ヘアアイロンの正しい使い方と熱によるダメージから髪を守る方法
Date:2016.12.21
ヘアアイロンは髪を傷めると思っていませんか?使い方しだいで髪を潤しながら思い通りのヘアスタイルを作ることが出来るんですよ。
特に湿気の多い雨の日や夏の汗をかく日は朝セットした髪型をキープするのは難しいものです。
ヘアアイロンを使ってみたいと思っている人へ、正しいヘアアイロンの使い方をご紹介します。
この記事の目次
ヘアアイロンには3種類あります
髪をスタイリングする道具には色々ありますが、ヘアアイロンとはどのような機能を持ったものなのでしょうか。
ヘアアイロンとは、熱を使って髪をカールして巻き髪を作ったり、逆にストレートにしたりと思い通りの髪型を作る道具のことです。
1.カールを作るためのヘアアイロン
熱によってカールを作るためのヘアアイロンは、「コテ」と呼ばれるものと同じです。
巻き髪を作るために使うのはこのカール用ヘアアイロンです。
髪を巻くので丸い形をしており、直径の大きさで使い分けが出来ます。一般的なのはこの大きさです。
- 19mm
- 26mm
- 32mm
- 38mm
髪が太い、または硬い人は細めのカール、柔らかい髪、細い髪の人は太めのカール使うときれいに仕上がりますよ。
温度も幅広く、130度~200度くらいまであります。
一番使いやすのは150~180度くらい、このくらいが適正温度だとされています。
2.ストレートにするためのヘアアイロン
真っ直ぐなストレートを作るためのヘアアイロンは髪に当たる部分が平らなプレートになっています。ここに髪を挟んで上から下へ動かすことによって髪を真っ直ぐにします。
ストレートだけでなく、大きめの内巻きカールなども作れます。
3.ロールブラシ型のヘアアイロン
初めてでも使いやすく、ブラシの部分が熱くならないのでやけどの心配がありません。
巻き髪初心者におすすめのヘアアイロンです。
ホットカーラーとヘアアイロンの違い
まず温度が違います。
キープ力はヘアアイロンの方が高いですが、ホットカーラーの方が髪に優しいというメリットがあります。
また、ホットカーラーはゆるめのウェーブを作るのに向いていますが、ヘアアイロンは細かい巻き髪や毛束感のあるカールも作れるので、どんなスタイルにしたいのかによっても使い分けましょう。
ヘアアイロンのメリットとデメリット
美容院に行かなくても思い通りにスタイリングできるヘアアイロン。メリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
両方頭に入れた上で、髪を傷めないように上手に使いこなしたいものです。
メリット1:くせ毛の人でも色々なスタイルを楽しめる
くせ毛の度合いにもよりますが、強いくせ毛の場合、ストレートパーマはなかなかかかりませんね。
かけても数日でまたくせが出てきてしまう、なんて事は珍しくありません。
真っ直ぐにする方法というと縮毛矯正しかなくなるわけですが、それですとずっとストレート髪のままですよね。
たまにはウェーブ感も楽しみたい、というときそれができなくなります。
メリット2:コテを組み合わせることが出来る
これは少しヘアアイロンに慣れてきた中級者以上の使い方ですが、巻き髪を作るコテには太さに種類がありましたね。
その太さを何種類か使い分けることで、小さいカールから大きいカールまで好きなように作ることができます。
- 顔周りは小さなカール
- 裾は大きめのゆるいカール
など、組み合わせことでゴージャス感のある髪型を作ることも出来ますね。
メリット3:ドライヤーよりも持ちがいい
ドライヤーでブローしてもカールを作れないことはありませんが、長時間スタイルをキープしたいなら温度が高くなるヘアアイロンの方がおすすめです。
メリット4:縮毛矯正やパーマよりもコスパがいい
もちろんお店によっても違いますが、縮毛矯正やパーマは1回5千円くらいから高いと2万円ほどしますね。
どのくらいもつかは髪質によっても幅がありますが、数ヶ月でしょう。
デメリット1:熱で髪が傷む
最大のデメリットはやはり髪へのダメージでしょう。髪はたんぱく質からできていますが、たんぱく質はとても熱に弱いんです。
