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バターとマーガリンの違い。使い方と進化する品質に注目!

Date:2018.10.09

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バターとマーガリンの違い。使い方と進化する品質に注目!|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/batahutoru2638/

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私たちの食生活にお馴染みのバターやマーガリン。

どちらもパンに塗っても美味しいし、クラッカーやビスケット、焼き芋にのせて食べてもおいしいですよね。

バターは近年品薄で値段も上がってるけど、マーガリンはスーパーでお安く手に入る。だけどマーガリンの成分って、身体にあんまりよくないみたいなニュースもあるよね?それに、バターにもマーガリンにもいくつか種類があるけれど、どう使い分けるんだろう…

「あれ?一体何がどう違うの?いざ買おうと思ったら、違いが分からない!」意外と知らなかった、バターとマーガリンの違いについて説明します。


バターは牛乳、マーガリンは油脂から…原料の違い

まず、大きく異なるのが原料の違いです。

バターの原料は牛乳。生の牛乳に含まれる脂肪分を抽出して、固めたものがバターになります。

それに対して植物性、動物性の油脂を精製して、粉乳や発酵乳、食塩やビタミン類などを混ぜた加工食品がマーガリンです。

牛乳由来の脂肪からできているか、コーン油や大豆油、紅花油などからできているか、が大きな違いです。

商品によってばらつきはありますが、結局のところどっちも油脂であるため、女性の一番気になるであろうカロリーは、あまり変わりません。

歴史から見る、バターとマーガリンの違い

バターはかなり昔から作られていた歴史ある食品です。起源はハッキリとはしていませんが、紀元前2000年頃のインドでは、バターのようなものが作られていたという記録があります。

また、古代ギリシャ、ローマ時代は食用というよりは医薬品や化粧品の類としてバターが使われていたようです。確かに、現代でも馬油のような油脂が傷の保護やスキンケアなどに広く使われていますよね。

馬や牛の乳を桶に入れて乳脂肪を分離させて、それを集め、バターとして用いていたようですね。食用とされたのは、もっと後の紀元前60年頃からのようです。

日本では6世紀頃、仏教と一緒に乳を使う文化が外国から伝わりました。日本最古の乳製品と言われる「酥」(そ)も、牛乳を煮詰めて出た乳皮を集めたものなので、古代のバターとも言えますね。

奈良県に行くと、「蘇」(そ)という古代のチーズと言われる乳製品も入手し、食べることが出来ます。上記の「酥」(そ)とは少し製法が違いますが、昔の人の食べていた乳製品と思うと面白いですよね。

その後、バターは江戸時代に薬として使われていた時があったようですが、食用として大々的に作り始められたのは明治時代に入ってからとなります。

マーガリンはバターと比較すると歴史は浅く、誕生したのは1869年。当時戦争中でバターが不足していたフランスは、バターの代用品を募集し、そこで発明されたのがマーガリンになります。

名前の由来はギリシャ語で真珠。製造する過程でできる脂の粒子が、綺麗な真珠のように見えたんですって。日本では比較的安価に売られているので、少し不思議な感じがするかもしれません。

マーガリンは日本には明治中期に輸入されました。最初は日本に住む欧米人の為だったそうですが、味や質が向上し、バターとともに広く普及されるようになったそうです。

バター、マーガリンの特徴と種類による違い

原料も歴史もちがうバターとマーガリン。今やどちらも改良を重ねられ、種類も増えてきています。それぞれの特徴に合わせた使い方や、種類によって何が違うのかを説明していきますね。

