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百害あって一利なしを詳しく説明!受動喫煙も気をつけて!

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厚生労働省によると「現在習慣的に喫煙している者の割合は、19.3%」だそうです。「性別にみると、男性32.2%、女性8.2%であり、男女ともに10年間で減少傾向にある」とのことです。

女性が喫煙すると、シミやシワが増えたり、歯の黄ばみや口臭など美容面だけでなく、不妊を初め、生理不順や月経困難症など重大な健康被害をもたらします。

また、自分自身は喫煙しなくても家族や周囲の人からの受動喫煙に悩む人も少なくありません。

喫煙や受動喫煙の健康被害を改めて考えてみませんか?

1. 喫煙とはたばこの葉の加工品に火をつけて燃焼ガスと煙を吸引する行為

上記は誰でも知っている喫煙、たばこを吸うという行為をあらためて定義、描写してただけです

。葉っぱを燃焼させたガスや煙を吸引する、などそれだけでも体に良い行為とは到底思えないですね。今や野火たき火ですら有害なダイオキシンの発生が取り沙汰される時代です。

それを吸引しようなどと思う人はいないことでしょう。そう考えるとなぜそのような行為が始まったのかとすら思ってしまいますね。

100年以上も前から法律で20歳から喫煙可能とされていた

日本では明治33年に施行された「未成年者喫煙禁止法」に基づき、満20歳未満の者の喫煙は禁止されています。

そのため、20歳からであれば個人の自由選択で喫煙することができます。同法にて、たばこ、および喫煙に使用する器具などを販売するものは誤って未成年に販売しないよう、年齢確認などの努力義務が規定されています。

これは100年以上前からなのです。

矛盾も感じますが、厚生労働省の発表などを見るときちんと10代の喫煙者数や喫煙率なども数字が入っています。

現実には未成年者の喫煙も少なくはなく、また若年層で喫煙を始めた人はそのまま喫煙を続ける傾向もあるとのことです。そのうえで「青少年の保健・保護育成」の観点を鑑みて、必要な対処を講じることとなりました。

このためにタスポという「成人識別ICカード」と「ICカード方式成人識別たばこ自動販売機」が全国的に導入されるようになりました。

2008年(平成20年)のことです。それまでは法律があってもゆるゆるだったのですね。

そして平成22年度の数値で高校3年生の喫煙率は男8.6%、女3.8%、中学1年生でも男1.6%、女0.9%です。

厚生労働省健康局ではたばこ対策のひとつとして、「未成年の喫煙を0%にすること」をあげています。理由は法律禁止されていること、健康影響が大きい、成人期をとした喫煙継続になりやすい、ので対策が必要としています。

昭和時代には猫も杓子もたばこを吸っていた?

厚生労働省の最新たばこ情報というサイトに昭和40年から平成28年までの、各年代での男女別喫煙率の一覧表とグラフが見られます。これを見ると、喫煙人口のピークは昭和41年で、男83.7%、女18.0%となっています。

ピーク時の昭和41年など8割越え、ほとんどの男性がたばこを吸っていたと言っても過言ではないくらいの喫煙率です。

対して平成28年の今では男性の喫煙率は29.7%です。ピーク時の昭和41年からちょうど半世紀が過ぎましたが、男性の喫煙率が初めて3割を切ったのだそうです。

数値的には平成時代の今、喫煙者は確かにマイノリティの方に属しますね。今では駅、レストラン等の商業施設など、多くの人が集まる公共の場所では喫煙は禁止されており、隔離したかのような喫煙所が設けられていますが、昭和時代にはどこでもたばこは喫ってよいものでした。新幹線もタクシーにも灰皿がついていました。

そして自販機では誰でもタバコは買えました。店頭でも親のお使いで子供がたばこを買っていくこともあったくらいです。

筆者が幼いころも、祖父へのお誕生日プレゼントは必ず孫一同から、クリーム色のパッケージに鳩の絵がついている、ピース1ダースだったのでした。

背景にはたばこの害が公に認識されていなかったこともあります。数年前、俳優の舘ひろしさんがCMで「タバコを吸っている男がかっこいいという時代がありました」と昭和を語りましたが、たばこを吸うことは、大人の男の証、カッコよいとの錯覚が社会的にもあったように思われます。

