ブルーチーズで血管が若返る!青カビの美味しくてヘルシーな効果
Date:2017.03.08
味も栄養価もピカイチの、優秀食材、チーズ!
リラックスタイムのお供にも、お料理の材料にも、うってつけの優れものです。
そのチーズの中でも「ブルーチーズ」と呼ばれるものをご存じですか?
レストランなどで「チーズの盛り合わせ」などを頼んだときによく見かける、青いマーブル模様の入った、あのチーズです。
じつは美味しいだけでなくさまざまな健康・美容効果もあるんですよ!
今回は、このブルーチーズに隠されたスゴい効能をたっぷりご紹介します!
この記事の目次
【1】多彩なチーズの仲間たち。ブルーチーズはどの種類?
チーズとひとことで言っても、じつは意外とたくさん種類があります。
まず、加工の有無で「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の2つに大きく分けられます。
次に、ナチュラルチーズの中で、製造方法などにより6つのグループ(種類)に分けることができます。
ブルーチーズと呼ばれるチーズは、この6つの種類のうちの1つです。
(1)プロセスチーズとナチュラルチーズ
「ナチュラルチーズ」「プロセスチーズ」という呼び方は、日本人の耳にも馴染みが深いのではないでしょうか。
そもそもチーズの原料は、
- 牛
- ヤギ
- 羊
などの乳です。
これらの動物の乳を発酵させたものが「ナチュラルチーズ」、その名のとおり自然な形に近いチーズと言えます。
これに対し「プロセスチーズ」は、ナチュラルチーズに更なる加工をくわえたものです。ナチュラルチーズを工場で出荷しやすく成形し、香料や添加物などを加えます。
スーパーやコンビニでよく見かける、スライスチーズや6Pチーズといったおなじみのものがこれです。安価で求めやすく、食卓にものぼりやすいチーズですね。
(2)ナチュラルチーズの6つの種類
さて、今回のテーマ「ブルーチーズ」は、工場で成形などをする前のナチュラルチーズの仲間です。
ナチュラルチーズは、原料や製造方法などにより、次の6つのタイプに分けることができます。
- 青カビタイプ
- 白カビタイプ
- フレッシュタイプ
- ハードタイプ
- ウォッシュタイプ
- シェーブルタイプ
それぞれどんなものなのか、簡単にご紹介しておきます。
- 青カビタイプ
- チーズの内側に食用の青カビを繁殖させることで発酵させたチーズ。断面は白地に青のマーブル模様に見える。独特の風味が強い。
- 白カビタイプ
- チーズの外側を食用の白カビで覆い、内側へ向かって発酵させたチーズ。外はカリカリ、中はトロッと柔らかい食感が特徴。
- フレッシュタイプ
- 熟成の期間がごく短い、または全くさせないタイプのチーズ。ヨーグルトのようにクリーミーで、臭みも少なく食べやすい。日本ではモッツァレラやマスカルポーネがおなじみ。
- ハードタイプ
- 水分をほとんど残さず熟成させたチーズ。表面は硬く、味はコクがあって濃い。長期保存に向いている。チェダーやパルミジャーノ・レッジャーノなどが有名。
- ウォッシュタイプ
- 熟成中、外側を塩分や酒で洗いながら作るチーズ。中はマイルドだが独特の風味が強く、通向けのチーズと言われている。
- シェーブルタイプ
- ヤギの乳からできているチーズのこと。シェーブルとは、フランス語で「ヤギ」という意味。独特の風味が強いが、クセになるファンも多い。
【2】食べれば虜に!ブルーチーズの美味しい秘密
世界にファンが多いとはいえ、ブルーチーズは日本ではまだまだ知名度が高くありません。
でも、だからといって日本人の味覚に合わない……なんてこともないんですよ!
一度食べると、その風味にハマってしまう人も多いんです。
青いマーブルの正体は、青カビ!?
チーズの中でも見た目が特殊なブルーチーズですが、あの青いマーブル模様の正体は、他でもない青カビなのです。
青カビを内側の隙間に繁殖させることで、チーズの熟成が進み、美味しくなります。これは味噌や醤油など、他の発酵食品ともよく似た原理ですね。
心配は要りません!ブルーチーズの青カビは食用のもの。食べても身体に害がないどころか、他の細菌と協力して身体に良い成分を作り出してくれる優れものなのです。
青カビにはそもそも、
- 食用の安全なもの
- 毒性が強く危険なもの
の2種類があります。
正月のお餅や箱の底のミカンなどに生えてくる青カビは、毒性が強く危険なもの。これは絶対に食べてはいけません。
ブルーチーズに使われる青カビは、これら放置された食品に生えるカビとは全く異なり、心配なく食べられる種類のものなんです。
ブルーチーズは見た目も美しく、食卓にも心にもゴージャスな華を添えてくれます。お酒や食事が一段格上げされる食材、ぜひ試してみてはいかがでしょう?
