ビタミンEはサプリメントで!その効果と摂取方法
Date:2017.11.13
アンチエイジングに効果的だと話題のビタミンE。抗酸化作用に注目されることが多いですが、実はその他にもさまざまな効果・効能を併せ持っています。
美容と健康に、うれしい効果をもたらすビタミンE。女性ならぜひとも、積極的に取り入れたいですよね。
今回はその効果と、サプリメントによる効率的な摂取方法についてご紹介します。
手軽にビタミンEを摂取して、女性らしさをさらに磨いていきましょう!
そもそもビタミンEとは?栄養成分について
ビタミンには、全部で13種類あると言われており、さらにそこから水に溶ける水溶性のビタミンと、油脂に溶ける脂溶性のビタミンに分けられます。ビタミンEは、脂溶性ビタミンのひとつです。
- 脂溶性ビタミン・・・A、D、E、K
- 水溶性ビタミン・・・C 、B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、
B6、葉酸、B12、ビオチン
ビタミンEを大きく分けると、トコフェロール類とトコトリエノール類に分類されます。さらにそれぞれがα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)に細分化されるので、ビタミンE自体は、全部で8種類あることになります。
2分類から、さらに4種類に分かれます。これらを総称して、ビタミンEと呼ばれています。
なかでもα-トコフェロールが体内にあるビタミンEの90%を占め、最も強い活性を持っているとされています。
- α(アルファ)
- α-トコフェロール、α-トコトリエノール
- β(ベータ)
- β-トコフェロール、β-トコトリエノール
- γ(ガンマ)
- γ-トコフェロール、γ-トコトリエノール
- δ(デルタ)
- δ-トコフェロール、δ-トコトリエノール
ビタミンCなどの水溶性ビタミンは、多くが尿とともに排出されてしまいますが、脂溶性であるビタミンEは、身体の組織に、ある程度蓄積することができます。また熱や酸に強い一方で、光・紫外線・鉄などには弱い性質を持っています。
ビタミンEは女性の味方!その効果・効能について
ビタミンEは抗酸化作用や血流改善、ホルモンの正常化など、女性の身体にポジティブな影響をもたらします。ここでは、ビタミンEの効果について、改めておさらいしてみましょう!
抗酸化作用で細胞の酸化を防ぐ
私たち人間は、常時酸素を取り入れてエネルギーを生み出していますが、体内に取り込んだ酸素のうち、数パーセントは活性酸素に変化すると言われています。
活性酸素は本来、私たちのからだを覆っている細胞を守る働きがあるのですが、ストレスや過度の喫煙、暴飲暴食などにより、体内で活性酸素が過剰に発生すると、細胞膜をかたちづくる不飽和脂肪酸という物質を酸化させてしまいます。
この不飽和脂肪酸が酸化すると、細胞は過酸化脂質という「サビ」のようなものになり、細胞自体が老化して、機能不全に陥ります。つまり、細胞が酸化すると、細胞が老化してしまうのです。
活性酸素によって細胞が老化すると、シミやしわ、たるみなどの肌のトラブルや、がんや動脈硬化といった生活習慣病を引き起こしやすくなってしまいます。
そんな酸化を防いでくれる救世主が、実はビタミンE!
ビタミンEがアンチエイジングに効果的だと言われる所以は、細胞の老化を防ぐ独自の性質からきていたんですね。「美」を追求する多くの女性たちが、ビタミンEに虜になるのも納得です。
女性ホルモンを正常に整える
更年期前後は、閉経に伴う卵巣機能の低下によって、女性ホルモンの分泌が低下しますが、近年は若い世代でも、激しいダイエットや喫煙、ストレスや不規則な生活などが原因で、女性ホルモンの分泌が低下したり、バランスをくずしたりする傾向があります。
もともと不妊に効果のある物質として発見されたビタミンE。別名トコフェロール(ギリシャ語で「子どもを産む力を与える」)とも呼ばれ、女性ホルモンと関係の深いビタミンです。
ビタミンEは、ホルモンの生成や、分泌を調整する脳下垂体に働きかけ、ホルモンバランスを整えます。その働きにより、子宮や胎盤の働きが活発になる他、受精卵の着床を良くして、妊娠率を高めたり、生理痛・生理不順などが改善されるのです。
ホルモンバランスがくずれることによって、イライラや不安感、腹痛や頭痛など、女性は心身ともにさまざまな不調に悩まされますよね。そうした女性たちの救世主が、ビタミンEなのです!
