独身女性の平均貯金額はどのくらい?将来いくらあれば安心か
Date:2018.03.09
あなたは毎月どのくらい貯金をしていますか?将来お金はどのくらい必要になるのでしょうか?
なかなか人には聞きにくい、お金の問題。それでも生きていく上では避けて通れない、大事な問題でもあります。
結婚したらどのくらいお金が必要になるのか、歳を取った時にどのくらいあれば安心なのか、貯金をする前にそういったことを知っておかないと、具体的にいくら貯めればいいのか分かりません。
今から貯めておきたいお金の額や、上手に貯金をするコツなどについてお話したいと思います。
この記事の目次
20〜50代の独身女性の平均貯金額は200万円
ある調査によると、20~50代までの独身女性の平均貯金額は214万円となっています。
割合として最も多かったのは100万円ですが、これを多いと思うか少ないと思うか、あなたはどちらでしょうか。
ただしこれはこの年代を通しての平均値ですから、収入などによってももちろん大きな違いが出てきます。
30代独身女性の平均貯金額は約500万円
総務省の過去の調査によりますと、30代女性の貯蓄額は472万円となっています。
別の調査では534万円という数字もあるので、だいたい500万円前後が平均ということになるでしょう。
この年代の独身女性の年収は200~300万円くらいなので、年収の倍くらいの貯蓄があるということになりますね。
400万円以下が多い
しかし500万円というのは平均ですから、それより多い人もいれば少ない人も当然います。
実は、貯めている人の割合としては500~600万円くらいの貯金額が一番多く、皆さんいがいとコツコツ貯めているんだなということが分かります。
逆に貯金がゼロという人も少なくなく、およそ半数は400万円以下の貯金しかありません。
1ヶ月の貯金額
ちなみに、1ヶ月あたりどのくらい貯金が出来ているか、というアンケートでは「1万円未満」がトップでした。
多い人だと20万円以上なんて人もいましたが、これは一人暮らしか実家暮らしによってもかなり変わってくるでしょう。
40代独身女性の平均貯金額は900万円くらい
40代になると、30代からの積立分があるので、貯蓄額もかなり大きくなってきます。総務省の調査によると868万円、また別の調査では949万円という金額が!
およそ900万円前後の貯蓄が出来ているということになりますね。
40代になると年収も30代よりは増えて、400万円前後になっていますので、少し貯蓄もしやすくなっているでしょうか。
多いのは600~900万円くらい
平均は900万円前後ですが、この年代になると貯金額にもばらつきがでてきます。割合としては600~900万円くらいが多くなっています。
やはり年収の倍くらいということになるでしょうか。
しかしここでも貯金が10万円未満という人も少なくなく、貯め込んでいる人と全くない人との差が激しくなってくる年代なのかもしれません。
1ヶ月の貯金額
1ヶ月の貯金額は2~3万円くらいが割合としては多くなっていますが、実家暮らしで家賃などが必要ない人は10万円以上毎月貯金が出来ている人もいます。
将来どのくらいのお金が必要になるのか考えてみよう
貯金はやみくもにしようと思ってもなかなか出来ることではありません。
これからの人生にどのくらいお金がかかるのか、だから今からいくら貯めないといけないのかということを考える必要があるでしょう。
結婚費用
これから結婚するとなると、様々な費用がかかります。
- 結婚式
- 新婚旅行
- 新居の準備
など、ざっと300~500万円ほどは必要でしょう
結婚式や新婚旅行をどうするかによっても費用は変わってきます。
結婚式となると二人の意思だけでは進められない部分もあるので、一応500万円くらいあったら安心ではないでしょうか。
老後に必要なお金
さて、もし結婚せずに一人で働き続けたとして、老後に必要となるお金はどのくらいでしょうか。
総務省の家計調査から1ヶ月にかかるお金を見積もるとこんな感じです。
費目 | 金額 |
---|---|
食費 | 6万円 |
光熱費 | 2万円 |
被服費 | 7千円 |
交際費 | 2万8千円 |
医療費 | 1万5千円 |
