シミにも種類が!気になるシミの原因と消す方法を徹底調査
この前までなかったのに見つけてしまった顔にできたシミ、とても気になりますよね。
今では鏡の前でにらめっこ。なんだか大きく、黒く成長しているかのよう。
誰も見てないのにみんなに見られてるみたいで気分もなんだか下降気味、なんて気持ちに今日で「サヨナラ」できるはず。
顔にできたシミの原因を探れ!
人の肌や髪の色を決めるメラニン色素。このメラニンが欠如すると、お肌に白斑が現れ、また髪では白髪になります。
メラニン色素の基底層にあるメラノサイトが正常に機能しているかによって、私たちの肌や髪の色に影響を及ぼしているのです。
日焼けによるシミ
シミはメラニンの過剰生成によって発生するのですが、実はメラニンは天然のサンスクリーン剤の役目を持っています。
紫外線の刺激を受けることにより、身体が自らを守るためにメラノサイトが活発に活動し、メラニンを大量に作り出してお肌を守ろうとしているのです。
そして、メラニン色素はターンオーバー(新陳代謝)の働きにより、28日間で剥がれ落ちるのですが、さまざまな理由からそのターンオーバーが正常に行われず、肌細胞の質が乱れることにより、お肌にシミという痕跡を残してしまうのです。
乾燥によるシミ
シミの直接的な原因はメラニン色素ですが、このメラニン色素のターンオーバーが正常に行われない理由の一つにお肌の乾燥が原因とされています。
お肌が乾燥すると・・・
- 潤いが失われる
- お肌の表面に硬く厚い角質層が形成される
- さらに古い角質層がお肌に留まりやすくなる
- 角質層が乱れる
- お肌にヒビが入ったように隙間が形成される
- 水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進む
お肌が乾燥することによりコラーゲンが不足し、肌細胞の生成が乱れてしまうことから、お肌のターンオーバーが正常に行われずメラニン色素がはがれ落ちずにに残ってしまうのです。
にきび跡によるシミ
ニキビがせっかく良くなったと思ったら、シミのような跡になった、なんてことはありませんか?
このようなにきび跡によるシミのことを炎症性色素沈着と言います。
赤黒いにきび跡はニキビによって炎症した真皮にある毛細血管が破壊され、出血し、血液中にある赤い色素であるヘモグロビンがお肌に沈着した状態のことを言います。
また、茶色いにきび跡はニキビが原因で肌細胞が破壊され、お肌のターンオーバーが正常に行われず、周期を過ぎても剥がれおちずにそのまま肌に停滞してしまう状態のことを言います。
ホルモンバランスの乱れによるシミ
女性ホルモンの影響でできるシミのことを肝斑と言います。
さて、そもそも肝斑とはなんなのでしょう?
肝斑とは女性特有のシミの一種で、そのほとんどが顔面にできます。
そしてその発生部位は左右対称で眼の外側や両頬が一般的ですが、その他にも鼻の下や下顎、眉間にできる場合もあります。
また、物理的な刺激(揉んだり、光を照射したり)により、肝斑がある部分に刺激を与えすぎてしまい、色素が濃くなり悪化してしまうケースもあるようです。
乱れた食生活によるシミ
食生活が乱れるということは、身体の健康が乱れるということです。
そうなるともちろんお肌の健康も乱れてしまい、肌細胞の正常なターンオーバーができなくなり、古い角質層やメラニンがお肌に残ったままの状態になってしまいます。
そしてビタミンやたんぱく質が不足することにより、肌細胞が貧弱になってしまい、トラブルが一層深まり、シミ以外のトラブルをも発症し兼ねません。
ストレスによるシミ
ストレスは身体を緊張した状態にします。緊張するということは、身体にキュッと力が入った状態が常に続いていることを示し、そのような状態においては血流に乱れを生じ、細胞機能が著しく低下してしまいます。
すると身体は危険を察知し、細胞を活性化させようとアドレナリンを分泌して血流を早め正常化させようとするのですが、アドレナリンの働きを維持することはできません。
そこで長期的に血流促進を持続することができる男性ホルモンが分泌されるのですが、この男性ホルモンがメラニン色素を次々と生成する指令を出してしまい、ターンオーバー機能が追いつかず、そのまま表皮に停滞してシミができてしまうのです。