卵を茹でれば固まってゆで卵になりますよね。肉も焼くと堅くなりますよね。それと同じことで、髪も熱を加え続けることで変質してしまうんです。
デメリット2:やけどすることがある
ヘアアイロンは100度以上の設定温度で使うことが多く、手やうなじなどに触れてしまうと当然やけどをします。
慣れないうちは、このやけどが一番怖いかもしれません。
デメリット3:毎日やるのが面倒
コスパはいいのですが、毎日スタイリングをしないといけないのは面倒だと感じる人もいますね。パーマなら同じ髪型になってしまうとはいっても手入れが楽です。
髪を傷めないヘアアイロンの基本の正しい使い方
そんな高熱になるものを使いこなせるかしら?と心配になってしまうかもしれませんが、大丈夫です。
基本的な使い方を守って使用すれば、ドライヤーと同じ感覚で使えるようになりますよ。
ブラッシングをして髪を整えておく
ちょっとしたひと手間ですが、髪をきちんと梳かして絡まないようにしておくと仕上がりもきれいになります。
寝癖がついたままの髪でアイロンを当てるとおかしなくせがついてきれいにまとまりません。
ヘアアイロン用のスタイリング剤を使う
髪を熱から守るために、スタイリング剤は必須です。
また、何もつけずに熱だけでスタイリングをするのはプロの美容師でもない限りとても難しいので、カールやストレートを持続させるためにも必要です。
種類が色々ありますが、
- 細い髪用
- 硬い髪用
- コシのない髪用
など、髪質別に自分に合ったスタイリング剤を選びましょう。
高熱のアイロンを当てた髪は、髪内部の水分が蒸発しやすい状態になっているので、最後はワックスやスプレーを軽くつけておくと髪の保護になります。
しっかりブロッキングしてからあてる
たくさんの毛束を一度に巻こうとしてもそれは無理というもの。
- 前髪
- 頭頂部
- 後頭部
と大まかに分け、さらに左右に分けてひとつかみずつに分けて丁寧にヘアアイロンを当てていきます。
小分けにすることで熱伝導が良くなり、しっかりしたカールを作ることができます。
ただ、あまり細かすぎると時間がかかってしまうので、やりながら一番かけやすい毛束の量をつかんで下さい。目安はコテの直径分です(32mmなら3cm程度の毛束)。
ストレートも同じことなので、一度にたくさんはさまないで少しずつ伸ばしていきましょう。
ヘアアイロンの巻き髪例。思い通りのスタイリングを作る
実際にヘアアイロンを使ってスタイリングをする際の巻き髪例とその他アレンジをする時のコツです。慣れれば簡単ですから、色々なヘアアレンジに挑戦してみて下さい。
内巻き髪を作るには
毛束を挟んで、手首をくるっと内側に90度曲げるイメージで巻いてみましょう。フォワード巻きとも呼ばれます。
外巻き髪を作るには
毛束を挟んだら内巻きとは逆に、外側に向かって手首をくるっと回転させます。
ゴージャスに内巻きと外巻きをミックス
毛束ごとに交互に内巻きと外巻きを作るミックス巻きで華やかさを出してみませんか。
ボブスタイルにピッタリのワンカール
ヘアアイロンを根元から毛先まで滑らせながらおろしていき、毛先を挟んで内側にくるんと1回転させて巻きます。
印象が変わる毛先のアレンジ
ミディアムからロングの人は、毛先に動きをつけるだけでもずいぶん印象が変わりますね。3種類の毛先のアレンジです。
- 毛先巻き:毛先だけにボリュームを出したいとき、外ハネを作りたいとき
- 毛先逃がし:毛先は巻かずにその上の部分だけを巻きます。ナチュラル感のあるカールを作りたいとき。
- 中間巻き:毛束の中間から毛先に向かって巻き込みカールをつけます。ゆるめのカールにしたいとき。
不器用でも出来る波ウェーブ
コテを使った巻き髪ではなくて、ストレート用のヘアアイロンを使って、波のようなウェーブを作ります。
毛束を手に取ったら根元から当てていくのですが、1段ずつ手首を外側、内側と交互にくるっとひねりながら毛先までおろしていきます。
これもヘアアイロンでできる~前髪を流す方法
前髪を挟んだら、流したい方向と逆の方へ引っ張りながら巻きます。
くせがついたら今度は引っ張った方と逆方向へ手櫛で流せば出来上がり!
