ワーカホリックの本当の意味となりやすい人の特徴とは?
Date:2018.01.30
「仕事中毒」の意味を持つ「ワーカホリック」。いわば依存症の一つです。ワーカホリックの人は、口を揃えて「仕事をすることは悪いことではない」と言い張りますが、これは懸念すべき事態です。
仕事だけが人生の中心になってしまうあまり、プライベートに支障をきたしてしまうのがワーカホリックの抱えるリスクです。
人間関係に支障が出たり、仕事に忙殺されれば心身が疲れ果ててしまうことも…。ワーカホリック気味な女性は後を絶ちません。
この記事では、ワーカホリックの意味と、ワーカホリックに陥りやすい女性の特徴について見ていきます。
仕事中毒、仕事依存症…。ワーカホリックの意味とは?
仕事のできる人を「ワーカホリックだねー」なんて言ってからかう場面、ありませんか?
ワーカホリックは「仕事中毒」や「仕事依存症」を指す言葉ですから、「仕事が出来る=ワーカホリック」という認識は間違いです。
ワーカホリックと呼ばれる人たちは、1日の中で仕事をしている時間とプライベートの時間の境界があいまいになっています。例えば定時で退社している人でも、家でまで仕事をしているようならワーカホリックと言えますね。
通常であれば、仕事、休み、仕事、休み…とオン・オフを切り替えながら生活をしている人がほとんどです。ところがワーカホリックの人たちは、仕事、仕事、仕事…と常に仕事ばかりをしています。
仕事ができる・できないは関係ありません。仕事中心の人生を送っているのがワーカホリックなのです。
そのため気付かないうちにワーカホリックになっている人が多いのです。
ワーカホリックになりそう・なっている人に見られる特徴
ワーカホリックの人たちにはいくつか共通する特徴が見られます。中にはまだワーカホリックになっていなくても、油断すればすぐに陥ってしまう人もいます。
自分にワーカホリックになりそうな兆候はないか、もうすでになっていないかをチェックしていきましょう。
負けず嫌いでプライドが高い
ワーカホリックの人ほど、プライドが高いせいで負けず嫌いな性格をしています。
自分に出来ない仕事があるのは許せませんし、自分よりも仕事の出来る人がいるのも許せません。向上心が間違った方向にぐんぐん進んでいくため、限りなくいつまでも仕事を続けてしまうのです。
仕事の量は、増やそうと思えばいくらでも増やせますよね。負けず嫌いの人たちにとって「ここまでやれば大丈夫」と思えるゴールがないため、いつまでもプライドが満たされずに仕事を続けてしまいます。
また、負けず嫌いの人は完璧主義者であることがほとんどです。仕事の出来に満足するまでは、いくらでも時間をかけます。
自分に厳しい負けず嫌いの人であればあるほど、ワーカホリックは深刻になります。
プライベートが無趣味である
休日を楽しみに思っている人の多くが、プライベートに何か趣味を持っています。「休みの日には○○をやるんだ!」と楽しみに思うことがあるからこそ、仕事と休日の境界がはっきり見えているのです。
ところが無趣味の人だと、休日にやりたいことが特に思い浮かびません。持て余した時間をどう使うか考えた結果、「仕事でもするか」と休日にまで仕事をしてしまうのです。
確かに仕事をしていれば時間を忘れられますし、そこそこやりがいも感じられますよね。無趣味の穴埋めをするように仕事をして、ワーカホリックになるタイプの人もいます。
人とのコミュニケーションが嫌い
人とのコミュニケーションに積極的になれない人も、ワーカホリックに陥りやすい性格です。
例えば職場で他の人が雑談をしている時間、コミュニケーションの苦手な人は手持ちぶさたになってしまいますよね。雑談をすることは義務ではありませんが、職場でやることが見つからないといたたまれません。
他の人がコミュニケーションに割いている時間を、ワーカホリックタイプの人は仕事をしてやり過ごそうとしています。確かに仕事をしていれば誰にも文句を言われませんよね。
中には、人とコミュニケーションを取ることよりも仕事をしていることの方が偉い、と考えている人もいます。
誰ともコミュニケーションを取らず、一人で黙々と仕事に打ち込む人ほど、プライベートな時間と仕事の時間が上手く線引きできなくなります。
単純に仕事が楽しい
ワーカホリックの中には、ただ純粋に仕事を楽しんでいるだけの人がいます。もはや「趣味が仕事」と言い切れるタイプですね。
好きなことを仕事にしている人だと、他の人から見れば「働きすぎ」と思えることでも難なくこなしてしまえます。むしろ進んで仕事を引き受けることが多いくらいです。
本人にとっては「趣味の延長線上だから平気」でも、周りからすれば「この人にばかり働かせて大丈夫?」と心配に思われてしまいます。
「仕事が好き」と思い込んでいる
ワーカホリックの中でも厄介なのがこのタイプです。度重なる残業や激務に追われると、誰だってストレスを抱えてしまいますよね。
そんな仕事によるストレスを何とか回避しようとしたとき、「私は仕事が好きなんだから、全然ストレスに感じることじゃない」と思い込もうとする人がいます。
自分に自分で暗示をかけて「仕事が好き」と思い込んでしまうと、不当な激務を強要されたり、本心を見失って心身を壊してしまいます。
本来好きだったものを忘れて休日への楽しみがなくなっていけば、精神に不調が起きるのも時間の問題です。
激務に耐えるために、無理やりワーカホリックになる必要はありませんよ。
達成感を感じていたい
仕事をやり遂げた後の達成感、素晴らしいものですよね。「自分はやったんだ」という気持ちに病みつきになるあまり、仕事にすがろうとするタイプの人がいます。
仕事をすると人から感謝されますし、お給料ももらえます。分かりやすく達成感を得られる方法です。
そんなストレスを仕事の達成感で塗り替えようとするあまり、仕事に夢中になってワーカホリックになってしまうことがあります。
「仕事だけは私を裏切らない」なんて語っている人は要注意ですよ。
仕事を逃げ道にしている
何かやりたくない、できないことがあるとき、その理由を仕事のせいにする人はいませんか?
