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美容整形 | 女性の美学
https://josei-bigaku.jp/beauty/cosmetic-surgery/

禁断の扉?それとも救世主?詳しく知りたい!美容整形の世界

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最近では「プチ整形」という言葉も浸透し、美容整形の世界はこれまでよりもずっと身近なものとなりました。

私たちの持っている様々なコンプレックスを解消してくれるかもしれない「美容整形」。

ここでは主な施術内容や料金、メリットとデメリットについてご紹介します。

健康保険が使える手術があるってホント?

整形手術は健康保険が適用されないため、すべて自費で行わなければならない、と思っていませんか?

実は、すべての手術が保険適用外というわけではないのです。

美容目的ではなく、「機能回復のため」とみなされる症状、または先天性の疾患の治療のためであれば、健康保険が適用された料金で手術を受けることができます。

この場合の手術は美容外科クリニックのほか(保険適用となる手術を行っていない美容外科クリニックもあるので確認が必要)「形成外科」のある病院でも受けられます。

【 主な症状 】

  • ほくろ除去
  • 逆さまつげ 
  • 眼瞼下垂
  • 巻き爪
  • やけどの跡
  • わきが、多汗症(脇臭症) ※術式に指定あり
  • 耳介変形(じかいへんけい)立ち耳
  • 陥没乳頭 ※年齢制限あり。授乳の予定のある女性が対象
  • 太田母斑(青アザ)
  • 血管腫(赤アザ)
  • 異所性蒙古斑(お尻以外の場所に蒙古斑ができてしまうこと)
  • 外傷性異物沈着症(事故やケガなどにより異物が体内に残ってしまうこと)

※眼瞼下垂とは・・・
(がんけんかすい。上まぶたを上げる筋肉の異常によって、まぶたが上がりにくい、勝手に下がってくるなどし、ものが見えにくくなる症状。先天性のもの、加齢や生活習慣によっても起こるものがある。また、他の病気の症状の一部としても起こることもある)

▼「眼瞼下垂」の詳しい情報についてはコチラも参考にしてください!

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「美容整形」手術は上記のような理由からではなく、審美的な観点、美容に関する目的のみに絞って行う施術や手術を指します。

健康保険は適用されませんが、先天性のものや、病気やケガなどによって「体の組織や表面に起きた異常」に対して行う手術には健康保険が適用されます。

沢山ある美容整形クリニック、どこを選べばいいの?

美容整形手術を行っている病院は今やあちこちにありますね。

病院のTVコマーシャルを作ったり、全国誌に広告を出していたり、医師や、医院長がテレビ出演していたりするような大きな病院から、近所にあるこじんまりした小さなクリニックまで、規模は様々です。

それでは、その中からどのようにして、信頼できる、自分の目的に合ったクリニックを選んだらよいのでしょうか。

ホームページがあれば確認し、まずは基本的な情報を得る

ホームページを持っているクリニックであれば、そこにドクターの経歴や手術数、行っている手術の種類、料金、営業方針、クリニックのサービス内容など多くのことが載っているはずです。

メールや電話で質問を受け付けているクリニックも多くあります。

ホームページに書かれている内容について質問がある場合は、そういったサービスを利用して、疑問点を解決することができます。

美容整形で気になるのはやっぱりお値段ですよね

施術にかかる費用は、できれば安いほうがうれしいですよね。

でも料金が他の病院と比べてあまりにも安い場合や、安さを大々的に売りにしているクリニックには注意が必要です。

単に集客目的のために価格を低く設定していることもあり、実際にカウンセリングを受けに病院に行ってみたら値段の高いものを勧められた、という報告もあります。

やってみたい施術を行っているクリニックをあらかじめいくつか調べて、相場価格を知っておくことも大切です。

インターネット上の情報について

美容整形を行う病院については、個人のブログの体験記や、口コミサイト、人気ランキングサイトなどで知ることもできます。

クリニックから委託された業者がサイトを作成、運営している場合や、特定のサイトを見て手術を受けた人には特典をつける、などを行うクリニックも、ごく一部ながら存在しているからです。

