スルースキルを身につけて無駄にストレスを受けない生き方を
Date:2019.02.09
人は生きている限り、他人との関わりを持たざるを得ません。気の合う人ばかりなら楽なのですが、ときにクセのある人、攻撃的な人、相性最悪な人とも付き合っていかなければなりません。
そこで、ぜひとも身につけたいのが「スルースキル」です。スルースキルとは、人の言動を気にしすぎたり、ムキになったりせずに、上手に受け流すことができる能力のこと。
スルースキルが高い人は、人間関係において無駄に悩むことがないだけでなく、上手に人づき合いをこなすことができます。
何でもかんでもスルー(無視)するのではなく、不要なもののみスルーする正しいスルースキルを身につけて、必要以上に傷つかない、無駄にストレスを受けない生き方を目指しましょう。
人生を楽にそつなく生きるための「スルースキル」とは
「スルースキル」はもともと、SNS上での人との摩擦や衝突、他人からの誹謗中傷や挑発などを無視したりする行動のことを示す言葉でしたが、今は、ネット上に限らず、「自分に対する人の言動をうまく受け流すことができる能力」という意味で用いられています。
ただ無視するだけじゃダメ!上手に受け流して
スルースキルとは、自分に対する人の言動をスルーするスキルのことですが、ただ単に無視するのとは違います。
不快な発言だからと完全無視してしまえば、その人との人間関係に亀裂が入りかねませんし、大人な対応として見てもらえず、自身の評判を落とす危険性もあります。
表向きにはちゃんと受け答えはしても、心にはシャッター!表面的になところでサッと対処し、流してしまうようにします。
あからさまな無視という大人げない態度に出れば、相手がさらに攻撃してくる危険性だってあります。表面的には非の打ちどころがない対応を見せておいて、心では無視する。相手に必要以上に踏み込ませないには、それが一番です。
必要なものまでスルーするのもダメ!不要なもののみスルーして
自分にとって耳が痛いこと、聞きたくないことを何でもかんでもスルーしてしまうのは、スルースキルとは言えません。
自分にとって必要なアドバイスや注意などは、どんなに耳が痛くても、聞き流さずに胸に刻まなければなりません。
スルースキルの高い人とは、自分にとって必要なことと、不要なものをちゃんとより分けて、不要なもののみスルーすることができる人のこと。自分の感情でスルーする・しないを決めないようにしましょう。
スルースキルを身につけるためのコツをいくつか紹介!
人によって性格が違います。スルーできない言動や状況も異なります。それに対して、スルースキルの身につけ方も、きっと異なります。
次にいくつか、スルースキルを身につけるためのコツのようなものを紹介しますが、すべてを実行する必要はありません。自分に合っていそうだなと思うものがあれば、参考にしてみてください。
スルーしたい相手が決まっている場合は行動パターンをチェック
会社の上司や家族など、いつも自分を悩ませる相手が決まっている場合は、その相手の行動パターンや言動のクセを知ることも、スルーの助けになります。
相手の言動に傷ついたり、不快な気分になったりするのは、相手の言葉や、攻撃性などを、見たまま聞いたまま受け取ってしまうから。
でも、相手が放つ言葉が事の本質をついているとは限りません。
「お前はアホかー!」と怒鳴られたとしても、本当にあなたを馬鹿だと思って言っているわけではない場合もあります。私は関西人ですが、「アホか」が口癖になっている人を知っています。
また、すごく攻撃的な言動だとしても、その怒りはあなたに対するものではないかもしれません。ほかの誰か(上司のさらに上司など)に対する怒りを、あなたに八つ当たりしていることも。
その人がどういう人なのか、どういう行動パターンで生活しているのかを知ることは、自分に対する言動の分析にもつながります。
「そういう人だから」「こういう行動パターンだから」と事前にわかっていれば、いつものことだとスルーすることもできるようになります。相手の言動に対する受け答え方も、上手に見つけることができるようになります。
集中力が高い人はスルースキルも高い?作業に集中してスルー
私の娘は、ひとつのことに集中し出すと、周りが見えなくなり、何も聞こえなくなります。すごい集中力だといつも感心します。
今、処理すべきことに集中する能力に長けている人は、そのほかの情報は不要なものとして排除するようです。
行き過ぎるとそれはそれで問題ではありますが、他者の言動に振り回されがちな人は、この集中力を見習うこともスルーの助けになります。
会社の上司に怒鳴られても、必要以上に叱られても、嫌みを言われても、頭の中で今やっている仕事を止めないようにするのです。
上司の言葉の中から、仕事に必要なワードだけ事務的に抜き取り、そのほかは聞いているようで聞いていない、仕事集中モードで流すのです。
自分がやるべきことは目の前の作業。そこをブレずに貫くことで、周りの不快な言動は雑音として処理しましょう。
感情は脇に置いておいて情報処理に徹する!