お菓子に料理に変幻自在のバター

冷蔵庫に必ずひと箱はあるバター。高温で溶けやすく、低温にすると固くなるので形状が変わりやすいという特徴があります。

その独特の風味や香り、コクが特徴で、広くお菓子作りや料理に使用されます。

  • 溶けやすいので生地に練りこんでもソースに混ぜても良し
  • 肉や魚料理には良い香りを添えて、コクもだしてくれる
  • ハーブなどの香草とも相性が良い

のが特徴。バターには下記2つの種類があります。

有塩バター
少し塩気があり、塩分を含むため保存にも適しています。淡白な白身魚料理や、和食の隠し味にもコクが出るのでオススメです。
食塩不使用バター
以前は「無塩バター」と呼ばれていましたが、最近ではこの名称で表記されるように。名前の通り塩分を含まないため、繊細な味わいの料理やお菓子作りに使用されます。また、塩分を控えたい妊婦さんや血圧が気になる人にも、減塩調味ができるのでオススメです。
また、バターには
広く日本で普及している非発酵バターと、欧米で主流の発酵バターがあります。発酵バターは乳酸菌で発酵させるので、日本のバターよりも芳醇な香りが特徴で、多くの種類があります。

安価でなめらか、使い勝手が良いマーガリン

マーガリンも、家庭の冷蔵庫にひとつはあるでしょうか。それとも、トーストを食べるときにしか使わないので、持て余してしまっているなんて人もいるかもしれませんね。

マーガリンは、柔らかくてなめらかな形状が特徴です。伸ばしやすく、塗りやすいためトーストやサンドウィッチ、安価なため菓子パンやお菓子にもよく使われています。

さて、マーガリンにも種類があります。マーガリンの棚を見ていくと、「ファットスプレッド」という種類が一緒に並んでいるのにお気づきでしょうか。マーガリンとファットスプレッドの違いは成分の違いになります。

マーガリン
油脂の含有率が80%以上のもの
ファットスプレッド
油脂の含有率が80%未満のもの

油脂よりも水分を多く含んでいるので、、マーガリンに比べるとファットスプレッドは少し軽い口当たりになります。今度買いに行くときは、表示をよく見てみてくださいね。

気になる脂肪酸、マーガリンよりもバターが良いの?

美と健康に意識の高い皆さんなら、「トランス脂肪酸」という成分の名前を、一度は聞いたことがあると思います。

トランス脂肪酸とは
菓子パン、お菓子、マーガリンなどに含まれる脂肪酸。体内に蓄積されると、血液中の悪玉コレステロールを増やして生活習慣病のリスクを高めてしまう、と言われています。

トランス脂肪酸は、欧米ではそのリスクが危険視され、摂取量が規制されているのにもかかわらず、日本では明確な規制がないということで一時期ニュースになり、買うのを控えている人も多いようです。

ですが、近年になり、その消費者の心配を解消するように企業努力がなされているのをご存知ですか?
あるメーカーの商品では、トランス脂肪酸の含有量を2005年時の9分の1まで削減したというものもあったり、各社でトランス脂肪酸の削減に取り組んでいます。

そもそも、日本の家庭で使うマーガリンの量はたかが知れており、どっちかというとショートニングなどがたっぷり使用されている菓子パンやお菓子の食べ過ぎが、トランス脂肪酸の摂取につながるとも考えられますね。

マーガリンは絶対ダメ…!なんて、ムリしてこだわっている人がいれば、少し気を楽にして選んでみてもいいかもしれませんよ。

高騰が続くバター。マーガリンも代替としてうまく使い分けてみて

スーパーでバターの特売があると、ついつい手に取ってしまうくらい、近年バターの高騰が続いていますよね。お菓子作りにもマストだし、味噌とも醤油とも合うので和食にも使えるし。

でも国内の酪農家の不足や、牛乳加工の優先順位の都合などでどうしても品薄になってしまうバター。国内の酪農を守るため、輸入バターもほぼ業務用に限られており、豊富に流通する未来…っていうのはなかなか難しいみたいですね。

だからこそ、気になる家計と気になる成分を天秤にかけて悩まずに、バターにこだわりすぎず、マーガリンと使い分けてもいいんじゃないでしょうか。特にデイリーに使うトーストやサンドウィッチであれば、マーガリンのほうが伸びが良く、使い勝手が良いです。

もともとはバターの代替品としてせっかく発明された調味料ですから、家庭の食卓にストレスなく取り入れていけると良いですね。

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ライター:もより

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