住居費 | 1万6千円 |
交通・通信費 | 2万6千円 |
教育・娯楽費 | 2万5千円 |
その他 | 2万8千円 |
ざっと23万円くらいが必要になると思われます。
これが1ヶ月分なので、1年分なら23万円×12ヶ月で276万円になります。
60歳で退職して80歳まで生きるとすると、20年分。5520万円は欲しいということになりますね。
老後は年金が出ますから、それも加味して必要な貯金額を考えてみましょう。
ちなみに女性の厚生年金受給額は平均でおよそ月額10万円です(平成27年)。
しかし割合としては5~10万円が最も多いので、お給料の額があまり高くなかった場合は、少なめに見積もっておいた方がいいでしょう。
年金の支給年齢は65歳です。
まだ、この見積は何事もなく健康で暮らせた場合の金額なので、病気やケガで医療費が増えることを考えるともう少し蓄えがあった方が安心ですね。
病気やケガで入院した時
健康で仕事も順風満帆、無事に定年まで勤め上げられればいいのですが、途中で病気やケガをして働けなくなる可能性もゼロではありません。
病気で入院した場合の日数やかかるお金は、
- 平均入院日数:31日
- 平均自己負担額:約1万4千円(1日あたり)
(医療費、食事代、差額ベッド代等)
というデータもあります。
貯金でまかなうか、保険でカバーするか、それも考えておかないといけません。
少なくとも、何かあった時にすぐに使える貯金が収入の1~2ヶ月分あると安心です。
毎月貯金をしたい額
では、老後までに2千万円貯めるとしましょう。
今もし40歳なら60歳まで20年あります。貯金がゼロの場合を考えてみます。
20年で2千万円=1年で100万円ですから1ヶ月あたり8万3千円となりますね。
結構きつい額だと思いますので、
- ボーナス2回分:20万円×2=40万円
- 残り60万円を毎月の給料から貯金=5万円
こんな感じです。
ボーナスがあることが前提ですが、ない場合は少しでも1ヶ月の貯金額を増やしていかないと20年で2千万円貯めるのは厳しいでしょう。
何のためにいくら貯めたいのか目標を決めること
ただお金を何千万円もためようとすると、きっと辛くなってしまいます。
貯金をするために働いているのではないですし、自分のためにお金を使って、人生を豊かにしてくことも必要なはず。
ですから貯金をするなら、何のためにいくら溜めたいのかということをまず明確にしましょう。それによって、必要な金額が変わってくると思います。
- 老後資金
- 結婚資金
- 旅行に行きたい
- 海外に住みたい
など、あなたは何のためにいくら貯めたいと思いますか?
それを紙に書き出して、貯める期限を決めます。その上で、1ヶ月あたりどのくらい貯金をすれば目標が達成できるか考えてみましょう。
コツコツ、無理せず上手にお金を増やす方法
お金を増やすには2つの方法があります。
- 減らさない=貯金
- 増やす=投資
です。
30~40代である程度まとまった貯金があるならそれほど無理しなくてもいいと思いますが、貯金がゼロという人も少なくありません。
もし手持ちの貯金が全くないなら、貯めるだけでなく増やす方法も考えた方がいいかもしれないですね。
実家に住む
一人暮らしでお金を貯めようとするとなかなかたまりません。実家が近くにある人は、お金が貯まるまでと割り切って実家に住むこともひとつの方法です。
家にお金を入れるとしても、家賃を払って一人暮らしするよりはお金が貯まるはずです。
貯金専用の口座を作る
生活費を入れていく口座だけだと何かと引き出してしまってお金がたまりません。
貯蓄専用の口座を作って、そこに入れたお金はよほどのことがない限り引き出さないようにします。
強制的に貯金する額を決める
1ヶ月のお給料を、残った分だけ貯金しようとするとだいたい残らないものなのです。
ですから、貯金する金額を決めるか、給料の額が一定でない人は2割を貯めるなど割合を決めておくといいでしょう。
そしてお給料が出たら、最初に決めた額を「貯蓄専用口座」に貯金してしまうのです。
特にボーナスは大きく貯金できるチャンスですから、クレジットカードの買い物で先に使ってしまうことのないように!
入ったらすぐにまとまったお金を貯金しましょう!
