敏感で繊細、感受性が強い…遺伝特性のHSPについて知ろう
Date:2016.01.27

今、感受性が強くて毎日の生活が辛い、生きづらいと感じている人が増えていると言われています。
ちょっとしたことで落ち込んだり、気持ちが滅入ることは誰でもありますが、感受性が強いと他の人があまり気にならないちょっとしたことで感情が左右されてしまい、何をするのも辛いと感じてしまいます。
感受性が強い症状のことをHSPと言い、中には感受性が強すぎて日常生活に支障が出るという人もいるそうです。このHSPとはどういうものなのでしょうか。
感受性が強すぎて苦しく感じていませんか?5人に1人が持っているHSP
HSPとは、遺伝特性であり「生まれ持った心」のこと。それも、繊細で人の気持ちや周囲の空気に非常に敏感な性格のことを言います。
周囲の人に比べて、物事を重く繊細に捉えることのできる人。一見とても優れているように思えますが、HSPを抱えている人の多くが「生きづらさ」を感じているとも言われています。
「Highly Sensitive Person」の略で、「とても敏感な人」という意味になります。アメリカの臨床心理学者であるエレイン・アーロン博士が提唱しました。
HSPは5人に1人が持っているとされていますが、特に日本人に多いとも言われています。
大まかな特徴は下記の通りです。
- 繊細で真面目
- 引っ込み思案
- 神経質
- 打たれ弱い
- 人とのコミュニケーションが苦手
HSPを持っていない人でも欧米人に比べると敏感な人が多いため、メンタルが弱いと思われているところもあります。
HSPを持っていた有名人も多く、アメリカ合衆国大統領のジョージ・ワシントンや心理学者のカール・ユングもHSPだったそうです。
ひょっとして自分はHSPかも?HSPの自己診断チェック
HSPは、自己診断で自分がそうなのかを知ることができます。ちょっとしたことに敏感に反応したり気になることがある人は、まずは自己診断をしてみましょう。
- 微妙な環境変化に気が付く
- 人の気分に左右される
- 芸術や音楽に触れて感動することが多い
- 生活に変化があると混乱しやすい
- 1度に多くのことが起こると不快な気分になる
- すぐにビクッとする
- 子供の頃、親や学校の先生に「敏感」「内気」「臆病」と言われたことがある
- 暴力的なシーンのある映画やテレビは見ないようにしている
- 繊細な香り、味、音、芸術作品を好む
- 仕事などで競争させられたりすると緊張し、実力を発揮できなくなる
以上がHSP自己診断チェックの一部です。
自分の性格にこんな特徴があることによって「疲れ」や「プレッシャー」を感じやすいのが特徴。精神的な疾患に陥りやすくなる可能性も高いでしょう。
自分の体も心もひとつなのに、感情が数人分あるような感じです。
上記に当てはまる人は、HSPを持っているかもしれませんが、あくまでも自己診断チェックなので、多く当てはまったからといって必ずしもHSPを持っているとも限りません。
また当てはまったからと落ち込むこともありません。
HSPである人は想像力や共感性に溢れている!特有の落ち込み気質もプラスに考えて
HSPを持つ多くの人は、「クヨクヨとする落ち込む性格が嫌い」と感じています。しかし、この落ち込み気質は視点を変えるとプラスにも繋がります。
自分の性格がHSP特有の落ち込みを持っていると感じた時は、良い方向に転換してみましょう。そうすると少し気分が晴れやかになります。
- 気疲れする→人の気持ちを汲み取るのが上手、人の気持ちに共感できる
- すぐ不安になる→危険を察知するのが上手
- 臆病→慎重
- 敏感すぎる→よく気がつく
- 過敏すぎる→配慮ができる
- 傷つきやすい→繊細で感受性が豊か
言い方を変えるだけで、マイナスの性格がプラスになります。
もし誰かにマイナスなことを言われても、自分の心の中でプラスの表現に切り替えると落ち込むことも減ります。
実際に、本人は神経を使いすぎて疲れてしまいがちですが、周囲からは「よく気付く人」「空気を読める人」とプラスイメージをもたれることの方が多いでしょう。
- 周囲の環境
- 人の気持ち
- 人の言動
をより深く観察できる力があり、それが自分への学習材料になっているんです。
自分の長所として受け入れることで、決して悪いことばかりではないと感じられるのではないでしょうか。
落ち込み気質は自分で少しずつ改善することができる!
