ニキビ跡の治し方、適切な治療やケアでほとんどが改善可能!
Date:2018.09.12
肌の悩みの中でも代表的な「ニキビ跡」は見た目も目立ちやすかったり、なかなか治らなかったりと悩みの種となってしまうことの多い肌トラブルです。
そんなニキビ跡は一度に劇的な改善をすることはできませんが、毎日の地道なケアを積み重ねていくことによって、徐々に治していくことが可能です。
特に肌表面が凸凹になってしまっているニキビ跡は、自力では完治させることができないため病院の受診が必要になります。
今回はニキビ跡の治し方について、自宅での毎日のケア方法や病院ではどのような治療を受けることができるのかといったことをご紹介していきます。
この記事の目次
ニキビ跡はタイプによって治し方が異なる
ひとえに「ニキビ跡」とは言っても、その跡には大きく3つのタイプがあり、それぞれで効果的な治し方も少しずつ異なります。
まずはニキビ跡の3つのタイプ「赤み」「色素沈着」「クレーター」のうち、自分の跡がどのタイプなのかを把握しましょう。
- 赤みが残ったもの
- 赤みが残ってしまったニキビ跡は、ニキビ跡の中でもダメージが軽く最も治療しやすいものです。このような赤みの跡は、肌のターンオーバーが正常になると自然と薄く目立たなくなっていくことが多いですが、同じ部分に何度もニキビができてしまった時などは色素沈着が進んでしまい、あざのような状態になってしまうこともあります。
- 色素沈着
- 色素沈着したニキビ跡は、赤み跡がひどくなりあざのような赤紫の状態になったものとシミのように茶色く残ってしまったものがあります。シミのような跡は、ニキビによる肌の炎症でメラニン色素が多く作られてしまった状態なので、それ以上のメラニン色素の生成を抑える必要があります。
- クレーター型の跡
- ニキビ跡の中で最も治療が難しく、目立ちやすいものがこのクレーター型です。ニキビによって肌の深い部分である「真皮」にまで炎症が進行してしまうと、肌の修復ができなくなってしまいクレーターのように肌表面が凸凹の状態になってしまいます。ここまで進行してしまったニキビ跡は自力では治すことができないため、より専門的な治療が必要になります。
どんなニキビ跡も基本は毎日のスキンケア
3つのニキビ跡のいずれでも、治すための基本的なケアは毎日のスキンケアです。
ニキビ跡の改善には「ビタミンC誘導体」の配合された化粧品でのスキンケアが有効です。ビタミンCには炎症を抑えたり皮脂を抑制してくれたりする効果があり、ニキビや跡部分の炎症を抑えて新たな皮脂の詰まりを予防してくれます。
ビタミンC誘導体が配合されているスキンケア化粧品を使用することに加えて、高濃度ビタミンCの美容液などでコットンパックを行うとより効果的にニキビ跡をケアすることができます。
また、ニキビができやすいからと言っても肌質が脂性肌の状態であるとは限りません。乾燥肌であったり肌内部が乾燥していたりすると、足りない水分を補うために余分に皮脂が分泌されてしまうので、毛穴が詰まりやすくなってしまうのです。
そのため、「保湿」を意識したスキンケアを行うこともニキビ跡を治すためのとても重要なポイントとなります。
色素沈着がある場合はUVケアを念入りに
色素沈着してしまったニキビ跡では特に、それ以上跡を濃くしないためにもメラニンの生成を予防する必要があります。
そのため、いつも以上の念入りなUV対策をするようにしましょう。メラニン色素は日焼けをすることによっても作られるので、色素沈着のある部分に日を浴びてしまうと跡がより濃くなってしまう恐れがあるのです。
夏場は特にしっかりと日焼け止めなどを塗るようにしましょう。ただし、効果の高い日焼け止めは肌への刺激が強くなってしまうため、できるだけ肌に優しい低刺激のものを選ぶことがおすすめです。
クレーター型も日々のスキンケアで緩和される
クレーター型のニキビ跡を自力のみで治すことはほぼ不可能ですが、だからといって日ごろのスキンケアが関係ないわけではありません。
クレーター型のニキビ跡でも諦めずに、他のタイプのニキビ跡同様「ビタミンC」と「保湿」を意識したスキンケアをしっかりと行っていきましょう。
重度の跡や早く治すには病院などでのニキビ跡治療が有効
ニキビ跡をできるだけ早く治したい場合や、クレーター型のような重度の跡の場合には病院で治療を受けることが一番有効できれいに治すことができます。
ニキビ跡で病院に行く場合は「皮膚科」もしくは「美容皮膚科」が適しています。皮膚科は保険の適用内で治療をすることができるためできるだけ価格を抑えたい場合におすすめです。
