靴底のすり減り方で分かる、体の歪みや歩き方の悪いクセとは?
Date:2019.01.30
自分が履いている靴底のすり減り方を、チェックしたことがありますか?歩くとどうしても靴底はすり減りますが、
- 内側だけがすり減っている
- いつも片方の靴底だけがすり減る
こういった方は要注意です。体が歪み、正しい歩き方ではない可能性が高いと言えます。
間違った歩き方を続けていれば、だんだん靴底のすり減り方に偏りが生じます。また、日頃から姿勢が悪いと体が歪んでしまいます。
そこで今回は靴底のすり減り方を見て分かる、体の歪みや歩き方の悪いクセについてご紹介します。体の歪みにつながる生活習慣や、正しい歩き方についてもお伝えします。
この記事の目次
靴底の正しいすり減り方。かかとの外側と親指の付け根がすり減る
正しい歩き方をしていると、靴底はかかとの外側と親指の付け根部分がすり減ります。靴底は左右同じようにすり減り、どちらか片方のかかとがすり減るということはありません。
正しく歩くと
- かかとの外側
- 小指
- 親指
の順番で力が入り、地面を蹴ります。
この動作を繰り返しているため、靴底はかかとの外側と親指の付け根を中心にすり減るのです。
長期間歩き方が間違っていると、靴のすり減り方が正常ではなく、どこか偏りを生じるようになります。
なお、正しい歩き方は後ほどご紹介します。
靴底のすり減り方で、体の歪みや歩き方の悪いクセが分かる理由
靴底は左右同じようにすり減るのが基本です。よって、
- 歩き方に悪いクセがある人
- 姿勢が悪い人
- 体が歪んでいる人
こういった人は靴底が左右均等にすり減るのではなく、偏ってすり減るようになります。
よって靴底のすり減り方に差が生じている人は、歩き方や姿勢などに問題があると考えられます。また、間違った歩き方は体の歪みが原因で起こります。
靴底のすり減り方で分かる、歩き方の悪いクセ。体が歪む原因に
普段履いている靴の底を見てすり減り方に偏りがある人は、体が歪み、歩き方や姿勢に悪影響を与えている可能性が高い状態です。
また、靴底のどこがすり減っているかによって、歩き方にどんな問題があるのか分かります。内側または外側がすり減りやすい、片方だけ極端にすり減るなど、特徴は人それぞれです。
靴底のどこがすり減っているのか見て、自分の歩き方にはどのような特徴があるのか確認してみてくださいね。
脚の内側に重心がかかる内股かX脚の人は、靴底の内側がすり減る
靴底の内側がすり減りやすい人は、
- 内股
- X脚
が考えられます。
歩く時に脚の内側に重心をかけ、小指の付け根で体重を支えようとします。
ハイヒールを履く女性や扁平足の人に多いとされています。
また、骨盤から膝にかけて体が歪み、猫背の人も靴の内側がすり減りやすいと言えます。外反母趾を招く場合もあるため、歩き方や姿勢を改善する必要があります。
靴底の外側がすり減りやすい人は、ガニ股かO脚の可能性が高い
靴底の外側がすり減りやすいと、
- ガニ股
- O脚
である可能性が高いと言えます。
ガニ股の人は外側に重心をかけて歩くため、靴底の外側が主にすり減ります。O脚の人はかかとから歩き、脚の外側をよく使いますが、脚の内側はあまりうまく使えていない傾向が見られます。
ヒールが高い靴を履く人は、靴底のつま先がすり減りやすい
靴底のつま先がすり減りやすいタイプの人は、若い女性によく見られます。
- ヒールが高い靴をよく履く
- 外反母趾に悩んでいる
このような特徴があり、つま先に体重をかけて歩いている状態です。
なお、つま先に重心がかかっていると、脚のむくみやぽっこりお腹につながりやすくなります。
靴底のかかとがすり減りやすいタイプは、O脚で脚の筋肉が弱い
靴底のかかとがすり減りやすい人は
- O脚
- 脚の筋肉が弱い
こういった特徴があるタイプです。
脚の筋肉が弱く、足の裏できちんと体重を支えることができません。重心が後ろにかかり、親指に体重をかけることができていない状態でもあります。
中には血行不良を起こす人もいるため、注意が必要です。
靴底の片方だけすり減りやすい人は、骨盤が歪んでいる可能性大!