たしかに「あぶない刑事」や「西部警察」などの刑事ドラマでたばこの紫煙をくゆらす舘ひろしさんはとても格好良く、男も女も憧れる時代のスターでした。そんな舘さんも40年の喫煙歴に終止符を打つべく、2010年に禁煙されました。「あぶない刑事」で舘ひろしさんの相棒を演じていた柴田恭兵さんは2006年に肺がんを患われています。やはり長年の喫煙の影響だったのでしょうか。

2. 喫煙は人体にどう影響するのか

この50年の間に喫煙人口は大きく減りました。今ではみな、たばこは有害との認識は持っています。具体的には何がどう悪いのでしょうか。

タバコの煙に含まれる化学物質、発がん性物質

厚生労働省の最新たばこ情報、この2点について次のような記載があります。

たばこからは3,044の、たばこの煙からは3,996の、化学物質を分離できたとする報告があります。これら約4,000の分離された化学物質は、主流煙の重量の95%以上を占めており、このうち1,172はたばこ及びたばこの煙の両方に存在していたと報告されています。また、たばこの煙には10万以上の化学物質が含まれるはずと推計した報告もあります。吸い込むことによる燃焼やその間の燃焼など、複雑な反応により多様な物質が生成され、周辺へも放出されるというわけです。
たばこの主流煙、副流煙に含まれる化学物質のうち、人体に有害なものは250を超え、発癌性の疑われるものは50を越えるといわれています。たばこの煙、および受動喫煙、あるいは無煙たばこなど、いずれもそれ自体で「ヒトへの発癌性あり」と判断されています。

そして「特に個別の成分について、ヒトへの発癌性が評価され明確に判断のなされている化学物質」が以下のように列挙されています。

「ヒトに対して発癌性がある」

  • ベンゼン
  • カドミウム
  • 2-アミノナフタレン
  • ニッケル(副流煙からは検出できず)
  • クロム (副流煙からは検出できず)
  • 砒素
  • 4-アミノビフェニル
  • NNK
  • NNN
  • ベンゾ(a)ピレン 

「ヒトに対しておそらく発癌性がある」

  • ホルムアルデヒド
  • 1,3-ブタジエン

「ヒトに対して発癌性がある可能性がある」

  • アセトアルデヒド
  • イソプレン
  • カテコール
  • アクリロニトリル
  • スチレン

さて、これらの化学物質をひとつ取り上げてみても、あちこちの奇形や公害病の原因として聞いたことのあるようなものばかりです。

カドミウムは小学校の社会で習ったイタイイタイ病の原因ですし、クロムは「エリン・ブロコビッチ」という映画にもなりましたが、水質汚染でガンなどの健康被害を多発させた化学物質です。砒素などは20年ほど前の和歌山毒カレー事件に使われた猛毒です。

鉛なんて先進国ではRoHs指令(危険物質に関する制限)によりで電気製品にすら使用が制限されている金属です。害毒と中毒性があるからです。

これらいくつかだけにフォーカスしたとしても、かかわらない方がよいシロモノとしか思えません。

タバコの煙に含まれる有害物質を含む他製品の例です。

化学物質 これらを含むものの例
アセトン ペンキ除去剤
ブタン ライター用燃料
ヒ素 アリ殺虫剤
カドミウム カーバッテリー
一酸化炭素 排気ガス
トルエン 工業溶剤

さて、あなたは表右列のペンキ除去剤や、殺虫剤を飲んだり、排気ガスを吸い込んだりあえてしますか?しないでしょう?ぞっとしますよね。

喫煙者と非喫煙者では寿命に大きく差が出るらしい

たばこを吸うと早死にするというのはよく聞く話ですが、実際はどうなのでしょうか。厚生労働省が発表する調査結果によると、喫煙者の寿命は非喫煙者より4.5年短いとされています。

