• 美容
  • ライフスタイル
  • 健康
  • ファッション
  • スピリチュアル
  • DIY女子部
  • 恋愛
  • 大人の美学

ハイドロキノンの効果とは?今あるシミにも未来のシミにも効く

Date:2018.10.12

この記事のタイトルとURLをコピーする
ハイドロキノンの効果とは?今あるシミにも未来のシミにも効く|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/bihakuseihin94168/


美白化粧品を使っているもののなかなか効果を感じられないでいる、という方はいませんか?特にシミがあると老けて見えるのでなるべく早く効果を実感したいですよね。

そんな「集中的にシミのケアをしたい」という方におすすめしたいのがハイドロキノンという美白成分。

美白成分というとビタミンCやアルブチンなどたくさんありますが、ハイドロキノンは特にシミへの効果が高いと言われています。

今回はシミ対策に最適なハイドロキノンについてご紹介します。シミへの効果や効果がでるまでの期間、さらに知っておきたい注意点などもお伝えしていきます。


肌の漂白剤、ハイドロキノンは海外ではポピュラーな美白成分

ハイドロキノンは美白成分のひとつ。海外では古くから美白剤に使われており、美白剤といえばハイドロキノンというほどポピュラーな成分です。

一方、日本では

  • 刺激が強い
  • 安定性が悪い

などの理由から皮膚科やクリニックでの処方に限られ化粧品に配合することはできませんでした。現在は厚生労働省によって低濃度の配合が認められています。

数多く存在する美白成分の中でも特に色素沈着への効果が非常に高いと言われ、「肌の漂白剤」なんて呼び方があるほど!

美白成分としては有名な

  • ビタミンC
  • アルブチン
  • コウジ酸

などと比べると約10~100倍も効果的と言われています。

ただし、ハイドロキノンは美白有効成分としての認可はおりていません。

美白有効成分とは厚生労働省によって「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」あるいはこれに類似した効能を表示することが認められた成分のことです。現在認可されている成分はおよそ20種あります。

シミができるメカニズム!シミは排出されずに残ったメラニン

ハイドロキノンはシミを作る過程のいくつかの段階にアプローチしてくれる美容成分です。

この後、シミへの効果を説明しますが、ハイドロキノンがシミ生成のどの段階にどう作用するのかイメージしやすいよう、まずはシミができるメカニズムを簡単におさらいしておきましょう。

シミの原因はいろいろありますがもっとも大きな要因は紫外線です。

1.紫外線を浴びるとメラニン生成の指令がくだる
表皮角化細胞(ケラチノサイト)からメラニン生成を指令する情報伝達物質が分泌されます。
2.メラノサイトでメラニンが作られる
シミを作る工場「メラノサイト」がメラニン生成の指令を受け取ると、酵素「チロシナーゼ」が活性化。チロシナーゼはアミノ酸である「チロシン」に作用し【チロシン→→ドーパ→ドーパキノン】と酸化を進行させメラニンへと変化させます。
3.表皮角化細胞がメラニンを受け取る
表皮角化細胞がメラノサイト内で作られたメラニンを受け取ります。
4.剥がれ落ちる
表皮角化細胞がメラニンを抱え込んだまま、代謝によって肌表面へと押し上げられていきます。肌の機能を果たしやがては垢と一緒に剥がれ落ちます。

