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美術館に行く前に知っておきたい、服装マナーと鑑賞マナー

Date:2018.12.13

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美術館に行く前に知っておきたい、服装マナーと鑑賞マナー|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/de-tobizyutukan3624/

静かな空間で名画を堪能できる美術館。学生時代はなじみがなかったけど年齢を重ねて興味が沸いてきた、なんて方も多いのではないでしょうか?知的で落ち着いた雰囲気は大人のデートにもピッタリですよね。

しかし、
「かしこまった場で緊張してしまう」
「どんな服装が適しているのかわからない」
など普段、足を運ぶ機会がない方にとっては不安要素もあるでしょう。

大人だったら美術館を訪れる前に鑑賞や服装のマナーをおさえておいてスマートな振る舞いをしたいところ!

そこで今回は美術館のマナーについてご紹介します。

  • 服装のマナー
  • 鑑賞のマナー

を知っておけば美術館で過ごす時間がより充実したものになるはずです!


服装のマナー!用意したいのは羽織りものと長時間歩ける靴

結論から言うと、美術館に行く恰好は○○じゃないとダメ、なんていうルールはありません。

とはいえ、自分や周囲の方が鑑賞に集中するために適した服装というものはあります。

まずは、美術館での服装のマナーからご紹介します。

歩きやすくて音がならない靴

美術館にいる間は基本、ずっと立ちっぱなし。個人差もありますし、館内の広さや展示数にもよりますが、大体2~3時間は歩きまわることになります。

そのため、疲れやすいハイヒールや靴擦れしやすい新しい靴を履いていくとすぐに休憩したくなってしまって鑑賞どころではなくなってしまいます。

美術館へはぜひ歩きやすく履きなれた靴で行きましょう

スニーカーでも良いですし、キレイめなファッションでコーディネートするなら

  • オフィスでも浮かないようなぺたんこ靴
  • ヒールの低いパンプス

を選んでみてはいかがでしょうか?

展示室内にソファがある美術館もありますが、実はこのソファは遠くから作品を眺めるための場所でもあります。小休憩程度なら良いですが、長々と居座るというのはNGと考えておきましょう。

また、靴選びでもうひとつ大切なことがあります。それは音がならないこと

美術館の中はとても静かです。床が大理石やフローリングのところも多く、ヒールの「コツコツ」とした音やミュールなどの「パカパカ」した音がなると響き渡ってしまうのです。

歩くたびに足元から音が鳴っては静かに作品を鑑賞している方の迷惑になってしまいます。履いている本人も気を遣うので、鑑賞に集中できなくなることも…。

美術館へ行くときは履きやすくて音がならない靴を選びましょう。

アクセサリーや持ち物の音にも気をつけて

靴音の他にも気をつけたいのが、アクセサリーや持ち物から出てしまう音

  • 二連のネックレスやブレスレッドの音
  • キーホルダーの音
  • バッグチャームとバッグの金具があたる音
  • 鈴の音

このような普段は意識しないようなちょっとした音でも美術館では雑音として響いてしまいます。

身につけるアクセサリーやいつもバッグに入れている持ち物から音がならないか、事前に確認しておきましょう。

暖かい服装で行くか、羽織るものを持参する

意外と知られていませんが、多くの美術館は作品を保護する目的で室温を低めに設定しています

冬はもちろん、たとえ真夏であっても美術館の中で何時間も過ごしていたら涼しいを通り越して寒気が…なんてこともよくあるのです。途中でトイレに行きたくなってしまったり、寒くて鑑賞に集中できなくなってしまってはもったいない!

美術館へ行くときはカーディガンやストールなど羽織るものを持参するなど体温調節しやすい服装を心がけましょう。

また、真冬などは最初から暖かい服装で美術館を訪れるのも対策としては有効です。

特に下半身や足元が冷えやすいという方は、

  • ロング丈のスカートやパンツ
  • 裏起毛素材のボトムス

など暖かいボトムスを選ぶと良いでしょう。

手先足先が冷えやすいという方はカイロをポケットや靴の中に忍ばせておくのもおすすめです。

香水は控えめに

美術館はたくさんの人が集まる公共の場。特に貴重な美術品が来日したときや週末の美術館などは、ひとつの作品の前がまるで満員電車のような状態になることもあります。

そんな限られた空間でキツい香水の香りが漂っていたら周囲の方の迷惑になります。場合によっては気分を悪くする方が出てしまうかもしれません。

香水に限らず、

  • 香りが強い柔軟剤
  • ボディクリーム

など香りが強いものはなるべく身につけないように配慮しましょう

みんなが心おきなく美術館賞を楽しめるよう配慮するのも大人のマナーのひとつです。

鑑賞のマナー!重要なのは展示物と他の鑑賞者へ配慮すること

美術館に着ていく服が決まったら、今度は美術館での過ごし方、鑑賞するときのマナーをマスターしていきましょう!

