女性の転職は志望動機で勝てる!採用されるための3つのコツ
Date:2016.03.07
「本当は、やりたいことがある」
「今の職場では将来に希望が持てない」
だから、転職を考えている。でも、新卒者の就職すら厳しいと言われているのに、女性の転職なんて出来るのかな……。
こんな悩みを抱えているあなたに、「その心配は無用です」と自信を持ってお伝えします。なぜなら、新卒者と転職者では、そもそもフィールドが違うからです。
働いた経験がある、という強みは大きい
即戦力が重宝される時代です。新卒者よりも、働いた経験のあるあなたを採用したいという企業は想像以上にたくさん存在します。
希望している職種・業界が未経験であっても、別の場所での経験を活かせることは多いもの。応募書類や面接でそれをきちんと伝えられれば、チャンスの幅は広がるでしょう。
「志望動機」「退職理由」は、経験・やる気アピールのチャンス
応募書類や面接の質問項目の中で、どう書いたらいいのか悩みがちなこの2つ。でも人が書きにくい項目ほど、上手に書ければライバルに差をつけるチャンス!以下の3項目を見てください。
- 志望動機は“冷静なラブレター”のつもりで
- 退職理由は“志望動機の裏返し”にする
- 履歴書の証明写真は必ず写真屋さんで撮る
「物は言い様」と申します。応募書類に嘘を書くのは厳禁ですが、事実というのは捉え方をポジティブ転換するだけでずいぶん印象が変わります。
難しくはありません。考え方・書き方にちょっとしたコツがあるだけです。今回は、応募書類のハードルをぐっと下げるこのコツを解説していきます。
「その他大勢」に埋もれない、強い書類を作りましょう!
履歴書前の下準備:過去の仕事を棚卸ししよう
まずは、あなたの経験の棚卸しから。言葉どおり、過去の仕事の一つ一つを紙に書き出していく作業です。
箇条書きで構いません。
- 行ってきたルーティン
- 心がけてきたこと
- 我ながらこれは得意だと思うこと
- 上司や同僚・お客様に褒められたこと
など、自分の仕事史を振り返ります。
- 未経験の職種をめざす場合
- 未経験の職種と言っても、まるきり興味のない仕事、出来そうな気が全くしない仕事に転職しようと思う人はいないでしょう。今まで経験した仕事の中に、「これが得意だからこんな仕事が出来そうだ」と感じたヒントがあるはず。
手先が器用、人当たりがよい、コツコツ地道な仕事が得意……。何でもいいのです。その仕事を目指すきっかけとなった、自分の特性を自覚しましょう。
- 同職種をめざす場合
- この場合はもっとシンプルです。転職先での仕事内容をかなり具体的に想像できるでしょうから、その中で自分の経験を活かせそうなことを書き留めていきましょう。
2種類の想像力をフル回転させながら履歴書作りを!
採用される(面接にこぎつける)履歴書・職務経歴書を作るには、2種類の想像力をフル回転させましょう。
1.転職先での仕事のイメージ
できるだけ具体的に想像してください。応募先企業のオフィスや店頭などで働いているあなた。新しい業務の中で、あなたの経験を活かせる部分はどこですか?