一方、実は喫煙者の寿命の短さは非喫煙者と比べて10年の差があるという説もあります。

どちらがより正確かということはさておき、「喫煙すると寿命が短くなる」のは共通認識です。

日本放射線影響研究所の行った「喫煙の総死亡率及び余命への影響を調べる」という調査報告によると、1920年から1945年までの間に生まれ、20歳までに喫煙を開始した人の寿命がそうでない人の寿命より男性で8年、女性で10年短いことが観察されたとのことです。

何故これだけの寿命の差が出るのでしょうか。それはずばり喫煙による影響で引き起こされる疾病、疾患により、死亡率が高まるからです。

前項でたばこの煙に含まれる恐ろしい数の化学物質、発がん性物質により次のような病気になる確率がぐんと高いのです。

慢性疾患

  • 脳卒中
  • 大動脈瘤
  • 冠動脈疾患
  • 肺炎
  • アテローム硬化性末梢血管疾患
  • 慢性閉そく性肺疾患
  • 喘息

がん

  • 咽頭がん
  • 食道がん
  • 肺がん
  • 急性骨髄性白血病
  • 胃がん
  • すい臓がん
  • 腎臓がん
  • 結腸がん
  • 子宮頸がん
  • 膀胱がん

がん死亡患者の4分の1が喫煙によるがん死亡とのことです。そして喫煙による死亡者の60%はがん、26%が循環器系疾患、14%が呼吸器系疾患によって死亡しています。

これだけ喫煙によって各種重篤な病気にかかるのであれば、結果として死亡する喫煙者が多く、寿命が短くなっていたとしても納得がいきます。

たばこを喫っていると子供ができなくなる!?

妊娠中はたばこをやめなければならないというのは皆ご存知でしょう。たばこの有害物質が赤ちゃんに与える影響で、最悪、流産、死産になるリスクが高まるからです。

ですが、たばこの影響はそれだけではありません。妊活をする方は、禁煙をすすめられますが、実はたばこは不妊の原因にもなり成り得るのです。

喫煙による慢性疾患にも女性の受胎能低下も含む生殖作用に影響を与えることが含まれています。

統計的にも喫煙者の方が非喫煙者よりも閉経平均年齢が低く、たばこの影響で卵細胞が早くに枯渇するのが原因とされているそうです。卵巣も喫煙の影響を受けているのです。

つまり、各種発がん性物質、有害物質を摂取する、喫煙によって卵細胞は死滅に追い込まれているようなものと考えられるでしょう。

女性の場合、喫煙者は非喫煙者より妊娠しづらく、体外受精をしても、平均20%も成功率が低く、運よく妊娠しても流産率が高いとのことです。

さて、それではそのように喫煙の影響を受けるのは女性の体だけなのでしょうか。そんなことは当然ありません。たばこに含まれる有害物質の影響を受けるのは女性だけでなく、男女平等に影響はあるのです。

男性も喫煙により生殖機能が低下します。喫煙は精子の状態も悪化させ、喫煙者の精子濃度、総精子数、総運動精子数を低下させます。

妊娠も不妊もこれまで女性の課題、女性の問題ととらえられがちですが、もしあなたが喫煙者で、お子さんを望むのであれば、妻だけでなく、夫も一緒に揃って禁煙する方がよいでしょう。

喫煙により、美しさも好感度も損なわれると覚えておこう

元々50年前から、女性の喫煙率は男性の喫煙率に比べると、ずっと低いものではありました。ですが、男性の喫煙率がこの50年の間に82.3%から29.7%へと劇的に下がっているのに比べると女性の喫煙率は15.7%から9.7%と半分にも減っていません。

相対的に女性の喫煙者が増えてるような錯覚をしてしまうくらいです。なぜ女性の喫煙率はそれほど下がっていないのでしょうか。

たばこをすっている女性で禁煙をするのがこわいという人がいます。禁煙をしようとすることで、代わりに食べることに走り、太るのではないかと気にしているのです。

たばこを吸うことで食欲を抑えられると考えている人が意外と多いように感じます。これはもちろんスリムで美しい姿を保つための策なのです。では、たばこを吸うことで美しさは保てるのでしょうか。

