汗の臭い、食べ物の臭い…気になる服の臭いを取る方法!
Date:2019.01.07
「洋服に汗の臭いがついてとれない」
「お店では気づかなかったけれど帰宅したら服がタバコ臭い」
「久しぶりに引っ張り出した服が防虫剤臭い」
こんなふうに洋服に変な臭いがつくのはイヤですよね。自分で着ていても不快ですし、何より周囲の方に「あれ?この人クサイ」なんて思われたくないもの…。特にお気に入りの洋服や洗濯できない厚手のコートが臭ってしまうのは絶対に避けたいところです。
そんなときに慌てずに対処できるよう、今回は洋服の臭いをとる方法を調べてみました。服に臭いがつくのを防ぐ方法もあわせてご紹介していきます。ニオイケアのひとつとして洋服の消臭テクを覚えておきましょう!
この記事の目次
食べ物やタバコの臭いはドライヤーやスチームで取り除く
食べ物やタバコの臭いが、
- 厚手のコート
- 冬物のニットやセーター
- スーツやジャケット
など洗濯できない洋服につくと気になりますよね。
そんなときはドライヤーやスチーマーなど自宅にあるものを使って消臭ケアを行いましょう。
ドライヤーの冷風機能を利用する
焼肉店や居酒屋、喫煙席のあるカフェに行ったら洋服に食べ物やタバコの臭いがついてしまった、というのはよくある話。
しかし、そのうち消えるだろうと臭いがついた洋服をそのままクローゼットにしまうのはNG!クローゼットの中の他の洋服にまで臭いが移ってしまう可能性があります。帰宅後、その日着ていた服が臭うときは放置せずに対処しましょう。
表面についた程度の臭いなら、ハンガーにかけて干しておくか、以下のようにドライヤーの冷風機能で取り除くことができます。
ドライヤーを冷風モードにします。20センチほど離して風を洋服全体にまんべんなく当てましょう。
手軽にできる方法なので、厚手の洋服を着る冬場などは習慣として取り入れるのも良いでしょう。
スチームアイロンや衣類スチーマーを使う
アイロンは洋服のシワとりに使うものですが消臭にも役立ちます。ポイントはスチーム機能があるアイロンを使うことです。
アイロンのスチーム機能で洋服に蒸気を吹きかけたら陰干しをしておきましょう。
消臭剤は臭いの粒子を包んで臭いを取り除きますが、スチームは
- 蒸気で臭いの粒子を弾き飛ばす
- 水の中に臭いの粒子を取り込む
という仕組みで気になる臭いを取り除きます。この方法は食べ物の臭い、汗の臭い、タバコの臭い…といろいろな消臭に使えるのでぜひ覚えておきましょう。
また、ここ数年、家電製品の中でも人気が高いのが衣類スチーマー。消臭だけでなく花粉対策としても有効です。
- コンパクトで洋服をハンガーにかけたまま使えるもの
- クローゼット型で収納しておくもの
- 旅行にも持ち出せる軽量タイプ
など様々な種類が登場いるので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
バスルームに吊るしておく
スチーム効果を利用した消臭ケアでもっとも簡単なのがバスルームに干すという方法です。
スーツなどの場合は臭いだけでなくシワもとれてしまうので、彼氏やご主人のスーツの臭いとりにもおすすめです。出張先や旅先でも行いやすい消臭テクニックですね。
緑茶を消臭剤として使う
実は緑茶は消臭グッズにもなる優れモノ!消臭対策に使いたいときは、以下の手順で緑茶を煎りましょう。
- 緑茶の茶葉をフライパンで煎ります。
- 香りがたってきたら火を止めて粗熱をとります。
- ガーゼの小袋や封筒に入れる、半紙に包むなどして洋服に挟みます。
- 半日ほど置きましょう。
(※)この方法はクローゼットやトイレの臭い消しにも有効です。
ただし、茶葉の色が移ってしまう恐れがあるので使用するときは注意が必要です。
- ダークカラーの洋服にのみ使用する
- 茶葉を包む紙や袋を二重にする
など工夫しましょう。
衣替えしたら臭いが…防虫剤やカビの臭いは干して消臭する
年に数回行う衣替えですが、久しぶりに取り出した服が防虫剤臭かったり、カビ臭かったりするとショックですよね。
この場合、どのような方法を臭いを除去するのが良いのでしょうか?