そこに書かれていることを、完全に信用してしまうのは危険ですので注意しましょう。

アフターケアはしてくれるの?念入りにカウンセリングを受けましょう

まず、カウンセリングでは第一に、医師がきちんとこちらの話を聞いてくれるかどうかを確認して下さい。

こちらが質問したことに対して真摯な態度で答えてくれるか、説明が丁寧か、手術を行った際のリスクについても、きちんと分かりやすく説明してくれているか。

また、手術後の心配事に対応してくれるアフターフォローがしっかりしているかどうかも確認して下さい。

手術費用には、このアフターフォローに対する料金も含まれていることが多いため、手術が終わって、それっきりにならない姿勢を持っているかどうかも大切なポイントです。

術後の保障サービスを行っているクリニックもあり、そういった場合は、術後のあらゆるトラブルに長期間対応しています。

こんなクリニック・医師には注意!

カウンセリングは、分からないことや不安なことを、納得するまで医師に相談できる場です。遠慮したり、恥ずかしがったりせずにどんどん聞きましょう。

  • カウンセリングの回数に制限を設ける(一人につき一回、など)、カウンセリング時間が極端に短い。
  • カウンセリング当日の手術や処置を強引に勧めてくる。
  • 今すぐに手術を決定するよう求める。
  • 手術内容そのものよりも、お金の話ばかりする。
  • 高額な手術だけを勧めてくる。それ以外の方法で手術をしても、あまり意味がない、というようなことを言う。
  • 希望している部位以外の手術も勧めてくる。
  • 手術を行うリスクについての説明が薄く、効果についてしか説明しない。

これからも一生付き合っていく大切な身体です。どんな小さなことも、「何となく」決めてしまわないことが大切です。

基本的なカウンセリングの流れ

1.予約を入れる
電話やインターネットから予約します。希望の施術内容や、カウンセリングの希望日などを伝えましょう。カウンセリングは無料のクリニックがほとんど。
2.カウンセリング当日
医師による施術方法の提案、注意点などを聞く。症例写真や、シミュレーション器具、映像などを使って説明を受ける。
手術を希望した場合は、手術にかかる費用や、手術後の過ごし方などについての説明があるため、再度病院へ行き、医師あるいは担当者と確認、打ち合わせする。

美容整形をやってみたい!でもどうやって?お金はどのくらいかかる?

ある調査によれば、日本人女性が挑戦してみたい美容整形のパーツは、以下のようなものになります。

  • 1位  しわ、たるみ
  • 2位  目(二重成形)
  • 3位  あざ、しみ、ほくろ
  • 4位  鼻(豊胸)
  • 5位  バスト
  • 6位  脂肪吸引

この章では、このランキングのうちから5つのパーツを取り上げ、主な施術方法や、かかる費用、メリットやデメリット、注意点などについてお伝えします。

1.ぱっちりした目元に ~二重まぶた成形~

二重まぶたを形成するには主に二種類の施術方法があります。どちらの方法にするかによって、作った二重まぶたの持続時間やリスクが異なります。

埋没法 施術時間およそ15分。医療用の糸をまぶたに埋める

まぶたの下に、極めて細い(髪の毛以下の細さ)医療用の特殊な糸を埋めて、二重まぶたを作る方法。

元々の目のかたちや、たるみがあるかどうか、希望する二重の幅などによって、糸を一点で留めるか、二点で留めるか、などの処置も変わってきます。
メリット
施術時間がおよそ15分ほどと短く、抜糸をする必要がないので、入院や通院の必要もありません。手術後の洗顔やシャワーは、当日または翌日から可能です。傷跡は小さく、手術を行ったことを周囲に気づかれにくいことも特徴です。傷あとは、長くても半年ほどでほとんど目立たなくなります。仕上がりが気に入らなかった場合は、やり直しをすることが可能です。
デメリット
作った二重まぶたの持続時間が短い点。数年後には手術前の状態に戻ってしまう場合もあります。また、糸が体内に残っているため、まぶたの内側から糸が出てくる、目に違和感、出てきた糸によって眼球を傷つけてしまう、などのリスクがあります。
費用
まぶたの脂肪を除去する手術を行うか、何点で糸を留めるか、などによって価格は変わります。両目で10万円前後が目安。

