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化粧品に入ってる「タルク」は無害?重要な役割と避けられる理由

Date:2019.09.24

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化粧品に入ってる「タルク」は無害?重要な役割と避けられる理由|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/fandetaruku4136/

ファンデーションやパウダー系コスメの成分表示を見ると、そのほとんどに「タルク」という名前の成分が表記されています。がしかし、最近ではオーガニックコスメなどに「タルクフリー」「タルク不使用」なんて文句も多々見られがち。

タルクはよく化粧品に使われる成分にもかかわらず、タルク不使用のコスメが注目を集めているというのもまた事実。一体タルクとはどんな成分なのでしょうか?

結論から言えばタルクの危険性はかなり低いのですが、そんなタルクがどうして敬遠されるようになったのか?タルクの役割や安全性についてご紹介します。


タルクとは滑石のこと。化粧品全般で活躍する成分

化粧品によく入っていて「タルク」と呼ばれているのは、鉱石の一つである「滑石」を粉末状にしたもののことです。化学薬品でもなければ、不潔な成分でもありません。あくまで天然の粘土鉱物の一種。

  • ファンデーション
  • アイシャドウ
  • 制汗剤
  • ベビーパウダー
  • 日焼け止め

などのコスメ化粧品やボディケア商品に多く使われています。タルクの原材料である滑石は鉱石の中でもかなり柔らかく、ミネラル系統も含まれており、化粧品に使う材料としては優秀な方に分類されます。

タルクがコスメやボディケア商品に入っている理由

どうしてタルクがこんなにも多くの化粧品やボディケア商品に使われているのでしょうか?タルクを化粧品類に使うことで、こんなメリットがあるのです。

肌触りが滑らかになる

化粧品やスキンケア商品にタルクが含まれている理由の多くが、肌触りを良くするためです。タルクの原料である滑石は、最も柔らかい鉱石の一つ。粉末にしてもその柔らかさは変わりません。

顔の肌触りを滑らかにしたり、制汗剤や日焼け止めで汗っぽい肌をサラサラにしたりといった作用が得られます。

実際にタルクを抜いてしまうと、あの独自のサラサラ感は得られません。他の体質顔料ではタルクのような滑らかな感触が再現できないため、今でもタルクは重宝されているのです。

白色の度合が高くなる

タルクを含んだ化粧品には、独自の白っぽさが現れます。白粉やファンデーションなどには特に、肌を明るく見せるためにタルクのこの白さが欠かせません。

また、制汗剤や日焼け止めを使った後の白っぽさもタルクが起因しています。天然素材であるタルクは、肌に馴染むことでナチュラルな白さを演出してくれます。

ファンデーションはもちろん、ルースパウダーなどにもよく使われています。粉末のタルクは粒の大きさによって色合いが異なるため、コスメやスキンケアなど、いろんな場面で臨機応変な活躍を見せています。

肌への吸着力が良くなる

タルクは優れた吸着力を持っています。粒子がきめ細やかで肌に吸い付きやすい性質は、粘土鉱物(体質顔料)の中でも一級品。

メイクが剥げたりよれたりするのを防ぎ、日焼け止めや制汗剤が落ちるのを抑制してくれます。

また、タルク独自の吸着力は肌触りの良さにも貢献しています。メイク下地であるファンデーションや、ボディケアに使うベビーパウダーなどには特に、タルクの存在が重要になります。

艶消しで色味を増す

ナチュラルな白さと強い吸着力から、タルクは艶消しとして使われる場面も多々見られます。他の成分により不自然な発色になったコスメなどを、微調整してくれるのです。

粉末の大きさ次第で見え方が変わるというのも、タルクがコスメに使われやすい理由の一つですね。特に化粧品によく使われている酸化チタンの艶消しとして、相性の良さを発揮しています。

ナチュラルな透明感が出る

タルク自体は天然由来の鉱物であり、他の鉱物や化学薬品では出せない自然な発色を持っています。独自の白さの中には、極めて自然な透明感が見られています。

肌をナチュラルに明るく見せる場合や、透明感を増したい場合などに、タルクが用いられます。

化粧下地として活躍することはもちろん、まぶたを彩るアイシャドウやさり気ないハイライトにも効果を発揮していますよ。

皮膚の炎症や肌荒れを防ぐ

ベビーパウダーを使う人の多くが、肌荒れやかゆみの悩みが理由ではないでしょうか?