防虫剤の臭いをとる方法
なんだか懐かしいような気持ちにもなる防虫剤の臭いですが、そのまま着用すると場合によっては気分が悪くなることもあります。また、本人は平気でも満員電車の中など、人と密着する場面では周囲の方に不快な思いをさせてしまうかもしれません。
防虫剤の臭いはきちんと取り除いてから着用しましょう。
ほとんどの防虫剤の臭いは気体となって消えていく「揮発性」です。そのため、風通しの良い場所で陰干しをしてあげると自然と臭いは消えていきます。
2~3日ほど陰干しすると臭いも消えていきますが、それでも気になる場合は
- スチームアイロンか衣類スチーマーをあてる
- バスルームに干す
という蒸気を利用した消臭ケアを行ってください。
カビの臭いをとる方法
衣類がカビ臭くなってしまうのは繊維の奥深くに汚れや雑菌が残っているからです。
カビの臭いがついた洋服が洗濯可能なら、洗濯をして天日干しを行います。日光の殺菌効果でカビの臭いが取り除けるでしょう。
洗濯も天日干しもできない洋服の場合はスチーム効果を利用して臭いを消しましょう。
しつこい汗の臭いは洗濯洗剤や洗濯方法を変えて臭いを除去
夏場などは洋服に染みついた汗の臭いがとれないということもありますよね。
実は汗そのものが臭う、ということはほとんどないと言われています。汗に含まれる余分な成分や洋服の凝った雑菌と混ざることで不快な臭いが発生するのです。
そのため、洋服についた汗の臭いを除去するには、洗濯洗剤や洗濯のやり方を変えてみるなどしてしっかり雑菌を洗い流すことが重要です。
洗濯洗剤を変える
汗の臭いが染み込んだ洋服を洗うときはより汚れ落ちの効果が高い洗剤に変えてみましょう。
- 粉末タイプ
- 最近は液体タイプの洗剤もたくさん販売されていますが、液体タイプよりも粉末タイプの洗剤のほうが汚れを落とす効果が高いと言われています。
- 弱アルカリ性
- 汗の臭いの原因は、汗、皮脂、垢などの弱酸性の成分。そのため、弱酸性や中性の洗濯洗剤では汚れ落ちが不十分なこともあります。弱アルカリ性の洗濯洗剤に変えてみましょう。
汗をかきやすい方や運動習慣がある方などは、複数の洗濯洗剤を用意して服に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか?
つけおき洗いをする
服が汚れたときにするつけおき洗いは汗臭さの除去にも有効です。繊維の奥深くにこびりついた汗や皮脂の汚れをお湯でふやかすことで落ちやすくなります。
- 洗面器
- 洗剤
- 漂白剤
【やり方】
- 洗面器に40~50℃のお湯をためます。
- 洗剤、漂白剤をお湯に溶かします。(量は水量に合わせて調節してください)
- (2)で作ったつけおき液に服を浸して30分放置します。
- 時間が経ったら、通常通り洗濯機で洗い、風通しの良いところに干します。
(※)臭いが強い場合は放置する時間を伸ばしましょう。2~6時間が目安です。
また、重曹を使った方法もあります。
- 洗面器
- 重曹
【やり方】
- 洗面器に水を1リットル入れます。
- 水に小さじ5杯分の重曹を溶かします。
- (2)で作ったつけおき液に服を浸して30分放置します。
- 時間が経ったら、通常通り洗濯機で洗い、風通しの良いところに干します。
洋服に臭いがつくのを防ぐコツ!スプレーやインナーで予防
私たちの生活にはいろいろな臭いが存在しています。同時に自分自身からも汗や皮脂汚れが出ます。細かい繊維でできている洋服に臭いの粒子が絡んでしまうのも仕方のないこと。
とは言え、一度臭いがついてしまった洋服から完全に臭いを消そうとするのが難しい場合も…。
洋服に臭いがつかないようあらかじめ予防しておくのも大切です。
消臭スプレーをかけておく
喫煙者と会う前や焼肉屋に入る前など、「臭いがつくかも?」という場面ではあらかじめ、消臭・抗菌効果のあるスプレーをひと吹きしておきましょう。
- 携帯しやすいコンパクトタイプ
- バッグの中や会社に置いておきたくなるオシャレなデザインのもの
- 目立ちすぎないほのかな香りのもの
など種類はたくさんありますから、ライフスタイルや好みに合わせて用意しておきましょう。
汗取りインナーを着用する
汗をかきやすい方はインナーを「汗取りインナー」に変えてみてはいかがでしょうか?