ポイントはこの2つ!

  1. 作品に危険が及ぶ行為はしないこと
  2. 鑑賞している方々の迷惑になる行為はしないこと

これらに配慮することで自然と美術館でのマナーも身についていくはずです。

展示物には絶対に触らない

基本中の基本ですが、展示物には絶対に手を触れないようにしてください

  • 壁面
  • 展示ケース

などにも触らないようにしましょう。

美術館に展示されているものはどれも高価で貴重なものです。万が一、傷つけたり汚したりしてしまっては大変!弁償などでは済まない場合があり、取り返しがつかない事態に及ぶ可能性もあります。

また、故意に手で触れなくても身につけているもの、手にしているものがうっかり触れてしまうこともあるかもしれません。洋服の裾、バッグ、パンフレットなどが当たらないように十分気をつけてください。

写真撮影は禁止

多くの美術館では写真撮影が禁止されています

その理由は以下のようなもの。

  • 著作権の保護
  • フラッシュの光による作品への影響
  • 周囲の鑑賞者への配慮

また、実際に撮影していなくてもスマホの操作音で「撮影した?」と周囲の方や係員に疑われてしまう可能性もあります。誤解を招く行動は控えましょう

ただし、最近はSNSでの拡散を狙って運営側が「撮影OK」というブースを用意している場合があります。それでもフラッシュや三脚の使用はNGとされていることもあるので気をつけましょう。

飲食はしない

作品を汚さないためにも展示室内での飲食はしないこと

小さな飴やガムなら、と思う方もいるかもしれませんが、もし咳やくしゃみをした方向に美術品があったら唾液で汚してしまうかもしれません。

飲食をする場合は、

  • 休憩スペース
  • 併設のカフェ

などを利用しましょう。

のどの不調などどうしてものど飴を口に入れておきたい、という方は受付で相談してみましょう。

携帯電話はマナーモードにしておく

静かな美術館の中では携帯電話の着信音も周囲の迷惑になります。

電源を落とすほどはしなくても良いですが、せめて入場前に携帯電話はマナーモードにしておきましょう

また、携帯電話での会話もできるだけ避けたいところ。やむを得ず利用する場合は、休憩スペースなどの使用が許可されているところまで移動しましょう。電話ではつい声が大きくなりがちですが、声のボリュームには十分配慮を。

声のボリュームに注意する

素晴らしい作品を見て、一緒に行った友人や彼とあれこれ感想を言いたくなることもありますよね。もちろん、会話すること自体は良いのですが、注意したいのはやはり声のボリューム

ワイワイ騒いだり、大きな声での会話はNG!他の鑑賞者が美術館賞を楽しめなくなってしまいます。

つい楽しくなって笑い声のボリュームが大きくなってしまう、なんてこともないように気をつけましょう。

鑑賞中の会話の内容にも配慮を

静かな美術館の中では聞くつもりはなくても他人の会話は自然と耳に入ってしまうもの。

  • 他の方の鑑賞に水を差すような会話
  • 不快に感じるような話

は避けるのも大人のマナーのひとつです。

製作者や作品を否定、批判するような発言はしない
数多く存在する美術品、時には自分の感性に合わないものに出会うこともあるでしょう。とは言え、「これ嫌い」「気持ち悪い」「笑える」「ウケる」など否定、批判するような発言はしないこと。個人的な意見であっても、真剣に鑑賞している方が不快に感じる可能性があります。製作者や作品に対して、ネガティブな発言は控えましょう。
知識をひけらかさない
知っていることをベラベラと話すのは知識をひけらかしているように見えてしまいます。また、美術館に行く前に予習をすることもありますが、直前に得た情報も控えたほうが無難。前情報を入れずに純粋に作品を鑑賞したい、という方が近くにいるかもしれません。
作品の金額についての話は口にしない
美術作品の中には驚くような値段がついているものもあります。だからといって「この絵は○○円なんだって!」「高い!」「安い!」など金額についてあれこれ感想を言い合うのはちょっと品がない行為。