「かつてこんな仕事の経験があるから、ここまではすぐに出来る」
「この部分の経験は無いけど、過去の仕事のあれをアレンジして活かせそう」
そんなことを思いついたら、すぐにメモをとりましょう。
2.採用担当者の気持ちになったイメージ
応募書類は、会ったこともない採用担当者に読んでもらうためのもの。知らない人にも伝わる説明ができていますか?誤解を生む表現や、おざなりな印象はないでしょうか?提出前に読み返してチェックしましょう。
自分の目では分からないという時は、ハローワークの職業相談窓口に行くとよいです。プロの目から見た具体的なアドバイスを、もちろん無料で受けられますよ。
採用される応募書類の3つのコツ
ではいよいよ、具体的な書き方に入っていきます。
コツ1:志望動機は“冷静なラブレター”のつもりで
社会経験のある転職者の履歴書に求められる、志望動機の核は3つ。
- なぜその仕事をしたいのか
- なぜ御社を選んで応募したのか
- 過去のどんな経験を活かせるのか
志望動機という言葉からは応募のきっかけや条件・熱意などを思い浮かべがちですが、企業側が知りたいのは、あくまでも「この人を採用したらうちにどんなメリットがあるか」です。熱意とプレゼンのどちらも大切で必要。バランスを心がけましょう。
「憧れだったから」や「スキルアップできるから」も立派な転職の動機です。でもこれだけでは採用担当者には響きません。「あなたには得があるようだけれど、弊社には無いようだ」と思われては損です。
願望だけをひたすらぶつけるのはNG。それは手紙を書くのと似ています。ここは冷静に書きましょう。
- 同職種への転職の場合(事務→事務など)
- 今まで仕事を続けてきた理由がそのまま動機になります。
- コツコツしたことが好きな性格
- 手先が器用で作業が得意
- お客様の笑顔がやりがいになる
といった自分の特性や、
といったその職業への情熱などです。
- 異職種への転職の場合(販売→商品企画など)
- 単に「憧れの仕事だから」だけでは安直な印象が残ります。
- 祖母の病気をきっかけに介護の現場に興味を持った
- 販売職として店舗で働いていたが、お客様への提案の際もっとこうだったらいいのにと思うことが増え、商品企画に携わりたいと思った
など、きっかけの出来事を交えると書きやすくなります。
ここは熱意の見せ所です。数ある同業者の中でもその企業がいいと感じた理由があるはず。それを自分なりの言葉で書きましょう。
給与や待遇など求人票の条件面でもOKですが、最も印象が良いのは社風や商品に共感しての応募です。そのためには多少のリサーチが必要。
- 応募先企業のホームページを見る
- 商品を使ってみる
- 可能であれば足を運んでみる(特に店舗など)
- 知人に利用者がいれば話を聞いてみる
など、できるだけその会社にじかに触れましょう。
コピーすればどこにでも転用できる万能な履歴書ではなく、「御社へのラブレター」を目指してください。採用担当者も人間なので、自社への熱意が伝わる人にはやはり好感を持ちます。
最初に棚卸しした仕事の経験の中から、新しい業務に活かせそうな部分をピックアップします。
同職種であれば「○年の経験」といった事実そのものが武器になりますし、異職種であれば
「企画は未経験だが販売員としての商品知識と現場感覚を活かせる」
「総務は未経験だが営業としての経験を活かし、部署間のコミュニケーションをスムーズにできる自信がある」
など。
他にも、
- 自分の長所
- 特技
- 好きなこと
- 仕事で褒められたこと
- 効率的にできたと感じられたこと
- 工夫してきたこと
- 気を配ってきたこと
など、書けることは無限大にあります。また、
- 貢献した部署の売上
- 一ヶ月に処理した伝票枚数
- 一日の受電回数
など、具体的な数字を書けるものもぜひ書き添えましょう。
こんな風に働いてきたというイメージを担当者の頭に浮かべさせ、「これならうちでもやっていけそうだな」と思わせることができたら大成功です。
コツ2:退職理由は“志望動機の裏返し”にする
前の職場を辞めた理由は本当に人それぞれでしょう。労働環境や給与、人間関係が原因で退職する人は多く、各企業の人事もそのことはよく理解しています。
ただ、ネガティブな理由をネガティブなまま書くのは禁物。「うちもすぐに辞めてしまわないだろうか」と誤解を持たれてしまえば採用は見込めません。非常にもったいないです。
かと言って嘘もいけません。向こうもプロ、まるきりの嘘は見抜かれますし、採用後のトラブルの原因にもなります。ではどうしたらいいのかといえば、視点をぐるりと変えてみましょう。
志望動機を読み返してみてください。
- なぜその仕事がしたいのか
- なぜ御社を選んで応募したのか
これは、言い換えれば「今までの職場で出来なかったことをするため」ではないでしょうか?