切開法 はっきりした二重まぶたを希望する人に

希望する二重のラインに沿って皮膚を切り開き、脂肪や皮膚などを除去してから縫い合わせる方法。

「埋没法」に比べて、よりはっきりした感じの仕上がりになり、作った二重まぶたは半永久的に持続します。

皮膚にたるみがあったり、元々まぶたの脂肪が厚い人など、埋没法では効果が出にくい人にも推奨されています。

メリット
埋没法に比べて、作った二重まぶたの持続時間が長い点。まぶたの脂肪やたるんだ皮膚を同時に除去できるので、目元が全体的にすっきりします。平行型の二重まぶた、目じりに向かって幅が広くなるタイプの二重まぶた、奥二重など、細かなデザインの希望にも対応できます。

また、手術に使われた縫い合わせ用の糸は、術後抜糸、あるいは体内で溶ける糸を使用するため、あとで眼球を傷つけるなどのリスクが少なくて済みます。

デメリット
埋没法に比べて費用が高い点です。切開する範囲が広いため、腫れが強く(一週間ほど続く)、抜糸をする場合は数日から一週間程度の通院が必要になります。仕上がりに満足がいかない場合のやり直しは難しいと言われています。
腫れが完全に引き、希望の二重まぶたの形状になるまでには、およそ半年ほどかかります。
費用
両目で25万円から35万円程度が目安。まぶたの脂肪を除去する、さらに目を大きく見せるため、目頭側の切開などの手術を組み合わせた場合は、その費用も加算されます。

切開法には更に、小切開法(部分切開法)などと呼ばれる、まぶたの皮膚を数ミリから数センチ、または数か所、部分的に切って縫い合わせる方法があります。

埋没法と切開法の中間に位置するような手術方法と言えます。こちらのほうが切る範囲が少なくて済む分、傷も小さく、腫れが引く時間は短くなります。

ただし、部分的に脂肪を除去したり縫い合わせたりするので、元々の皮膚と施術部分に微妙なズレが生じる可能性があります。

費用は、切開法とそれほど大きな違いはありません。

2.美しい横顔のために ~鼻を高くする・鼻のかたちを変える~

日本人の鼻は、欧米人のものと比べると低く、丸みを帯びた形をしています。

しかし極端に鼻が低いと感じる人や、大きい、横に広がっている、鼻の穴が正面から見えるなど、かたちが気になる人は手術で変えたり、整えたりすることができます。

インプラント法について

人口軟骨を鼻に挿入。効果は半永久的!

人口軟骨(「プロテーゼ」や「シリコンインプラント」と呼ばれるものなど)を鼻に挿入して、高さを出したりかたちを整えたりする施術方法。

メリット
施術のやり直しが可能。挿入した人口軟骨の入れ替えを行うことができます。
デメリット
わたしたちの体は、成長や老化に伴って少しずつ変化していきます。しかし人口軟骨はそれとは違い、時間が経っても変形しないため、長期間が経過すると、顔全体のバランスを崩してしまう恐れがあります。また、人口軟骨の種類によっては、皮膚が薄くなったり、赤みが出たり、皮膚を突き破って人口軟骨が飛び出してしまうというトラブルもあります。異物となる人口軟骨を体内に入れたことにより、細菌感染や拒絶反応が起こる可能性もあります。
費用
約30万円から40万円ほど。

どこの部分をどれだけ高くしたいかで手術方法は変わってきます。鼻の上の方(頭側)を高くしたい場合はプロテーゼ、鼻先を高くしたいのであれば鼻尖修正術と鼻尖部に対する耳介軟骨移植術が適応となります。

ここで注意してほしいことはプロテーゼの入れ替えは何回でも可能ですが鼻先の手術は最初に行う手術が最も効果的です。すなわち、鼻先の手術は修正が非常に困難な部位です。最初の手術で最も効果的に仕上げることが大切です。

ほかに、自分の体から採取した軟骨を挿入する方法や、ヒアルロン酸を注入して高さを出す方法などがあります。

鼻翼(びよく)縮小術 小鼻のデザインを変える

小鼻の一部を切って小さくする方法。小鼻の外からメスを入れる方法と、鼻の穴からメスを入れる施術方法があります。

メリット
切開手術のため、鼻や鼻の穴の大きさを調節しやすく、特に目立つ鼻の形状(あぐら鼻など)変えるなどの、はっきりした変更を目的とした手術に適しています。
デメリット
小鼻の大きさや、鼻の穴の大きさが左右非対称になったり、不自然な形状になってしまうことがあります。切開手術なので、一度失敗すると修正が困難です。
費用
約20万円から40万円。鼻の穴から切る手術よりも、鼻の外から切る手術のほうが高価であることが多い。

