闇金は怖い…取り立てがヤバイって本当?闇金が返せない時の対処法やヤミ金の種類

           
             

どこもお金を貸してくれなかった場合に、つい手を出したくなるのが闇金です。

「ブラックOK」や「即日振込」、「誰でも借りれる」など、甘い宣伝文句に惹かれてしまってついつい借りてしまったという方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、闇金からお金を借りると、その後の生活が大変になってしまいます。

「闇金融は取り立てが怖い」というイメージもありますが、闇金で借りた借金を返せないと実際のところはどうなるのか、詳しく解説していきます。

また、「すでに借りてしまった…」という方が、トラブルを解決するための方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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闇金融(通称闇金)とは?手口や種類はいろいろ

「闇金」「ヤミ金」「闇金融」などという言葉を聞いたことがあっても、その定義についてはよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。

「まさか自分が借りた金融業者が闇金融だとは思わなかった」 「気付かないうちに闇金からお金を借りていた!」なんて事態を避けるためには、まず「闇金融とは具体的にどのような業者なのか?」を知る必要があります。

闇金融とは?
貸金業を営むために必要な登録を行わずに、顧客を集め、お金を貸している業者。法外な利息や違法な取り立てなど、違法行為も厭わない。

一般的な金融業者は、都道府県知事の認可を受け、法律で定められた範囲内で事業を営んでいます。法律に違反すれば、認可を取り消され、事業継続は不可能に。

このため、上限利息や返済が滞った場合の取り立てについても、ルールを逸脱した行為は行われません。

一方で、闇金融の場合は、本来必要な登録を行っていません。これは、「最初から法律を守る気がない」と宣言しているのと同じことなのです。いわば違法!

近年、事務所を構えず、携帯電話やSNSを通じて営業するタイプの闇金も増えてきています。問題が発生すれば、逃げれば良いだけ。ルールを守る必要がないのです。

「儲けるためなら、法律に違反してもOK(何をしてもOK)」と考える相手からお金を借りるのは、非常に危険です。

闇金融の種類と手口を紹介

一言で「闇金」と言っても、その営業実態はさまざまです。主な種類とその手口を一覧表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

種類 主な手口




LINEやTwitterなど、SNSを通じて顧客を集める。
やり取りはすべてSNS上で行われ、SNS上の情報をもとに、
知人や家族のもとに取り立てがいくこともある。




事務所を持たず、携帯電話のみで営業する闇金。
足が付きにくく、追跡が困難。



マンションの1室などに事務所を構え、違法な高金利で貸し付けを行う。
10日で1割など、短期間の貸し付けで法外な利息を得る。


お金を借りられず困っている相手に、
お金を貸してくれる業者を紹介して手数料を得る業者。
もちろん紹介される相手も闇金。


複数の業者からお金を借りている人を相手に、
「借金を整理する」と持ちかけ、手数料を得る業者。


さまざまな商品を売りつけ、それを「買取する」という形式でお金を貸す業者。
高額な手数料を取られたり、販売業者と買取業者が手を組んでいたりするケースも。

どの手口であっても、闇金は闇金です。甘い言葉に騙されないようにしましょう。

ソフト闇金なら利用しても大丈夫?

近年増加している闇金の一種が、『ソフト闇金』です。未登録の違法業者(闇金)でありながら、それを認める形で営業を行っている業者です。

ソフト闇金は、利息や手数料をあらかじめ表示しているのが特徴の一つ。「闇金だけど、安心して利用しやすい」点を売りにしています。

ソフト闇金なら借りても返せそう…と安易に考えるのは大変危険です。闇金よりわずかに低金利の場合もありますがそれでも法外な利息です。返せないと闇金同様に違法な取り立てをしてくるので、ソフトという言葉に騙されてはいけません。

お金を「借りる」のではなく、「返すこと」を考えていかないと、いつまで経っても借金地獄からは抜け出せません。借金減額の救済措置を利用した場合、自分の借金がいくらくらい減らせるのか、借金減額シミュレーターでチェックしてみることをおすすめします!

闇金を利用しやすい人・狙われやすい人とは?

闇金の利用が危険だと分かってはいても…ついつい心惹かれてしまう方もいるのではないでしょうか。

闇金を利用しやすいのは、以下のような方々です。

  • 消費者金融では、お金を貸してもらえない人
  • 過去に闇金を利用した経験がある人
  • 見栄っ張りな人
  • 多重債務者

お金に困っているものの、貸してくれるところが見つからず悩んでいる人は特に危険だと言えるでしょう。

また過去に闇金を利用し、完済した人の中には、「すぐに返済できれば怖いものではない」と、誤った認識を持っている人もいます。

多重債務の方も手を出しやすいです。自転車操業で借りては返しを繰り返している人も注意が必要です。

自分から闇金に近付かなくても、闇金側から勝手に近付いてくるケースも。闇金から狙われやすいのは、以下のような方々です。

  • 過去に闇金を利用した経験がある人
  • SNSや掲示板などで、お金に困っている旨を投稿している人
  • お金に困っている主婦
  • 過去に自己破産や個人再生を行った人

