オリーブオイルの効果効能。美容と健康のために毎日摂取したい!
Date:2019.07.09
オリーブオイルと言えばイタリア料理に使われるイメージですが、オリーブオイルブーム以降どの家庭の食卓にも当たり前に使われるようになりました。
健康のためには質の良い脂質を摂ることが重要になるですが、私たちの身近にあるオリーブオイルは、その良質な脂質と言える部分が多く、特に女性には是非日常的に取り入れてほしい油なのです。
ここでは、オリーブオイルの中でも美容と健康に良い成分がたくさん含まれている「エクストラバージンオイル(以下、オリーブオイル)」についての豊富な栄養素と効果効能をご紹介しましょう。
この記事の目次
オレイン酸と高ポリフェノールがオリーブオイルの要!
油にはさまざまな種類の油がありますが、油の成分である脂肪酸の違いで、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」と大きく二つに分けられます。
「飽和脂肪酸」は、常温でも固形を維持しているラードやバターなどが代表であり、中性脂肪の原因ともなる悪いイメージがある油が多いです。一方「不飽和脂肪酸」は、常温でも固まらず液体を維持しているオリーブオイルやごま油などの油を指し、健康に良いイメージが強いですね。
さらに、「不飽和脂肪酸」は、必須脂肪酸である「オメガ6系脂肪酸」「オメガ3系脂肪酸」と、必須脂肪酸でない「オメガ9系脂肪酸」に分けられ、オリーブオイルは体内でも作ることができるオメガ9系脂肪酸の油となります。
不飽和脂肪酸のオレイン酸
オリーブオイルの70%~80%が不飽和脂肪酸のオレイン酸でできています。不飽和脂肪酸は酸化しやすいという特質がありますが、オリーブオイルに含まれているオレイン酸は、不飽和脂肪酸の中では酸化しにくく、悪玉コレステロールを減少させて善玉コレステロールを減少させないという働きがあるのです。
また、オレイン酸は胃に留まる時間が他の油に比べて短いため、その分胃酸を分泌する必要がなくなり、胃もたれや胸やけがしにくい油ということになります。
オリーブオイル独自のポリフェノール
ポリフェノールと言えば、赤ワインやお茶に含まれているイメージですが、オリーブオイルには独自のポリフェノールであるオレウロペインやオレオカンタールという成分が含まれているのです。
これらのポリフェノールは、抗酸化作用がとても強く、菌やウィルスから体を守り免疫機能活性化にも効果があるのです。また、新陳代謝を活性化するアドレナリンを増やす効能があるので、他の油に比べて太りにくいのは、この成分のおかげかもしれません。
美容と健康のために!オリーブオイルの効果効能を知りたい!
オリーブオイルには、酸化しにくい不飽和脂肪酸のオレイン酸が多く、またオリーブオイル独自のポリフェノールが含まれており、身体を健康に若々しくするための栄養素が豊富に含まれています。
ここでは、オリーブオイルの具体的な効果効能をご紹介しましょう。
生活習慣病を予防
悪玉コレステロールを減少させ、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病を予防します。
ポリフェノールであるオレウロペインの抗酸化作用が非常に強く血中コレステロールの酸化を防いで動脈硬化などの血管系の疾患を予防できるのです。動脈硬化を予防できれば、心筋梗塞や脳卒中も防げるということになりますね。
ガンの予防や進行を抑制
ビタミンEであるトコフェノール、ポリフェノール、クロロフィルが活性酸素を除去する役割があるので、細胞のガン化やガン細胞の増殖を食い止めます。
また、オレイン酸は酸化しにくい油なので、発ガンを誘発すると言われている過酸化脂質になりにくいのもガンの予防となるのです。
ポリフェノールのオレオカンタールはガン細胞を死滅させ、オレウロペインは免疫機能を活性化するので、ガン細胞を作らない身体を作ることができるのです。
胃酸過多を予防
油物は消化しにくく胃酸を多く出すことになり胃もたれや胸やけを引き起こすことが多いですが、オレイン酸は胃の滞在期間が短いため胃酸の分泌量も少なくて済み、胃酸過多にならなくて済むのです。よって、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防にも期待できます。
骨粗しょう症を予防
骨を作るのに欠かせないビタミンDの吸収を高める作用があるので、骨粗しょう症の予防になります。
鼻炎・花粉症予防
オリーブオイルを綿棒で鼻の周りや鼻の中に塗ると、鼻炎や花粉症が和らぐことがあります。
アルツハイマーの進行抑制
ポリフェノールのオレオカンタールには、アルツハイマーを予防する効果があります。
美肌効果
