顔・髪・頭皮にも使える!プチプラ万能アイテム馬油の効果と使い方
Date:2016.06.30
ここ数年、値段は安く手頃だけれど高機能な商品、プチプラアイテムが人気を集めています。
そんな商品の中でも、使ったことはないけれど気になるアイテムとして名前が挙がるのが、馬油です。
「実家にあった!」「祖父母が使っていた」という人も多いようで、もし自分の望むような効果があれば使ってみたいという人も多いようです。
そんな馬油ですが、どういった効果があり、どういう使い方をすればいいのでしょうか。
馬油は名前の通り、馬から採れた油。肌への浸透率も高い油脂
馬油とは、そもそもどんなものなのでしょうか。馬油とは、馬のたてがみや腹部などの皮下脂肪を原料として作られた動物性油脂のことを言います。
馬油は、中国で使われていたもので、日本には奈良時代に伝来してきたと言われています。
馬油は、人間の皮脂の脂肪酸と似ているため、肌への浸透率も高く塗った後にベタつきがほとんど残りません。
また、純粋な馬油は口に入っても問題がないため、小さな子供が舐めそうな部分にも使うことができます。
また、馬油の融点はワセリンやシアバターに比べ、30度と低くなっています。そのため、肌に塗るとするに液体化して肌へ浸透していきます。
民間療法の薬として使われた馬油。効能も絶大!
馬油は油分のため、あまり効能を期待しないという人もいるようですが、馬油は、昔から民間療法の薬として使われていました。
どうして、薬として使われていたのでしょう。それは、馬油に驚きの効能がたくさんあるからのようです。
抗酸化作用・殺菌作用
馬油は、肌への浸透が早いため素早く皮膚に油膜を作ってくれます。油膜を作ることで、外部から雑菌などが侵入しないようにしてくれます。
また、酸素も入らない為、雑菌の繁殖や酸化も抑えてくれます。そのため、殺菌をしてくれる効果があると言われています。
炎症の防止・予防
馬油がよく使われているのが、火傷の治療です。火傷をしたら、馬油を塗って様子を見るという年配の方も多いと思います。
馬油には炎症を抑えてくれる効果があります。また、余分な熱を取り除いてくれる効果もあるので、火傷には最適な治療薬とされています。
保湿・保温、血行促進
馬油の油分は、肌に油膜を作ってくれるため、保湿・保温効果があるとされています。
また、素早く広がるため、塗った部分をすぐに保温してくれ、適度に温まることで血行が良くなるとされています。
馬油はどれも一緒じゃない!馬油を選ぶ時は純度をチェックしよう
馬油を選ぶ時、「馬油(ばあゆ)」と書いていればどれも同じと思っている人もいるようです。
馬油といえば、よく耳にするのが「ソンバーユ」です。ソンバーユというのは商品名になりますが、この商品は純度100%の馬油で、よく雑誌などで紹介されている安心・安全な商品です。
https://www.yakushido.com/
最近では、「馬油配合」と書かれた製品も数多く販売されていて、どれが本当にいいか分からないという人も多いようですが、1番安全に使えるのは、やはり純度100%のものになります。
馬油は、2000~3000円程度で販売されています。他のスキンケアのように1ヶ月に1本使うものではないので、かなり安いプチプラアイテムになります。
馬油には、
- 液体
- クリーム
の2種類があります。
成分などは全く同じで、用途も同じです。
ただ、クリームタイプの場合は寒いと固まるので、手のひらで少し温めなくてはいけないという手間はあります。
酸化しやすいので要注意!馬油の消費期限
馬油には不飽和脂肪酸が多く含まれています。実は、不飽和脂肪酸が多く含まれるオイルは酸化しやすいとされています。
いくら万能である馬油も、酸化した古いものを使っては効果も弱まりますし肌にもよくありません。
また、保管は酸化しないように直射日光の当たらない冷暗所などに保存するのも大事なことです。
スキンケアにもオススメ!馬油の様々な使い方
馬油は、薬として使うのが基本的ですが、その他にも様々な使い方があります。その中には、女性が覚えておきたいものもたくさんあります。
定番の使い方は火傷や傷のケア
馬油の定番の使い方といえば、やはり火傷のケアではないでしょうか。
火傷をした時、患部をすぐに冷やさなくてはいけませんが、馬油が近くにある場合は冷やさずに馬油を塗るのがいいとされています。
- 油膜を作り患部の酸化を抑制し、痛みを抑える
- 馬油の殺菌力で細菌やウィルスを抑える
こういった効果が馬油にはあるため、最優先で馬油を塗るという治療法もあるそうです。
その他、近くに馬油がなくても「湿潤療法」というものに馬油を取り入れれば、自己治癒力で傷や火傷が綺麗に治ると注目されています。
- 患部の汚れを水道水で洗い流す(火傷の場合は5分程度冷やす)