アルコールによるシミ
適度なアルコール摂取はストレス解消になる一方で、過度なアルコール摂取は体内に正常ではない量の活性酸素を発生させてしまいます。
普通に暮らしていても、体内では活性酸素が作られ、身体に入り込んだ悪いものを駆除してくれる大事な役割を持っているのですが、過度なアルコール摂取によって増えすぎた活性酸素がかえって身体にダメージを与えてしまうのです。
よって肌細胞にもダメージを与えてしまい、正常なターンオーバー機能に乱れを及ぼすのです。この活性酸素、分かりやすく言えば身体を酸化させるサビということです。
ですので想像してみてください。お肌が錆び付くという状況が生み出されるのです。
不眠によるシミ
肌のターンオーバーはPM11:00からAM2:00頃に活発に行われます。
肌の老廃物であるシミや角質を除去してくれるターンオーバー機能を最大限に生かすことが美肌への近道と言えます。昼夜逆転の生活をしていたり、適切な睡眠をとっていないことにより、正常なターンオーバー機能を乱し、いくら紫外線対策をしていても残念な結果を及ぼしてしまいます。
このゴールデンタイムの睡眠時間を確保するのと共に、良質な深い眠りを取り入れるといことは、成長ホルモンを活発化させるだけでなく、メラトニンの分泌を促進します。メラトニンの分泌はシミの元となるメラニン色素を抑制するという働きがあるのです。
また、メラトニンには睡眠を促す作用もあります。メラトニンを増やして睡眠を適切にとる方法として、寝る1時間前になったら暖色系の光に切り替え、日中は太陽の光を浴びて身体を動かすことが最も効果的とされています。
喫煙によるシミ
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあります。
また、タバコに含まれる一酸化炭素には血液中の酸素不足を引き起こします。
そうなると、体内では活性酸素が大量に発生し、身体の細胞や血管、気管や肺などの臓器を錆びつかせ、劣化させてしまいます。
このようになれば不健康な身体になり、またそれは不健康な肌細胞につながり、正常なターンオーバーどころか、細胞、血管、臓器などの損傷につながりかねません。
また、慢性的な喫煙はビタミンCの慢性的な消耗につながります。ビタミンCには身体のサビつきを抑える抗酸化機能があり、またコラーゲンの合成にも大きく関与しているので、ビタミンC不足によりシミの原因になるのです。
自分に合わないスキンケアによるシミ
どんなに優れた効果が記載されていても、人には合う合わないがあります。
その場合、どのスキンケアが自分には合っているのかは試してみないと正直わからないものです。
試した結果、「肌が痒くなる」「肌が赤くなったり腫れてしまう」「ピリピリする」などの症状が出た場合は接触性皮膚炎(かぶれ)を疑ってください。
このような症状があるのに、優れた記載によって、もしくは優れた口コミなどによって使い続けた結果、肌内部では微弱性ながらも炎症状態を慢性的に誘発してしまいます。
これにより炎症性サイトカインという細胞同士の連絡網により体内で火事が起きていますというの命令が発令され、それに対する身体の防御作用としてメラニンが過剰生成され、ターンオーバーで落ちきれないメラニンがお肌に残ってシミとなってしまいます。
糖化によるシミ
糖化とは、突然起こるわけでなく、ごく自然な現象といえます。
それは普段の食生活に大きく影響されています。
今日、あなたは何を食べましたか?ご飯、パスタ、パンと言った主食になる食品に、いや、それどころか量に差はあるものの、ほぼ全ての食品には糖質が含まれています。
この糖質は身体のエネルギー源となって、頭や身体を動かしているのですが、身体のエネルギーとして使う量を超えてしまった摂りすぎた糖質がタンパク質と結びつくことによって、タンパク質を劣化させてしまうことを糖化というのです。
また、糖化した肌細胞が危険信号を発令し、それによりメラニン生成を促進し、シミの原因になることが近年の研究結果により報告されています。
できてしまったシミの撃退法を徹底調査!
