あがり症を克服する方法、入念な練習・準備で対応できる!
Date:2018.09.21
人の前で話すのってとっても緊張しますよね。人前に出た途端に頭が真っ白になり、
- 顔が赤くなる
- 何も考えられなくなる
- しどろもどろな口調になる
- 身体が震えたり、汗が噴き出す
こんな状態に陥ってしまうこと人は、あがり症と呼ばれています。あがり症な人はとても多く、思春期の子どもをはじめ大人になった社会人まで、多くの人があがり症を抱えています。
あがり症は誰だって抱える問題。ここではあがり症を克服する方法についてご紹介していきますが、決して「あがり症は悪いこと」だとは思わないでくださいね。
この記事の目次
克服の前に!あがり症の人に知っておいて欲しいこと
あがり症を克服していく上で、まずは何かをするよりも次のことについて知っておいてください。
あがり症は根性で解決しない
人前で全く緊張しない”非あがり症”な人は、「人前であがるのは根性がない証拠だ!」と言うことがあります。ですがこれは全くの間違い。あがり症は根性で克服できる問題ではありません。
人前であがってしまうのは、本人の性格や境遇、性質が理由です。精神力や根性だけで解決できる問題ではないのです。
ですから、あがり症を上手く克服できないからと言って「自分は根性がないんだ」「精神の弱い甘えた奴なんだ」と自分を責める必要はありませんよ。
緊張は人として当然の反応
緊張することを悪いことと捉える必要は一切ありません。なぜなら、人は誰だって緊張するし、緊張するような構造になっているからです。
失敗することや非難されること、人からの視線を恐れるのは、一種の防衛本能です。いわば緊張するというのは、人としての防衛本能が正常に働いているという証拠。
もちろんあがり症な人は、その防衛本能が他人よりも強く働いているのかもしれません。ですが緊張は人として当たり前の反応なので、人前であがっても全くおかしなことではないのです。
失敗することは怖いことではない
あがり症の人の多くは、失敗を恐れています。「失敗したらどうしよう」「人からどう思われるだろう」こんな不安が心と頭を蝕んで、人前であがってしまうのです。
ですが、失敗は全く悪いことではありませんし、当然に起きることなので怖れることではありません。むしろ成功する人がいるのなら、必ず失敗する人だって出てきます。
「失敗は成功の母」という言葉の通り。もしかしたら今回失敗した自分は、今回成功した誰かよりも大きな経験を得ているのかもしれませんよね。とにかく、失敗は緊張するほど怖いことではないと知っておいてください。
人の視線は意外と怖くない
あがり症の中には、人の目を怖がる人もいるでしょう。確かに大勢の人間が自分に注目するなんて、緊張しちゃいますよね。
でも、人の目は決して怖いものではありません。人の目はあなたへの評価そのものではないので、人の視線に「嫌われたのでは?」「怒ってるのでは?」とビクビクしなくて大丈夫。
むしろ、こちらに視線を向けたまま上の空の人だっています。人の気持ちは言葉にしない限りはハッキリ伝わらない物です。視線がその人の本音かどうかは誰にも分からないので、人の目は気にする必要がないと覚えておきましょう。
あがり症でも自信がつく。当日までにやっておきたいこと
あがり症の人は、自分に自信がないことが理由になっている場合が多いです。そこで、あがり症の人にこそ試してほしい自信のつけ方をいくつかご紹介していきます。
話す内容を練習しておく
人前で話すことに対して「失敗したらどうしよう」「ちゃんと伝わらなかったら嫌だ」という不安がある人は、事前に練習しておきましょう。
「練習した」という事実が背中を押してくれますし、練習で成功したなら自信がつきます。もし練習で失敗したなら、成功するまで練習すれば良いだけのこと。
事前練習をしていれば、自信がついて話すこと自体も上手くなって、一石二鳥です。
何も練習せずに本番に挑むよりは、1回でも練習しておいた方が自信がついて、あがりにくくなりますよ。
滑舌の練習をしておく
人前で話すのが不安なら、聞き取りやすく話す練習をしておくと不安も小さくなるでしょう。
- 本や雑誌、新聞の音読をする
- 早口言葉の練習をする
- 発声練習をする
スマホで見るネットニュースの音読などは、手軽に実践しやすいのではないでしょうか?毎日の日課にできると理想的です。
とにかく声を出して文章や言葉を話す習慣がつけば、滑舌や発声が鍛えられて聞こえやすい話し方ができるようになります。
あがり症の人には小さな声でポソポソと喋る人が少なくありません。そんな自分の話し方にコンプレックスを持っている人にほど、おすすめの方法です。
本番で助けになるメモを用意する
何かの発表やプレゼンテーションなどは、「頭が真っ白になって何も喋れなかった」なんて事態は避けたいですよね。
本番で頭が真っ白になったとき用に、話す内容の要点をまとめたメモを用意しておきましょう。
- 最低限、何を伝えておきたいのか
- 絶対に伝えなくてはならないこと
- 自分が間違えそうなところ
要点をまとめたメモを携帯しておけば、本番で緊張してしまってもメモを見れば大丈夫です。ただしメモが長くなりすぎるとよくないので、あくまで大切な要点だけを箇条書きにまとめたメモを作ってください。
知らない人と話す練習をする