- 患部に馬油を塗り、清潔な食品ラップを密着させる
どうしても消毒をしたり、ガーゼや綿を患部につけたくなりますが、自己治癒力を発揮させるためには消毒をせず、ガーゼも使わないのがいいそうです。
この方法は、患部が小さい時だけです。広範囲に渡る場合やひどい火傷は、必ず病院で治療をしてもらうようにしましょう。
洗顔前に使って保湿力アップ
馬油を使って洗顔前にケアをすると、潤いのある肌にすることができます。ある美容家が雑誌などで紹介している洗顔法は、多くの女性が真似しているそうです。
この洗顔法は、朝のメイク前に行うのですが、夜はクレンジング剤の代わりに使えば、オイルでメイクも落ちますし肌への負担も軽減されます。
- ティースプーン1杯程度の馬油を顔に塗る
- 指の腹で軽くマッサージし、5分程度そのままにしておく
- ティッシュやコットンで軽く拭き取る
- 普通に洗顔をする
これだけです。
スキンケアのクリーム代わりに使って乾燥予防
馬油は、人間の皮脂と似ているため他のオイルに比べて浸透率が高くなっています。そのため、スキンケアに使ってもベタつきが気になりません。
また、馬油の油膜が肌の表面にバリアを作ってくれるため、ホコリなどの外的刺激からも肌を守ってくれます。
この洗顔にはもう1つ嬉しい効果があると言われています。それがシワ予防です。ほうれい線や目元の小じわが保湿されることで症状が緩和されるそうです。
また、馬油は口にしても問題はないため、唇の乾燥予防にも使うことができます。
気になるシミ消しに使う
シミは、肌にできたメラニン色素がうまく排出されずに残ったものでできています。
馬油には、肌に潤いを与え柔らかくするだけではなく、
- 血行を促進
- 肌の新陳代謝をアップさせる
効果があると言われています。
スキンケア前のブースターとして使う
スキンケアのクリーム代わりに使う方法もありますが、乾燥肌じゃない人はブースターとして馬油を使うこともできます。
最近、ブースターオイルというのが流行っていますが、その代わりということになります。
- 洗顔をして汚れを落とす
- 軽く水分を取り除き、薄く馬油を塗る
- 普段のスキンケア(化粧水、乳液、美容液など)をつける
肌トラブル時のスキンケアに使う
肌の炎症やかゆみ、アトピー性皮膚炎があると市販されているスキンケアが使えないということがあります。
アトピー性皮膚炎や炎症を起こしている時は、肌のバリア機能が低下しているため、肌は外部刺激を常に受けている状態になっています。
そのため、化粧水などをちょっと付けただけでもヒリヒリしたり、余計に炎症が酷くなったりすることもあります。
よく炎症を市販薬で治すという人もいますが、ステロイドが配合されているものもあり、毎回薬を使って治療をしていると自己治癒力が落ちてしまうことになります。
乾燥ニキビの症状緩和
ニキビには皮脂分泌が盛んでできるものと、乾燥によってできるものがあります。乾燥によってできるニキビは馬油で症状を緩和させることができます。
これは、あくまでも乾燥ニキビのみ有効で、皮脂が原因の吹き出物やニキビに使うと症状が悪化する場合があるので、注意しましょう。
アトピー性皮膚炎の症状の緩和
アトピー性皮膚炎になると、肌が常に炎症状態のため真っ赤になったり乾燥したりします。
肌が乾燥状態になるとバリア機能が低下するため、さらに肌に刺激を与えてしまい症状が悪化します。
馬油は、塗ることで油膜を作ってくれるため、肌のバリア機能を保ってくれるだけではなく、抗炎症作用があるため肌の炎症も抑えてくれます。
1度、パッチテストのように部分的に馬油を塗り、自分に合うかをチェックしてから全体に使うようにしましょう。
日焼け予防&日焼けした肌のスキンケア
馬油には、微量ですが紫外線吸収剤に似た成分が入っていると言われています。そのため、室内の紫外線程度であれば馬油で予防ができます。
市販されている日焼け止めのような効果はないので、あくまで室内の日焼け予防として使うのには効果的です。
また、万が一日焼けをした場合、馬油には抗炎症作用があるため化粧水などで適度に熱を取った後に馬油を薄く塗れば、赤くなったり痛みが出るのを抑えることもできます。
ボディオイル代わりに使ってガサガサ肌を予防
顔だけではなく、体も乾燥すると肌がゴワゴワ・ガサガサになってしまいます。特に乾燥しやすい部分は肌が硬くなってしまうこともあります。
- 肘
- 膝
- かかと、足裏
こういった場所は、しっかりとケアをしないとどんどん皮膚が硬くなってしまいます。
鼻の乾燥や花粉症対策に使う
鼻の内部が乾燥すると鼻づまりを起こしたり、風邪を引きやすくなります。鼻の内部を乾かさない為にマスクをしたりする人もいますが、それでも乾いてしまう!