このように表皮のターンオーバーが正常ならメラニンは皮膚に沈着することなく排出されます

しかし、紫外線の影響や加齢などで

  • メラニンが過剰に作られる
  • ターンオーバーが乱れる

といったことが起きるとメラニンが排出されずシミとなって肌に残ってしまうのです。

ハイドロキノンの効果!予防しつつ今あるシミにも働きかける

美白成分のシミへの作用は大きく分けると2つあります。

  1. 【予防】シミを増やさない作用
  2. 【漂白・還元】今あるシミを薄くする作用

ハイドロキノンはこの両方の作用をあわせもった優秀な美白成分として注目されています。

その効果を詳しくみていきましょう。

チロシナーゼの働きを阻害する

メラニンに変化する前のチロシンは無色透明。それがなぜ黒色のメラニンに変わるのかというと、チロシナーゼがチロシンを酸化させるからです。

ハイドロキノンには酵素チロシナーゼの働きを抑える作用があります

チロシナーゼが働かなければチロシンは無色透明のままで黒色のメラニンに変わることがありません。結果的に色素沈着を起こすような黒色メラニンの生成を抑えられるのです。

メラノサイトの活動を弱める、数を減らす

シミというとどうしても鏡で見てわかる色素沈着が気になりますよね。

しかし、驚くことに実は多くのシミが肌表面ではなく表皮の一番下の層、「基底層」の周辺に沈着しているのです

基底層にはメラニン色素の工場、メラノサイトが点在しています。メラノサイトの中にあるメラノソームという袋の中でメラニン色素は作られて周囲の細胞へどんどん送られます。

ハイドロキノンには

  • メラノサイトの活動を弱める
  • メラノサイトの数を減少させる

という作用があると言われています。

つまり、メラニンを作り出す工場の稼働をストップさせるだけでなく、工場そのものを減らすことができるのですね。

皮膚に沈着したメラニン色素を還元する

ハイドロキノンの作用で見逃せないのがシミの還元作用です。

還元作用とは元に戻すこと、この場合はメラニン色素を薄くすることになります。メラニンはチロシナーゼの酸化によって黒色になりますが、ハイドロキノンには酸化してしまったメラニンを還元する働きがあります。

美白成分はたくさんありますが多くはシミの予防に働きかけるもの。今あるシミにアプローチできる美白成分はそれほど多くないようです。

新しくシミができるのを防ぎながら皮膚に沈着したメラニン色素にもアプローチできるハイドロキノン。2つの作用を兼ね備えているということもシミへの効果が絶大と言われる理由でしょう。

ハイドロキノンが効くのはメラニン色素が原因の表皮のシミ

ハイドロキノンの効果が期待できるのは以下のような表皮のシミです。

炎症後色素沈着
その名の通り、ニキビ跡、虫刺され、やけど、かぶれ、傷などの炎症後にできる赤や黒のシミ。
老人性色素斑(日光性黒子)
シミのなかでもっとも多いのがこの老人性色素斑。「老人性」の名前の通り、加齢とともに現れやすくなります。紫外線ダメージや肌老化によってメラニンが蓄積されてできるシミで薄い褐色からしだいに濃くなっていきます。
そばかす(雀卵斑)
頬や鼻を中心に散らばるように広がる直径2~3mmの小さな斑点。遺伝によるものが多いが紫外線の影響で色が濃くなる場合もあります。
肝斑
頬骨のあたりに左右対称にできるシミですが、額、上唇、下顎などに現れることもあります。紫外線や女性ホルモンの乱れが影響していると言われます。
  • あざ
  • クマ
  • ほくろ
  • イボのように盛り上がったシミ

などはメラニンの色素沈着だけが原因ではないのでハイドロキノンのみでの改善は難しいでしょう。

ハイドロキノンを安全に使うために知っておきたい注意点

ハイドロキノンは美白効果が高い反面、正しく使わないと肌トラブルなどを招く恐れがあります。

選び方、使い方の注意点を把握しておきましょう。

配合濃度が高いものほど刺激が強い

ハイドロキノンは配合濃度が高いほど、シミへの効果も高くなります。効果が高いということは同時に刺激も強く、肌への負担もかかってしまうということです。

配合濃度1~3%
一般的に刺激が少なく安全に使えると言われている濃度です。市販のハイドロキノンコスメは2%ほどの配合濃度のものがほとんど。低濃度なので初めてハイドロキノンを使う方、安全に使いたい方、肌への負担が心配な方におすすめです。商品によっては顔だけでなく、デコルテなどに使えるものもあります。(ただし、やはり刺激が強い成分であることに変わりはないので、低濃度であっても肌に合わない方もいます)
配合濃度4~5%
クリニックなどで処方されるハイドロキノンクリームに多い配合濃度。1~3%に比べて濃度が高い分、効果も実感しやすいでしょう。ただし、刺激も強いので赤みやピリピリとした刺激を感じる場合もあります。