サプリメントでシミを撃退する場合
L – システイン
メラニン発生を抑える働きがあるアミノ酸の一種で、食事で摂取できるのはほんのわずか。ビタミンCとの服用が効果的。
ビタミンC
身体の酸化を防ぎ、メラニンの生成を抑え体内でコラーゲンを生成し肌細胞のコラーゲン合成に関与。また、皮膚や血管、粘膜、骨を強くします。人間はビタミンCを合成できないため、食物やサプリメントなどから摂取しなくてはなりません。
ビタミンE
メラニンはチロシンというアミノ酸が酸化することで生成されるのですが、この酸化の過程を阻害しする高い抗酸化作用。血流を改善し代謝を高め肌細胞の正常なターンオーバーに整える。ビタミンCとの服用が効果的。
ビタミンB2
新陳代謝機能を高め、正常なターンオーバーに整える。
リコピン
ビタミンEの100倍の抗酸化力を持ち、紫外線によるダメージを修復し、メラニンの生成を抑制。
βカロチン
老化を防止。
イソフラボン
ホルモンバランスを整える。
プラセンタ
血行促進作用により新陳代謝を高め、正常なターンオーバーに整える。また、活性酸素除去作用という身体の錆つきを除去し、抗炎症作用により、メラニン色素の生成量を正常にする。
ハトムギ
皮膚や粘膜の血流や身体の組織間を満たしているリンパ液の流れを良くし、皮膚の新陳代謝が活発になり、正常なターンオーバーが保たれる。
ツボ押しでシミを治す!効果的なツボ押しのやり方
東洋医学である鍼灸療法は我々の身体の中を経絡と言われる気血津液の通り道に存在する経穴と言われるツボを刺激して、身体に現れる不調を正常に整える治療法です。
自分で鏡を見ながら簡単にできる療法ではありますが、刺激が強すぎたり、過剰な頻度での刺激、また妊娠中や飲酒時など、普段と体調が違う時には、効果が違う形で現れることもありますので気をつけましょう。
刺激の度合いはや頻度は、普段のスキンケア時に気持ち良い程度の圧で、4から5回を目安に指圧します。
- 1、[ 攅竹(さんちく)]
- 両眉頭の少し窪んだところ。
- 2、[ 睛明(せいめい)]
- 目頭のやや内側。
- 3、[ 承漿(しょうしょう)]
- 下唇の指1本分下。
- 4、[ 顴髎(かんりょう)]
- 頬骨の下をなぞって少し窪んだところ。
- 5、[ 太陽(たいよう)]
- 眉尻と目尻の真ん中。
- 6、[ 合谷(ごうこく)]
- 手の甲、親指と人差し指の付け根。
- 7、[ 曲池 (きょくち)]
- 肘の外側関節部、肘を曲げた時にできる横ジワの延長線上。
リンパマッサージでシミを撃退!
リンパマッサージは滞ってしまったリンパ液を身体の各リンパ節に流し、リンパの流れをスムーズにし身体に溜まった老廃物を排泄しやすくするとともに、むくみを改善し新陳代謝を促進する手技療法です。
必ず順序を守り、また心地良い程度の圧をかけてあげることが大切です。
ホホバオイルやオリーブオイルを使うのが一般的ですが、入浴時、身体をボディーソープで洗う過程に取り込むことで、温感効果も加わり相乗効果が期待できます。
ですが、入浴時ののぼせには気をつけて行ってください。
また、マッサージ前に一杯の水、もしくは白湯を飲むことで老廃物の排出が効果的に促されます。
リンパを流す順番
鎖骨の最終出口(鎖骨下部外側)→顔(下顎から顎関節、頬から顎関節)→脇→腕(上から下)→そけい部(大腿骨関節部)→足(表、上から下・裏、下から上)
呼吸法によるシミの撃退方法
東洋医学では肺は肌を司ると言います。肺に新鮮な空気を送り込むことで肌が活性化され正常なターンオーバーに整えてくれます。
全身に新鮮な酸素が十分に行き渡るのと同時に自律神経を整え、ストレスを解消し、不安や怒りを穏やかな気持ちに整え、疲れにくい健康な身体作りに効果があります。
1日、2から3回、5分程度を目安にして行ってください。
1、鼻からゆっくり吸って、一旦ホールド呼吸を止める。
2、口からゆっくり静かに息を吐く。
運動によるシミの撃退方法
適度な運動は血行を促進し、基礎代謝機能を高めると共にお肌の新陳代謝を促進し
肌細胞の正常なターンオーバー機能を促進します。
- 有酸素運動
- 有酸素運動とはジョギングや水泳、サイクリングなどを長時間にわたって行う運動法です。体内に酸素を取り込み脂肪を燃焼させ、血行と基礎代謝機能を促進し、肌細胞の正常なターンオーバー機能を促進します。
- 無酸素運動
- 無酸素運動はダンベル体操などによる筋トレや短距離走など、酸素を使わない運動法です。脂肪の燃焼効果は期待できませんが、新しい細胞を作ってくれる成長ホルモンが分泌し肌細胞を新しくしてくれます。
お肌のターンオーバーを整える入浴法
入浴には血行を促進し、新陳代謝を高めお肌のターンオーバー機能を促します。
HSP (ヒートショックプロテイン) 入浴方法
42度のお湯に5分から10分程度、浸かることを習慣としてください。
熱によって刺激を受けたヒートショックプロテインは1から5日程度で消失するため、継続が理想的です。
また、どうしても熱くてムリ!という場合は41度にして10から25分程度から始めてみましょう。
半身浴で代謝をあげよう!
