あなたのその体調不良、夫源病かも?!女性が気になる症状や原因とは

結婚生活 2023.01.15

「夫源病(ふげんびょう)」という言葉を聞いたことがありますか?

夫の退職前後の年代の妻に多いと言われている「夫源病」ですが、実は、いま20代や30代の間で話題になっているワードなのです。

そこで今回は、「夫源病」がどんな病気なのか、どんな症状で原因は何か、そして対策などについてご説明します。日ごろから旦那さんに悩んでいるなら、もしかしたらあなたも、夫源病なのかもしれませんよ!

心当たりがあるあなたは、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

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夫源病とはどんな病気で、どのような症状が出ているの?

夫源病とは、読んで字のごとく、夫が源となって、妻の体や心が不調になる病気のこと。

こちらは医学的な病名ではなく、石蔵文信・大阪樟蔭女子大学教授が、男性更年期外来で中高年の夫婦の患者さんを診察する中で気付き、命名しました。

amazon.co.jpでは、「夫源病-こんなアタシに誰がした」という本が発売されています。

  • 「普段は元気に仕事も食事もできるのに、休みになって、夫と一緒にいると急にイライラしてしまう……」
  • 「何でもない日なのに、夫からのLINEが来ると、突然頭痛が始まってツライ!」

など、原因のはっきりしない体調不良は、もしかしたら夫源病の症状かもしれません。

はじめは更年期となる50代の女性に多く見られていましたが、いまは20~30代の女性でも、夫の言動などに対して、不平不満からストレスが生まれ、精神や体にいろいろな障害がでるのはすべて夫源病だと言われています。

出現する症状はどんなものが主なの?

夫源病は、一緒に暮らす夫の暴言や粗暴な態度、家事を全くしない、モラハラ、子供っぽい言動を繰り返すなど、夫の存在や夫との結婚生活の不満が、強いストレスとなって妻の自律神経やホルモンバランスを乱し、特定の症状だけではなく様々な症状を引き起こします。

主な症状は、

  • 頭痛
  • 目まい
  • のぼせ
  • 倦怠感
  • 不眠
  • 呼吸困難
  • 耳鳴り
  • 肩こり
  • 動悸
  • 息切れ
  • 全身の痛み

などなど、とにかくたくさんの症状があります。もちろん、人によって症状は違いますし、程度もさまざまです。イライラや不眠、気分の落ち込みなどの心的症状も発生する可能性もあります。

夫の存在がストレスで、夫がいるときや、夫からの何らかのアクションがあった時に症状が顕著に出る場合は、もしかしたらそれは、夫源病なのかもしれません。

夫源病のなかでも、よくみられる3つの症状を詳しく紹介

上記のように、たくさんの症状がみられる夫源病ですが、そのなかでもよく見られる3つの症状について、詳しく見ていきます。

その1 心臓が痛い・強い不安感で心がつらい
夫からのモラルハラスメントは、夫源病を引き起こす大変大きなきっかけです。夫の言動に傷つき、おびえるようになると、その心の傷が原因で、夫の言葉や言動に対して恐怖を覚えるようになります。

その結果、心臓が痛い、心がつらくて無気力になるといった症状が現れます。

その2 めまいや耳鳴りがおこりやすい
夫源病の場合、めまいや耳鳴りもよくある症状の1つです。特に夫と一緒にいる時には症状がひどくなり、夫がいないときには症状が楽になるといった特徴があります。

その他にも、外出中に夫のことを想起させるものを見つけてしまったり、ふとしたときに夫の職場近くを歩いたりするだけで吐き気がするというケースもあります。

その3 酷い頭痛と、精神的なイライラ
こちらも夫源病でよく見られる症状。ふだんはなんでもないのに、夫がいる休日にだけ頭痛がしたり、夫が仕事から帰って来る夕方になると急に気分が落ち込んだり、逆に気分がとげとげしくなってイライラしたりといった症状があります。

夫源病はどんな性格の人がかかりやすいのかを知っておこう

夫源病は、もちろん「女性だけの病気」ではありません。男性だって、かかる可能性があります。ですが、男性は基本的に外に仕事を持っている人が多いため、人と会う機会も多く、うちにうちに溜め込むことはありません。

女性はそれとは逆に、ストレスや不満を心の中にため込みやすいため、より夫源病を発症しやすいのです。

特に、「自分がしっかりしなきゃ」「これくらいは我慢しなきゃ…」という、いわゆる良妻賢母タイプの女性は、相手に対して不満があっても言えず、夫源病にかかりやすいのが現状です。また、夫に経済的に依存している専業主婦も、おなじように夫源病にかかりやすくなっています。

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夫源病の原因を作り出す、ダメ夫の行動とは?

