無理のない朝食抜きダイエットで体の中からスッキリきれいに!
Date:2018.10.04
朝起きてすぐに食べる「朝食」。ろくに体を動かさないままに食べるので、なかなか箸が進まないという人もいるのではないでしょうか。
暑い季節や前日に食べすぎた日などは食欲も落ち、朝から何も食べる気にならないという人も。パンを一口かじるだけ。コーヒーを1杯飲むだけ。中には、時間がないことも手伝って、何も口にせずに家を飛び出す!なんて人もいるのでは?
どうにも食欲が出ないのであれば、いっそのこと、「朝食抜きダイエット」をしてみてはいかがでしょうか?
正しいやり方で朝ご飯を抜けば、デトックス、ダイエット効果も期待できます!
この記事の目次
食事制限ダイエットじゃない!「朝食抜きダイエット」がもたらす効果
摂取カロリーを減らすことで痩せる「食事制限ダイエット」。朝食抜きダイエットも食事を抜くことで、カロリー摂取量を大幅にカットするものと思われがちですが、朝食を抜く意味はそこにはありません。
現代人は過食気味!消化活動に追われる体には休む時間が必要!
食べ物に溢れている今の世の中、食べては消化、食べては消化を繰り返し、私たちの体の中は消化活動で大忙しです。
朝食1食分を抜くことにより、
- 胃や腸などの疲れた内臓を休める
- 消化活動を減らすことで、代謝酵素を増やす
などの効果が得られます。
現代人は消化酵素を使い過ぎ!代謝酵素が足りないと大変なことに
健康や美容に欠かせないのが「酵素」の働きです。人間の体の中には「消化酵素」と「代謝酵素」2つの酵素が存在しています。
- 消化酵素
- 食べたものを体が吸収しやすいよう分解したり、消化のために働く酵素。
デンプンの分解…アミラーゼ、たんぱく質の分解…プロテアーゼ、
脂肪の分解…リパーゼなど
- 代謝酵素
- 栄養の消化によってつくりだされたエネルギーを、体の中で働かせる手助けをする酵素。
呼吸・運動・思考・老廃物の排出・新陳代謝・抗ウイルスなど生命活動全般
問題なのは、消化酵素を使い過ぎると代謝酵素が不足してしまうこと。代謝に回す酵素が足りなくなってしまうと、以下の症状が表れることもあります。
- 肌荒れ、シミ、シワ、そばかす
- 低体温、冷え性
- 頭痛、肩こり
- アトピー、アレルギー
- 抜け毛、白髪
- 肥満、太りやすくなる
- 便秘
- 自律神経の乱れ、不眠
- 疲れやすくなる、疲れがとれにくくなる
- やる気が出ない
朝食を食べないことで、午前中はデトックスに集中!
午前中は「排泄」の時間、という話を聞いたことはありませんか?
私たちの体の中のサイクルは、下記のようになっています。
- 午前4時~正午 … 排泄
- 正午~午後8時 … 摂取
- 午後8時~午前4時 … 吸収
正しい知識を!完全「朝食抜きダイエット」のやり方
ただ朝食を抜く。そんな適当なやり方でも、摂取カロリーが減ることから短期的に体重は減りますが、それではただの食事制限ダイエット。リバウンドの可能性が高くなります。
「朝食抜きダイエット」は朝食を食べなければなんでもいい、というわけではありません。正しいルールを知り、健康的に、効果を最大限に引き出すやり方を心がけましょう。
「18時間以上食べない」が理想!
朝食を抜くといっても、前の日の夕食が19時だった人と深夜0時だった人とでは、随分と異なります。
理想は、前日の夕食から次の昼食まで18時間以上あけること。前日の19時に夕食を食べ終わったなら、昼食は13時くらい。お昼の時間が決まっている人は、逆算して夕食の時間を間に合わせる必要があります。
働いている人などは、19時に食べ終わるのは現実的に厳しいですが、18時間はあくまでも理想。16時間前後でも大丈夫だということなので、20~21時に食べ終わる一般的な晩御飯の時間帯でも問題ありませんね。
1食抜いた分、水分をしっかり補給!
人は食べ物の中からも水分を摂取しています。食事を抜くということは、本来食事から摂れるはずの水分を摂り損ねるということ。
その分、いつもよりも多めに水分を摂取する必要があります。水や健康茶などを最低500mlは飲むようにしてください。
1日の合計が1.5リットル~2リットルを目指すと、便や宿便の排泄も促され、理想的です。
1日2食だからといって昼と夜の食事を食べ過ぎない!