答えはNOです。とんでもない話です。最初にも述べましたが、喫煙によって、シミもシワも増えます。肌の水分量が減り、はりのない肌になります。肌はくすみ、血色も悪く、顔色が悪くなります。

タールの影響なのか、歯が黄ばみます。歯茎がどす黒くなり、歯周病になりやすくなります。眼球の白目部分も黄ばみます。

これが美しい状態だと思いますか?思いませんよね。

またたばこを吸うことで口臭がひどくなります。
これはニコチンのせいなのです。ニコチンによって体内の血圧があがるので、口の中の血液循環が悪くなります。その結果唾液の分泌量が低下します。

よく赤ちゃんなどでよだれをだらだら垂らす子は元気だなどと言いますが、これは唾液には殺菌作用があり、唾液の多い子は殺菌作用で自浄消毒ができ、細菌に負けないと思われるからです。

この殺菌作用のある唾液が少なくなると、殺菌作用が低下し、口の中で細菌が増加して悪臭を伴う口臭となるのです。

どんなに綺麗にお化粧して繕っても、口臭がひどければ興ざめです。筆者にもこんな経験があります。会社に訪問してきた人なのですが、ぱっと見はなかなかのイケメン。

さわやかな営業スマイルで入ってこられたのですが、この方、喫煙者だった模様。訪問前に落ち着くために一服されてきたのでしょうが、もう、入ってこられたとたん、口臭なのか、衣服に付着した匂いなのか、強烈な異臭に耐えられず、早々にお帰り頂いてしまいました。

おそらくご本人は慣れていて全く気付かないのでしょう。

オード・ドワレ、オードパルファムなど各種香水が存在するように、香りも匂いも、人に印象を与えるうえで大きく影響する部分です。

喫煙は見た目のダウンだけでなく、口臭、体臭といった嗅覚効果でもダメージを与えると考えて良いでしょう。

3. 喫ってもいないのに、喫煙と大差ない受動喫煙の危険性

これまでたばこを吸うひと、喫煙者へのたばこの有害性を検証してきました。ですが、たばこの害は喫煙者当事者だけが受けるものではないのです。

そもそも受動喫煙ってどういうこと?

誰かが喫煙することによって、喫煙者がダイレクトに吸い込む主流煙と、たばこの燃焼によりたばこの先から外に流れる副流煙の2種がまず発生します。

受動喫煙とはまず、他人の喫煙によって生じた、たばこの副流煙を吸い込むことです。そして喫煙者が吸い込んだ主流煙をふーっと口や鼻からふき出す煙(呼出煙と言います)を吸い込むことです。

最初の章で説明した化学物質、有害物質の大半は主流煙同様に副流煙にも含まれているものなのです。喫煙者が吸い込んだ主流煙を吐き出しただけの呼出煙にももれなく含まれています。

今年、国立がん研究センターがそれまで受動喫煙と肺がんの因果関係を「ほぼ確実」としていたものを『ほぼ』を取り去り、「確実」に修正しました。

肺がんリスク評価「ほぼ確実」から「確実」へ
「日本人のためのがん予防法」で受動喫煙防止を明確な目標として提示

本研究結果を踏まえ、当センター社会と健康研究センター(センター長:津金昌一郎)を中心とする研究班は、受動喫煙における日本人を対象とした科学的根拠に基づく肺がんのリスク評価を「ほぼ確実」から「確実」にアップグレードしました。これに伴い、日本人の実情に合わせ喫煙、飲酒、食事、身体活動、体形、感染の6項目でがん予防法を提示しているガイドライン「日本人のためのがん予防法」においても、他人のたばこの煙を「できるだけ避ける」から“できるだけ”を削除し「避ける」へ文言の修正を行い、受動喫煙の防止を努力目標から明確な目標として提示しました。