汗取りインナーは脇の下にあたるところに吸収パットがついたインナーです。かいた汗をパットが吸収してくれるので、汗の臭いだけでなくシャツやブラウスに汗が移るのも防げます。
- 色(ホワイト・ベージュ・ブラック)
- 形(キャミソール・タンクトップ型・半袖型)
- カップ付き
などいろいろなタイプのインナーがあります。洋服の色や形に合わせて着られるよう、いくつかの種類をそろえておくのもおすすめです。
部屋干しの臭いを防ぐコツ
天気が悪い日は部屋干しが増えるものですが、気になるのが部屋干しや生乾きの臭い。
部屋干しする際は以下のポイントを押さえて行い、不快な臭いが発生するのを防ぎましょう。
- 洗濯後はすぐに干す
- 濡れたままの衣類を放置しておくとどんどん雑菌が増殖していきます。そのため、洗濯機の中や洗濯カゴに長々と放置するのはNG!洗濯が終わったらできるだけ早く干しましょう。
- 普段より脱水の回数を1回増やす
- 洗濯後の水分が少ないほど洗濯物は早く乾きます。普段の洗濯よりも脱水の数を1回増やしてみてください。乾くスピードがぐんと速くなるはずです。しかし、脱水回数を増やすことは衣類にダメージを与えることにもなります。デリケートな生地のものは避けましょう。
- 干すときは洗濯物同士のすき間をあける
- 洗濯物同士を密着させて乾かすと、風が通らないのでなかなか乾きません。干すときは洗濯物と洗濯物の間を10センチほどあけましょう。
- 凹凸やアーチを意識して干す
- 早く乾かすには風の通り道をできるだけたくさん作ることが大切です。同じ丈の長さのものをズラリと並べるのではなく、【丈の長いもの~丈の短いもの~丈の長いもの】というようにアーチを作ったり、【丈の長い服・丈の短い服・丈の長い服】と凹凸を作るなどしましょう。
- 窓際やカーテンのそばには干さない
- 窓の近くやカーテンレールに洗濯物を干す方もいるかもしれませんが、窓際やカーテンは汚れていることも多いので、せっかく洗った衣類が汚れてしまう恐れがあります。窓際やカーテンのそばに干すのはやめましょう。
- 消臭効果のある洗剤で洗う
- 専用のスプレータイプの消臭ミストを吹きかけてから干す
など消臭グッズを活用するのもおすすめです。ただし、衣類や生地によっては使用できないものもありますので、使用前には必ず確認しましょう。
天日干しと陰干しのメリット・デメリット
干しておくだけでもとれる臭いはたくさんありますが、天日干しと陰干し、どちらが良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
洋服の生地や洗濯表示に合わせた干し方をすることは前提ですが、天日干しと陰干しのメリット・デメリットを説明しますので参考にしてみてください。
天日干し | 陰干し | |
---|---|---|
メリット | 日光の除菌・殺菌効果によって菌の繁殖を食い止めることができる | 直射日光による変色やダメージを防げる |
デメリット | 強い日差しによって日焼け、色あせしてしまう可能性がある | 干す場所によっては乾きが遅くなり雑菌が繁殖する場合がある |
対策 | 長時間干さず、乾いたら取り込む | 部屋干しする際は風の通りがある場所を選ぶ |
- 生地(ウール・ナイロンなど)
- 色(白色・淡色など)
などは変色しやすいため陰干しが良いと言われています。
香水でごまかすのはNG!不快な臭いは元から断つのが正解
服の臭いが気になったら、やはりできるだけ早く適切な方法で除去するのがベスト。ホームケアが難しいときはクリーニング店を頼るなどして対処しましょう。大切なのは不快な臭いを元から断つこと!
どんなに良い香りでも香りが強すぎるのはマナー違反。好きな香りを楽しむのは良いですが、TPOや周囲の方への配慮を忘れてはいけません。
周囲への気遣いのためにも、洋服を長持ちさせるためにも、消臭ケアを上手に取り入れてみてくださいね。
Sponsored Link