通に愛される「世界三大ブルーチーズ」
ナチュラルチーズの一種であるブルーチーズは、さらに原産地や製法ごとにこまかく銘柄が枝分かれしていきます。
中でも、
- ゴルゴンゾーラ
- スティルトン
- ロックフォール
の3種類の銘柄は「世界三大ブルーチーズ」と呼ばれ、世界中の多くのチーズ愛好家に愛されています。
日本人にもおなじみのゴルゴンゾーラチーズは、クセの強いブルーチーズの中では比較的まろやかで食べやすいものです。
ブルーチーズ初心者で、ちょっと勇気が要るかな……と感じる方は、最初にゴルゴンゾーラにチャレンジしてみるのがおすすめです。
【3】ビタミン・ミネラル豊富なエリート食材
では次に、チーズに含まれる成分について見ていきましょう。
カルシウムだけじゃない!チーズに豊富な成分
ブルーチーズのみならず、チーズの仲間はみんな栄養価が豊富です。
牛や羊の乳からつくられるため、カルシウムが豊富なイメージのあるチーズですが、それだけじゃないんです!
チーズに豊富に含まれており人の身体に必要とされる成分は、以下のようなもの。
- タンパク質
- カルシウム
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンE
- ビタミンK
- 乳酸菌
- 脂質
- 炭水化物
- レチノール
- リン
- カリウム
- 鉄分
- マグネシウム
などなど。
とくにビタミンB群に関しては、
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB3(ナイアシン)
- ビタミンB5(パントテン酸)
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- 葉酸
と、ほぼ全てを網羅しています。
カルシウムやタンパク質だけでなく、ビタミン・ミネラルも豊富。かつ少量でこれらを摂取できるという点で、チーズは食材のエリートと呼んでいいでしょう。
【4】肌・髪・ダイエットにも◎!ブルーチーズの美容効果
このように、栄養価がとても高いチーズ。
中でもブルーチーズは、青カビのおかげで熟成が進み、美味しさも美容・健康効果もギュッと詰まっています。
きれいになりたい女性の味方、ブルーチーズ。食べることで、どんな美容効果が得られるのでしょうか?
効果(1)美しい肌に生まれ変わる
ブルーチーズに含まれる
- ビタミンB2
- バルミチン酸
- セレン
の働きにより、お肌が美しくより若く保たれます。
ビタミンB2は、皮膚や粘膜を守って健康に保ち、お肌の新陳代謝を促進します。
新陳代謝=細胞の生まれ変わりです。肌細胞が新しく生まれ変わることで、肌荒れやニキビといった肌トラブルを避けやすく、回復もしやすくなります。
バルミチン酸は、抗酸化作用を持ちます。酸化とは、細胞がサビて老化していく現象のこと。これを防いでお肌のシワを減らし、ニキビなども予防します。
セレンはミネラル成分の一種で、やはり抗酸化作用を持ちます。お肌の老化や乾燥を防ぎ、お肌の大敵である毒素を体外へ排出する役割を持っています。
効果(2)美しい髪の毛をつくる
ブルーチーズに最も豊富な
- タンパク質
- カルシウム
の働きにより、髪の毛を美しく、若々しく保つことができます。
タンパク質は髪の毛の原料!タンパク質がないと新しい髪を育てることができません。
ブルーチーズにギュッと凝縮された良質のタンパク質が、ツヤとコシのある髪をつくります。いつまでも若々しい印象でいられますよ。
カルシウムは精神を落ち着かせる作用を持っています。イライラやストレスをすっと鎮め、抜け毛を予防してくれます。
とくに女性はホルモンバランスの影響を受けやすく、更年期に向かうにつれて髪のツヤが減り、抜け毛が増える傾向にあります。
ブルーチーズで髪を若々しく保ちましょう。
効果(3)丈夫な白い歯を保つ
タンパク質とカルシウムが守ってくれるのは、髪の毛だけではありません。歯の健康のためにも、この2つは不可欠です。
じつは歯の土台となる象牙質には、タンパク質が欠かせません。そして歯の外側の石灰化は、カルシウムの役割。
内側でタンパク質が、外側ではカルシウムがしっかり働くことで、白く丈夫な歯が保たれます。2つのうちどちらが不足しても困るので、バランスよく摂取することが大切です。
ブルーチーズはこのどちらも豊富に含んでおり、効率よく摂取することができます。
効果(4)ダイエットを強力サポート
チーズというとカロリーが高い印象があり、ダイエットには不向きだと思われがちかもしれません。
でも食べる量にさえ気をつければ、チーズは、じつはダイエットを力強くサポートしてくれるんです。
その理由は、以下の5つ。
- タンパク質が筋肉をつくり、脂肪を燃やす
- カルシウムがイライラを防ぐ
- 不足しがちなビタミン・ミネラルを補える
- 乳酸菌が便秘を解消
- 満足感が大きく、食べ過ぎを防止してくれる
脂肪を燃やすのは筋肉ですが、筋肉の素となるのがタンパク質です。良質なタンパク質を豊富に含むブルーチーズは、筋トレの強い味方となります。