つまり、受動喫煙は確実にがんの原因であり、がん予防のためにはしてはならないものと公式に指定されたのです。

そのほかにも受動喫煙との因果関係が「確実」とされる疾患には次のようなものがあります。

  • 鼻刺激
  • 冠動脈疾患
  • 肺がん
  • 女性の生殖作用
  • 低体重出生児

因果関係の証拠が示唆的とされるものは次の通りです。

  • 脳卒中
  • 副鼻腔がん
  • 乳がん
  • アテローム性動脈硬化症
  • 慢性閉閉塞性肺疾患
  • 慢性呼吸器系症状
  • 喘息
  • 肺機能低下
  • 早産

厚生労働省健康局では日本のたばこ対策について「喫煙と受動喫煙に関連した疾病、障害、死亡を減少させることが必要」と明確に提示しています。

喫煙という、一種の自己責任の嗜好だけが死に至る病気を増加させているのではありまん。一人の人が喫煙することで、周りにいる無実の何人かまで、受動喫煙という死にも至るかもしれない病気のリスクにさらされるのです。

喫煙がなぜ許されているのかとまで、思わず憤ってしまいますよね。

危険!受動喫煙が妊婦と赤ちゃんに与える影響

喫煙者でも妊娠中はさすがに禁煙する人が多いことでしょう。ですが、もし夫や周りの人が喫煙者だった場合、どうなるのでしょうか。

妊娠中は敏感になるので受動喫煙サインもはっきりとでます。
ほとんどの非喫煙者にとっては、どんなに健康な人でも喫煙者が隣にいて受動喫煙に暴露されることは、決して心地よいものではありません。むしろ不快に思われる人の方が多いでしょう。

妊娠中は体調も変わりやすいし、敏感になっています。目がしょぼしょぼする、充血する、鼻がぐずぐずする、くしゃみや鼻水が出るなども受動喫煙に暴露されたサインです。

喚起をする、マスクをするなどで防御しましょう。妊娠中には他人がたばこを吸っていそうな場所はできるだけ避けた方が賢明です。また、受動喫煙の恐れがある場合はビタミンCを取るようにしましょう。

親としては絶対に避けたい赤ちゃんへの影響
まずはたばこの煙に含まれる数千種類にもなる有害な化学物質、発がん性物質が大切な赤ちゃんの体に届くかもしれないということを想像してみて下さい。

それだけでもぞっとする話です。では具体的にどのような影響が出るのでしょうか。

胎児への影響を恐れるなら妊娠初期が最も要注意

胎児が人間としての臓器や組織を形成していく妊娠初期は最も大切な時期です。この時期に胎児が受動喫煙の影響を受けると無脳症や神経障害のリスクが高まります。

体の期間部分である脊髄から脳幹までが形成された後、脳がきちんと形成されないのです。

他にも妊娠初期の受動喫煙により胎児が影響を受けておきる害悪は次のようなものがあります。

  • 流産
  • 死産
  • ダウン症
  • 呼吸器官の成長遅延→喘息や気管支炎をおこしやすい
  • 低体重出生(2500g以下)
  • 乳幼児突然死症候群(喫煙者のいる家庭ではいない家庭の10倍との説もあり)
  • 小児がん(白血病、リンパ腫、脳腫瘍)

副流煙や呼出煙に含まれる有害物質は、血管を収縮させ血流を悪化させます。血流が滞るのでは必要な栄養分が胎児に届けられないため、低体重や発達遅延になることがあるのです。

その結果が上記の持病や障害、最悪の場合、死につながってしまうのです。

生んでしまえば大丈夫?
たばこの有害物質は人に与える影響をしっかりと頭に入れておきましょう。出生間もない赤ちゃんは当然、いろいろなものの影響を大人よりももっと敏感に受けてしまいます。呼吸器官などもまだまだ未発達です。