半身浴は身体がゆっくり芯から温まる入浴法です。
お風呂に蓋をして、首から上を出して入るようにすると上半身が冷えることなく、じんわりと汗を掻くことができます。
時間は20分から30分を目安にしてください。また、お風呂から出た後は水分やミネラル補給も忘れずにしてください。
リラックス効果や美容効果を共に得たい場合は、お気に入りのアロマオイルを入れたり、プチプラの化粧水や、日本酒やワインを丸々1本入れることで、優雅なバスタイムが演出できます。
正しい洗顔方法でシミが出来ないお肌になろう
毛穴から分泌される皮脂は肌のバリヤ機能として働きますが、これはあくまでも適量な皮脂です。過剰な皮脂は毛穴詰まりを起こし、その皮脂に紫外線が当たることで皮脂が酸化して、シミの原因になります。
また、ゴシゴシと力を入れすぎて洗うと肌に傷がつき炎症性色素沈着の原因になったり、傷口から肌の奥深くに紫外線や雑菌が入り込みシミの原因になります。正しい方法での洗顔はスキンケアの基本です。
正しい洗顔方法とは
1:まずはメイクを落とします。
合成界面活性剤や乳化剤が入っているミルククレンジングやオイルクレンジングは確かに簡単にすっきり洗いあがりますが、必要な皮脂までを取り除いてしまう可能性があります。
適度な皮脂は自然な肌のバリア機能でもありますので、全てを取り除いてしまうことは自然なうるおいを奪う可能性があります。
スキンケア用のオリーブオイルやホホバオイルなどの合成界面活性剤や乳化剤が入っていないものが、より肌には負担がありません。
2:スキンケア用品で肌を整える
洗顔後の肌のつっぱりはスキンケアで補えます。
まずは洗顔料を泡立てます。ネットなどを使ってきめ細かい泡を作ることで洗浄効果がアップされるだけでなく、きめ細かい泡がクッションとなって肌への刺激を軽減してくれます。
手のひらで洗うのではなく、ふわふわの泡で洗うような感覚で優しく洗顔します。
洗顔後は吸水性の高い清潔なタオル、またはキッチンペーパーのような使い捨ての吸水ペーパーで肌の水分をこすって拭き取らずに、吸い取ります。
食事療法でシミを治すには?