結婚した後、コミュニケーションが十分にできなくなってしまうことが、夫源病を引き起こしやすい原因でもあります。

男性が取ってしまう、夫源病を引き起こす言動について、よく見られる行動を見ていきましょう。

外では愛想がいいのに、家ではイライラ……

いわゆる外面がいいタイプの男性です。外では、会社員として周囲に気を遣い、常に笑顔でいることを心がけているので、自宅ではその反動でイライラが募ったり、妻にあたったりしてしまうのです。

もちろん、疲れている旦那さんのことは奥さんだってわかっているはず。ですが、奥さんのほうだって、日ごろの家事を頑張っていたり、一生懸命育児をしていたり……。頑張っているのは、お互い同じのはず。

なのに、まったくいたわってくれない、むしろその逆で、「こんなこともできないのか」「どうせ言ってもわからないだろ」などとけなされることがあると、女性は自信を無くしてしまい、否定されたような気がしてしまいます。

相手よりも優位に立ちたいという心理からくる言動によって、奥さんの側は劣等感を感じ、強いストレスを心の中にため込んでしまうのです。

家事を全く手伝わず、奥さんだけが頑張っている

男性は家事が苦手だと感じていることが多いですよね。だからこそ、家事の上手な女性に惹かれたり、ありがたいと思ったりするのです。お付き合いしている間は、何かと手伝ってくれることも多いのではないでしょうか。

ですが、新婚当初は、何かをしてもらったら「ありがとう」と感謝の言葉をかけていたのに、次第に、「母親がやってくれていたこと」と同じになり、「家事は女性の仕事」にすり替わってしまいます。

そして、旦那さんが最終的に家事に全く協力しなくなってしまうことも、少なくありません。

もちろん妻としても、感謝して欲しくて家事をしているわけではないんだとしても、感謝の言葉をかけてもらうことは嬉しいもの。それがまったくなくなると、みじめな気分になってしまいます。

お願いしたことをすべて断られてしまったり、忙しくしているのに旦那さんは休んだりしていると、女性は自分がまるで、対等なはずの「妻」ではなく、ただの「召使い」になったような気がするのではないでしょうか。

それが次第に積み重なることで、妻であるあなたは夫に幻滅していき、不満を心にため込んでしまいます。

あなたの予定や行動をしつこくチェックしてくる

独占欲の強い男性は、何かと口を出して行動を制限することも多いようです。自分はどこに行くか、何時に帰るのか言わないのに、自分は何かと妻と一緒に行動をしたがったり、一人で飲みに行こうとしても文句を言ってきたりと、何かと煩わしいことが多いのも、夫源病の原因になってしまいます。

どこにいても何をしていても、夫の目がある。許可を取らないと、外出もできない。そんなことでは、妻は気が休まる間もありません。自由はたしかに、結婚で一部制限はされるものの、過剰な束縛は一緒にいることで嫌悪感を覚えさせてしまうのです。

夫源病になってしまった!と思った時にする対策3つ

「夫源病になっちゃって申し訳ない」
「どうしてこうなっちゃったんだろう……」
と、悩む女性もいるでしょう。でも、結婚生活を送る女性なら、いつでもかかるリスクのある病気が夫源病です。自分の症状に気がついたら、早めに対処をすることで、離婚などの悲しい結末を回避できるはずです。

対策その1 まずは夫に、あなたの気持ちを伝えよう

まず、何よりも大事なのは、原因となっている夫の言動を改善することです。旦那さんは、無意識にその原因を作っているのかもしれません。ですから、どうしてあなたが苦しいのかをわかっていないのです。

分かってもらうためには、あなたの気持ちをしっかり伝え、カレにあなたの病気へ目を向けてもらうことが何より大事なのです。あなたが嫌なことや不満に思っていることを、ちゃんと夫に伝えましょう。本音で言い合うことで夫婦の関係を改善していけるはずですよ。

対策その2 旦那さんとすこし距離を取ってみる

旦那さんと距離が近すぎるのも、夫源病の原因の一つです。いつまでも側にいては、夫の言動を見直すことができません。それに、あなたも夫に対する辛さや嫌な感じをなくすことはできないでしょう。

まず、夫とは距離を置くように心がけてみてください。たとえば、今までしていた旦那さんのためだけのこまごまとした家事をしない、一緒に外出をしないなど。思い切って一人でパートナーを残して旅行に行くのもいいでしょう。

手間が減ることで自分自身の生活に余裕が生まれ、症状の回復もメンタル面の安定もスムーズに進むはずです。

精神的・物理的に距離を置くことによって、お互いにパートナーのありがたさや、いてくれることの大事さがわかるはず。もちろん、外出中は相手とメールや電話を交わすことも控えましょう。

お互いに自分の気持ちの整理がつきやすくなり、関係を見直すきっかけになるはずです。

対策その3 心のうちに溜め込みすぎず、意識してストレスを発散する

強いストレスや不満は、大変大きな夫源病の原因です。相手に当たり散らしてしまったら、あなたも旦那さんと一緒になってしまいます。自分が何に強いストレスを感じるのか、自己分析をしておき、自分自身でストレスを解消する方法を見つけるのが大切です。

スポーツをしたり、体面を気にせず泣いたり、信頼のできる友人や家族に愚痴を聞いてもらったり。無理をせずしっかりストレスを発散して、病気を軽くしていきましょう!

夫婦関係を見直して夫源病の克服を目指そう!

夫源病は、ふたりのコミュニケーション不足が引き起こしてしまう、悲しい病気です。愛し合って結婚した後に、こんなことになってしまうのは悲しいですよね。だからこそ、お互いを尊重することが大事です。

長く良い夫婦関係でいるためにも、お互いのことを思いやって、言いたいことを言い合える関係を築いていけるようにしてくださいね。

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