そう、退職理由は「これが出来なかった」という事情を説明できればOK。マイナスの理由を全て伝える必要はありません。
志望動機と退職理由がきちんとセットになっていると、履歴書・職務経歴書が首尾一貫して信頼性が高まります。
もう一つ肝心なのが、状況を改善するためにどのような努力をしたか伝えること。例えば以下のような文章で、希望が叶うよう最善の努力はしたという事実を添えましょう。
- 【例1】営業事務→経理事務への転職の場合
- 「前職では営業事務として働いておりました。売上伝票の入力や経費精算など経理業務の一部を担当するうちに強い興味を持ち、将来的に経理の道を進みたいと考え簿記の資格を取得しました。異動について折々に上司に相談しましたが、組織の構成上どうしても難しいと分かり、転職を決意致しました。」
- 【例2】飛び込み営業→ルート営業への転職の場合
- 「三年間、求人誌の営業として飛び込みでの営業活動を続けてきました。お客様のニーズを知りお役に立つことは嬉しく、仕事はやりがいがありましたが、商品の性質上一人のお客様に継続的に関わることが難しく、週に数十件のお客様を相手にすることからアフターフォローが行き届かないというジレンマがありました。御社のルート営業では前職の経験を活かし、一人一人のお客様にきめ細やかなケアをしながら末永くお付き合いしていきたいです。」
結婚による引っ越しや出産など、客観的に見てもやむを得ない事情の場合は、そのまま退職理由となるでしょう。ただし書き方に一点注意が必要です。それは、結論を必ず前向きなものにする、ということです。
- 【例3】結婚・出産・配偶者の転勤などによる退職
- 結婚や出産による退職であっても「辞めるのが当たり前だった」という姿勢は避けます。
- 引っ越しによる通勤時間の増加
- 生活環境の変化
- 育児休暇の取得や、職場復帰が困難であった
など、辞職せざるを得なかった事情を具体的に伝えます。今は環境も落ち着き、今後は長く勤めるつもりであることを結論として述べましょう。
- 【例4】過度の残業やノルマ、人間関係で体調を崩して退職
- 客観的に見て不当なほどの残業やノルマなら、「毎日終電まで仕事、休日出勤が当たり前という職場で体調を崩した」など率直な理由を述べても問題はありません。が、採用担当者は赤の他人ですから、話半分に受け取られてしまう可能性もあります。ネガティブな理由には触れず、
- したい仕事がその立場では出来なかった
- 転職先の業界に魅力があった
など別の理由を優先した方が無難です。
- 【例5】人間関係の悩みで退職
- セクハラやパワハラなどは許されがたいものですが、人間関係の悩みを初対面の相手に納得してもらうのは、非常に困難です。【例4】と同様、業務そのものについての不満や出来なかったことを分析し、そちらを伝えた方が良いでしょう。
体調を崩したことを退職理由とする場合は、「現在は健康体であり、今後の勤務には全く問題がないこと」をしっかりと付け加えましょう。
コツ3:履歴書の証明写真は必ず写真屋さんで撮る
採用される女性の応募書類の秘密、最後にオススメするポイントは「証明写真を写真屋さんで撮影すること」です。
人の第一印象は3秒で決まると言われています。中でも視覚の占める割合は約55%と大きく、声や匂いの伝わらない書類上で写真が印象に及ぼす力は、さらに大きくなるでしょう。
大切な履歴書の写真を、無人の撮影ボックスで済ませていませんか?ぜひ、近所の写真屋さんへ足を運んでください。値段もそう大きくは変わらないはず。
プロにお願いすることで、沢山のメリットが得られます。
- 表情や髪型など、その場で直せるアドバイスをもらえる
- 人に撮ってもらうことで適度な緊張感が生まれる
- 光量やピントなどを調整して、きれいな写真を撮ってもらえる
- プロに撮影してもらうことで、応募書類に自信が湧く
- 焼き増しが気軽にできる
採用がゴールではない!本当の「転職成功」をめざして
転職の成功を本当に実感できるのは、採用された瞬間ではありません。企業に勤めてしばらく経って、ああ働くっていいものだなあとしみじみ感じた時ではないでしょうか。
自分の人生をよりハッピーなものにするために行う、転職活動。成功させるには企業と「私」とのマッチングが大切です。
見栄を張って大きなことを書いたり、卑屈になって自分を小さく見せてしまっては、運命の企業とは出会えません。ありのままの自分を確かめ、できることを的確に伝えて、ハッピーな転職をぜひ成功させてくださいね!
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