声が小さい人の特徴や心理。少しでも大きくする対策法
Date:2019.05.24
自分では普通に話しているつもりなのに声が小さいと言われたり、周りに日頃から声が小さいという人はいませんか?
声が小さいと「もう少し大きな声で」とつい口に出してしまいますが、声が小さいことで悩んでいる人もいます。
声が小さいなら大きな声を出せばいいと簡単に思う人もいますが、声が小さい人にはメンタル的な悩みを抱えていたり、出したくてもなかなか大きな声が出ないという人もいます。
声が小さい人は、どうして大きな声が出ないのかの心理状況や原因、そして声が小さい人に共通する特徴などを紹介します。
また、小さい声を解決するため自分でできる解決策についても調べてみました。
この記事の目次
どうして声が小さくなる?声が小さい人の心理・原因
自分ではしっかりと話しているつもりでも、声が小さくて周りに聞こえづらいということがあります。
話しているつもりでも声が小さいのには、いくつかの心理が働いていると言われています。
どういうものが影響して声が小さくなっているのでしょうか。
その1.話をしている相手やその環境を「怖い」と感じている
普段、声が大きい人でも怖いと感じることがあると声が小さくなることはありませんか?
これと同じで、話をしている相手や話している環境に「怖い」と感じるものがあると、どうしても声が小さくなってしまいます。
- 気の弱い人
- 周りの空気に敏感な人
上記のような人は、特に怖いと感じることが多いため声が小さくなってしまいます。
また怖いにも様々な種類があります。
- 見た目が怖い
- 見えない圧をかけてくる
- ガツガツと迫ってくる
怖いというとどうしても見た目のイメージが強いですが、それだけではなく自分に圧をかけてくる人全般的に「怖い」に当てはまります。
その2.自分に自信がないから目立ちたくない
自信がないことを話す時、口ごもったような話し方をすることはありませんか?
それと同じで、自分に自信がないとどうしても声が小さくなってしまいます。
- 自分自身に自信がない
- 話していることに自信がない
上記のような時は、どうしても口ごもってしまいます。
また自信がないため、なるべく人に見られたくない、目立ちたくないという思いが働き、声を小さくしてしまうことがあります。
その3.緊張しやすいタイプで恥ずかしがりや
自信がないのと同じで、緊張しやすいタイプの人も声がちいさくなりやすい特徴があります。
- 人と接するだけで緊張してしまう
- 話すことで注目されるのではと緊張してしまう
上記のようなちょっとした緊張でも声が小さくなってしまいます。また、恥ずかしがりやな人も同じように声が小さくなります。
お店に行った時、店員さんがいなくて「すみません」と声をかけるのが苦手という人がいますが、この時も声が小さくなってしまうことがあります。
これは恥ずかしさと緊張が合わさって声が小さくなっています。
その4.喋った後のことを考えてしまう
仲の良い人や心を許した人の前では大きな声が出るけれど、それ以外では声が小さくなるという人はいませんか?
こういう人は、大きな声は出るのですが喋る時に「この後どうなるのか」ということを考えてしまうことで、声が小さくなってしまいます。
- 喋った後にうるさいと言われないか
- 間違ったことを話しているのではないか
- 笑われるんじゃないか
- 生意気と嫌われるんじゃないか
上記のように、自分で勝手に喋った後のことを考えて心配になり声が小さくなる人もいます。
その5.大きな声を出さないような環境で育った
声の大きさは育った環境が関係していることもあります。
子供の頃から、大きな声を出さないようにと言われて育つと知らない間に声が小さくなってしまうこともあります。
出そうと思えば大きな声は出るのですが、「大きな声は出すものではない」と教えられていると、大声はよくないものというイメージを植え付けられてしまうため、大声を出そうとしても出ないこともあります。
その6.話をしている相手と関わりを持ちたくない
日頃、大きな声が出るのに特定の人にだけ大きな声が出ないという人がいます。
これは、話をしている相手と関わりを持ちたくないという気持ちが働いて、声が小さくなっている可能性があります。
この場合、関わりを持ちたくないと思う相手でなければ声は出るので、苦手意識を克服するしか方法がありません。
心理が影響している!?声が小さい人に共通する特徴
声が小さくなってしまうのには心理や原因があります。
それが大きく影響していることがほとんどですが、それ以外に声が小さい人には共通する特徴があります。
その1.気が弱くネガティブ思考をしている
小さな声なうえにはっきりと話すことができない人は、気が弱くネガティブ思考をしている可能性があります。
- どうせ自分は弱いから
- 自分が話しても聞いてもらえないから
- 自分が話しても意味がない
上記のようなネガティブな考えを持っているため、どうしても声が小さくなってしまいます。