美容皮膚科では自由診療となる治療が多く、皮膚科での治療よりも効果は実感しやすくなりますが治療費が高くなります。出費よりも治療の効果や即効性を求めたい場合には美容皮膚科の方がおすすめとなります。
病院を選ぶ際には自分の肌の状態やかけられる予算、時間などを考慮して選びましょう。病院で行われるニキビ跡の治療は次のような方法が代表的です。
薬の処方で体内・外からアプローチ
ニキビの治療では飲み薬や塗り薬を処方されることが多いです。処方される薬は飲み薬だと、炎症を抑える薬やビタミン剤などが多く、身体の内側から肌の状態を改善していくことができます。
また病院で処方される塗り薬はきちんと自分の肌の状態を見極めて処方してもらえるだけではなく、市販されているニキビの薬よりも効果の高い薬を処方してもらうことができるため、効果も実感しやすくなります。
「市販の薬はどれを選んだらよいのか分からない」という方にも、病院で薬を処方してもらうことがおすすめです。
ケミカルピーリング
ニキビなどの治療でよく用いられるケミカルピーリングは、薬品を用いて肌のピーリングを行う方法です。
ケミカルピーリングに使われる薬剤では、「グリコール酸」「サリチル酸」などが代表的です。グリコール酸はフルーツに由来する成分で、市販のクレンジングなどにも配合されていることがあります。
薬品で角質を剥がすと聞くと、肌などへの影響が心配になる方もいるかもしれませんが、一人ひとりの肌に合わせた濃度や成分でピーリングをしてもらうことができるため、安心して施術を受けることができます。
イオン導入
イオン導入とはプラス・マイナスのイオンを荷電させた薬剤を、電極を用いて肌の内部まで浸透させる方法です。
治療する肌に適した成分を、ただ肌に乗せただけの時の30~100倍の浸透力でしっかりと肌の奥まで届けることができるため使用する薬剤の持つ効果をより実感しやすくなります。
また家庭用の美顔器などでもイオン導入ができるものが販売されていますが、病院などで行うイオン導入では専用の肌に適した薬剤とより安全で効果的な器具を使用するために、家庭用の器具よりも効果が高くなります。
ダーマローラー
ダーマローラーは針のようなものがたくさんついたローラーのような専用の器具を、肌の上で転がすことによって肌内部に有効成分を浸透させていく方法です。
ニキビ跡の改善には生活の乱れを改善することも効果的
ニキビ跡を治すためには肌へのアプローチだけではなく、身体の内側からも肌のコンディションに対してアプローチをしていくことで、より改善しやすくなります。
特に生活習慣の乱れや食事の内容は肌荒れの原因にもなるため、ぜひ一度自分の生活を見直してみましょう。
バランスの良い食事
ジャンキーな食べ物や甘いものなどを多く食べていると、肌も荒れやすくなってしまいます。
ニキビやニキビ跡を治したいときにおすすめの食材は、ビタミンCやビタミンBなどを多く含むものです。柑橘類をはじめとするフルーツなどに多く含まれているこれらの成分は、抗炎症作用があるため肌の炎症を抑えてくれることが期待できます。
また腸内環境が乱れていることも肌荒れの原因となるため、発酵食品を積極的に食べることもおすすめです。
睡眠を十分にとる
睡眠時間が短いと成長ホルモンが十分に分泌されなくなり、肌のターンオーバーが乱れがちになってしまいます。
肌の正常なターンオーバーは美肌を保つためには不可欠なもので、これが乱れてしまうと日中に受けた肌ダメージの回復が十分に行われず、ダメージがどんどん蓄積されていってしまうのです。
もし寝不足が続いてしまうようであれば、ターンオーバーの促進や肌への効果が期待できる「ビタミンB群」を食事やサプリメントで補うと、睡眠不足からくる肌荒れを緩和することができます。
ニキビ跡は治せる!適切な方法でキレイな肌を目指そう
今回はニキビ跡の治し方についてご紹介してきました。
なかなか治りにくく、深刻な肌悩みにもなりやすいニキビ跡は適切ケアや治療を重ねていけば、改善することができます。
まずは日頃のケアをしっかり行う、一人で悩まずに病院などで相談して適切な治療を行うといった心がけをしてみましょう。
ニキビ跡は一朝一夕で治ることはありません。しかし根気強くケアを続けていけば改善することができるため、諦めず一歩ずつニキビ跡を治していきましょう!
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