肌を守り美肌に導く
さきほど挙げたビタミンEの抗酸化作用は、美肌にも効果があります。
紫外線を浴びると、活性酸素が発生。増えすぎた活性酸素は、コラーゲン繊維を攻撃し、切断してしまいます。
またメラノサイトも刺激してしまうため、シミやシワや、たるみなどの肌老化を招く原因に。
ビタミンEは活性酸素の発生を抑制してくれるので、こうした肌老化を予防してくれます。
またビタミンEは、経口摂取でも肌へ移行することが、研究で明らかになっています。美肌への効果が高いビタミンCやコラーゲンなどは、経口摂取しても体内で分解されてしまうのですが、ビタミンEは直接肌に届く性質を持っているのです。
滞りの悪い血流を改善する
冷えは女性の大敵!これからの季節、とくに女性は寒さとの戦いになりますよね。
また長時間のデスクワークなど、血行不良による頭痛や肩こりに悩む人も多いのではないでしょうか。
血行をよくするためには、やわらかく健康な赤血球が必要です。
ビタミンEは、赤血球を若々しく保ち、柔軟性をもたせる働きをもっています。また毛細血管を広げる作用もあるため、血液が末梢にも流れるようになり、結果として手足の冷えが改善されやすくなるのです。
ビタミンEの複合的な効果には、目を見張るものがありますよね。女性にとってうれしい効果がたくさんあるので、摂取しなければむしろ損かも知れませんよ!
ビタミンEの摂取は、手軽なサプリメントで!
さきほど触れたように、ビタミンEはビタミンCやコラーゲンとは異なり、経口摂取でも十分な効果が認められています。
1日の推奨摂取量は、女性は6mg。摂取量の上限は、およそ600mg。
ビタミンEは比較的食べ物から摂取しやすい栄養素ですが、手軽さや継続性を考えるならば、サプリメントがおすすめです。
アーモンド、ナッツ類、アボカド、うなぎ、赤ピーマン、サフラワー油、抹茶(粉)、米油、モロヘイヤ、バジル、いくら、いわし、めんたいこ、すじこ、大根、かぼちゃ など
サプリメントの主な種類
サプリメントは大きく、合成型、天然型、天然の3つに分けられます。
- 合成型
- 原料を化学的に反応させて製造したもの
表示例:酢酸dl -α-トコフェロール
- 天然型
- 食品から抽出したビタミンEに酢酸を合成して安定化したもの
表示例:酢酸d-α-トコフェロール
- 天然
- 食品から抽出したビタミンEをそのまま安定化したもの
表示例:d-α-トコフェロール
効力に多少の違いはありますが、天然・合成を気にするよりも、トコフェロール類だけでなく、トコトリエノール類も配合されているサプリメントを選ぶようにするとよいでしょう。
ビタミンEの多量摂取はNG!
さまざまな効果をもたらすビタミンE。一般的な食事内容やサプリメントの摂取量で、過剰症になることはほとんどありませんが、過剰に摂取すると、からだに下記のような害を及ぼしてしまう可能性があります。
- 吐き気や下痢
- 出血しやすくなる
- 肝機能の低下
- 骨粗しょう症になりやすくなる
ビタミンCと摂取すると、より効果的!
さきほど抗酸化作用の項目で説明したように、ビタミンEは活性酸素から細胞を守ります。
このとき、活性酸素と結びつくことで細胞を守るので、守ったあとビタミンE自体は無力化してしまいます。
またビタミンCも抗酸化作用のあるビタミンですから、ビタミンEと同時に摂ることで、相乗効果を生み出し、細胞の酸化をさらに抑える効果が高まります。
ビタミンEの抗酸化力は、ビタミンCと同時に摂取したときに、最大限発揮されるのですね。
ビタミンEで、美と健康をアップデート!
ビタミンEは、老化防止やホルモンの正常化、血行の促進など、女性の健康や美しさに直結する、さまざまな作用を持っていることが、改めて分かりましたね。
からだの不調や肌トラブルなどは、外側からのケアだけでは、不十分。
サプリメントでビタミンEを積極的に摂取して、からだの中から改善していくことが大切です。
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