ネガティブ思考のため、注意をしたり話を聞き返したりすると「自分は失敗した」とマイナスなことを考えてしまい、さらに声が小さくなってしまいます。
その2.人前で話すことが恥ずかしい
声が小さい人は自己主張をしたり、自分の意見を述べることが恥ずかしいという人が多いです。
人前で話すことが恥ずかしいと感じている人は、自分の意見を人に伝えること自体が恥ずかしいため、声が小さくなってしまいます。
その3.相手によって声の大きさが違う
声が小さい人の中には、友達や家族には普通の声量で話しているという人もいます。
そういう人の多くは人見知りのため、初対面の人の前では声が出ないということもあり、小さな声になってしまいます。
また、苦手な人の前でも声が小さくなってしまうことがあり、相手によって声の大きさが違うこともあります。
その4.相手がどんな反応をするのか気になっておどおどしている
声が小さい人は話をしている時に相手がどんな反応をするのか気になってしまい、おどおどして声が小さくなってしまうこともあります。
- 嫌な気持ちにしていないか
- 怒っていないか
- 呆れられていないか
- どうでもいいと思われていないか
上記のようなことを考えてしまうため、つい声が小さくなってしまいます。
相手は何とも思っていなくても声が小さいことで「何、聞こえない」と言われると、怒っていると勘違いしてさらに声が小さくなってしまうこともあります。
その5.元々喋るのが苦手でどういう話をしていいかが分からない
声が小さい人は元々喋るのが苦手で、どういう話をしていいか分からないという人が多いです。
何を話したらいいか分からないので、自信がなくて小さな声になってしまいます。
「こういう話をしてください」と言われても、自分がまとめている話の内容が正しいのか、このまま話していいのか分からなってしまうことで声が小さくなります。
特に、急に話をふられると声が小さい人になってしまいます。
その6.目立つことが嫌いで人との距離を取りたがる
声が小さい人の中で多いのが、「とにかく目立たないようにしたい」ということです。
声が小さければ自分の意見を拾われることもないため、なるべく小さな声で話している人も多いです。
また、声が大きいと意見をした時に質問をされたりすることで人との距離が近くなることがあります。
その人との距離を取りたがる人は、人が近づいて来ないようにと知らない間に小さい声で話しているという場合もあります。
その7.自分が話している内容が把握できていない
声が小さい人の中には、普通に話ができるけれど話している途中で「何について話していたっけ?」と自分が話している内容が把握できていないことがあります。
そのため、どんどん声が小さくなってしまい、そこに質問などをされるとさらに声が小さくなってしまうという特徴があります。
その8.遺伝や家庭環境の影響で家族も声が小さい
声が小さい人の中には、自分だけではなく家族全員声が小さいということもあります。
- 遺伝
- 大声を出してはいけない環境
上記のような場合は、家族も声が小さくなっている可能性があります。
家族全員声が小さいなという場合は、遺伝や家庭環境が考えられます。
小さな声は克服できる!?自分で出来る対策法
声が小さいと周りにも迷惑をかけているのでは不安な気持ちになってしまいます。
小さい声は、自分で大きな声にしようと対策を取ることができます。
自分で出来る対策法にはどういうものがあるのでしょうか。
その1.口を大きく開けて滑舌をよくするように話す
声が小さい人の中で1番多いのが、口を開けて喋らないということです。
口を開いて喋らないため、モゴモゴと何を話しているか分からないこともあります。
声が小さいと感じた時は、まずは口を大きく開けて喋るようにします。
口を開いて喋っても聞き取りにくいという時は、滑舌が悪い可能性があります。
滑舌をよくするためには、トレーニングが必要です。
よく、滑舌を良くするために早口言葉を言う人がいますが、声が小さくて滑舌が悪いと早口言葉のトレーニングは苦痛に感じることがあります。
まずは口を大きく開けて滑舌を良くするためには、アナウンサーの人がよくやっている次のようなものを活用しましょう。
- 五十音を大きな口を開いて話す
- 「アエイウエオアオ、カケキクケコカコ」と滑舌トレーニングをする
この2つを毎日するだけでも、滑舌の改善にもなり声も次第に大きくなっていきます。
口の開きは声のボリュームを左右するため、声が小さい人はなるべく口を大きく開いて練習をしましょう。
その2.声量を調節するためにカラオケを大きな声で歌う
小さな声の人の中には、大きな声は出るけれど声のボリューム調整が出来ていない人もいます。
どのくらいの大きな声が出るのかをチェックする時、自宅で大きな声を出すのは周りに迷惑をかけてしまいます。
自分がどのくらいの声が出て、声量をどう調節したらいいか分からない時は、カラオケで大きな声で歌う練習が効果的です。
カラオケだと声が大きくても迷惑が掛かりませんし、一人カラオケであれば人に見られることもありません。