ハイドロキノンを使ったことがない方が最初から高濃度のものにチャレンジするのは肌との相性や負担が気になるところ。まずは低濃度のものから試して肌との相性を見極めたほうが良いでしょう。

白斑の可能性

ハイドロキノンとよく似た名前の「ハイドロキノンモノベンジルエーテル」という成分があります。

ハイドロキノンモノベンジルエーテルはメラニン色素の合成を強力に抑制しますが、

  • 色素細胞に対する毒性が強い
  • アレルギーを起こしやすい

というデメリットがあります。使用を続けると肌の一部が白く色抜けする「白斑」を引き起こすとして化粧品への配合が禁止されています。

名前が似ているので混同する方もいるようですが、ハイドロキノンとハイドロキノンモノベンジルエーテルはまったくの別物です。

ではハイドロキノンで白斑が出ないかと言ったらそうとは言い切れないようです。

ハイドロキノンにはメラニン色素を作るメラノサイトの働きを抑える作用があります。そのため、

  • 高濃度(6%以上)ハイドロキノンを長期的に使うこと
  • 低濃度でも一年以上長期的に同じ部分に使用すること

といった使い方をすると白斑が起こる可能性があると言われているのです。

長期間の使用は避ける

刺激が強いハイドロキノンを長い期間使い続けると肌に負担をかけてしまいます。

  • シミへの効果を感じたら使用をやめる
  • 1ヶ月使ったら肌を休める

などハイドロキノンを使ったシミ対策は短期集中型で行いましょう。

事前にパッチテストを行う

ハイドロキノンは刺激が強い成分です。そのため、低濃度のものであったとしても人によっては肌に合わない場合があります。

ハイドロキノンを使う前は必ずパッチテストを行いましょう。

【パッチテストのやり方】

  1. 絆創膏を用意し、ガーゼ部分にクリームを塗ります。
  2. 絆創膏を腕の内側に貼ります。
  3. 24時間以内に赤み、かゆみ、刺激等が現れないか確認しましょう。

また、パッチテストで問題がなくても使用中に

  • 赤み
  • かぶれ
  • 刺激

など異常がでた場合はただちに使用を中止すること。皮膚科を受診するなどして適切に対処してください。

紫外線対策を必ずする

ハイドロキノン使用中の肌は紫外線の影響受けやすい状態です。

無防備な状態で紫外線を浴びるとかえってシミが濃くなったり、炎症が起きたりと肌トラブルにつながる恐れがあります。

ハイドロキノンを使ったら必ずUVケアを行って紫外線から肌を守りましょう

朝に使用した場合はSPF20以上の日焼け止め化粧品を使い、日中も入念に塗り直しを行ってください。

  • 長時間紫外線を受けるとき
  • こまめな塗り直しができないとき

などは朝の使用は控えて夜に使いましょう。

使用期限と保管場所

ハイドロキノンの成分は不安定なので一度空気に触れると酸化しやすくなります。

容量にもよりますが開封したものは1ヶ月を目安に使い切りましょう

また、ハイドロキノンは光や熱にも弱いと言われています。高温多湿の環境は避けて、冷蔵庫などの冷暗所で保管しましょう。

ハイドロキノンの集中ケアで目指すはコンシーラー要らずの肌

シミがあると老けて見えますし、メイクでカバーするのも一苦労ですよね。

どんな美白化粧品を使っても効果がなかった、とシミのケアに諦めてしまった方もハイドロキノンなら効果を実感できるかもしれません。それほどハイドロキノンはシミへの効果が高いのです。

シミの徹底対策にハイドロキノン、ぜひ検討してみてくださいね!

この記事のタイトルとURLをコピーする
ハイドロキノンの効果とは?今あるシミにも未来のシミにも効く|【女性の美学】
https://josei-bigaku.jp/bihakuseihin94168/
ライター:宮瀬 美嘉

この記事をシェアする

関連記事

コメント