靴底の片方だけすり減りやすいタイプは、
- 骨盤の歪み
- 筋力の衰え
が原因とされています。
特に、骨盤の歪みを生じている人が多いのが特徴です。
骨盤がどちらかに傾いているため、足の裏に力を入れると左右で差が生じます。均等に力が入らず、どちらかの脚を引きずって歩いている可能性が高い状態です。
腰痛を引き起こしやすい他、中には間違った歩き方をしていることに気付かない人もいます。
靴底が均等にすり減るための改善策。正しい姿勢と歩き方を意識して
靴底のどこがすり減りやすいかによって、歩き方の特徴に違いがあることが分かりましたね。
靴底のすり減り方に偏りがある人は、正しい歩き方を身につけることが大切です。ガニ股や猫背など、歩き方や姿勢が悪い人は正しい姿勢で歩き、悪いクセを改善しましょう。
正しい靴の選び方。自分の足のサイズに合う靴を選んで
正しい姿勢や歩き方の前に、自分に合う靴を選んでいるか確認しましょう。
靴の選び方のポイントは大きく次の3つです。
- かかとと靴のカーブが一致している
- つま先と中敷きの先端に10〜15mmほど余裕がある
- 足の幅に合っている
中敷きよりも足のサイズが大きいと、歩く際に摩擦が生じ、ケガやタコの原因になります。
かかとのカーブや足の幅など、自分の足のサイズに合う靴を履くようにしましょう。
サイズに合わない靴を履くと、正しく歩いていても体が歪み、靴底のすり減り方に偏りができてしまいます。
正しい姿勢のポイント。難しい人は壁を使い、感覚をつかもう
靴底のすり減り方を左右均等にするには、正しく歩くことが重要です。
しかし、長年のクセで内股やガニ股になっている人は、正しく歩くのが難しいかもしれません。最初のうちは壁を使い、正しい姿勢の感覚をつかむことから始めましょう。
- 壁に後頭部と背中、肩、おしり、ふくらはぎ、かかとを付ける。
- かかとは揃え、つま先の間はこぶし1個分ほど空ける
- ひじと膝を壁に軽く付ける
- 目線は真っ直ぐにし、アゴをひく
なお、膝が付かない人はO脚、付き過ぎる人はX脚の可能性が高い人です。
体が歪んでいる人、姿勢が悪い猫背の人はきついと感じるでしょう。まずは壁を使い、正しい姿勢を身に付けましょう。
正しい歩き方。背筋を伸ばし、かかとと指を蹴って歩く
正しい姿勢で立つことができるようになれば、自然と背筋が伸び、正しい歩き方をマスターしやすくなります。正しく歩けば両足に均等に力が入るようになり、靴底の左右が同じようにすり減るはずです。
以下の正しい歩き方を実践し、少しずつ悪いクセを直しましょう。
- 真っ直ぐ立ち、肩は水平に保つ
- 胸を張り、腰を丸めないようにする
- アゴをひき、4〜5m先を目安に視線を向ける
- 前足のかかとをつき、後ろ足の親指で蹴る
かかと、小指、親指の順番で地面を蹴ることも意識しましょう。背筋を伸ばし、姿勢を正したまま歩くように心がけてみてくださいね。
体が歪む生活習慣。骨盤や肩甲骨の歪み、腰痛などを引き起こす
靴底のすり減り方で、自分の体が歪んでいると分かった人もいるでしょう。
体の歪みは生活習慣が原因であることが多く、悪い習慣が続けば、体はどんどん歪みます。姿勢の悪いクセや無意識のうちに繰り返している習慣はないか、チェックしましょう。
同じ肩や同じ腕など、いつも特定の部位で荷物を持っている
同じ肩や同じ腕で荷物を持つことが多い人は、注意が必要です。片方にばかり負担がかかると、体の歪みの原因となります。
いつも同じ部位で荷物を持って歩いていると、いくら正しい姿勢で歩いても、体の歪みは改善されません。
左右均等に負荷がかかるように荷持を分けたり、リュックを使用したりし、特定の部位に負担をかけ続けるのは避けましょう。
うつむいてスマホを見ると骨盤や肩甲骨の歪み、肩こりを招く
スマホを見る時のうつむく姿勢が原因で、体が歪むケースが増えています。「スマホ首」「ストレートネック」とも呼ばれるように、頚椎のカーブが失われ、首こりや肩こりを生じます。
また、スマホをうつむいて見ると、骨盤や肩甲骨が歪む原因になることもあります。
スマホは目線の高さまで上げ、背筋を伸ばした正しい姿勢で使うようにしましょう。
目線を下にしてスマホを操作すると、肩こりを始め、猫背や腰痛を引き起こす可能性もあります。注意しましょう。
脚を組む人は要注意!骨盤が歪み、腰痛を招く原因に
長時間イスに座るのが辛くなり、脚を組む習慣がある人は注意が必要です。
脚を組むと体のバランスが良くなったと感じ、落ち着くという人もいるかもしれません。
しかし、骨盤が歪む原因になり、腰痛を招くこともあります。
仕事のデスクや自宅のリビングなどで脚を組むのが習慣になっている人は、意識してやめるようにしましょう。
靴底のすり減り方をチェックし、自分の姿勢や歩き方を見直そう
日頃正しく歩いている人は、靴底のかかとの外側と親指の付け根が左右均等にすり減ります。
靴底のすり減り方に偏りがある人は、自分の歩き方や姿勢にはどんな特徴があるのか確認し、日頃から姿勢を伸ばして正しく歩くことを心がけましょう。
しかし、いくら正しい歩き方をしていても、片方の腕で荷物を持つ、脚を組むなどの習慣が直らなければ、体は歪んでしまいます。
体が歪む悪い習慣を行っていないか普段から意識し、正しい生活習慣とともに正しい歩き方や姿勢も身に付けましょう。
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