HSPは遺伝特性なので、無理に性格を変えることは難しいです。しかし、日頃の生活でコツを覚えると落ち込み気質を少しずつ改善することができます。
落ち込み気質を改善するだけでも、HSPの辛さを緩和することができます。
自分の落ち込みやすい気質は特徴だと認める
落ち込みやすい気質だと、無理に明るくしなくてはと頑張ってしまうことがあります。HSPは生まれ持ったものなので、無理に明るくすると心が疲れてしまい、さらに心の負担となってしまいます。
「この落ち込み器質は自分の生まれ持った特徴なんだから、無理に変えたり隠す必要はない」と開き直るだけでも心の負担は軽くなります。
主観的ではなく客観的に自分を見つめてみる
自分の性格を主観的に見ると、
「私は辛い思いをしている」
「こんな性格だから嫌われてしまう」
とマイナス思考ばかり出てきて、なかなか抜け出せない状態に陥ってしまいます。
辛いことなどがあった時は、主観的ではなく客観的に自分を見ると「辛い思いをしたけど頑張ったじゃない」とワンクッション置かれるので、敏感に反応してしまう感情も少し和らげることができます。
その他、客観的に自分を見つめることで反対に「自分」をしっかりと持つことが出来るので、他人の言葉や感情に影響された時のダメージも小さくなります。
HSPであることを自己肯定する
HSPの特徴として、他人と自分を比べてしまい「自分は他人と比べて劣っているところが多い」と落ち込んでしまうことがあります。
「自分はHSPで落ち込んだり敏感に反応するけれど、これが自分なんだ!」
「自分と他人は違うから比較しても意味がない」
と自己肯定すると、自分はこれが特徴なんだと認めることができ、自分らしさとして受け入れることができるようになります。
HSPだからといって人間関係が難しいわけではない
HSPが落ち込み気質だということで、「私は内向的だからHSPだ」「HSPだから人間関係が難しい」と決めつける人がいます。
HSPは、落ち込み気質だったりいろいろなものに対して敏感に反応するので、塞ぎこんでしまうこともありますが、HSPの30%は外交的な性格を持っていると言われています。
HSPの場合、大勢の人と付き合うというより親しい人と数名で行動をすることを好むためどうしても
- 内向的
- 人間関係が難しい
と周りから見られるようです。
こんな悩みを抱えている女性も実はHSPかも…
HSPの自己診断をしても自分には当てはまらなくても、HSPを持っている可能性はあります。特に女性に多いと言われている悩みが次のようなものです。
- 彼氏と別れたけれど大好きだったので、次に進める切り替えができない
- 婚活しても結婚できない
- 仕事の時、「間違えたらどうしよう」と常にプレッシャーを感じてしまう
上記のような悩みは多くの人が抱えています。
しかし、多くの人は次に進もうと考えを切り替えるのですが、HSPだとすぐには切り替えることがなかなかできません。
例えば、彼氏と別れた時でも多くの女性は、
「もっといい恋愛をして元カレを見返してやる!」
と吹っ切れるのですが、HSPの場合、
「私がダメだから別れたんだ」
「きっと自分よりいい人ができたから別れたんだ」
とマイナス思考ばかりが大きくなります。
もしこういう悩み方をしている場合は、もしかするとHSPを持っているかもしれません。
「美」に関して敏感に反応するHSPはサバサバ気質で吹き飛ばす
女性で敏感に反応してしまうのが、美に対してです。どうしても人と比較をしてしまい、自分の劣っている部分を卑下してしまいます。
美に対して敏感に反応する人は、切り替えスイッチを自分の中で作ると自分のいいところを見出すことができます。
例えば、肌状態をつい若い世代と比べて落ち込んでしまう場合、肌は誰でも加齢と共にいろんな問題点が出てきます。
しかし、自分には若い世代と比べて知識や大人としての常識を知っている、だから総括すると負けているところはないとプラスになる部分を見つけるだけで落ち込み気質も緩和されます。
落ち込むと笑顔が消え、せっかくオシャレなどをしても綺麗に見えませんね。
HSPをきちんと知ることで気持ちも楽になる!心の負担を少しでも軽く…
落ち込み気質であるHSPは病気ではなく、生まれ持った性格です。そして5人に1人という多くの人が持っているものとHSPについてきちんとした情報を知ることで、心の負担は軽くなります。
落ち込み気質を改善したいと無理をすれば反対にストレスになり、さらに症状が悪化する場合があります。
時には部屋に引きこもって交流を遮断してもいいんです。疲れたときは自分をしっかり甘やかして、回復させてあげましょう。
落ち込むことは誰でもあることだし、周りに敏感に反応するのは自分が周りに気を配っていることだとプラスに考えていくようにしましょう。そうするだけで気持ちも楽になります。
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コメント一覧
息子が思春期頃から過敏過ぎ、発達障害か?うつ病か?育児が悪かったか?変な霊がついているか?と随分悩みましたが、HSP初めて知りました。HSPという気質があるんだと理解すれば接しやすくなりそうです。参考になりました!