ほかにも、鼻の骨を削ってかたちを変える施術方法、小鼻以外の部分を切り取ってかたちを変える施術方法などがあります。

切除したことにより平たくなってしまった鼻に、更に新しい部位を作って付け足す手術が必要になる場合もあります。

3.理想のバストを手に入れる ~バストアップ・バスト成形~

ボリュームがある、綺麗なかたちをしている、張りがあるなど、バストに対する憧れは尽きませんね。

なりたいバストのイメージによって、行う施術は変わってきます。

ヒアルロン酸注入 傷跡を残さず自然なバストアップ

バストに「ヒアルロン酸」と呼ばれる成分を注入し、バストアップする施術方法。

ヒアルロン酸とは、元々人間の体内に存在する成分の一種です。

健やかな肌には欠かせないコラーゲン組織を保持する働きがあり、皮膚に水分や柔軟性を保つのに役立ちます。

化粧品などにも使用されている成分です。施術に使用される薬剤は透明なジェル状で、体内に入ると皮膚にふくらみを持たせてくれます。

メリット
注射器などによりヒアルロン酸を注入するため、切開手術を行う必要がなく、傷跡も残りません。豊胸だけでなく、注入する場所によって、胸元のデザインを変えることができます。

左右のバストの大きさを揃える、バストの内側に注入して「谷間」を作る、デコルテに注入してハリを持たせる、などの細かな仕事も可能です。仕上がりは自然で、体内に入ったあとのアレルギー反応の心配が少ない施術方法でもあります。

デメリット
ヒアルロン酸は体内に吸収される物質であるため、持続時間が限られている点です(バストに注入した場合はおよそ1年から3年)。また、注入量に限界があります。

一回の施術費用は比較的安価ですが、回数を重ねることによって、結果的に費用が多くかかってしまいます。1から2カップ以上のバストアップを希望する人は、別の施術方法を行ったほうがリーズナブルな場合があります。

費用
ヒアルロン酸の種類や注入量によって異なります。約5万円から10万円ほどが目安。
極端な低料金で施術を行っているクリニックの中には、質の悪いヒアルロン酸を使用、または使い回している可能性も考えられます。値段だけで安易に病院を選んではいけません!

脂肪注入 おだやかなバストアップ。自分の脂肪をバストに注入

元々、バストの大部分は脂肪でできています。自分の太ももやお尻など、比較的脂肪が多くある場所から脂肪を抽出し、バストに注入する施術方法があります。

メリット

自分の体内にある組織を注入するため、拒絶反応や感染症のリスクが低く、豊胸術の中でも最も自然な方法とされています。ゆるやかなバストアップを希望する人(0.5から1.5カップ程度)向きです。

また、同時に太ももやお尻から脂肪を取ることで、脂肪吸引の役割も果たすため、体のデザインにメリハリを持たせることにもなります。

バストが不自然な見た目、硬さにならず、豊胸した部分がレントゲンに写ることもありません。基本的に入院の必要がなく、施術当日に帰宅できます。

デメリット
自分の脂肪とはいえ、注入後にしこりになって残ったり、石灰化、脂肪がうまく定着しない、などの症状が起こる可能性があります。

また、脂肪を取った部位に傷あとが残る、注入した部位の皮膚の表面にでこぼこが残る、などのリスクもあります。痛みは、脂肪を注入したバストではなく、脂肪を吸引した部位のほうに強く出ます(筋肉痛のような痛み。ただし処方される鎮痛剤で軽減される)。

費用
注入する脂肪量、部位によって違いがあります。約30万円から50万円以上。

豊胸バッグを挿入 一度に大幅なバストアップが可能

シリコンジェルや、生理食塩水などの内容物を詰めたバッグをバストに挿入する、人口乳腺法などと呼ばれる施術方法があります。

メリット
ヒアルロン酸や脂肪を注入する方法と違い、体内に吸収されることがないので、大きくしたバストは基本的にそのサイズのまま残ります。一度に大幅なバストアップが可能です(およそ1から5カップくらいまで)。