あがり症の人は、不特定多数の人に向けて話すのが苦手な傾向があります。ですから、全く知らない人と話す練習をしていけば、少しずつ人との対話に慣れて、あがり症も克服に近づけられますよ。
- 店員さんに商品の場所を訊ねる
- 無料のコールセンターに電話してみる
- 外出先で知らない人に道を訊ねてみる
知らない人と話せる機会は、案外たくさん転がっています。こうした機会を活かしながら、ちょっとずつ知らない人との対話に慣れていきましょう。
知らない人と話すことに慣れてくれば、人前で話すときも緊張をほぐせますよ。
緊張する場面の前にやっておくこと
発表や意見交換などの前って、あがり症の人にとっては不安と緊張で地獄のような時間になりますよね。あがり症を克服するなら、あがってしまう前に緊張をほぐすルーチンをつくって置きましょう。
「これをすればリラックスして臨める」という動作を脳に刷り込んでおけば、あがり症克服の第一歩となりますよ。
イメージトレーニングをする
アスリートや成功者の方々も実践しているイメージトレーニング。あがり症の克服にも効果的な方法です。
- 自分が話している場面を具体的に想像する
- 周りにどのくらい人がいるか、何が見えるかを想像する
- 自分の喋り方や言葉の使い方を具体的に想像する
- 成功してどんな気持ちか、周りがどんな反応をしているかを想像する
想像が具体的であればあるほど、それを本番に活かしやすくなります。大切なのは、必ず成功の場面を想像することです。
自分が想像した成功の場面が具体的であれば、自信もつきますし「想像通りにやれば大丈夫」と気持ちを強く持つことが出来ます。大切な場面の前には、ぜひイメージトレーニングをしておきましょう。
「4-7-8呼吸法」でリラックス
深呼吸は自律神経を整え、心身をリラックスさせられます。あがり症の人は人前で話すときにとても緊張してしまいますから、その前に深呼吸で身体をリラックスさせましょう。
- 口を閉じて4秒間、鼻から息を吸い込む
- 息を止めて7秒間キープする
- 8秒間かけてゆっくり口から息を吐く
これを1セットとして、3セットくらい繰り返してみましょう。
深呼吸をすることで頭に酸素が行き渡り、脳が活発に働くようになります。
言うことや伝えるべきことを冷静に頭の中で整理して、落ち着いて人前でお喋りができるようになりますよ。
ストレッチで身体をほぐす
「緊張」と言うと心の方を意識する人も多いかと思いますが、心が緊張しているときは身体だって緊張します。例えば緊張して歩くとき、右手と右足が一緒に出てしまう…なんてことがありますよね。
心の緊張は身体の緊張をほぐすことでいくらか和らぎます。ストレッチで身体をほぐして、あがり症特有の緊張をほぐしていきましょう。
ストレッチで身体が温まれば、血流が良くなって頭にも酸素や血液が運ばれ、考えがスッキリとまとまりやすくなる効果も期待できますね。
あがり症さんでも実践できる!話を成功させるコツ
あがり症なのに無理をして似合わない話し方をすれば、失敗してそれがトラウマになり、さらにあがり症を悪化させることも考えられます。
あがり症の人は、無理をしないで成功率の高い話し方をチェックしておきましょう。成功率が上がれば自信が出て、あがり症克服のきっかけになりますよ。
話す内容はなるべく短くまとめる
話したいことがたくさんあって、内容が長々とボリューミーになっていませんか?人前が緊張するのに内容が長くては、途中で不安に負けてしまうかもしれません。
必ず話すべき重要なことだけを押さえて、話す内容を簡潔にまとめてみましょう。
例えば「起承転結」の4ポイントにのみ的を絞ったり、いっそ「3つの要点しか話さない」と決めて、重要度の高い内容だけを話すという方法もアリですね。
ゆっくりハキハキと話す
あがり症の人の中には「上手に話さなきゃ」というプレッシャーを感じている人もいるのではないでしょうか?結論から言えば、上手に話すことよりも聞き取りやすさの方が大切です。
言葉巧みに語るよりも、ゆっくり丁寧にハッキリとした口調で話すことを意識しましょう。
自分が話している内容を自分にも聞かせるような感じで、ゆっくり話しましょう。ゆっくり話していれば言い間違いや焦りもなくなり、人前で話すことへの恐怖感も薄れていくでしょう。
必要なら資料を用意しておく
もしも話す内容が複雑でごちゃごちゃした事柄が多いなら、聞き手に見てもらうための資料を用意しておきましょう。
自分が話すのに失敗しても、資料に目を通せば分かる情報があるなら、聞き手も話し手も安心できますよね。言葉に詰まったときも、最悪は「お手元の資料をご覧ください」で済ませられます。
資料はいわば防波堤となってくれる存在。複雑なデータや覚えきれない事柄は、資料を作って人数分用意しておきましょう。
あがり症な性格と上手く付き合いながら克服していこう
あがり症の多くは、少しずつ自信をつけていくことで克服は可能です。「私なら大丈夫」「失敗しても平気」そう強く思える自信があれば、人前で話すことも怖くはありません。
ただし、あがり症は決して悪いことではないので、必ず克服しなければならないというわけではありません。
むしろ「克服する」というよりは、「上手く付き合っていく」ことを目指してみましょう。自分のあがり症な性格を受け止めて、あがり症の自分がどうすれば上手く人前で話せるか…といった視点で考えてみてくださいね。
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