また赤ちゃんや子供は大人よりも呼吸回数が多いのです。つまり、受動喫煙できる環境にいると大人よりもより多くの有害物質も吸い込むことになるのです。

新生児のいるご家庭はぜひ一丸となって禁煙するのが賢明でしょう。 そして赤ちゃんは受動喫煙の恐れのある環境には連れて行かないことです。

4. 分煙、そして喫煙者のマナーはいかほどに

たばこの煙は自らの意思で主流煙を吸い込む喫煙者だけでなく、副流煙や呼出煙にさらされる、第三者にまで有害物質の影響を与えてしまいます。

公共の場での禁煙・分煙
この事実に、平成14年に健康増進法第25条として、「受動喫煙の防止」が謳われ、平成15年1月1日より施行されました。

学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

このようなことが法律で定められたのです。

よってこれらの場所では禁煙、もしくは決して煙が漏れないような分煙設備を設けなければならなくなったのです。

公共の乗り物の喫煙席は消え、レストランなどでも、建前上、効果のほどはともかく、禁煙席と喫煙席に分けられるのが当たり前のようになりました。

かつては灰皿が設置されていたような場所からも軒並み公共灰皿は消え、代わりに携帯灰皿というものが普及しました。今ではちょっとデザインの可愛いものまで通販でも買えます。

喫煙しても良い場所がぐんと少なくなったのです。それでも、非喫煙者目線では分煙設備の横を通りかかれば煙の臭いはするし(煙は漏れている)、レストランの禁煙席、喫煙席など仕切りすらないのが不満だったりします。受動喫煙のリスクがゼロになるほど改善されていないのです。

いくら公共施設が禁煙・分煙を謳っていても、道をあるけば、誰かの歩きたばこの煙が流れてきます。道だって公道である限り、公共の場ではないのかと首をかしげてしまいます。

歩きたばこ及びポイ捨てをなくす条例

歩きたばこやポイ捨てだって十二分に受動喫煙の素です。風に乗って流れてくるたばこの副流煙をどうやって避ければよいのでしょうか。

きわめて迷惑な話です。ポイ捨てされたたばこは火がきちんともみ消されていないもののも多いです。以前、道路に設置された灰皿に誰かが火を消さないままのたばこを放り込んだのでしょう。他の吸い殻にも火が燃え移ったらしく、灰皿からもうもうとたき火のように白い煙が上がっていました。

それが全部、有害な発がん性物質だったか思うと、恐ろしい限りです。公共施設の禁煙・分煙だけでは受動喫煙は防げません。

そういった状況を鑑みてか、自治体ベースが主ですが、公道や繁華街周辺を禁煙にし、歩きたばこも禁止する条例などが施行されるようになりました。

一番乗りは平成14年の東京都千代田区ですが、以来ほかの自治体でも次々と同様の条例を施行しています。最近では歩きたばこやポイ捨てのパトロールなども自治体の管理で行われるようになっています。

それだけ、受動喫煙で与えらる健康被害の問題が周知され、認識されるようになったということでしょう。

そもそもポイ捨てなど、たばこでなくても、自分の家でもなければ、ごみ箱でもない場所にゴミを捨てるわけですから(しかも有害な)論外のマナー違反もいいところです。

5.禁煙のすすめ 喫煙者がゼロになれば受動喫煙問題も解決

受動喫煙の問題は喫煙しているわけでもない人が望みもしない健康被害を受けるという点でした。分煙対策に、厚生労働省もガイドラインまで出してはいますが、現実的には100%実行されているわけではありません。望まぬ受動喫煙に悩まされている人はいるのです。

喫煙者たち自身はたばこの健康被害についてどう思っているのでしょうか。他人に受動喫煙のリスクをまき散らしているだけでなく、本人たちも同じように、もしくはそれ以上の健康被害リスクにさらされているはずなのです。

実は喫煙者とて、4割強は禁煙したいと思っているそうです。年々明らかにされ、周知されてきている健康リスクもですが、分煙や禁煙の風潮が高まるにつれ、喫煙者には生きづらい環境が増えてきているといえるでしょう。

禁煙をするメリット

これまで喫煙による悪影響は健康面でも、美容面でも説明してきました。禁煙をすれば、まず、これらの喫煙による悪影響はなくなります。それを列挙してみるだけでも次のようなメリットがあります。