脂肪注入手術を希望する人でやせ形の体形の人は、バストアップに必要なだけの脂肪を体内から得ることが難しい場合が多いですが、この方法なら可能です。

デメリット
バッグの種類によっては、破損や内容物の漏れ、それによって起こる細菌感染のリスクがあります。バッグが破損した場合は、バストが元の大きさに戻ってしまうだけでなく、漏れた内容物が体内に悪影響を及ぼすことがあります。

また、加齢などにより体形が変わっても、バストのかたちだけは変わらないため、不自然な見た目になってしまう恐れがあります。バストが硬くなった、感触や感覚が変わった、という報告もあります。

異物を体内に入れることになるため、手術後に拒絶反応が起こるリスクがあります。ヒアルロン酸注入や脂肪注入の場合とは違い、バッグはレントゲンに写ります。

費用
約50万円から130万円(バッグの種類、内容物の量によっても異なります)。

乳房下垂修正術 バストを上向きに整え、若々しいバストラインに

加齢や授乳、元々のバストサイズが大きいことなどから、年令を重ねるにつれてバストが垂れ下がってしまうことあります。

バストは、出産や授乳時に乳腺が発達してサイズアップします。それに伴って皮膚も伸びます。

授乳を終えることでバストサイズは縮みますが、伸びた皮膚はそのまま。やがて皮膚と共にバストも垂れ下がってしまう、という仕組みです。

また加齢により、皮膚の弾力や張り不足、皮膚を支える大胸筋などの筋肉の低下が起こり、それによってもバストは下垂してしまいます。

乳房下垂修正術(乳房つり上げ術、乳房固定術)などと呼ばれる施術方法では、たるんだ皮膚を切って取り除き、縫い合わせることによって、垂れ下がってしまったバストを上向きに整えることができます。
メリット
バストトップの位置が上がるため、若々しい印象になります。乳首が下を向いてしまっている場合は、この施術により改善することも可能です。
デメリット
切開手術を行うため、皮膚に傷跡が残るリスクがあります。切開のやり方、手術をした箇所によっては(乳輪周辺など)変形、血流障害、皮膚の壊死の可能性もあります。手術後、傷あとが目立たなくなり、自然な状態になるまでにおよそ半年ほどかかります。
費用
約100万円から130万円。

4.脂肪を取ってメリハリのある体 ~脂肪吸引・部分痩せ~

美しくなるための手段として、ダイエットに取り組んでいる女性は多いはずです。

でもなかなか思うような成果が出なかったり、せっかくダイエットに成功しても、時間が経つと元に戻ってしまったりすることがありますよね。

年令を重ねるにつれて代謝機能が落ち、その分体脂肪はつきやすく、また落ちにくくなります。

しっかりと体についてしまった脂肪をスッキリさせたい!という方には「脂肪吸引」という施術方法があります。

脂肪吸引 要らない脂肪だけをダイレクトに除去

食事によるダイエットや運動をしても落ちなかった脂肪(皮下脂肪)を、手術によって取り去ります(この方法で内臓脂肪を取ることはできません)。

脂肪を吸引したい部分を数センチ程度切り、その中から体内に器具を挿入し、脂肪を吸い取ります。

メリット
通常のダイエットでは、バストなどの減ってほしくない場所もサイズダウンしてしまうことが多いですが、この方法では希望する部分の脂肪のみをダイレクトに取ることができます。また、「痩せにくい」とされている部分の脂肪も取ることができます。
デメリット
施術者の技量によって、吸引したあとの皮膚がでこぼこになるリスクがあります。多量出血や、術後の感染症、皮膚の壊死、皮膚のたるみなどが起こる可能性があり、吸引する脂肪の量によっては、数回に分けて施術を受けなくてはならない場合があります。また、脂肪吸引した部分はサイズダウンしますが、体重そのものが大幅に減ることはありません。

ダイエットと脂肪細胞

脂肪細胞は子供の頃に増え、成人以降は大幅に増えることはないとされています。

通常の食事ダイエットでは、この脂肪細胞のサイズを小さくして、脂肪を蓄えられる量を減らし、結果的に体重の減少につなげるというものです。

しかしダイエットをやめ元の食生活に戻ると、脂肪細胞も再び元のサイズに戻り、これまで通りの量の脂肪を蓄えることができ、それに伴って体重も戻ります。これがリバウンドと呼ばれる状態です。