過去の闇金利用経験は、業者側に履歴として情報が残されています。この利用履歴をもとに、新たな借り入れの勧誘を受ける可能性があるのです。

つまり、一度でも闇金を利用してしまうと、闇金を再利用しやすい環境が整ってしまうというわけです。

闇金の中には、SNSや掲示板で積極的に顧客を見つけようとするところも多いです。「お金を借りたい」などと投稿していると、闇金側からアプローチされる可能性も高まるでしょう。

(専業)主婦も狙われやすいです。借金を家族や世間に知られるのを嫌がるため。「トラブルが起きても誰にも相談しないだろう」という判断から、カモにされやすいと言われています。

また、過去に自己破産や個人再生を行っている場合、その事実は官報に記載されています。闇金は官報をチェックしていると言われています。

ブラックリストに載っている間は新たにお金を借りられないため、闇金から狙われやすい環境にあります。

闇金融の見極め方3つ

なかなかお金を借りられないときに、「貸してくれる」という相手が現れたら、すぐにでも飛びつきたくなるかもしれません。

とはいえ、どれだけ余裕がないときでも、相手が闇金かどうかだけは、事前に確認しておきましょう。後々の、自身の生活を守るために必要な手順です。

見極めのための、3つの方法を紹介します。

お金を貸す際の条件を確認する

金融業者として顧客にお金を貸すためには、法律で定められたさまざまなルールを守らなければいけません。

提示された条件の中で、1つでも法律に反したものがあれば、その業者は「闇金である」と判断できるでしょう。

  • 提示された金利が、年利15.0%~20.0%の上限金利を超えている
  • 無職やブラックでも融資OKと宣伝している
  • 審査なしで融資OK、100%確実融資などと宣伝している

無職の方やブラックリストに登録された方が融資を受けられないのは、審査に通過できないためです。

「審査なし」や「審査結果にかかわらず確実にお金を借りられる」とうたっている業者は、闇金と考えて間違いありません。

登録情報を確認する

貸金業として営業するためには、国や地方自治体から認可を受けなければいけません。認可された事業者に対しては、登録番号が発行されます。

利用したい貸金業者を見つけたら、まずはこの登録番号をチェックしてみましょう。番号が発行されている業者であれば、闇金ではありません。

ただし闇金の中には、適当な番号を伝えてごまかそうとするところも…。登録番号を聞くだけではなく、その番号が実在するのか、チェックするところまで忘れないでください。

金融庁のサイト(https://clearing.fsa.go.jp/kashikin/index.php)に登録番号を入力すれば、事業者の情報をチェックできます。利用予定業者の情報と合致しているか、確認すると安心です。
日本貸金業協会サイト(https://www.j-fsa.or.jp/personal/bad_contractor/search/)でも検索できます。業者名、電話番号、住所、ファックス番号のどれか1つでも分かっていれば、闇金かどうか、すぐにチェック可能です。

ネット上で情報を確認する

中小規模の事業者であり、サイトでチェックしてみてもよくわからない…という場合に使えるのが、インターネット上の情報です。

各種SNSなどに、業者の名称を入力して検索してみましょう。

  • 金利や取り立てに関する評判が良くない
  • SNSや掲示板を通じて、顧客を集めている
  • サイトのどこにも、固定電話の連絡先が記載されていない

これらの条件に当てはまる業者も、闇金と考えてまず間違いないでしょう。

闇金業者から借りていた…ヤミ金だと知っていたけどつい借りてしまった、でも怖い…などの場合、闇金対応に強い、得意な弁護士事務所などにすぐ相談されることをおすすめします!

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闇金でお金を借りるとどうなる?発生し得る5つのリスク

「闇金でお金を借りるのは怖い」というイメージはあっても、具体的なリスクについては、なかなかわからないものです。

闇金でお金を借りた場合に実際にどうなるのか、5つのリスクを解説します。

あっという間に利息が膨らむ

多くの闇金では、利息制限法の上限を超える、違法な金利での貸し付けを行っています。

利息制限法で決められた利息の上限は、年利15%から20%。たとえば10万円を1年間借りた場合、1万5千円~2万円の利息が発生する計算になります。

一方、闇金でよく知られている「トイチ(10日で1割)」を年利に換算すると、なんと年利365%という法外な数字になってしまいます。

闇金によっては、「トイチでも安い」というケースが少なくありません。最初は「ほんの数万円だから」と軽い気持ちだとしても、あっという間に利息が膨らみ、「闇金に支払うお金のために借金をする」なんて状況にもなりかねないのです。