朝食を抜いてお腹が空きすぎているからといって、昼や夜のご飯をいつも以上に食べては意味がありません。
夜は普通に食べて問題ありません。ただ満腹になるまで食べるのは体によいことではないので、健康的な分量である腹八分を目指しましょう。
また、間食・夜食はもってのほかです。1食減った分を、間食や夜食で補うようなことは絶対にしないでください!ダラダラと食べ続けることになり、朝食を抜く意味がなくなってしまいます。
夜食をガッツリ食べてしまえば、昼・晩・晩の1日3食に逆戻りですよ!
バランスのよい食事を心がける!
1食減らした分、ほかの2食の量を増やすことはいけませんが、栄養価の高いものを意識して、1食減っても栄養バランスが崩れないような食事を心がける必要があります。
特にもともとの食事量があまり多くない人は、栄養不足にならないように食事メニューを考えるようにしましょう。
「朝食抜きダイエット」は失敗する人多し!ルールアレンジで成功へ
前日の夜から次の昼ご飯まで、かなりの時間空腹を我慢しなければならない「朝食抜きダイエット」は、失敗する人も多いです。
空腹を我慢できずに間食してしまったり、お腹が空きすぎて昼・夜のご飯の量が増えてしまったり。ルールを守れないことが多く、逆に太ってしまう人も。
そこでおすすめしたいのが、ルールをゆるめにアレンジすること。自分の体と相談して、無理なく続けることができるメニューを考えましょう。
消化活動は極力減らす!まずは固形食抜き朝食ダイエットに挑戦
「朝食抜きダイエット」は、胃や腸への負担を減らし、消化活動を減らすことを目的としています。
そこで、消化に時間がかかる固形物は食べない(「液体ならよし」とする)、「固形食抜き朝食ダイエット」をおすすめします。
「朝食抜きダイエット」は水や健康茶などの飲み物以外はNGですが、
- スープ
- お味噌汁
- 青汁
- フルーツジュース
- 野菜ジュース
- デトックスウォーター
など、液体なら食べてもよいことにするのです。
栄養はあっても消化の早いものを選ぶことによって、消化活動への負担も、空腹の我慢・肉体的負担も減らすことができます。
野菜や果物のジュースに、ゼラチンをゼリーをつくるときの分量より少な目に混ぜて作る、「ゼリードリンク」などはジュースよりも腹持ちがよく、ファーストステップにおすすめです!
朝のデトックスにベストな飲み物「コールドプレスジュース」
低速回転のスロージューサーで材料に熱を加えず、栄養素の破壊を最小限に抑えて搾ったジュース「コールドプレスジュース」は朝の1杯にオススメです。
コールドプレスジュースは食材の不溶性食物繊維もほぼ取り除かれているので、消化吸収がより早く、胃腸への負担も少なくすみます。
- ビタミン・ミネラルをしっかり補給!
- 消化活動を極力抑えられる!
- 朝食抜きより体内時計も狂いにくい!
朝食ダイエットにベストな飲み物です!
ただ、食物繊維を取り除いている分、腹持ちは悪いので、空腹を我慢するのが苦手な人は、スムージーの方がおすすめです。消化吸収の点ではコールドプレスジュースに及びませんが、食物繊維も全部丸ごと摂取する分、満腹感が得られます!
毎日しなくてもいい!その日の調子を見て朝食メニューを決めて
毎日同じ運動量、同じカロリー摂取量の人などいないでしょう。その日その日で状況も違えば、体調も異なります。
たとえば、
- 前日の夕食が少なかった、食べ損ねた
- 前日下痢をしてお腹の中が空っぽ
- ハードスケジュールな1日になりそう
- 激しい運動をする予定がある
上記のように朝食を軽くすますには厳しい日もあります。そんなときは無理をせずに、栄養満点のスープを飲んだり、消化のよい食べ物を食べたりしましょう。
食事制限ダイエットではないのです。
向き不向きもある?「朝食抜きダイエット」を行う上で注意すべきこと
「朝食抜きダイエット」のルールを紹介しましたが、このダイエットはいわばプチ断食。かなりハードなダイエットですので無理は禁物です。また、本来食べるべき食事を1食抜くという行為にはデメリットもあります。
以下に、「朝食抜きダイエット」を行う上で注意すべきことをまとめました。ハードなダイエットは人を選ぶところもあるので、自分の体質や性格などに合っているか、考えた上で行うようにしてください。
低体温気味な人は体が温まる飲み物を!
体温は起床時が最も低いのですが、朝食を抜くと、体温は低いまま、なかなか上昇しないと言われています。体温が低いと基礎代謝も低くなり、脂肪が燃えにくく太りやすい体になってしまいます。
もともと低体温気味な人や、朝食を抜いたことで体温が下がった人は、朝の飲み物としてショウガ紅茶を飲むなど、体の温まる飲み物を飲むよう心がけてください。
血糖値の急上昇を防ぐために昼食の食べ方に注意を!