  • 顔色がよくなる
  • 肌のハリが戻り、肌の状態がよくなる
  • 歯も歯茎もきれいになる
  • 目がきれいになる
  • 口臭がなくなる
  • 冷え性がなくなる
  • 呼吸器系、循環器系の調子がよくなる
  • 癌リスク低減
  • 寿命が延びる
  • ごはんがおいしくなる

いいこと尽くしですね。ではなぜ4割強の喫煙者は禁煙「したい」と思っているのに禁煙しないのでしょうか。

いざ禁煙といっても難しいのには理由がある
実はたばこには中毒性があります。その中毒性の原因となる犯人はたばこに含まれるニコチンです。

脳にはニコチンが結合すると快感を生じる受容体があります。たばこを吸うと肺から血中にはいったニコチンは早々に脳に達し、ニコチン受容体と結合、そして快感を覚えさせる物質、ドーパミンが放出されます。

ドーパミンによりさらに快感を覚えるので、たばこをまた喫いたくなるのです。喫煙者は常にこの繰り返しにさらされ、ニコチンに依存するようになります。

その結果、うっかり禁煙などしようものなら、このドーパミン放出の快感を得られないことにより、イライラが生じたりするのです。こうなるとニコチン中毒、ニコチンの禁断症状です。

喫煙者が禁煙を挫折してしまうのはこのニコチン禁断症状による、イライラや、不安などに負け、快感を得られるニコチンを摂取できるたばこへと戻ってしまうからです。

ニコチン中毒者が禁煙しようとすると、気分が落ち込む、あせりを感じる、不安を感じる、死んでしまいたいとまで感じることがあるそうです。 長年の喫煙のつけは一筋縄ではいかないようです。

禁煙できる人、禁煙できない人
ニコチン禁断症状が出てイライラしたり、人に勧められて一本喫ってしまって禁煙計画をチャラにしてしまった人はごまんといるようです。

実際、統計的にも、禁煙をして9か月後も禁煙のママ喫煙せずに済んでいる成功者は、ニコチン依存症管理料算定保険医療機関などで治療を受けながら禁煙する人で32.9%、個人の気合で禁煙しようとする人だと、10%前後とのことです。

なので実際は禁煙しようとして挫折する人の方がはるかに多いのですね。

禁煙に成功した人に共通すること

禁煙に失敗する人の方が圧倒的多数ではあるのですが、そんな禁煙失敗体験者もやはり禁煙したいとは思っているのです。

禁煙を失敗した人が挙げる理由に「自分の意志の弱さ」があるようですが、その背景にはニコチン依存症かどうかというのがあります。

禁煙外来を推奨してしている、製薬会社ファイザーによると、喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するものの、そのうちの7割は失敗しているとのことです。

また、ニコチン依存症の人は、非依存症の人に比べて、禁煙の失敗の割合は顕著に高かったようです。

ニコチン依存症の人は保険も適用される禁煙外来のあるニコチン依存症管理料算定保険医療機関の門をたたいてプロの手も借りた方がいいのかもしれません。

禁煙に成功している人は、禁煙を始めてしばらくの間、たばこを吸う場所に行かない、またすいたいと思ったときに、別のことを考えるとのことです。

ちょっとイライラ、これまでならたばこを一服となるようなシチュエーションで、イライラ解消にほかの手段をあらかじめ考えておくのが有効なようです。

また、今、たばこを吸いたい→吸えない→さらにイライラ、という魔のループの代わりに禁煙できたら変わる生活を想像してください。

例えば、健康になる、寿命は延びる、たばこ代で浮くお金の使い道などを考える、またはたばこの健康被害など、禁煙できなかったら起こり得る最悪の事態を考えるのも効果的なのだそうです。

ニコチンの禁断症状が出たとしてもそれは最初の数日で終わるとのこと。そこを乗り切ればなんとかなるのです。

逆に、たばこの健康被害への認識が甘い人は要注意です。たばこの被害を過少評価しているために危機感がなく、また、やめようと思えばできると思っているため、安易にちょっと一本と喫煙してしまい、永遠に禁煙の機会を失っていきます。

手遅れになる前に対処したほうが良いでしょう。

6. たばこの百害が分かったところで、まだ喫煙を続けますか?