タルクには抗炎症作用が認められています。初期段階の肌荒れを緩和し、そのまま肌の健康を保つ作用が認められているのです。

そのため敏感肌用のコスメにタルクが使われたり、ベビーパウダーやボディケア用品にタルクが用いられる場面も良く見られるのです。

肌に伸ばしやすくなる

滑らかな感触を持つタルクは、化粧品に混ぜることで伸びが良くなるのも特徴の一つです。日焼け止めやリキッドタイプの化粧品など、肌に伸ばして使うアイテムにタルクは効果的。

肌の上で滑りやすいため、使っている最中に皮膚を傷つけにくいのも魅力です。見た目の美しさと肌への優しさを両立させる上で重要な働きをしてくれます。

タルクが悪いって本当?タルクが避けられるのは何故か

化粧品にこれだけの貢献をしてきたタルクですが、「タルクフリー」などタルクを使わない化粧品が存在し、それに需要が集まっているのは事実です。

「タルク=悪」のような意識が広まっているのは何故でしょうか?

発がん性を完全に否定できない

「タルクには発がん性がある」という情報が飛び交っていたこともありました。しかし実際にはタルクに発がん性は認められていません。正しくは「発がん性があることもないことも認められていない」のが事実。

タルクが人に対して「発がん性があるorない」と明言できる証拠やデータは揃っていないのです。

全く発がん性がないと言えば嘘ですが、発がん性があると断言もできない状況。特に太ももや足の付け根である会陰部には、タルクとがんの因果関係はハッキリ立証できていません。

アスベスト問題の影響

アスベスト(石綿)とは、断熱材や耐熱材として扱われてきたものの、肺がんのリスクが認められたため、現在は使われていない成分のことです。

タルクを恐れる人の多くが「アスベストが入っている」「アスベストと同じ性質がある」と言いますが、これは大きな誤解。

タルクにアスベストが混入した事件は1987年の出来事で、現在は厳重な品質管理を行い、タルクにアスベストが混ざらないことが義務付けられています。

そのため、現在市場に出回っているタルクはアスベストが検出されなかったもののみ。アスベストは今やタルクと無関係なのでご安心ください。

目や肺に入ったら怖い

タルクの細かな粒子が目や肺に入ってしまうのを恐れて、タルクを使わないという人もいます。確かにタルクとは言え、目や肺に入れば少なからずの刺激や影響は受けます。

ですがタルクの有害性は極めて低い上、目や肺に入ると危ないのはどの粉じんも同じこと。

発がん性に関するデータが不十分なことと、アスベストによる肺がんのリスクがあまりにも有名なため、「タルクが肺に入る」ことが「肺がん」に結びつきやすくなってしまっているのです。

結論…市場に出回るタルクの安全性は極めて高い

タルクを危険か安全かで言うのなら、「安全」に部類されます。アスベストの混入は検査で回避されていますし、明確な発がん性も認められていません。

もちろん人の肌質によっては、タルクで肌が荒れたりかゆみが出ることもあります。また、安全だと言われてもイマイチ不安が拭えない人もいるでしょう。

前向きな気持ちでタルクを使えない人たちのためにも、「タルク不使用」と銘打った化粧品が存在しています。もしもタルクに不安を抱えているのなら、無理をせずタルク不使用の商品を探して使ってOKです。

正しい情報を理解した上で、タルクの有無を自分で選ぼう

過去の事件やデータの少なさから、タルクは「身体に悪い」と誤解を受けやすい成分です。しかし紐解いてみれば、情報や噂が独り歩きしてしまった面も多く見られます。

タルクを使うか使わないかは、正しい知識を得た上で自分で判断を下しましょう。

メイクは楽しむものですから、タルクに不安があるようならタルクフリーのコスメを使った方が有意義です。逆に細かいことが気にならないなら、タルク含有のコスメで全然OK。

ただ、オーガニックや肌への優しさをアピールするために「タルクフリー」を使う化粧品も多くあります。タルクがなくても化学薬品が含まれていては意味がありませんから、タルクの有無に踊らされないように注意してくださいね。
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ライター:箸屋

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