そういう時に馬油は最適です。馬油は刺激がほとんどないため、粘膜に塗っても大丈夫とされています。
綿棒に馬油を付け、鼻の粘膜に塗れば鼻の中の乾燥を防ぐことができます。なるべく奥の方まで塗るのがいいそうです。
花粉症の飲み薬などと併用して使うと、
- 鼻水
- くしゃみ
といった症状はかなり軽減するようです。
馬油を使って頭皮をマッサージしながらスカルプケア
馬油は浸透がいいので、頭皮の乾燥予防にも繋がります。また血行促進効果もあるので、馬油を使ってマッサージをすると頭皮の血行がアップし、薄毛予防(抜け毛予防)にも繋がります。
- 髪に絡まりがないように丁寧にブラッシングする
- 乾いた頭皮に馬油を馴染ませる
- 指の腹を使い、3分程度頭皮全体をマッサージする
- 蒸しタオルやシャワーキャップで頭を覆い、10~15分放置
- 軽く洗い流し、普通にシャンプーやコンディショナーをする
馬油はマッサージした後、しっかりと蒸すことでオイルの浸透もよくなりますし、汚れも浮いてきます。
髪を乾かす時に使ってドライヤーの熱から髪を守る
髪を乾かす時、そのまま乾かすのではなく「洗い流さないトリートメント」を使うという人も多いと思います。
これは、髪に潤いを与えるだけではなく、ドライヤーの熱から髪を守るという効果もあります。馬油は、その役割もすることができます。
- 髪を洗った後、タオルで軽く水分を取り除く
- 毛先などの髪が傷んでいる部分に馬油を付け、手のひらに残ったものを髪全体に付ける
- ドライヤーで髪を乾かす
効果あり!? 馬油にはこんな驚きの使い方も
馬油や、火傷や美容に関連する使い方以外にもちょっと変わったものがあります。聞いただけでは本当に効果があるか怪しいところですが、実際にこういった使い方をしている人もいるそうです。
女性に急増している痔の症状緩和
痔になる原因とされているのが、肛門周辺の血流の悪さです。特に、デスクワークや妊娠・出産をする女性は痔になる人が増えているそうです。
痔の種類にもよりますが、肛門周辺を柔らかくしてあげるためにその部分に馬油を塗ると柔らかくなり、痔の傷みなどが緩和するそうです。
凝り固まった筋肉を和らげる
筋肉疲労や、緊張で筋肉が硬くなることがあります。これは、血行不良からくるものが多いとされています。
その血行不良を、馬油の血行促進作用を利用して症状を緩和することもできるそうです。
- 筋肉の凝り固まっている部分に、馬油を擦り込んでいく
- 馬油を塗った部分を、指の腹を使ってマッサージする
水虫や軽い虫刺されにも効果あり
馬油には、抗炎症作用があるため、軽い虫刺されなどにも効果があると言われています。
刺された患部に薄く馬油を塗ります。これを1日2~3回行うと、痒みが治まってくるそうです。
また、馬油は水虫にも効果があると言われていますが、こちらは水虫の状態によるそうです。
じゅくじゅくとした水虫ではなく、乾燥した水虫であれば症状が緩和することもあるようですが、完全に治るというものではないようなので、注意しましょう。
赤ちゃんのおむつかぶれや乾燥にも使える
赤ちゃんには添加物などの入っていない、安心できるものを使いたいと言うのがママの心境です。
赤ちゃんはおむつかぶれや、湿疹などができやすいのでどうしたらいいか悩んでいるママも多いようですが、馬油は赤ちゃんにも安心して使うことができます。
- 乾燥
- おむつかぶれ
- 乳児湿疹
- アトピー
こういった症状に使うことができます。
大人と同じ馬油を使うのが不安という場合は、ベビー用の馬油なども販売されているので、そういうものを選びましょう。
ツボ押しと組み合わせて便秘解消
実は、馬油には便秘解消効果もあると言われています。これは、馬油が便秘に効くというものではなく、ツボ押しと組み合わせることで便秘の症状が解消されると言うものです。
- 寝る前におへそから3cmほど離れたところに馬油をつける(左右両方とも)
- 指の腹を使い、擦り込むように軽く押しながら塗る
- 綿棒に馬油をつけておへその中にも塗る
馬油の、血行促進効果とツボ押しで腸が温まり、動きが活発になります。塗るだけではなく、必ずツボ押しをしないと効果がないので注意しましょう。
万能薬である馬油は美容にも効果あり
今まで、薬として見ていた馬油ですが、様々な美容にも使うことができます。また、値段も安いので「お試し」という気持ちで購入することも可能です。
肌に優しいスキンケア商品を探していた人には、この馬油は1番ヒットするアイテムかもしれません。
まだ1度も使ったことがないという人も、ケガだけではなく美容にも使えるとなると試してみる価値はありそうです。
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