女性の大敵、膀胱炎を撃退!膀胱炎予防に効果的な食べ物や飲み物
Date:2016.11.11
膀胱炎について、あなたのイメージはどんなものですか?
「経験したことがあり、身をもってつらさを知っている」
「身近にかかった人はいるが、なんだか自分とは遠いイメージ」
などなど、人に寄り色々なイメージをお持ちのことと思います。
だから、今は自分とは遠いイメージだなぁ……と感じている方にも、ぜひこの病気の知識をつけておいてほしいのです。
また、現在この病気に悩まされている方、そして過去苦しんだ経験者の方は「もう二度とかかりたくない」と強く感じていることでしょう。
でも忙しい日々の中、大げさな対策はなかなか取れないものですよね。
そこで今回は目先をぐるりと変えて、膀胱炎を予防・撃退できる「食べ物」や「飲み物」にフォーカスしてみました。
普段の食生活から、誰でも気軽に始められる膀胱炎予防策について、探っていきたいと思います。
まずは知っておこう!膀胱炎の症状と原因
下腹部にある「膀胱」は、排泄する前の尿を溜めておく、袋状の内臓器官です。
この膀胱が炎症を起こし、正常な排尿を妨げられる状態が「膀胱炎」。
目に見えない上デリケートな症状なので、とくに女性はつい我慢してしまいがち……。
ですが、最悪の場合は死に至ることもあるという、恐ろしい病気なんですよ。
(1)その不調、膀胱炎かも?代表的な症状は
個人差はありますが、膀胱炎になっている・またはなりかけている場合には、以下のような症状が多く見られます。
- 1.頻尿
- ちゃんとトイレに行っても、すぐまた行きたくなるといった症状です。健康な人の排尿の回数は、1日にだいたい5〜8回程度であると言われます。
これが、膀胱炎になると1日20〜30回もトイレに行きたくなるのです。夜中に何度も起きてトイレに行くため不眠ぎみになり、うつ状態に近づいてしまう人もいます。
- 2.残尿感・尿意切迫感
- おしっこの切れが悪く、排尿した後もなんとなくまだ残っている気がする……という感じです。出し切った感じがしないため、トイレから出て間もなくまた行く気分になります。
不快な症状でもうひとつ、尿意切迫感というのがあります。膀胱内に尿が溜まっているかいないかに関わらず、我慢できないほどの尿意を感じます。
これらの症状ではとくに、ムズムズした不快感や、下着を汚してしまうのではないかという不安がストレスにもなり悪循環です。
- 3.血尿・尿の白濁
- 切り傷などに覚えがないのに、尿がうっすら赤くなっている、ごく少量でも血が混じっているなどの心当たりがあれば、要注意です。
膀胱内で炎症が起きて、粘膜に血液が滲んでいるのかもしれません(もちろん他の病気の可能性もありますので、早めに医療機関を受診することをオススメします)。
また尿の白濁も膀胱炎の兆しの一つ。炎症によって剥がれ落ちた膀胱の粘膜が、尿内に溜まって白く濁ります。
- 4.下腹部の痛み・違和感
- 他の臓器と同じく、膀胱も炎症を起こせば痛みます。下腹部や会陰部(デリケートゾーン)の痛みは、膀胱炎の可能性があります。
痛み方は炎症の状態によって様々です。「チクチク痛む」と言う人もいれば「しみるような痛み」を訴える人もいます。
また、痛みではなく「違和感」と感じる人もいるようです。とくに排尿時、そして尿を我慢しているとき、痛みや違和感を感じたら、よく注意してみてください。
- 5.発熱・吐き気・腰痛など
- 膀胱炎が重症化すると、38度以上の高熱を出したり、吐き気を催したりすることもあります。同時に腰痛に襲われる女性もいるようです。
万が一こうなってしまったら、膀胱炎の場合はもう相当進行している状態です。一刻も早く医者へ行きましょう。
(2)何が起きてるの?膀胱炎のメカニズム
膀胱炎の直接的な原因は、主に細菌の過剰な増殖です。
膀胱は、大腸などの消化器官や、汚れやすい陰部と近接しています。なので健康な人の膀胱にも、尿と一緒に
- 大腸菌
- ブドウ球菌
- 腸球菌
- セラチア菌
- プロテウス
などの最近が、常に流れ込み、ある程度は溜まっている状態なのです。(想像するとちょっと気持ち悪いかもしれませんが、これが膀胱の正常な状態、ご安心を!)
この細菌は膀胱にとって良いものではないので、通常ですと尿と一緒に体外へと排出されます。
ところが、排尿を無理に我慢したり、水分不足が続いたりすると、排尿自体が起こらないため細菌たちを身体の外へ流しだすことができません。
膀胱内にとどまったままの細菌たちは繁殖・増殖を繰り返して徐々に増え、やがて膀胱の粘膜が細菌感染を起こし、膀胱炎になってしまうのです。
(3)じゃあ、膀胱炎の原因になる行動は?
メカニズムが分かったところで、行動レベルで膀胱炎の原因を知っておきましょう。
細菌を増やし、炎症を起こしてしまう行動。それはまず、
- トイレを我慢する
- 水分を充分とらない
といった行動です。
そしてさらに、
- 無理なダイエット
- ストレスを溜めること
- 過労
- 風邪をひく
- 身体(とくに下半身)を冷やす
といった行動や状態も、免疫力が低下して細菌感染を引き起こしやすくなってしまうため、膀胱炎を招きやすいと言えます。
体調を崩しているときにトイレを我慢するのは一番良くないということですね。
(4)膀胱炎の予防には、何に気をつければいい?