あまりにも当てはまるのでのけ反っています
でも、解決方法がないのは悲しい、遺伝、、これって一番厄介ですよね
遺伝子のDNA治療もできないし
自分の性格が厄介だと感じていました。色々なことに敏感に気がついてしまい、人に会うのも億劫になり、生きずらさを感じていました。HSP気質だったのかと。私だけでないと思うと少し気が楽になりました。プラスの方向で性格をとらえて、この気質に付き合っていこうと思います。
今日新聞にHSPと載っていて、はじめて知りました。
これは私のことだと。なんだ5人に1人もいるんだ。
病気じゃないんだと思うと気が楽になりました。
本当に人から不意に声をかけられたりするだけでびっくりするのです。
色々感じ過ぎてしまう自分に疲れ果て今日死にたくなりました。
子供が3人いる、私は母親。
なのにどうして些細な事でこんなにつらくなり消えたくなるほどで…自分を責めてきました。
誰にもわかってもらえない過敏さ。
でもわかりました。私もHSPなのでしょう。この概念を知り救われました。
参考になりました。
殆ど当てはまります。娘も同じ性格で悩んでいました。
遺伝とは、、ショックです。
人間関係にも過敏過ぎて、何時も疲れてします。
そして、驚くほどの直感力。人の性格も見抜いてしまいます。そんな自分に疲れてしまいます。初めてこの病名を知り、娘にも寄り添える様になりました。娘も私と同じHPSで、直ぐに感情が変わる娘に心配しています。人と関われない子、、普通ではないのです。この病名知る前は、もう一緒にいられないと真剣に思っていました。
成長と共にますます酷くなっています。
私自身、行きづらいと幼い頃から思うことが沢山ありました。消えてしまいたいと思うことも。
子供が生まれ、育てるうちに、もしかしたらこの子は発達障害なのではと思うこともありいろいろ調べましたが、しっくりきませんでした。今日全てのことがしっくりきました。そして、私や息子だけではないことを知り、安心しました。
息子は小学五年になり、担任の先生から、繊細すぎるので直した方がいいと言われました。でも、生まれ持ったものなんですね。息子もこれから行きづらいと感じるかと思うと(もしかしたら今までも思っていたかもしれませんが)親としては辛いですが前向きにに付き合っていければ嬉しいです。
自分も幼少より壊れやすく
人と距離を置いて付き合っています
子供もいるのに、ママ同士のお付き合いも
ホントに苦手。行事や親戚の集まりでさえ
憂鬱になります。
情けなく感じ、此方を拝見しました。
少しホッとしています
病名→気質、体質、性質
病気ではないですよ~。
私も生きづらいですが、呼吸法が良さそうなのでなんとか頑張ってます。
今まで自分はもっと頑張らなければと出来ない自分はダメなのだと、疲れきって休まないとやっていけない時でも皆に甘えてるから早く立ち上がらなきゃ、私はやらなければと思い続けていました。
人の気持ちがなんとなく分かってしまうから気にして誰にも頼れず人の気持ちを汲みながら生活することに疲れ果てていました。
HSPの存在を知った時に、こんなにも図星な診断があるのか!!と驚いたものです。同じ感じ方をして苦しんでる人がいることが分かってホッとしました。
今更の気づき。ばあばHSPだったよ!