どうしても話したいときは美術館の外に出てからにしましょう。

大きな荷物を持ち歩かない

大きなリュック、バッグなど大きな荷物を持ち歩かないというのも美術館では大切なマナーです。

不特定多数の人が出入りする美術館では大きな荷物が他の鑑賞者の邪魔になることもありますし、何より荷物が作品にぶつかるなどの危険性もあります

ほとんどの美術館にはコインロッカーが用意されているので、

  • 鑑賞するときに邪魔になるもの
  • 館内では使用しないもの

はできるだけロッカーに預けましょう。

美術館に設置されているロッカーの多くは使用時に100円投入して荷物を取り出すときに戻ってくるタイプのもの。気軽に利用できるのも嬉しいですね。

要らないものはロッカーに入れて身軽な恰好で美術館賞を楽しみましょう。

傘は傘立てに置く

作品に傷をつける恐れや周囲の方にぶつかる危険があるので、傘を持ったまま鑑賞するのは絶対に避けましょう

  • 雨傘
  • 日傘

は館内に持ち込まずに必ず傘立てに置くこと。

美術館の傘立ては鍵付きのところが多いので誰かに盗られる心配も無用です。

筆記用具は普通の鉛筆のみOK

せっかく貴重な美術品に触れられる機会、「メモとペンを持ち込んで書き留めたい!」と思う方もいるでしょう。

しかし、実は持ち込む筆記用具は何でも良いというわけではありません。

以下は美術館によっては持ち込み不可とされている筆記用具です。

インク式の筆記用具
ボールペンや万年筆などインク式の筆記用具はインクが作品に付着する恐れがあるので原則NG。
シャープペンシル
芯が折れたときに作品や周囲に飛ぶ可能性があるので避けた方が無難です。
消しゴム
消しカスが出てしまうのでなるべく持ち込まないほうが良いでしょう。

では何なら良いかというと、普通の鉛筆です。

準備してきた筆記用具が使用不可の場合は、美術館の入り口で貸し出ししていることもあるので相談してみましょう。

混雑している美術館では周囲に気を配り安全に鑑賞する

広々としていてゆったりとした空間、静かで落ち着いた雰囲気…美術館にそんなイメージを抱いている方も多いでしょう。

しかし、美術館がまるで満員電車のように混雑してしまう作品展も時にはあります。特に誰もが知っているような名画が来日したときは、日本全国から名画を鑑賞するために人が集まってくるもの。週末でなくても、美術館の中が人であふれかえっている、なんてこともあるのです。

そんな混雑している美術館ではどのようなことに配慮して鑑賞したら良いのでしょうか?

周囲の方との距離を詰めすぎない

なるべく近くで見ようとたくさんの人がひとつの絵画に集中することがあります。自然に前の方、隣の方との距離が縮まって密着した状態で鑑賞することになりますが、このときに距離の詰めすぎないようにしましょう

自分自身は自然に進んだつもりでも、前の方を急かしたり押すような形で鑑賞するのはマナー違反。相手が不快な思いをしている可能性もあり、トラブルにつながってしまっては大変です。

また、ギュウギュウと押し合うような形になると危険な場合もあります

美術館には小さな子供、お年寄り、車椅子利用者などさまざまな方が訪れています。混雑してしまうのは仕方ありませんが、自分の安全だけでなく周囲の方に気配りするのも大切なこと

混雑しているなかで極端に前の方との距離をとりすぎるのは良くありませんが、多少ゆとりをもって鑑賞しましょう。

係員の声かけに従う

混雑しているときは絵画のそばに係員が立って声かけをしている場合があります。

「近くで鑑賞したい方の列はこちらです」
「立ち止まらないように前の方に続いて鑑賞してください」
「鑑賞した方は左へ進んでください」
「白線より内側に入らないようにお願いします」

こうした声かけは展示物の保護、鑑賞者の安全面を考慮してのものです。

混雑時に限ったことではありませんが、係りの方の指示には必ず従って鑑賞を楽しみましょう。

美術品を楽しむことが大切!マナーはそのために必要な心配り

美術館に慣れないうちは非日常を感じさせる雰囲気にのまれて緊張してしまうことがあるかもしれません。

しかし、大切なのは美術鑑賞を楽しむこと

服装のマナーも鑑賞のマナーも堅苦しく考えず、「美術鑑賞を楽しむためのもの」ととらえてみましょう。自分自身も一緒に行ったパートナーも他の鑑賞者も、作品に集中するために必要なことです。

さあ、あなたも美術館での過ごし方を身につけて大人の趣味の世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?きっと素敵な発見があるはずです!

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ライター:宮瀬 美嘉

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