ネット銀行を利用する
お金を増やす方法として、ネット銀行を利用するのもおすすめです。
都市銀行などの定期預金は微々たる利子しかつきませんが、ネット銀行ですともう少し有利な利率のものがあります。
本当に欲しいものしか買わない
貯める工夫をすると同時に、「使わない」という努力も必要です。一番いけないのは衝動買い。
何となく買ってしまって、後から「なんでこんなものを買ってしまったんだろう」と後悔したことのある人は、買い物の仕方も見直しましょう。
一度見ただけで欲しいと思っても買わない。もう一度見てまた欲しいと思ったら買う、などの買い物のルールを作ります。
「なくなっちゃうかもしれない!」と焦って買ってはいけません。なくなったのならそれは「縁がなかったのだ」と思いましょう。
クレジットカードで支払う
いくら使ったか分からなくなるのでクレジットカードを使わない、という人もいると思うのですが、上手に使えばクレジットカードほど便利なものはありません。
支払明細がそのまま家計簿になりますし、カード会社にもよりますが、利用額に応じてポイントがたまりますよね。
現金で10万円使うのと、カードで10万円使うのでは、そのポイント分が違ってきます。例えば1%のポイントだったとしても1000円。
自分で支出の管理が出来る人なら、クレジットカード払いをおすすめします。
なるべく自炊をする
節約の王道ですが、なるべく自炊をした方がお金は使わなくてすみます。
材料を無駄にしてしまうとかえって不経済だという意見もありますが、無駄にならないものだけを自炊すればいいのです。
そして週末に料理をして冷凍しておけば、お弁当にも使えますし、平日に仕事から帰ってきて毎日作らなくても食べられますよ。
コンビニには立ち寄らない
コンビニの買い物は本当にバカにならないので、立ち寄らないのが一番です。
行けばあれこれと買い物をしてしまい、それが1ヶ月で数千円を超えてしまうからです。
コンビニのお茶150円×20日=3000円ですよ。ちょっともったいないと思いませんか。
これにお菓子なんかを買っていたら貯金は出来ません。
水道光熱費を節約する
一人暮らしなら、水道光熱費もできるだけ節約したいですね。
例えば下着はお風呂に入ったついでに手洗いしてしまう、他の洗濯物は2~3日分まとめて洗うと水道代は結構節約できます。
料理は、炊飯器が意外と電気代がかかるんです。これもまとめてご飯を炊いて小分け冷凍にするなどの工夫をすれば電気代の節約になりますね。
生活の仕方に無駄がないか、少し振り返ってみましょう。
フリマを利用して賢く稼ぐ
最近ではフリマでお小遣い稼ぎをしている人も増えてきました。捨てるものもお金になるなら、これを利用しない手はありません。
特にオシャレが好きな人は洋服代などがかかると思うので、節約のためにもネットフリマを利用してみてはいかがでしょうか。
「Vコマース」といって、商品の説明をライブ配信する方法も普及してきましたので、身の回りの不用品を賢くお金に換えていきたいですね。
楽しく使う額も決めておく
節約ばかりでは息が詰まってしまい、急に散財してしまいたくなるかもしれません。ダイエットをしている時に我慢しきれずどか食いしてしまうようなものですね。
ですから、毎月一定のお金を貯めたら、好きに使っていい額も決めておくといいでしょう。多少の楽しみもないと、貯金も続きませんからね。
仕事に役立つことに投資をする
投資というのは株を買うことだけではありません。自分のスキルアップなども立派な投資です。
例えば本を読むことも、自分への投資になります。おいしいケーキは食べたらなくなりますが、知識はなくなりません。
資格を取れば収入が上がることもありますから、自分のスキルを伸ばすために何が出来るか、ということも考えてみましょう。
一時的に貯金額が減っても、その投資によって将来大きなリターンがあるかもしれません。
貯金をしない、という考え方もあり
結婚していてもしていなくても、女性が経済力を持つということはとても大切だと考えます。
増えない収入から貯蓄したり、ただ貯めこむよりも、収入そのものはどうすれば増えるのか、収入を上げるにはどうすればいいかということも考えてみてください。
それなら、老後も何かしらの収入を得る方法があれば、今から焦って貯金をする必要はないわけです。
そのためには貯蓄よりも今あるお金をどう使うか、何に投資するかということを考えていくのも一つの生き方だと思います。
また、貯金額がゼロの人は「将来のことなんて分からないから、今出来ることにお金を使う」という考えの人も少なくありません。
無理はせず、無駄をなくす工夫をすることでお金はたまる
お金は豊かな人生を送るために必要なものです。お金で幸せは買えないなんていいますけど、お金がないと困ることだってたくさんあります。
だけど、お金や貯金額に振り回されるのはイヤですよね。
大事なのは、自分がこれからどうやって生きていこうかと考えることでしょう。その上で、いくら必要なのかということを考えてみるといいと思います。
結局お金が貯まらないのは、すべて「消費」に使っているからです。
お金を使う前に、「これは本当に今買うべきものか」「これは消費か投資か」ということを自分に問いかけてみてください。
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