前髪に当てる時は下を向く
正面を向いたままアイロンを当てると、どんな風に巻けているかということを見ようとして上を向くとおでこをやけどする可能性があります。
下を向きながら行うとその心配もありません。前髪は鏡を見なくても巻けるように少し訓練が必要です。
根元から立ち上げてボリュームアップ
髪が少ない人、ボリュームの少ない人は毛束を根元から挟み、少しずつ回転させながら毛先に向かって巻いていきます。
この根本巻きはトップのボリューム感を出したい時におすすめの方法です。
ストレートにしたいときは
ヘアアイロンは巻き髪だけでなく、もちろんストレートも作れます。大事なのは段階を追ってアイロンを当てること。
根元→中間まで、次に中間→毛先に向かって。最後にもう一度根元から毛先までゆっくり滑らせます。
髪を傷めてしまうことも…ヘアアイロンを使う時の注意点
ヘアアイロンは180度くらいの高温になります。使いすぎるとどうしても髪を傷めてしまいます。
少しでも髪をきれいに保つためにはどうすれば良いか、注意すべきポイントをご紹介します。
出来れば毎日使わないこと
毎日髪を170~180度の高温にさらすということはそれなりにダメージが大きいもの。出来れば毎日は使わない方がいいでしょう。
濡れた髪に使わないこと
髪が濡れたままの状態でヘアアイロンを使うとどうなるか、髪の外の水分だけでなく、内部の水分まで一気に蒸発させてしまうことになり、毛髪内部のダメージが甚大なものになります。
乾いた髪ならキューティクルが閉じているので、熱を加えてもキューティクルが髪を守ります。
ところが濡れいているとキューティクルは開いているんですね。その状態で熱を加えると髪の水分だけでなく栄養素まで抜けてしまいます。
テスコムマイナスイオンヘアーアイロン
濡れた髪でも使いたい場合は、専用のヘアアイロンを使うようにしましょう。プレートに穴が開いているので、余分な水分を蒸発させながら使うことができます。
http://www.tescom-japan.co.jp/products/beauty/hair_iron/TTH2600.html
ヘアパックでのケアは必須!
回数が少ないとしても、やっていない人に比べれば髪へのダメージは大きいわけですから、
- ヘアパック
- トリートメント
など髪を保護するためのケアは必須です。
長時間同じところに当てない
ヘアアイロンはかなりの高熱になりますから、同じところばかり長時間当てないように気をつけて下さい。また当てたまま止めるのもいけません。髪が傷んでしまいます。
絶えず動かしながら短時間で1度で済ませるようにします。
熱伝導を良くして短時間できれいに仕上げるためにはブロッキングが必須です。
髪を挟んだまま引っ張らない
ヘアアイロンで髪を挟んでおけば形は整うので必要以上に引っ張る必要はありません。特にストレートにする時注意が必要です。
プレートで髪を挟んで引っ張るとキューティクルを傷つけてしまうからです。
使うたびに汚れを拭き取る
プレートにスタイリング剤や髪の汚れがついたままになっていると、熱伝導が悪くなったり、髪が引っかかりやすくなります。
使っているときに髪が引っかかると、
- 枝毛
- 切れ毛
の原因になります。
自分に合ったヘアアイロン選びを
ヘアアイロンは種類が多くて、どれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。どんなものが自分に合ったヘアアイロンなのでしょうか。
温度調節機能があること
高い温度で一気にくせを付けるか、髪のダメージを最小限にするために低めの温度で使うか、またはどの温度でどのくらいのくせがつくのかは髪質によっても変わってきます。
最高温度が180度以上のもの
温度が高くなるに連れてヘアアイロンの値段も上がるのですが、温度が高くできたほうがくせはつけやすく、スタイリングもしやすいということになります。
プレートの素材で選ぶ
ヘアアイロンは
- チタン
- セラミック
- テフロン
などで出来ていますが、プレート全体がこの素材なのか、表面だけコーティングされたものなのかによっても値段が違ってきます。
持ちやすい軽いもの
どんなに性能が良くても、持っていて疲れてしまうような重さのものだとスタイリングがうまくいきません。
持ちやすく、適度に軽いものを選びましょう。
ヘアアイロンを上手に使って思い通りのスタイリングを!
熱が180度なんて聞くとやけどしてしまうのでは?と思っていた人もいると思いますが、正しく使えば怖いことはありません。
慣れてくれば、美容室級のスタイリングも出来るようになるかも。
髪が思い通りに決まると1日とても気分よく過ごせませんか?女性にとって髪はやっぱり命。正しい使い方で色々なアレンジを楽しんで下さいね!
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