもあるのです。
猫背気味になっているとお尻に体重が集まって足が圧迫されやすくなり、すぐにしびれてしまいます。逆に背筋がピンと真っ直ぐ伸びた状態だと、足にかかる負担を減らせるのです。
正座をするときはなるべく背中を丸めないように注意してみてくださいね。
足を八の字にして座る
ふくらはぎの上にダイレクトにお尻を乗せると、足が潰されてしまいます。これを防ぐために、膝をくっつけたままかかとを少しだけ開き、左右の足を八の字のようにして座ってみましょう。
少しだけ開いたかかとの間にお尻を座らせることで、足が潰されるのを防ぎます。
この状態で前述のように背中をピンと伸ばしておけば、重心が足に集中することはなくなるので、足がしびれにくくなりますよ。
両足の親指同士を重ねて座る
上記の「足を八の字にする座り方」が難しいという人は、逆に足のつま先をくっつけて、親指同士を重ねて正座してみてください。指を重ねることで上手くかかとが開き、お尻を乗せる位置が安定します。
親指を重ねて座ると、足の甲が床にくっついてギュっと圧迫されるのも防いでくれますよ。左右どちらの指を上にするかは自由。どちらも試してみて、姿勢が楽な方を上に重ねて座ってみてください。
お尻を交互に移動させる
正座で足を圧迫するのは、体重の多くが集中するお尻の部分です。つまりお尻が乗っている部分がしびれやすくなるというわけですから、正座中はこの圧迫の負担を上手く分散させていきましょう。
お尻を中央に乗せずにどちらかの足に寄せて乗せ、時間が経つごとに左右交互に移動させてください。5分右の足に乗せたら、今度は左の足に移動…といった感じですね。
正座で足がしびれるリスクは、足が圧迫される時間が長くなるごとに大きくなっていきます。ですからその圧迫される時間を減らすために、お尻を左右に移動させてたまに片足を解放してあげましょう。
跪座(ぎざ)で座る
跪座とは同じ座り方の一種で、正座の状態からつま先を立て、かかとの上にお尻を置いて座る方法です。座って襖を開け閉めする場面でよく見られる座り方。
つま先を立てるので正座よりもちょっと姿勢が高くなってしまいますが、別にマナー違反になる座り方ではないのでご安心くださいね。
跪座で座るメリットは、つま先を立てて力を入れることで血流が回復し、しびれにくくなると言う点。足がしびれそうになったときの回復法としても使えますよ。
慣れていない人にはちょっと難しい座り方かもしれないので、事前に練習しておくと安心です。
しびれかけたらお尻を少し浮かせる
もしも足がしびれそうになったときは、少しの間お腹と背中に力を込めてお尻を浮かせましょう。もちろん長時間続けるのはきついですから、ほんの少しだけでOK。
足にかかる体重がちょっとでも消えれば、足のしびれも回復しやすくなりますよ。何分間かに1回お尻を浮かせるように気を付けておくと、足もしびれにくくなるでしょう。
正座用のアイテムを使う
もしも道具の使用が許される場面であるなら、正座用のアイテムを使うのも一つの手。和室にお邪魔するときや、逆にお招きするとき、勝手知ったる場所に向かうときなどは、許可を得て次のようなアイテムを持参してください。
- 座布団
- 昔から伝わる正座用のアイテムです。身体が沈むような柔らかいものよりも、ちょっと固めの座布団を用意しましょう。座布団よりも足が少しはみ出るようにして正座すると、足への負担が軽減されます。
- 正座椅子
- 正座用の椅子があると、椅子にお尻を乗せられるので足が圧迫されません。足のしびれ予防には効果的なアイテムです。折り畳み式の正座椅子も販売されているので、持ち運びにも便利ですよ。
正座の前にできるしびれ予防方法。練習すれば足も慣れる
正座をする前に、あらかじめ対策方法を練っておくのも効果的ですよ。正座をするタイミングが分かっているのであれば、その日までに次のような対策をしておきましょう。
自分の正座の限界を知る
具体的に何分くらい正座し続けることで足がしびれるのか…把握できていますか?いざ本番で足がしびれてしまってはどうしようもないので、一度自分が何分くらいで足がしびれるのかを確認しておきましょう。
自分の足がしびれるタイミングを知っておけば、後は時間を見ながら足やお尻を動かして、重心の位置を調整するだけです。
テレビを見ながらなどでOKですので、一度お家で正座してみて
- 何分くらいで
- どちらの足の
- どの辺りから
しびれてくるのかをチェックしてみてくださいね。
正座の練習をする
何事も慣れです。正座だって慣れれば足もしびれにくくなります。実際に現代人は、正座をする機会が少ないからこそ、正座で足がしびれやすくなるという意見もあります。
正座の練習をするなら、まずはお風呂の中がおすすめ。お風呂の中は浮力があって、比較的負担が少ない状態で正座の練習ができます。
上に挙げたような正座のやり方に慣れていない人は、まずお風呂の中で練習してから実際に畳や床で座ってみて、本番に挑んでみてください。
ゆったりとした服装で臨む
実は正座をするときの服装も、足がしびれる理由の一つ。具体的に言えばスキニーパンツやジーンズ、その他ピッタリとした服装は足の血流を妨げ、しびれやすくさせます。
もしも可能なようなら、正座をする場面にはゆったりとした余裕のある服装で臨んでください。女性ならパンツよりもスカートの方がおすすめですね。
正座は日本ならではのマナー。コツを掴んでマスターしよう
正座は足がしびやすくて厄介ですが、日本人なら身に付けざるを得ないマナーの一つ。どうせなら足がしびれない正座の仕方をマスターして、涼しい顔で華麗に正座を極めたいものですよね。
- お尻を置く場所に気を付けてみる
- あらかじめ正座の練習をしておく
- ゆったりした服装を心がける
ひとまずはこれだけでも覚えておくと安心ですよ。
大切な場面で足をしびれさせて転んだりなんかしたくありませんよね。背筋のピシッと伸びた正座で、毅然とした日本ならではの女性を目指してください。
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