また、乳製品であるチーズにはカルシウムが多く含まれ、ダイエット中の我慢によるストレスやイライラを緩和、どか食いを防止してくれます。
※「カルシウムが不足すると太る」というメカニズムも知られています。詳しくはこちらの記事も読んでみてくださいね。
また、ブルーチーズには前述のとおりビタミンやミネラルも豊富です。食事制限により不足しがちなこれらの栄養素も、しっかり補うことができます。
さらにブルーチーズは乳製品、しかも発酵食品です。お腹で働く乳酸菌を多く含んでいるので、便秘解消にももってこいです。
そして何より、ブルーチーズには見た目にも味にもインパクトがあり、「チーズを食べた」という事実にも満足感を得やすいですよね。
チーズは腹持ちも良いとされており、ダイエット中の補助食としてじつはとっても有能なんです。
【5】血管や細胞の若さを保つ!ブルーチーズの健康効果
美容効果だけでもたくさんありましたが、ブルーチーズの効能はまだまだありますよ。
続いて、健康に与えてくれる良い影響を見ていきましょう。
効果(5)整腸作用で毒素を排出
ダイエットの項でも書きましたが、ブルーチーズは乳酸菌をたくさん含んでいます。
乳酸菌はお腹の中で、
- 腸の働きを活発化させる
- 食べ物の消化吸収を助ける
- 便を健康に保ち、肛門へ送り出す
- 病原菌や腐敗菌を排除する
などの働きをしてくれます。
ブルーチーズを食べることで、
- 便秘や下痢を防ぐ
- 体内の毒素を溜め込まずに排出する
- 腸の健康を保つ
といった整腸効果が多いに期待できるのです。
効果(6)免疫力がアップする
整腸作用でお腹の調子が整うと、比例してアップするのが免疫力です。
全身のうちでも、腸内にはとくにたくさんの免疫細胞が存在しています。腸がきれいになりスムーズに働くようになると、これら免疫細胞も元気に動けるようになります。
また、チーズに豊富なタンパク質は、免疫細胞の原料としても大活躍!
とくにブルーチーズは免疫機能をアップさせる効果が高いと言われ、病気に負けない丈夫な身体づくりにもお役立ちです。
効果(7)骨粗しょう症を予防
髪や歯を健康に保つ、カルシウム。ご存じのとおり、骨の健康にもカルシウムが欠かせません。
乳製品であるブルーチーズは、いわばカルシウムの塊。いつまでも自分の足で若々しく歩くため、積極的に取り入れていきましょう。
効果(8)血管をアンチエイジング
チーズの中でもとくにブルーチーズにあるとされるのが、血管を柔らかくし、若く保つ作用です。
チーズには、「LTP(ラクトトリペプチド)」という乳酸菌が含まれています。この乳酸菌には、
- 血圧を上げる酵素の働きを抑える
- 血管が狭くなる原因を取り除く
- 血管を柔らかくする
といった働きをする性質があります。
血管を拡げて柔らかくすることで、
- 高血圧
- 動脈硬化
- 動脈瘤
- 動脈解離
- 不整脈
- 弁膜症
- 狭心症
など、血管や心臓などに関わるさまざまな病や症状から、あなたを守ってくれるのです。
効果(9)睡眠不足を緩和する
ブルーチーズに含まれるカルシウムには、自律神経のバランスを整え、精神を落ち着かせる鎮静効果があります。
カルシウム不足は、日中のイライラだけでなく、夜の眠りにも悪影響を及ぼします。
- なかなか寝付けない
- 眠りが浅い
- 夜中に何度も起きてしまう
といった就寝中の悩みは、自律神経が乱れて興奮と鎮静をうまく調節できていないせいかもしれません。
また、
- 寝ても疲れがとれない
- 日中眠くて仕方ない
- 頭がぼんやりして集中できない
といった脳の休息不足による悩みは、睡眠の質を上げることで解消するのが一番です。
ブルーチーズに含まれる「カルシウム」と「トリプトファン」が、すっと寝付きのよいお休みタイム、ぐっすり休める良質な睡眠へと導いてくれます。
効果(10)月経前のつらい症状をやわらげる
月経前にどうしようもなくイライラしたり、肌や身体が調子を崩してしまう「PMS(月経前症候群)」。
他人にはなかなか伝えづらい、女性特有の悩みですよね。このPMSは、カルシウムの働きである程度やわらげることができます。
とくに「ブルーチーズが好き」という方には、頑張っている自分へのご褒美として食べるのをおすすめします。PMSの緩和には、ストレスを減らすことも効果があるんです。
カルシウムと、独特のブルーチーズの風味が、あなたの心をふっと軽くやわらげてくれますよ。
美味しく食べてヘルシー&ビューティに!
ブルーチーズの効能、いかがでしたか?
今まであまりなじみがなかった方にも、「ちょっと食べてみたいな」と思っていただけていたら嬉しいです。
美味しい上にちょっぴりゴージャス。おまけにとってもヘルシーなブルーチーズ!
気になったあなたは、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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