カラオケというと上手に歌わないといけないと思ってなかなか行かないという人もいますが、一人カラオケの場合は誰に聞かせることもないので、自分の声がどのくらい出るかのチェックで歌うこともできます。
また、歌うことで肺も鍛えられるので自然と声も大きくなっていきます。
その3.人と話す機会を増やして経験値を踏む
初対面の人と話をするのが苦手で声が小さくなってしまうという人は、友達や家族との会話では声が出ていることが多いです。
そういう人は、初対面の人と話をする機会を増やすことが大事です。
人見知りの場合、いくら声のボリューム調整ができたり滑舌が良くなっても、大きな声はでません。
- 人見知り
- 初心者の人とは話ができない
上記のような人は、まず人と話す機会を増やして経験値を踏むことが大事です。
何事も経験をすることで次第に慣れていきます。声を出すこと、話すことも同じで慣れが重要です。
その4.話をする時の姿勢を良くする
声が小さい人の中には、姿勢が悪くて声が出ていないこともあります。
常に猫背で背中が丸まっていると、肺も十分使うことが出来ず声が出にくくなってしまい声量がダウンしてしまいます。
日頃姿勢が悪く声が小さいという人は、まずは姿勢を良くするところから始めましょう。
- 背筋を伸ばして軽く胸を張る
- 顔は下を向かず、顎をあげて常に正面を向く
この2つを変えるだけでも声量は変わってきます。
顎が上がり過ぎたり、胸を張りすぎるのもよくないので、鏡を見ながら姿勢をチェックしてみましょう。
その5.声がしっかり出るように腹式呼吸を覚える
声量がなく声が小さいという人は、腹式呼吸を覚えてお腹から声を出すようにすると声量も大きくなります。
腹式呼吸を覚えると、小さい声のボリューム調整ができるだけではなく声も通りやすくなるので、聞き取りやすい声になります。
- 背筋を伸ばし顎をあげて正しい姿勢を取る
- 肺に入っている息を全部吐き出す
- 鼻からゆっくりと息を吸い込む
- 下腹部に空気が溜まるようなイメージで息を吸う
- 口からゆっくりを息を吐きだす
日頃、腹式呼吸をしていないと空気を吸いながら下腹部を膨らますようなイメージが難しくなかなかできません。
慣れるまではゆっくりと1日1~2分程度、練習をするようにしましょう。
その6.トレーニングやケアをしても出ない時はメンタルに問題あり
姿勢を良くしたり、腹式呼吸を覚えたりしても声が大きくならない時は技術面ではなくメンタルに問題がある可能性があります。
どうして小さな声しか出ないのかを自分で見つめ直し、メンタルのどこに問題があるのかを見つけ出すことが大事です。
その中でも、特に多いのが次のようなものです。
- 声に対するコンプレックス
- 自分の声が嫌いという人はいませんか?自分の耳で聞く声が嫌で、人に自分の声を聞かれるのが嫌だと次第に声が小さくなってしまうという人がいます。
自分の耳で聞く自分の声と、人に聞こえている自分の声は違います。
自分が嫌いだから、きっと他の人も自分の声が嫌いだろと思い込むのはよくありません。
自分の声が好きになることができなくても、人から何も指摘をされないのであれば声に問題はないので大きなこえで話すようにしましょう。
- 自分の話すことに不快感を与えていないか
- 話すことは苦手ではないけれど、自分が話していることが相手に不快感を与えているのではないかと考えてしまう人がいます。
相手が不快に思うなら話さない方がいいと声が小さくなってしまい、反対に相手に不快な思いをさせている可能性があります。
自分が話していることが相手に不快感を与えているというのは自分の思い込みが多く、相手は全く考えていません。
- 今の環境に合った声を出すようにする
- 子供の頃から大きな声で喋らないようにと育てられてきたという人もいます。
そういう人は小さい頃からそれが当たり前だったため、大きな声を出すことはよくないことだと思っているため、なかなか声が大きくなることはありません。
子供の頃や育った環境が大きな声はダメとされていても、今その状況を貫く意味があるのかをまず考えてみましょう。
今の環境に合った声のボリュームを知ることで、大きな声も出しやすくなります。
小さな声しか出ないのには様々な原因が重なっていた
声が小さいと「腹から声を出せばいい」と言われることがあります。
腹式呼吸を覚えてお腹から声が出るようにすることも大事ですが、それだけで全ての人の声が大きくなるわけではありません。
そこには、口の開き方や姿勢といったものを正しいものに調整したり、滑舌をよくするためにトレーニングが必要なこともあります。
また、メンタル的なものが問題で声が小さくなっている場合もあります。
トレーニングや姿勢を正しても大きな声が出ないという人は、メンタルに改善しなくてはいけない部分が隠れていることもあります。
声が小さいから少しでも大きな声が出るようにしたいという時は、まずどうして小さな声しか出ないのかを探ることが大事です。
原因が分かれば、小さな声しか出ないと悩んでいる人も大きな声が出るようになります。
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