一度かかってしまうと再発の可能性も高い、膀胱炎。経験者も未経験者も、なんとか水際で食い止めたいものです。
原因から導きだすと、膀胱炎を予防するには
- トイレを我慢しない
- きちんと栄養を摂る
- ストレスや疲れを溜め込まない
- 身体(下半身)を温める
ということが大切!
そこでいよいよ本日の本題、次章では「膀胱炎予防に効果的な食べ物・飲み物」について詳しく見ていきましょう!
食卓から予防する!膀胱炎撃退ドリンク&フード
飲んだり食べたりすることで、身体の中から膀胱炎を予防してくれる食材。じつは結構たくさんあるんです。
そして逆に、膀胱炎のためにあまり良くない食材も、じつはいくつかあります。順番に見ていきましょう。
膀胱炎予防に◎!すすんで飲食したいもの
膀胱炎を予防するには、以下のドリンク・フードがオススメです。
- 1.白湯
- 尿と細菌をスムーズに排出するには、水分をしっかり多めにとることが大切。
水でもいいのですが、冷たいものだと身体を冷やしてしまいます。白湯(ぬるめのお湯)なら、水分補給と同時に身体を温めることが出来て、一石二鳥!オススメです。
- 2.クランベリージュース
- クランベリーには、アントシアニンという名前のポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用が強く、膀胱内の細菌の増殖を抑えてくれます。
また、クランベリーにはキナ酸という成分も豊富です。細菌が増えるのは尿がアルカリ性に傾くことも原因一つと言われています。キナ酸には強い殺菌成分がある上、尿を酸性に保ってくれる作用もアリ!
もしクランベリージュースが苦手なら、ブルーベリージュースでも似た効果が得られますよ。
- 3.どくだみ茶
- どくだみ茶には強い利尿効果があり、尿とともに細菌もスッキリ流してくれます。また身体を内側から温める効果も高いので、膀胱炎の原因となる下半身の冷えを防げますよ。
ただし、膀胱炎の症状が進んでしまってからは逆効果になる場合もあります。あくまで予防に利用し、促した尿意は我慢しないことがキモです。
- 4.パイナップル
- パイナップルに含まれているプロメラインという成分にも、強力な抗酸化作用があります。また、プロメラインには抗炎症作用も備わっているため、膀胱の炎症を抑えるにはうってつけのフルーツなのです。
- 5.ヨーグルト
- 腸に優しいヨーグルトは、膀胱にも優しい食材です。
ヨーグルトに入っている、乳酸菌やビフィズス菌。「プロバイオティクス」と呼ばれるこの善玉菌たちは、膀胱炎の原因となる雑菌を体外へ排出するお手伝いをします。
ヨーグルトが苦手な方は、サプリメントなどで摂取できるのも嬉しいですね。
- 6.海藻類
- 多くの海藻類には、ビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは粘膜を強化する働きがあり、膀胱の炎症を防ぐ強い味方になってくれます。
- 7.レンコン
- ちょっと意外な気もしますが、レンコンには強力な抗炎症作用があります。膀胱炎の初期段階で炎症を抑えてくれる食材です。
また、レンコンは止血効果の高い食べ物として、古くから親しまれてきました。免疫力アップ効果も高いため、色々な角度から膀胱炎を撃退してくれそうです。
- 8.セロリ
- セロリは利尿作用の高い食材の一つです。尿の排出をスムーズにし、毒素と一緒に細菌もしっかり押し流してくれます。
またセロリは殺菌効果も高く、膀胱内の細菌を元からやっつけてくれるのも、嬉しい働きですね。
- 9.ビタミンC
- 食材ではありませんが、ビタミンCという栄養素には強い殺菌作用、抗酸化作用があり、炎症を中から鎮めてくれるためオススメです。
ビタミンCは疲労回復効果も高く、定期的に摂ることで免疫力もグンとアップ。弱った身体は細菌感染しやすくなるので、ビタミンC食材でいつも元気をキープしましょう!
このように、膀胱炎を予防する食材はたくさんあります!まずは自分の好きなものから、毎日の食事に意識して加えたいですね。
要注意!膀胱炎を悪化させがちな食べ物
膀胱炎予防に効果のある食材をご紹介してきましたが、逆に膀胱炎を悪化させる可能性がある食材も知っておきましょう。
膀胱炎の症状が気になるときには、以下のようなものはできるだけ避けたほうが良いです。
- アルコール
- カフェイン飲料(コーヒー・お茶など)
- 炭酸飲料
- 辛いもの
- かんきつ類
- トマト
- 人工甘味料
この他にも、粘膜への刺激が強すぎたり、身体を冷やしたりする食材は、総じて避けた方が無難です。
美味しい食事で、膀胱炎を予防しよう!
先述のとおり、膀胱炎の予防に大切なのは、
- トイレを我慢しない
- きちんと栄養を摂る
- ストレスや疲れを溜め込まない
- 身体(下半身)を温める
の4つ。
必要な栄養を毎日の食事できちんと摂り、美味しいものを食べてストレスや疲労を回復させて、身体をできるだけ温めましょう♪
女性の大敵・膀胱炎。その撃退に、これらの情報が少しでも役立てたら嬉しく思います。
Sponsored Link