オレイン酸には皮膚を柔らかくする作用もあり、肌の角質のごわつきや乾燥を防いで、しっとりと潤いのある肌に導き、乾燥によるシワを防ぎ、美肌作り効果が期待できます。
オリーブオイル独自のポリフェノールのオレウロペインが水分と混ざってできるヒドロキシチソールという物質は、抗酸化作用がビタミンEに匹敵するくらいの強さがあり、肌の老化を進める活性酸素を除去するので、肌のターンオーバーを整え肌のシワやたるみを抑え若々しい肌を作り、美肌効果も期待できるのです。
便秘解消
オレイン酸が腸に刺激を与えてぜん動運動を促し、便秘を解消します。また、便秘による肌荒れも改善する効果があります。オリーブオイルは、腸に吸収されにくいことからダイエット向きだとも言えますね。
保温保湿効果
オリーブオイルは、食用としてだけでなく皮膚を保護する効果もあります。古代ギリシャでは、傷や火傷などの治療、日焼止め、お肌のケアに使われていました。
オリーブオイルは、油膜が薄く大きく広がるという特性があるので、保温や保湿効果に優れているのです。
また、オレイン酸は肌に塗ると他の成分を皮膚に吸収しやすくしてくれる作用があるので、化粧水などと併用すると吸収率がアップして化粧水の効果を高めてくれるのです。
アンチエイジング効果
活性酸素による身体の酸化が老化の原因となるのですが、オリーブオイルの抗酸化作用によりこの細胞の酸化を防ぐので、アンチエイジングの効果が期待できるのです。老化に伴う知能低下も予防できる効果もあるのです。
効率アップ!エクストラバージンオリーブオイルの正しい摂取方法
以上のようなオリーブオイルの効果効能を余すところなく実感するには、どのような摂取方法が一番良いのでしょうか?ここでは、オリーブオイルの有効成分を効果的に摂り入れることができる正しい摂取方法をご紹介しましょう。
生がおすすめ
オリーブオイルそのものが栄養を吸収する役割をする腸に届きやすく、効果効能が得やすい生がおすすめです。油をそのまま飲むと言うと抵抗がありますが、オリーブオイルはオリーブの実の生絞りジュースであると考えれば、鮮度の良いオリーブオイルは違和感なく飲むことができます。
また、新鮮なものほど体につきにくいので、大さじ1杯120kcalですが数字よりも低く吸収されると考えて大丈夫なのです。
いつ飲むのが良い?
食前に飲むことをおすすめします。できるだけ食事の30分~1時間前に飲みましょう。食べ物と混ざっていないオリーブオイルが腸に届けば、有効成分を効果的に吸収することができるからです。
一日の摂取量
一日に摂取すべき適切な量は、大さじ2杯と考えましょう。料理にも使うとしたら合わせて3杯までが適量です。この量をいっぺんに摂るのではなく一日数回に分けて摂取することをおすすめします。
生での食べ方
そのままスプーンでいただいてもOKですが、食事に取り入れたい方はネギやシソなどの薬味と同じ感覚で利用しても良いでしょう。薬味と同じようにオリーブオイルをかけたり混ぜたりすることで、他の栄養素の吸収を高めたり損失を防いだりする効果があるのです。
- スプーン2杯をそのままいただく
- 納豆と混ぜる
- 豆腐にかける
- 大根おろしにかける
- サラダにかける
- ヨーグルトに混ぜる
- トーストに塗る
- 野菜ジュースに入れる
- 焼き魚にかける
- お刺身にかける
- スープに混ぜる
加熱調理にも
オリーブオイルは加熱にも強く、クセがないのでどんな料理にも合います。また、オリーブオイルの70%~80%が酸化しにくいオレイン酸で構成されているため、揚げ物や炒め物など加熱料理をしても効果効能を得られることができるのです。
いつもの料理にオリーブオイルをプラスするだけでなく、調理で使う油をオリーブオイルに変更すれば、生で摂取しなくとも健康効果が高まります。
鮮度の良いエクストラバージンオリーブオイルを毎日摂取しよう!
オリーブオイルには、美容や健康において色々な効果効能があることがわかりましたね。毎日の食卓の中にオリーブオイルを摂る習慣をつけることで、恩恵を受けられるのです。
しかし、一言でオリーブオイルと言っても不純物が混ざっているものや劣化した古いものなどは、上記の効果効能を得られません。
選ぶのに迷ってしまうほどオリーブオイルの種類やメーカーも多く、海外からの輸送方法や管理の仕方で品質も変化してしまったりと、オリーブオイルからの最大限の効果を得るためには、オリーブオイル選びも慎重に行わなければなりません。
オリーブオイルは鮮度が一番の生鮮食品であるということを忘れてはならず、信頼できるメーカーや販売元で、純正のエクストラバージンオリーブオイルを購入するようにしましょう。
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