サプリメントで簡単にビタミン類を取り込むことも可能ですが、その場合、身体へ効率よく全て吸収されるわけではなく、ビタミン類が排出されてしまうことがあります。
できるだけ食品から多くのビタミン類を摂取することで身体への吸収はゆっくりと穏やかに浸透していきます。
サプリメントは補うという感覚で、主には食品から摂取しましょう。
また、できれば生野菜や果物、発酵食品をよく噛んで食べることで、熱でビタミンや酵素が破壊されることなく身体に行き渡ります。生の食品:加熱食品=6:4というのが理想的な食事と言えます。
また、調理方法は「煮る」ことが好ましく、「焼く」「揚げる」という順に糖化による身体へのダメージの数値がどんどん上がっていきます。
また、1番注意しなくてはいけないのが「電子レンジによる温め」です。高熱での調理となるため1回の使用でもかなりの数値が上がるのですが、さらに何度も温め直すと、その度に糖化数値は増えますので、そのような食品の摂取は身体を老化させ、シミの原因につながります。
お肌に良い成分の食品
お肌に良いといっても、それぞれ食品によって違います。気になるシミが出来た時にぜひとも摂取しましょう。
- L – システインを含む食品
- 大豆・はちみつ
- ビタミンCを含む食品
- 赤ピーマン・オレンジ・グレープフルーツ・レモン・アセロラ・イチゴ・キウイ
- ビタミンEを含む食品
- キウイ・カボチャ・アジ・アーモンド・ゴマ
- βカロチンを含む食品
- 人参やほうれん草などの緑黄色野菜
- イソフラボンを含む食品
- 大豆・味噌・豆腐・納豆・豆乳
- リコピンを含む食品
- トマト、ピーマン
- ビタミンB2を含む食品
- 豚レバー、牛レバー
手っ取り早く!レーザー治療もあり
シミの種類の多くはレーザー治療で取ることができるようですが、痛み、費用、ダウンタイムのセルフケアや炎症性色素沈着によりシミが濃くなったなどの「リスク」があります。
また取ることのできないシミ(肝斑)にレーザーを当てることにより、さらに深い傷になってシミが濃くなることもあります。
医師とはいえ、生身の人間です。判断を怠り、取れないシミになったところで辛い思いをするのは自分自身です。
治療の際はしっかり、自分のシミの判断を医師と相談してください。
また、別の医師からも症状を確認してもらうセカンドオピニオンをいただくことも大切です。特に後天性真皮メラノサイトーシスは肝斑と見分けがつきにくいシミと言われていますが肝斑と違ってレーザー治療が有効とされています。
一般的なシミは表皮内に現れますが「後天性真皮メラノサイトーシス」は真皮内で増えるシミです。比較的に新しい概念のシミですので、シミ治療の経験が少ない医師は知らない場合も多いようです。真皮内でシミが増える原因としては、加齢による肌老化や、紫外線による光老化、その他にも過剰なスキンケアや遺伝性などさまざまですが原因を究明するのは難しいようです。
皮膚科で処方される外用薬と内服薬
皮膚科で処方されたお薬が健康保険で適用されるかは、医師の判断に委ねられています。
皮膚科専門医に治療に出向く前に電話で健康保険でのシミ治療の有無を確認することをお勧めします。良心的な医院では事前の連絡で確認することができますし、安心して通院することにもつながります。
ハイドロキノン軟膏
ハイドロキノンは別名「お肌の漂白剤」とも呼ばれています。
強い漂白作用がある成分で、シミの元となるメラニンを生成するチロシナーゼの作用を阻害し、メラニンの生成を抑制します。
しかし、使用方法や容量を間違えると刺激となってお肌が赤くなってかぶれたり、皮が剥けてきたりなどのダメージを引き起こしてしまいますので、シミの症状を判断してもらえる皮膚科専門医による適切な処方が大切です。
また、茶色く劣化したものは使用しないようにしましょう。
トレチノイン軟膏
別名「お肌の若返り薬」とも呼ばれています。
ビタミンA誘導体の一種でシミやシワ、ニキビの治療に用いられます。表皮細胞の新陳代謝を促進し、コラーゲンを作り出し、お肌にハリや弾力を改善しますが日本では厚生省の未認可成分です。
シミ治療に対しては、表皮細胞を活発にさせて表皮の細胞がどんどん押し上げられる過程で、定着していたメラニン色素も一緒に押し上げられて、ターンオーバーによって自然にメラニン色素を排出してくれます。
また、トレチノイン軟膏単独で使用されることはほとんどなくハイドロキノン軟膏とセットで処方されます。
トランサミン(トラネキサム酸)内服薬
トランサミンは女性特有の肝斑に有効な内服薬です。
もともとは止血剤として認可を受けた薬でしたが、メラノサイトの活性化の原因となる情報伝達物質をブロックする働きを持っていることから肝斑の治療に用いられるようになりました。
トランサミンは保険が適応されるケースが多いようですが、そうでない場合もありますのでしっかり医師と相談してください。治療効果が現れるのは開始から4、5週間後くらいからと言われています。
また、市販薬としては第一三共ヘルスケアより「トランシーノ」が約¥6000ほどで販売されています。
その他のビタミン類も処方してくれることがあるので、そのことも含めて医師に相談してみましょう。
自分に合った対処法でシミ肌を脱出しよう!
シミの原因と撃退法について徹底調査してみましたが、いかがでしたか?
多くの女性を悩ますシミを出来にくい身体から改善できる身体に変化させることで、きっとあなたを美肌へ導いてくれることでしょう。
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