朝食を抜くと昼食時の血糖値の急上昇を招く、という意見があります。血糖値が上昇すればインスリンが大量に分泌され、結果太りやすくなってしまいます。
このため、昼食時になるべく血糖値の急な上昇が起こらないように、食事の仕方に気をつける必要があります。
- 「野菜・きのこ・海藻 → 肉・魚 → ご飯・パン・麺」の順に食べる
- しっかり噛んでゆっくり食べる
- 糖質(ご飯・麺類など)を食べすぎない
お腹が空いているからといってドカ食いするのは、もってのほかですよ。
朝食を抜いた分、しっかりと朝日を浴びて!
朝食を抜いてしまうと体内時計が狂う危険性があり、結果エネルギー消費量を落として脂肪をためやすい体になってしまう、という意見もあります。
朝決まった時間に食事をすることで整えられる体内時計なのに、その食事をなくしてしまうと、体内時計が狂ってしまうというのです。
そこで、朝食を抜いた代わりに行いたいのが、目覚めとともに朝日を浴びること。朝日を浴びるとセロトニンが分泌され、体内時計はリセットされます。
朝食を抜くと口臭が?「朝食抜きダイエット」はガムとともに!
朝食を抜くと食事による唾液分泌の増加がなくなるため、口臭がひどくなることがあります。空腹が長く続くと、消化器官から口臭の原因となるガスが発生するという話もあります。
もともと口臭が気になっている人、朝食抜きダイエットを始めたことで口臭が気になりだした人などは、朝食代わりにガムをかむのがおすすめです。
口臭予防になるだけでなく、
- 空腹感の軽減
- セロトニン分泌
- 脳の活性化
などの効果も得られます。
体内時計の狂いも心配される朝食抜きダイエットですが、セロトニンの分泌が促されることでスッキリ目覚めることができますし、空腹も我慢でき、頭もスッキリ!ぜひ、取り入れたいですね。
「朝食抜きダイエット」が向かない人
「朝食抜きダイエット」はハードなダイエットであるため、万人には向きません。
- もともと少食気味の人
- 体力のない人
- 体力を使う仕事、力仕事などの多い生活を送っている人
など、3食きっちり食べることで、ギリギリ1日を乗り切っているような人は、1食分のカロリーがなくなることで、健康面に影響が出る場合もあります。おすすめできません。
また、体力的に大丈夫でも、毎日朝食をしっかり摂っていた人が行う場合は注意が必要です。朝食を食べることで体調がよい状態が保たれていたのであれば、いきなり、その1食を抜けば不具合も出てきます。
朝食の量を徐々に減らしたり、前日の夕食から次の昼食までの時間を狭めたりしながら、少しずつ慣らすこと。様子を見ながら、徐々にステップアップしていってください。
もともと朝食を食べない方が午前中調子よく過ごせるという人もいますが、その逆もいます。生活リズムも、体質も、人それぞれ。
空腹を我慢することでストレスを感じる人も向いていません。どうしてもやりたい場合は、週末だけ、休日だけ、など無理のない範囲で取り組むようにしましょう。
朝食を抜くからこそ、「食べる」ことを意識して
消化酵素の使用を抑えるために、朝食を「食べない」ことをおすすめしましたが、食事を「食べる」ことで摂れる酵素も存在しています。
体内酵素の代わりにはなりませんが、消化や代謝を助ける働きを持つ酵素は食べ物の中にたくさん存在しています。
【酵素を多く含む食べ物】
- 生の野菜や果物
- 味噌や納豆、漬物などの発酵食品
- 生肉、刺身
逆に、体内の消化酵素を浪費してしまうものもあります。
【酵素を大量に消費してしまうもの】
- アルコール
- タバコ
- 糖分
- 動物性タンパク
- 動物性脂質
- インスタント食品
- 揚げ物やスナック菓子など酸化油を含む食品
今の世の中は消化酵素を浪費するものであふれています。朝食を抜いて消化をお休みしても、昼食・夕食で消化酵素を多く使ってしまうものを摂取しては効果も半減!です。
ダイエット効果を早く出したいからと、昼食も夕食も減らしたり、カロリーばかり考えて栄養の不足した食生活を送ったりするのは絶対にやめてください!
急激な食事制限はダイエット臭を生んだり、体調を崩したり、美容面でのトラブルを生むだけです!
まずは、デトックスで体の中をきれいに。体と相談しながら正しいやり方で取り組めば、ダイエット効果は後からついてくるはずです。焦らずに、美容・健康・ダイエット、すべての効果を手にすべく頑張ってみてください!
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