敏感肌の人は何に気をつけるべき?お手入れや生活習慣で敏感肌を治す
敏感肌はなかなか合う化粧品も見つからないし、メイクをするのも一苦労。季節によって肌が変化したりすることもあって、お手入れも大変ですよね。
間違ったケアはさらにヒリヒリや痛みといったツライ症状を悪化させてしまいます。
敏感肌のスキンケアで注意するポイントと、肌に優しいメイク法などをご紹介します。
敏感肌とは?敏感肌になる原因や特徴
敏感肌とは、ちょっとした刺激にも弱く、
- かゆみ
- 赤み
- 痛み
などが出てしまう肌のことです。小さい頃から肌が弱い方もいれば、人によっては突然敏感肌になってしまう人もいます。
敏感肌になってしまう原因
敏感肌になる原因は人それぞれです。アトピー肌など、生まれつき敏感肌の体質の人もいれば、大人になってからの生活習慣によって敏感肌になる人もいます。
- 過剰なスキンケア
- アレルギー
- 疲労、ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
などが原因で肌質が変わってしまうことがあります。
インナードライ肌との共通点
インナードライ肌とは、肌の内側はカサカサなのに表面はテカるほど皮脂が出てしまっている肌のことです。
皮脂が出ているために脂性肌だと勘違いして、過剰なスキンケアをすることで、さらに乾燥を悪化させている人が多いんです。
このインナードライ肌を放置すると、肌の乾燥がさらにひどくなり、角質層のバリア機能が失われて肌荒れの状態になってしまうことも。
インナードライ肌も敏感肌も
- 刺激を与えないこと
- 保湿が大事なこと
が共通しています。
インナードライ肌かも?と思ったら、今は敏感肌でなくても将来的にそうなってしまう可能性があるので、丁寧にスキンケアをしていきたいですね。
季節の変わり目に肌の調子が悪くなる
普段はそれほど敏感ではないんだけど、春先など季節の変わり目になると肌の調子が悪くなるという人も多いのではないでしょうか。
そんな敏感肌を「ゆらぎ肌」といいます。一時的な肌トラブルではありますが、基本的には敏感肌と同じように、優しいスキンケアが必要です。
ストレスや自律神経の乱れによっても起こることがあるので、体調が悪い時などは注意した方がいいですね。
食べ物が原因でも敏感肌になる
例えば肌の新陳代謝に必要な亜鉛は、
- 加工食品
- アルコール
をたくさん摂ることで消費量が増えてしまうことが分かっています。
私たちの肌は食べたもので出来ています。肌は内臓の鏡。
身体の内側の健康状態がそのまま肌に出ますから、栄養バランスの悪い食事をしているとどうしても肌が荒れてしまいますね。
敏感肌のスキンケアの基本
敏感肌は普段のスキンケアをとにかく優しく、丁寧に行うこと。これ以上悪化させないように気をつけていきましょう。
肌に負担をかけないクレンジング
スキンケアの中で以外と肌に負担をかけているのがこのクレンジングです。
ゴシゴシこすったり、洗浄力の強すぎるクレンジングを使うことで、少ない皮脂をさらに取ってしまい、肌が余計に乾燥してしまうこともあります。
- オイルタイプのクレンジング
- スルッとこするだけで落とせるシートタイプ
は洗浄力が強いので、敏感肌にはあまりおすすめできません。
敏感肌スキンケアで一番大事な洗顔
キレイな肌は洗顔から!敏感肌は洗顔料選びも大事ですし、洗い方を間違えると肌の状態を悪化させます。
- お湯の温度
- 顔の中で洗う順番
- 拭き方
など、気を使わなくてはいけないことがたくさん!