- 「恋人はつくらないの?」
- 「いつ結婚するの?」
- 「どうして友達の誘いを断るの?」
- 「実家には帰省しないの?」
こんなことを言われたとき、「仕事が忙しいから」という逃げ道があると確かに便利です。
他人から自分の生き方について口を挟まれるのを嫌う人は、仕事の忙しさを予防線にしようとすることがあります。
本当は恋人が欲しいのに、それを人から指摘されたときに「仕事が恋人だし!」なんて強がる女性もこのタイプですね。
休日まで仕事のことを考えている
実際に仕事に取りかかってはいなくても、休日やプライベートの時間にまで仕事のことばかりを考えている人は、ワーカホリックの気があります。
休日にまで
- 仕事に必要な情報をネットで下調べしている
- スマホでメールや電話の確認ばかりしている
- 次の仕事の段取りについて構想している
- 持っている資料やデータに目を通している
のような行動を取っている人は要注意。
休むべきときに休めず仕事に支配されている人は、ワーカホリックと言われて当然。オンとオフの切り替えが上手くできないでいると、いつも「仕事モード」でいるため、心労が取れません。
仕事をしないのが休みの日です。仕事のことで頭を埋め尽くされて休日を楽しめていない、という人は気をつけましょう。
人から頼られることが好き
職場で人から頼りにされると、誰だって悪い気はしませんよね。「あなたがいてくれて良かった」なんて言われれば、俄然やる気も出ます。
人から頼られることに快感を得ていると、「もっと頼られたい」と仕事量を自ら増やしてしまいます。
「こなせる仕事の量=頼りがい」と思っているなら間違いです。「頼れる人」という長所は、本人の性格に左右される評価です。仕事の量に比例しているわけではありません。
「頼れる~」と言えば何でもやってくれる人…と思われてしまえば、知らない間に仕事量を増やされてしまいます。
「頼られたい」願望を仕事で達成しようとするのはなるべく避けましょう。
家にいたくない理由がある
「家に帰りたくないな…」と感じる日、ありませんか?例えば家族や同居人と喧嘩をしたときや、誰もいない家に帰るのが寂しいと感じるときなど…。
自宅よりも職場の方が居心地が良いと感じている人は、職場に長居しようとして残業をしたり仕事量を増やしたりするうちに、ワーカホリックになることがあります。
ですが、仕事を続けている限りは自分が背負っている責任から逃げられません。かといって家に帰っても心身が休まらず、むしろストレスを増やすことに…。悪循環ですね。
奉仕が美徳だと思っている
人の性格によっては、「献身的に何かをすることが美徳」だと思い込んでいるタイプもいます。
- 残業することは偉いこと
- 早く出勤して始業時刻より先に仕事をするのが当たり前
- プライベートの時間を割いて仕事の勉強をするのが優秀
なんて思っている人はいませんか?
自分の身を削ってまで仕事をするのを美徳と思っていると、そのうち生活のほとんどを仕事に支配されてしまいます。
販売員さんなどには、閉店と終業が同時刻にも関わらず、閉店後にお店の片づけで何十分か時間を費やしている…という人も見られます。残業代を貰わずに残業する「サービス残業」が例ですね。
とても真面目で人を頼れない
真面目な人ほど自分を追い詰めやすくなります。仕事に関しては特に敏感で、「真面目にやらなきゃクビになる」と考えている人が多くいます。
仕事がなくなることは誰にとっても恐ろしいことです。そのため、手を抜いても良いところにまで全力で取り組み、仕事中心の生活を送ってしまう可能性があります。
休日にも仕事の勉強を真面目にやったり、人に任せたりせず自力でやり遂げようとしたり…。真面目に取り組めば取り組むほど、仕事だらけの生活になってワーカホリックに陥ります。
仕事ばかりでは心身が休まらない。仕事以外の楽しみを見つけて
人生のうち多くの時間を費やすのが仕事ですが、仕事はあくまでも「生きるための手段」です。人生そのものではありません。
それを見失えば仕事ばかりの人生になってしまい、ワーカホリックになってしまいます。確かに仕事には楽しいこともありますが、責任や労働は人を疲れさせるものです。休まないと倒れます。
- 仕事のパフォーマンスが下がる
- 家族や友人、恋人との時間が減って人間関係が悪くなる
- 仕事だけしか考えられず、人間性が浅くなる
仕事中心になってこんな事態に陥らないように、仕事だけにとらわれない、豊かな人生を楽しんでくださいね。
Sponsored Link