しかし「脂肪吸引」では、その脂肪細胞そのものを体内から取り除くので、再び同じ場所に、以前と同じくらいの脂肪がつくことがほとんどないのです。

ただし、手術を行った部位以外の場所の脂肪細胞はそのままの数ですから、全身に脂肪がつきにくくなったわけではありません。注意が必要です。

費用
約30万円から120万円以上と、施術方法、使用する器具、脂肪を吸引する部位、量、回数などによって大きく違ってきます。

5.肌の老化に立ち向かう ~顔全体のたるみ、下垂を直す~

美容整形の分野は、顔や体のかたちを変えたり整えたりするという目的のためだけでなく、アンチエイジングや、老化現象の予防などの面でも注目を浴びています。

フェイスリフト たるみを深部から引き上げる

顔のたるみを取り、ぴんと上に持ち上がった状態にするための施術方法です。見た目の印象が、5歳から10歳程度若返るようなイメージです。

皮膚の一部を切り、皮膚や皮下筋膜と呼ばれる部分を直接引っ張り上げて縫い合わせることによって、顔を引き上げ、しわやたるみを目立たなくさせます。

メリット
肌に張りをもたせる成分などを注入する注射治療や、超音波治療などを施しても、分かりやすい効果が得られなかった人にも高い効果が感じられます。
デメリット
劇的な変化が期待できる分、高度な技術が要求される施術方法です。そのため失敗したときのリスクも高くなります。

皮膚だけでなく、皮膚の下にある筋肉などの組織、骨の形状についても十分考慮して行わなければならない方法です。手術後の修正は非常に難しく、皮膚の一部を切り取ってしまうので、元に戻すことができません。

費用
約30万円から200万円以上と、切除する部位や範囲、深さによって大きく異なります。

スレットリフト 医療用の糸を使って引き上げる

皮膚の一部を切り、そこから皮膚の下に医療用の糸を埋め込みます。それを引っ張ったまま維持することで、皮膚を引き上げた状態を保つ施術方法です。

メリット
使用する糸によって(抜糸をする場合としない場合がある)、引き上げの効果や持続時間は違いますが、「フェイスリフト」に次いで高い効果が感じられます。

フェイスリフト手術に比べると、比較的腫れは小さく、ダウンタイムも短くて済みます。また、最近では伸縮性のある糸を使って施術を行うケースも増えていて、従来の糸を使った施術では埋めることができなかった、口のまわりなどのよく動く部位にも使用することができるようになり、より自然な仕上がりが可能になっています。

※ダウンタイムとは・・・
美容整形手術におけるダウンタイムとは、術後、日常生活が通常通り行えるようになるまでの時間のことを指します。術後の痛み、腫れ、内出血などが収まるまでの時間は、行った手術によって大きく異なります。

デメリット
内出血、埋め込んだ糸が皮膚から飛び出す、肌に突っ張りやひきつれを感じる、などのリスクがあります。頬がこけている人は、施術を行うことによって更にこけたように見えてしまう場合があります。
費用
使用する糸によって異なります。約30万円から60万円ほど。

ヒアルロン酸注入 美肌の要「コラーゲン繊維」に働きかける

目元や口元、ほうれい線のしわができる原因は、皮膚を支えるコラーゲンやエラスチンなどの繊維が、加齢によって失われるせいです。

また、紫外線や乾燥なども肌細胞にダメージを与え、コラーゲンの生成を妨げる要因になります。その結果、肌にたるみが生じ、しわとして刻まれてしまうのです。

ヒアルロン酸を真皮層(表皮の下にある部分)に注入することによって、そこに存在する「コラーゲン繊維」や「繊維芽細胞」に水分や弾力性を持たせませす。

これによりしわの溝を埋めて、でこぼこになっている部分を平らにし、しわを目立たなくさせるのです。

ヒアルロン酸注入が効果的なしわ

  • ほうれい線
  • 首のしわ
  • 口元からあごにかけてできる「マリオネットライン」
  • 鼻の脇から耳に向かって斜め下にできる「ゴルゴライン」などの「固定じわ」
メリット
施術時間は10分程度です。注入直後から効果を実感できます。施術後に腫れや痛みが長く続いたりすることはほとんどありません。
デメリット
時間と共に吸収されてしまうため(3か月から1年程度)、効果を実感し続けるためには持続的な注入が必要となります。また、一度に大量に注入すると、ヒアルロン酸のまわりに被膜が作られることがあります。
費用
注入箇所や量によって異なります。一部分一回につき5万円から10万円程度。