たばこに百害あって一利もないことはもう、重々わかったことと思います。たばこの害は自己責任でたばこを吸っている喫煙者だけでなく、無実の非喫煙者にまで健康被害を及ぼしていることも明らかになりました。

これだけ因果関係が明確にされてくると、そのうちあなたの喫煙が健康被害を受けたと思われる非喫煙者からの賠償問題にまで発展しかねません。

現にオフィスなどで禁煙、分煙を厚生労働省がガイドラインまで出して指導している背景には、会社など雇用主には雇用者の安全や健康を確保する義務があるため、非喫煙者である就労者をたばこの被害にさらすわけにはいかないのです。

健康を害する人が多くなると医療費がかさみます。このために国庫が国民健康保険や社会保険として徴収している保険料では賄いきれないのでは大問題です。どう対応するのでしょうか。

調べてみると思ったより高額なたばこ税

たばこには高額な税金がかかっています。たばこの健康被害が明らかになるとともに、たばこ税は増加の一途をたどります。

たばこにかかっている税金は現在なんと60%以上。現在一箱440円のマイルドセブンのたばこ税部分は277.5円です。

これらの税金は、喫煙によってもたらされる健康被害などへの罰金と置き換えてもよさそうな数字です。ごくまれに人より税金を余分に払っていると大きな顔をする喫煙者がいますが、勘違いしてはいけません。

かつて行動に設置されていた汚らしい灰皿の清掃、今でも駅構内や行動にポイ捨てされたたばこの清掃、タダではありません。

たばこ税は一般税の分類されているため、その使途ははっきりしないのは事実ですが、誰かが喫煙することで発生するのは医療費だけでなく、尾のような清掃費用、喫煙所を設置する費用、喫煙者がいることで発生する費用はたくさんあるのです。

おまけに健康被害や短くなる寿命など、お金に換えられない代償もあります。それらを鑑みるとたったそれだけ税金では賄えないのではと思われます。

実際日本のたばこ税は決して高くなく、日本はむしろたばこが安い国なのです。世界一たばこの高い国はオーストラリアで1箱平均2000円相当なのです。

そしてトップ10をあげると第10位になるスウェーデンでも平均1000円。日本の440円の2倍以上なのです。これら国々でもタバコの健康被害を考えて年々たばこ税が増加した結果であり、それでもまだ増加しかねない勢いです。

世界保健機関(WHO)によると、タバコ税を引き上げることで、喫煙者の数は減り、若者の喫煙開始を防げるという統計があるそうです。

たばこの健康被害による医療費、そして死者増加による経済損失は膨大であるため、日本の厚生労働省もまず未成年の喫煙を0%にすることを目標に掲げています。

このような状況から当然、たばこの値上がりはさらにすることでしょう。本人だけでなく、受動喫煙の迷惑を考えると非喫煙者から見れば当然の措置に思われます。

既に禁煙した人の中には、きっかけとしてたばこの値上がりに伴う、家計への影響を考えてやめたという人もいます。

今後の値上げを見越して、いずれ止められるものであるなら、早々に禁煙してはどうでしょうか。たばこに使うお金と時間の機会費用を一度計算してみましょう。

禁煙はかつてないほどサポート体制もできている

以前は生活習慣病になってドクターストップでもかからない限り、禁煙のきっかけはなかったかもしれません。ですがこれだけたばこの健康被害が喫煙者にも受動喫煙してしまう非喫煙者にもあることがわかり、今では禁煙は公式に治療として保険も適用されています。

かつて一日100本のたばこを吸うヘビースモーカーであった、アレン・カー氏が実行し、編み出した禁煙セラピーを行っているクリニックもあります。

ひとりで禁煙できない方はぜひともそういったプロの教えを乞えるところの門をたたいてみましょう。

たばこは百害あって一利なし!なのです。一日でも早く、健康で快適で無駄な出費のない生活を手に入れるようにしましょう。