でも、このようなことを一つ一つ気をつけていけば、肌は段々健康になっていきます。化粧は毎日しない人もいるかもしれませんが、顔は毎日洗うはず。
だからこそ、洗顔方法がとても大事なんです。
肌のバリア機能を回復させるためのスキンケアの基本
ピーリングや酵素洗顔など、色々なことをやりたくなってしまいますし、肌にいい美容成分というととにかく使ってみたくなると思います。
でも、敏感肌のスキンケアで大事なのは
- とにかく刺激を与えないこと
- シンプルなスキンケア
これに限ります。
敏感肌のスキンケアはとにかくバリア機能を回復させることが大事です。そのためには余計なことをしないのが一番かも知れません。
敏感肌のための化粧水選び
例えば、ビタミンC誘導体入りの美白化粧水などは、敏感肌や乾燥肌の人にはやや保湿効果が足りないこともあります。
敏感肌のための化粧水は、
- 肌に刺激を与える添加物は入っていないか
- 保湿効果は高いか
ということをポイントに選んで欲しいと思います。
そして化粧水の使い方も大事ですね。高価な化粧水だとケチって使いたくなりますが、何事も「適量」があります。
使うタイミングや塗り方なども、敏感肌ならではの方法で化粧水を使うことが肌の改善につながります。
敏感肌は日焼け止めにも注意
敏感肌の人は紫外線にも弱いですね。かといって、強力な日焼け止めを使うと、それも肌への負担になってしまいます。
日焼け止めを選ぶ時には、
- 紫外線吸収剤ではなく紫外線散乱剤を使っているもの
- SPFは20〜30くらい
- PAは++〜+++くらい
をポイントにします。
紫外線散乱剤とは
- 酸化チタン
- 酸化亜鉛
などが原材料として書かれているものです。
パッチテストは顔で少量試してみよう
新しい化粧品を試す時は、パッチテストは必須ですよね。でも、腕の内側など、顔の皮膚よりも丈夫なところでパッチテストをしても特に問題がない場合も多いのです。
腕では大丈夫だったけど、いざ顔に塗ったらかゆくなったり赤くなってしまった、ということのないように、顔の目立たないところに少量塗ってパッチテストをしてみましょう。
敏感肌のための頭皮ケア
顔が敏感なら頭皮も敏感な人が多いもの。
余分な皮脂や汚れを落とすことは大切ですが、頭皮の潤いは保ちたいので、シャンプーも刺激の少ない、弱酸性またはアミノ酸系のシャンプーを選びましょう。
洗い方にもちょっと一工夫。
- 予洗いをしっかりして頭皮と髪をまんべんなく濡らすこと
- 泡はしっかり立ててから頭皮につけること
- 爪でゴシゴシ洗わずに指の腹で洗うこと
これを実践するだけでも、頭皮を傷めずに洗うことが出来ます。
ちなみに、ドライヤーをかけるときは、少し低めの温度でかけるのが理想です。
日常生活で気をつけること
頭皮は顔よりも実はデリケート。だから、日常生活の中でも、顔以上に気をつけて欲しいことがたくさんあります。
- 紫外線
- 乾燥
- 湿気
- 睡眠不足
- 疲労
など、基本的にはスキンケアと同じようなことですが、帽子や日傘で紫外線をカットしたり、保湿することはとても大切です。
頭皮の敏感肌を放置するとふけやかゆみなどのトラブルが増えますから、少しでも健康的な肌に近づくように、日頃から注意してみてください。
敏感肌に刺激を与えてしまうもの
スキンケアをいくら気をつけていても、肌に刺激を与えてしまうものは日々の生活の中にいくらでもあります。
シャワー、お風呂の塩素
お風呂の塩素は雑菌の繁殖を抑えるために必要なものですが、敏感肌にはあまり嬉しくありません。
シャワーヘッドは塩素を除去するものに変えた方がいいですね。これは肌だけでなく、
- 髪
- 頭皮
の健康のためにも役立ちます。
身体を洗うボディタオル
身体を洗う時には、ボディタオルは使わない方が無難です。こすれば敏感肌には刺激となってしまうためです。
洗濯に使う柔軟剤
柔軟剤自体が肌への刺激になるからと使わない敏感肌の人も多いでしょう。
確かに、石油素材のものはあまり使いたくないですが、かといって全く使わずに衣類がごわついていると、それはそれで肌への刺激になります。
敏感肌でも使える優しい素材で作った柔軟剤か、もしくはクエン酸を柔軟剤代わりにしてはいかがでしょうか。