ボトックス注入 筋肉の緊張をほぐし、肌に溝を作らせない

ボトックスとは、タンパク質の一種であるポツリヌス菌から作られた薬です。

ボトックスを、真皮層よりも深い場所にある筋肉層に注入することによって、筋肉の緊張をほぐし、しわの溝を作らせず、肌のでこぼこをなくすことでしわを目立たなくさせる方法です。

ボトックス注入が効果的なしわ

  • 眉間
  • 目じりの小じわなどの「表情じわ」
メリット
注入直後から効果を実感できます。施術後に腫れや痛みが長く続くことはほとんどありません。
デメリット
効果の持続期間は3か月から1年ほどです。効果を実感し続けるためには持続的な注入が必要となります。
費用
注入箇所や量によって異なります。一部分一回につき5万円から10万円程度。

固定じわと表情じわについてですが、固定じわとは、くっきりと顔に定着してしまったしわのことです。

無表情でいてもできている、比較的深いしわを指します。

皮膚の水分保持能力の低下、コラーゲン生成機能の低下などにより、できたしわが元に戻らないまま定着した状態です。

表情じわとは、眉や目元、眉間、額などの、筋肉をよく動かす部分にできるしわのことです。

最初は表情が動いたときのみできていたものが、それが繰り返されるうちに固定されてしまい、表情を動かさなくても残ってしまったしわを指します。

そのほか、プラセンタ注射、プラズマジェルと呼ばれる、自身の血しょうを注入する方法、高周波マシンを使った治療など、様々な方法があります。

6.「袋」の正体は脂肪? ~目の下のたるみを取る~

年令を重ねると、目の下に袋状のものが出現することがあります。眼球の下には脂肪があり、それを支えているじん帯や筋肉などがあります。

しかし加齢によってそれらの力が緩むことと、皮膚の弾力や張り不足から、眼球や脂肪を元々の位置に留めておけなくなります。

その結果、眼球が下垂し、圧迫された脂肪も一緒に下垂、前に飛び出してしまいます。

これが、目の下の膨らみや、袋状のものができてしまう仕組みです。目の下のたるみは、老けて見える一因でもあります。

下眼瞼切開術 まぶたの裏側から脂肪を取り出す

下まぶたの裏側の結膜を切り、そこから溜まった脂肪を取り除く施術方法です。

メリット
施術時間は30分から40分程度です。結膜だけを切り、それ以外の皮膚は切らないので皮膚に傷あとが残りません。そのため翌日からメイクや洗顔が可能です。
デメリット
目じりにできる小じわ(チリメンジワ)が目立つ人は、この施術を行うことで皮膚が余ってしまい、余計にたるみやしわが目立ってしまうことがあります。また、多く脂肪を取り過ぎてしまうと、皮膚がへこんだようになってしまって影ができ、余計に老けて見える可能性があります。
費用
約30万円程度。

「キレイ」のゴールを明確に!手術を受ける前に考えてほしいこと

どんな状態を「美しい」と感じるかは個人差があります。クリニックが推奨する美しさと、わたしたちひとりひとりが目指す美しさには違いがあるかもしれません。

顔や体にどのような美しさを持った人になりたいのか、手術を行う前にゴールを明確にしておくことが大切です。

そうでないと、最悪の場合は、次から次へと整形手術を繰り返してしまう、という悲劇も招きかねません。

クリニックや医師を選ぶことも大切ですが、その点についてもよく考えてから手術を行うようにして下さい。また、修正可能な施術もありますが、修正を行っても以前とまったく同じ状態に戻るわけではありません。

「プチ整形」と呼ばれるものであっても、リスクや費用がかかることを忘れず、慎重に検討した上で、美しさを手に入れて下さいね。

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