見逃さないで「疲れた」の危険信号。こんなにある疲労の症状
Date:2017.06.30
疲労は蓄積させないことが何より大事です。でも、疲れているくらいじゃ休めない、とがんばりすぎていませんか。
疲労は様々な症状を引き起こします。それが疲れから来ていると気づかずに無理してしまうと、病気になってしまう可能性もあるので、あまり無理して欲しくありません。
疲労からくる症状にはどのようなものがあるのかをまとめましたので、思い当たることがあればとにかく休養!
休むことを心がけてください。
疲労の症状を見極める17のポイント
疲労には肉体的な疲労と精神的な疲労があり、原因も様々ですが、疲労のサインは身体のあちこちにでてきます。
単なる疲労であれば栄養をたっぷり摂って休むことで回復しますが、中には病気が隠れていることもあるので注意が必要です。
1.倦怠感、疲労感、だるさ
身体が疲れてエネルギー不足になると疲労感におそわれ、だるくて何もする気が起きないという状態になりませんか。
疲れた、だるい、というのはエネルギーが不足して起こる症状です。
疲労を一番感じやすいのは、このエネルギー不足の状態ではないかと思います。
「慢性疲労症候群」になると、日常生活に支障をきたすほどの疲労感で、まったく起きられないという人もいます。
2.デスクワークで肩こり、腰痛など
何かに集中して同じ姿勢でいたり、あまり動かずに1日デスクワークをしたりしていると、血行が悪くなり、筋肉も凝り固まってしまうために、
- 肩こり
- 腰痛
- 首のこり
などを感じることが多くなると思います。
肉体疲労は溜め過ぎないことが大事。痛みが出ているということは「休んでください」という身体からのサインだと思ってください。
3.目の疲れ、頭痛
1日デスクワークをしていて、パソコンを見っ放しだった、などという時には眼精疲労を起こして、
- 目が充血する
- 目の奥が痛む
- 目が乾く
- 視力が低下する
- 頭痛がする
などの症状が出やすくなります。
4.筋肉痛など運動による疲労
普段運動不足の人がたまに運動をすると筋肉痛になったり、全身の疲労感におそわれると思います。
これは運動によって筋肉が傷つき、炎症が起こるためだと考えられています。
スポーツをしたことによる疲労だとわかっていれば、あまり心配することはありませんね。
5.老廃物の蓄積によるむくみ
疲労が蓄積すると全身の巡りが悪くなり、リンパの流れも悪くなります。それによって老廃物がたまると、
- 脚
- 顔
などにむくみが出やすくなります。
お酒の飲み過ぎなど、特に思い当たることがないのにやたらとむくむ時は疲れているというサインかも知れません。
6.食欲不振、拒食
疲れが出るのは筋肉だけではありません。胃腸などの内臓も疲労します。
内臓が疲れると、消化機能が低下して働きが悪くなり、それが食欲不振として出やすいですね。夏バテなどを考えると分かりやすいでしょう。
7.異常な食欲からの過食
疲労によって食欲がなくなることもあれば、逆に食欲を制御できなくなり、過食に陥ることがあります。
お腹がすいたから食べるというよりは、ただ「食べる」という行為で疲労を回復させようとしている状態です。
8.便秘、下痢など腸の症状
腸は肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労の影響を受けやすいところです。
疲れがたまると下痢を繰り返したり、逆に便秘になるなど、腸の機能低下による症状が出やすくなります。
9.寝付けない、目覚めが悪い
疲れすぎてしまうと自律神経のバランスを乱してしまい、交感神経が活発になることで疲れているのになかなか眠れないという状態に。
そのせいで睡眠のリズムが乱れ、朝も起きれないなどの症状が出ます。
10.風邪を引きやすくなる
疲労がたまると睡眠がしっかり取れない、栄養を十分摂れないなどの症状から、免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、病気のリスクが高まります。
11.手足の冷え、冷え性の悪化
疲労によって自律神経のバランスが乱れると、交感神経が必要以上に活発になって血管を収縮させることから、血行が悪くなります。
それによって手足の先が冷えたり、それまで冷え性だった人はさらに悪化したりすることがあります。
12.微熱が続く
慢性疲労症候群の症状の一つとして、微熱が続くということがあります。
最初は風邪と勘違いしやすいのですが、
- 喉の痛み
- 鼻水
- 鼻づまり
など風邪の症状がないのに微熱が続くようであれば、病院で一度検査してもらった方がいいかもしれません。
13.副腎の疲労からくる光過敏症
副腎とは腎臓のすぐ上にある臓器で、身体に必要なホルモンを分泌しているとても重要な臓器です。
例えばストレスを感じた時にでるコルチゾールというホルモンも副腎から分泌されています。
常に強いストレスを感じていると、ホルモンを分泌するために副腎ががんばりすぎて疲労し、機能低下を起こすことがあります。
この時に
- 強烈な疲労感
- 立ちくらみ
- 記憶力の低下
- 光過敏症
などの症状が見られます。
光過敏症とは太陽の光や蛍光灯の灯りなどがまぶしく感じられる症状で、視界が真っ白になることもあります。
14.集中力、思考力の低下
午後になるとどうしても疲労がたまり、集中力が途切れたり、考えもまとまらなくなってくることがあると思います。
- 判断力
- 記憶力
- 理解力
- 注意力
などが低下してきます。肉体と同じで脳も疲労するんです。
脳を酷使し続けると集中して仕事をしたり勉強したりするのが難しくなってきますから、適度な休憩を取って脳を休ませてあげることが必要です。
15.何もやる気が起きない
疲れすぎて気分が落ち込んだり、何もやる気が起きない、ということはありませんか。
ストレスや緊張などは精神的な疲労を起こし、それによってモチベーションが維持でできなくなったり、何をするのも億劫になったりするのです。
やる気がおきないくらいの時にしっかり休養をとればいいのですが、それができないとうつ病など精神疾患を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
16.肌荒れ、ニキビが増える
疲労による睡眠不足、内臓機能の低下からくる症状として、女性にとっては肌荒れも深刻な問題ですね。
肌が荒れていると「疲れてる?」と聞かれることもあると思いますが、疲労はそのまま顔に出ます。
17.肌の色が黄色っぽく感じる
なんだか肌の色が黄色っぽい、と感じたらそれはちょっと注意が必要です。
肝臓が疲労していることによって機能が低下して「黄疸(おうだん)」という症状が出ている可能性があります。
また、急に乾燥肌になったりかゆみが出たり、肌の状態が急に悪くなる時にも肝臓が疲労している可能性があるので注意が必要です。
疲労感を伴う疾患が原因であることも
今回ご紹介した疲労の症状が、単なる肉体的・身体的疲労からくるものではなく、疾患が原因である場合もあるので、あまりに疲労の症状が続く場合には注意が必要です。
- 風邪
- 糖尿病
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 更年期障害
- 急性肝炎
- 慢性疲労症候群
- 心臓病
など、軽微なものから重篤なものまで様々です。
休んでも疲労が抜けない場合には早めに病院を受診しましょう。
疲れたら休む、それを忘れないで!
自分の体調が分かるのは自分だけです。自分を休ませてあげられるのも自分だけです。疲労には休息が一番!
- 栄養バランスの良い食事をとる
- 質の良い睡眠を取る
- ストレスは溜めずに解消する
忙しい毎日の中でなかなかゆっくり休む時間も取れないと思いますが、横になったり少し早めに寝るだけでもずいぶん違います。
たまには何もせずに休む勇気も必要です。
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