?十年もクリニックや処方薬でしのいでいた。
救急車、パトカー、消防車のサイレンに家族のだれかかもとどきどき。電話のベルにもしや、と心配になり。
人の言葉、語調にいたみ。
孤独に弱いが、対人恐怖、人恋しい時も。
打たれ弱く、コミニケーション下手。なんとかいきてきました。
いつも心配ばかり。石橋を叩いても渡らないで
対処行動せずにながされる。人に言われっぱなしで。言い返せず、いつまでも引きずる。
ついには、薬で強制的に眠って、疲れた頭傷ついた心を休ませる。
こんなんで鬱とか神経症らしきで長いこと対処してた。
自分は人と違うという漠然とした不安がやっと消えました。
繊細でも、それは病気ではないから変わる必要もないのですね。
自分を肯定的に受け止め、
これから前向きに生きていこうと思いました。
本当にありがとうございます。
今日、自分がHSPに当てはまる事を知りました。目から鱗でした。と同時に、とても気持ちが楽になりました。あと少し気付くのか遅ければ、大切な人や大切な居場所を失うところでした。涙が止まりません。
私も小さな頃からずっと生きづらかった。
今でもずっとそうです。
いつも悩んで傷ついて悲しいです。
1週間位前に、たまたま本屋さんで「HSP」という単語に出会って、「なんでこんなに自分のこと知ってるんだろう」とびっくりしました。自分の考え方があまりにもそのままで、本当に「自分のことを書いているのでは」と思ったほどでした。社会人として、20年くらい生きてきて、周りになじめないことや、悲観的になりやすいことは、「自分がダメなんだ」と自分を責めてました。
でも、「HSP」という性質を知り、自分自身で責めなくてよいのだと知り、心が軽くなりました。
ここ、1週間くらいは、生きてることが楽になりました。
自分にすごく当てはまります。
人の言動に気分が左右され、人がいるところに行くのが怖い、人前で何か言葉を発するのが怖いと感じます。 話しかけられてもまともに返事が返せないし、その会話を周囲の人に聞かれていて、自分はおかしな人間だと思われていると思い込んでしまいます。自分が何か言うと周りが沈黙するのを感じるし、苛立ちます。
HSPという言葉を初めて知りました。
生まれ持った遺伝で自分はこういう人間なんだと受け入れることが大切なんですね。
少しだけ心が楽になりました。
ありがとうごさいました。
私もHSPを偶然ネットで知りとても救われました。今までどうしてこんなに生きずらいのか苦しんでいました。心から理解してくれる人もいなく寂しい気持ちで幼いころから過ごしてきました。自分はわがままでだめな人間かのような扱いを家族から受けて育ち本当につらい毎日でした。
これからは自分の良さを生かして行きたいと思います。
偶然HPSを知り、私だ!と思いました。
つい先月まで鬱で休職していました。まさに1叱られて100受け止める子供と一緒でした。
人混みも耐えられず、色んな音や声に反応してしまう。
色にも敏感でわずかな色調の違いで服やバッグ、アクセサリーを買ったり買えなかったりする。
生きづらいと思ってましたが、遺伝要因があるんですね。
自分のせいだけでないと知って、少し心が緩んだ気がします。
HSPだとわかったときは、なんだかホッとしました。だからか、と。
でも、しんどさは相変わらずです。
子供の頃から集団行動が苦手。
今にして思えば、様々な人の感情や考えが一気に襲ってくるようで処理しきれないから怖かったのかもしれない。
大人になってもその辺りはまったく変わらず、むしろ年を取れば取るほど、さまざまな経験値が作用してなのか、さらに感覚が鋭敏になってしまっているようで辛さは何倍にもなっている。
常に相手が私のことを嫌ってないかが気になってしまい。相手の感情をそのベクトルで読み取ろうとしてしてしまいます。少しでもその兆候を感じると、心が折れてそれ以上その人と関わるのはやめようと判断してしまうので、全く友達がいなくなってしまいました。相手が私を嫌だと思っているのに接点を持とうとするのは申し訳ないという気持ちからなのですが、嫌だなこの人、と思っているのが手に取るようにわかるのに一緒にいるなんて、しんど過ぎますよね?
今の会社の社長から、人生で初めてセンシティブだねと言われて、たしかに!と納得はしていました。自分だけがあまりにも細かい環境の変化や人の雰囲気に気付けてしまうため、今までの職場でもなんでコイツら分からないんだ?って苛まされてきた日々ですが、ここの記事を読んで今までの自分は凄いんだという自信を持つことができました!
この性格が病気だとしても、僕は一生付き合いますよ(╹◡╹)
病気ではない!
自分の周りに自分以上に敏感な人に出会った事がないです 無神経な母や娘の言動に常に苛立ち、心休まることが無い 落ち着くのはひとりで好きな音楽を、聞いて植物や芸術に触れている時、夕日を見る時、コーヒーを飲む時