法律を無視した取り立てを受ける

通常の貸金業者も、返済が滞れば取り立てを行います。とはいえ、こちらの場合、以下のルールを守った上で、取り立て行為が行われます。

  • 早朝や深夜の取り立ては禁止
  • 自宅以外への電話やファックス、訪問の禁止(職場や学校など)
  • 取り立てのための居座り禁止
  • 立て看板や貼り紙など借金の事実を周囲に広めるような行為の禁止
  • 第三者への取り立ては禁止
闇金の場合、こうしたルールを守ることはありません。通常では考えられないような、厳しい取り立てを受ける可能性があります。

実家や職場、子どもの学校などに影響が出る

闇金の取り立てによって、自分以外の家族や職場に迷惑をかける恐れも大いにあります。

お金を支払わせるためなら、なんでもするのが闇金なのです。

実家や職場、子どもの学校にまで取り立てが来るようになれば、平穏な生活を送ることは難しくなるでしょう。自分以外への影響も、無視できません。

嫌がらせをされる

電話や訪問、居座りで効果が得られない場合には、さまざまな嫌がらせをしてくる可能性もあるでしょう。

  • 自宅周辺で悪質なビラをまかれる
  • 暴力を振るわれる
  • 出前や宅配のいたずら
  • 救急車や消防車への通報

「まさかそんなこと…」と思うかもしれませんが、現代においても、こうした事例は報告されています。

氏名や住所、勤務先、口座情報など個人情報を第三者に流出させたり、他の犯罪に悪用したりするケースもあります。

闇金が狙うのは、「警察が介入しないギリギリのラインでの嫌がらせ」です。相手はその道のプロ。素人が太刀打ちするのは難しいでしょう。

精神的な負担に耐えられなくなる

厳しい取り立てが毎日続いた場合、精神的に追い詰められてしまう方も少なくありません。

冷静な判断ができないほど、追い込まれてしまう可能性もあるのです。

「闇金は怖い」と言われる理由は、主にその「金利の高さ」と「取り立て」にあります。最初のうちは、甘い顔を見せる闇金も多いですが、その実態を見誤らないでください。

闇金が相手に恐怖心を与えるような取り立てを行うのは、相手からお金を引き出すためです。恐怖心に駆られると、「身の安全を守るために、なんとかしてお金を工面しなければ!」と思う方も多いことでしょう。

それこそが、闇金融の狙いなのです。

闇金で借りたお金は「返済しなくてもいい」は本当?

すでに闇金でお金を借りてしまっている場合、一刻も早くトラブルを解決する必要があります。

借金問題を解決するための方法として、広く知られているのが「債務整理」。しかし残念ながら、闇金から借りたお金は、債務整理の対象外です。

ただし、闇金で違法に貸し付けられたお金は、返済不要。利息分はもちろん、元本についても「返済の必要はない」という最高裁判例があるためです。

そもそも支払う義務がないお金のために、精神的に辛い思いをするのは、避けたいところです。

問題を解決するためには、闇金業者に対して「支払い義務がないこと」をしっかりと伝える必要があるでしょう。

闇金トラブル放置は危険!相談は弁護士がおすすめ

闇金問題を自分で解決するのは危険です。闇金問題は以下に相談することができます。

  • 消費者センター・国民相談センター
  • 貸金業相談・紛争解決センター

しかし、これらの機関は相談には応じてくれますが、闇金と交渉して問題を解決してくれる機関ではありません。

日本司法支援センター(法テラス)に相談することもできますが、審査に時間がかり、すぐに解決するのは難しいです。

闇金トラブルを解決したいが、直接やりとりするのは怖い…という場合には、闇金問題を多く手掛けている弁護士事務所などの専門家に相談してみましょう。

闇金対応は、本来の借金業務から外れるものの、困っている人が多いのも事実です。このため、独自に対応してくれる事務所も存在しています。

弁護士なら闇金と直接交渉して嫌がらせを辞めさせたり、悪質な場合は刑事告訴して対抗してくれたりします。

闇金対応に強い弁護士事務所は、インターネットを活用して探すのがおすすめです。気になる事務所を見つけたら、まずは相談してみましょう。

ちなみに、怖い思いをした際に、つい頼りたくなるのが警察ですが、闇金トラブルにおいては、ほとんどのケースで対応してもらえません。

民事不介入の原則により、「明らかな違法行為が証明できない限り、警察としても何もできない」というのが現実だからです。生活安全課から闇金に電話をかけてくれることはありますが、いきなり逮捕されることはありません。

素早い問題解決を望むなら、まずは弁護士事務所を頼ってみてください。

「闇金は怖い」は本当!安易な利用は避けよう

「闇金は怖い」というのは、映画や漫画の世界だけではありません。実際に、法律をなんとも思わない闇金業者は、数多く存在しています。

お金に困っているときに、簡単・手軽・誰でも利用可能とうたわれると、つい利用したくなってしまうかもしれませんが、非常に危険です。

「きちんと返せれば大丈夫」と考えるのではなく、「怪しいところからお金を借りずに、法的に問題を解決する方法」「専門家への借金問題相談」などについて検討してみてください。

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