大さじ1〜2杯のクエン酸をすすぎの時に入れるだけです。クエン酸は溶けてしまうので、衣類に残ることもありません。
ムダ毛の自己処理
脱毛サロンに通うのは時間的にも金銭的にも難しい!とムダ毛の自己処理をしている女性の方が多いと思います。
でもこの処理方法が間違っていると肌に負担をかけるので、敏感肌にはあまり良くないんですね。
かといってムダ毛を放置しておくのも女性としては堪え難いことだと思うので、出来るだけ肌に負担をかけないでムダ毛を処理する方法を選びましょう。
おすすめは、
- 脱毛クリーム
- 電気シェーバー
です。
脱毛クリームは敏感肌でも使える、肌に優しいタイプのものが色々出ています。また、電気シェーバーはカミソリと比べて肌に負担をかけません。
石けんをつけてカミソリで剃る、というのが一番肌には良くありません。どうしてもカミソリを使う場合には、シェービングジェル(もしくはフォーム)を使って肌を保護しながら剃りましょう。
また、ムダ毛処理のやり過ぎもいけません。週に1回程度にしておきましょう。
衣類選びも大事
敏感肌の方は衣類にもちょっと注意が必要です。肌に合わないものを着ていると、それだけでかゆくなってしまったりして落ち着きません。
肌との摩擦が大きいものやチクチクするものは肌への刺激になります。特に下着やパジャマの素材は大事ですね。
化繊は肌を傷めやすいので、
- コットン
- シルク
などの天然素材がオススメです。
敏感肌のメイクのポイント
敏感肌の人は仕上がりよりも肌にやさしいかどうかを優先させてメイクアイテムを選ぶ必要があります。
ファンデーションやアイシャドウなど、肌に直接塗るものはもちろん、ブラシやパフなどメイク道具も肌に優しいものを選びましょう。
メイク前の保湿が何より大事
メイクをする前の保湿が出来ているかどうかで、メイクの持ちが違ってきます。
乾燥がひどいなと思ったら、洗顔料は使わなくてもかまいません。ぬるま湯だけで洗いましょう。そして間髪おかずに化粧水や乳液で保湿をします。
メイクも保湿効果にこだわろう
化粧下地やファンデーションもとにかく保湿効果が高いことを重視して選びましょう。
そして、その日の肌の調子に合わせたメイクをすることも必要です。敏感肌は毎日肌の調子が同じではないことも多いですね。
ちょっと面倒ですが、肌の調子に合わせて選べるように、ファンデーションなどもいくつかそろえておく方がいいでしょう。
BBクリームでシンプルメイクもおすすめ
敏感肌の場合は、スキンケアもメイクも出来るだけ刺激を与えないようにシンプルにしたいので、
- 乳液
- 下地
- ファンデーション
も兼ねているBBクリームを使うのもおすすめです。
これなら、化粧水のあと1ステップで済んでしまうので、肌に負担をかけません。
しかもカバー力もあるので、シミやくすみも隠してくれます。
敏感肌改善のための生活習慣
敏感肌は普段の生活習慣も大切です。スキンケアやメイクなど、外側からのケアに加えて内側からもしっかりケアしていきましょう。
肌を丈夫にする食事をとろう
肌を丈夫にするためには栄養バランスの良い食事が欠かせません。スキンケアよりもむしろ、1日3食何を食べるか、ということが肌には大事です。
- アミノ酸
- たんぱく質
- ビタミンA(βカロテン)
- ビタミンC
- ビタミンE
- 亜鉛
- 鉄分
など、丈夫な肌を作るための栄養素をたっぷり摂るようにしてください。
肉類などのたんぱく質は脂身の少ない部位を選びましょう。また、ビタミン類は食事から摂りきれない場合も多いもの。そんな時は上手にサプリメントも利用していくといいですね。
便秘を解消して腸内環境を整えよう
肌は内臓の鏡。肌が荒れている時には腸の中も汚れているものです。腸内環境が悪くなっていると、便秘がちになってお腹にたまった毒素が肌から出てくるからです。
- 適度な運動をする
- 食物繊維を摂る
- 発酵食品から乳酸菌を摂る
など、お腹の中をキレイにする習慣をつけていきたいものです。
敏感肌でもあきらめないで!肌質は必ず改善できる
敏感肌のお手入れは、使えるものが限られていたりして手間がかかるものですが、手間をかけた分だけ肌は応えてくれます。
そうすれば、メイクも好きなように楽しめるようになりますから、あきらめないでケアしていきましょう。