スルースキルを身につけるための障害となるのが「感情」です。相手の言動に対して、悲しかったり、怖かったり、腹が立ったり。一度何かしらの感情が発動してしまうと、そこに囚われてしまい、スルーすることが困難になります。
感情豊かな人は、頭と感情を切り離す練習が必要になります。感情はいったん脇に置いておいて、頭で話を聞くようにします。
そんな器用なことはできない!という人は、感情を抑えたバージョンの自分を演じるように心がけてみては。たとえば、GoogleのAIやSiriになった気分で、どんな言動に対しても上手に受け流すのです。
実際にGoogleのAIやSiriに怒ったり、嫌みを言ったりしてみるのもいいですね。へこたれずに真摯に答えてくれる姿や、時に上手にやり過ごす姿に学ぶものがあるかもしれませんよ。
言葉に呪いをかけているのは自分?妄想せずにスルーを!
誰かの放った一言がずっと頭から離れない。そんな経験をしたことがある人も多いのでは?でも、たいていの場合、くよくよと悩むその内容は勝手な想像でしかありません。
相手の真意は相手にしかわからず、いくら相手の言葉を頭の中で繰り返しても、解決などしないし、悩むだけ時間の無駄なのです。
人は不安や自信のなさから、人の発言や態度を必要以上に気にすることがあります。相手が他意なく言った言葉に、勝手にネガティブな妄想を膨らませていることもあるのです。
言葉は言葉として、情報は情報として聞いて終わり!妄想し出すときりがないので、妄想が始まる前にスルーを!
スルーできないことは何?自分の傾向を知って対策を
人によって、気になること、気にならないことは違います。自分がスルーできないことは、どんなことなのか、それを知ることも大切です。
私の場合、仕事関係でも、ママ友でも、学生時代の友人でも、すでに知っている人が相手の場合は、そこそこ上手にスルーすることができています。
それなのに、通りすがりの人など、ばったりアクシデント的に出くわした人が放った何気ない一言が、妙に気になって頭から離れなかったりします。
すでに知っている相手であれば、自分を納得させる対策法が予め用意できるので大丈夫なのですが、未知の相手との間に起きる突然のアクシデントには弱いのです。どうでもいい人なのにスルーできないのです。
こう書き出してみると、二度と会わない人のために頭を悩ませるなんてバカバカしい!という気持ちになってきました。
こんな風に、自分の苦手なスルーについて一度考え、書き出してみてください。そして、自分に合ったスルー方法を見つけてくださいね。
スルーすることで見えてくるものも!スルースキルで人生を豊かに
スルースキルを身につけることができると、以前は感情が邪魔をして客観的に見れなかったことも、見えてくるようになります。
たとえば、
ビッグマウスな発言をする人、クセのある話し方や上から目線な物言いをする人、横柄な態度をとる人などは、その話し方や態度のせいで「嫌な人」というイメージが定着してしまい、誰もその人の本質を見ようとしない傾向にあります。
でも、スルースキルが上がり、感情を上手に切り離すことができるようになると、
過剰すぎる言い回しの奥に隠れていた真意がわかったり。言っていることは偉そうでも、それに見合うくらい努力していることがわかったり。口で言うほど横柄ではなく、実は優しい一面があることがわかったり。
それまで見えなかったものが見えてくることもあります。
「スルー」という言葉には、何も反応しない、何もキャッチしないというイメージがありますが、スルーすることで得られるものもあるのです。
ただ受け流すだけに終わらないスルースキルを、ぜひ身につけて。楽しく、実りある人生を歩んでくださいね。
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コメント一覧
でも相性サイアクな人と同居してるとそー簡単には行かないよ⤵️⤵️⤵️