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誰かを守る心があなたを強くする!大切な誰かの見つけ方

Date:2016.03.18

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誰かを守る心があなたを強くする!大切な誰かの見つけ方|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/burenaizibun5410/

shutterstock_322337921上手く行かないことばかりの人生に、くじけそうな心。不安や心配の中で、くよくよする心。ネガティブな心、折れそうな心、壊れそうな心…。

人は誰しも弱い心を持っていますが、自分の弱さに押しつぶされそうになっている人もいれば、弱さを上手に強さに変えて生きている人もいます。

では、強く生きるのにコツはあるのでしょうか。女性は子供を生んで母になると強くなるとよく言いますが、そこに強く生きるヒントはないか、考えてみました。

心の中に「自分以外の誰か」の存在がある人は強い

「母は強し」
「子供ができてから強くなったね」

よく聞く言葉です。もちろん、子供を生んだその瞬間に、魔法がかかったように強くなるわけではありません。

子育てをしていく中で、どんどん強くなっていくわけですが、何が母を強くさせるのでしょうか。

「自分のことはさておき」という生活が心の在り方を変える

赤ちゃんは言葉を話せないし、我慢もできないし、母親が目をそらそうものなら、うっかり命をなくしてしまうほどに未熟な存在です。

自分のことはさておいて、赤ちゃん主体の生活がしばらくの間、強いられることになります。

この時期に身につく「自分のことはさておき」精神が強さにつながっていくのではないでしょうか。

人が弱くなるのは「怖い」という気持ちが強いせいです。

  • 傷つくのが怖い
  • 失敗するのが怖い
  • 嫌われるのが怖い

など。

どんなことも元をたどっていけば、「自分が傷つく」ということに対する恐れから来ているのではないでしょうか。

自分を守りたい気持ちが人を弱くするのです。

ところが母親は、自分のことはさておいてしまっています。もう自分には構っていられない状態なのです。

人は自分を守る気持ちが優ると弱くなりますが、自分以外の誰かを守ろうとすると強くなる傾向にあるのです。

自分から目をそらすためにも「誰か」の存在が必要

自分の人生の主役は自分。ついつい自分のことばかりに目が行ってしまいます。自分を意識する機会が多ければ多いほど、人目が気になり、人からの言動に傷つき、弱い自分に苦しむことも多くなります。

つまり、弱い自分から抜け出したければ、主役の座をしばし誰かに譲ればよいということです。

母親が人生の一時を子供に捧げるように、あなたも誰かのために生きてみればよいのです。

大丈夫です。主役を一時譲ったからといって、人生を乗っ取られることはありません。嫌でも自分の人生は、自分のものでしかないのですから。

ただ、自分よりも優先すべき「誰か」を母になること以外で見つけることは、まあ難しいです。

恋する状態がこれに似ていますが、「世界で一番大切な彼」とは言っても「自分の次に」という但し書きつきであることがほとんどです。

恋人がダメなら友人もきっとダメで。

そうなるともう絶望的?よほど特殊なケース(病気の家族とか)でもいない場合は、自分のことはさておいてもいい相手など見つかりそうにありません。

「未来の自分」を守るべき存在に!

そこで考えました。「未来の自分」を守ってみてはどうかと。赤の他人を自分よりも大切な存在として守ることは難しいですが、未来の自分ならどうでしょう。

何年後かの自分。それを「自分よりも優先すべき存在」にするのです。

赤の他人のために動くことはできないけれど、将来の自分のためになると思えば、「未来の自分のため」に動くことができるのではないでしょうか。

たとえば、今自分が何もしないでいることが、未来の自分の不利益につながるなら、自分の気持ちはさておいて、「未来の自分のため」に無理してでも動いてあげようという気持ちになれないかということです。

未来の自分は今とは状況がまるで違う。そういう意味では「自分」ではない存在です。でも、今の自分の行動がその未来につながっている。自分であって自分でない、この中途半端な存在を我が子のように守りながら生きてみる、というのはどうでしょう。

たとえばこんな感じ ‐ 未来の自分の描き方 ‐

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未来の自分と言われてもピンとこないと思うので、さらに細かく、例を交えながら考えてみましょう。

「未来の自分」をより具体的に思い描く

「未来のために」と「未来の自分のために」はちょっと違います。未来のため、は漠然としているし、対象が「人」ではない、環境や状況、ぼんやりしたものになってしまいます。

そうではなく、目指す未来の自分をはっきりと思い描いてみましょう。「こうなっていたい」という未来の自分像をリアルにキャラ化するのです。

名前をつけるのも一案です。たとえば、「5年後に結婚したい」という目標があるとします。

その5年後にめでたく結婚できた自分を思い描き、晴れて既婚者となった自分に「キコンちゃん(ドキンちゃんっぽく呼んであげてください!)」と名付けてあげるのです。

ふざけているのかとか、ばかばかしいとか思う人もいるかと思います。でも、この遊びの心は実はとても大切。

深刻すぎてピンと張り詰めた糸は簡単に切れてしまいます。一見ふざけているようにも、お遊びのようにも見える方法で、楽しみながら行うことが大切です。

キコンちゃんの設定を考えたりすることで、今の自分の悩みの本筋から外れるのもいい作用。

自分の抱える問題や弱さから一時的にでも目をそらすことで、進む方向性が見えてくることもあるのです。

キコンちゃんを幸せにすることが使命!もしくは任務?

そうして未来の自分の姿がはっきりしたら、未来の自分のための生活の始まりです。

5年後のキコンちゃんがちゃんと幸せな結婚生活を続けられるように、今のあなたが結婚相手を見つけなければならないのです。

タイムマシンでつながっていると想像してみてください。キコンちゃんが主役です。

キコンちゃんの過去の存在(今の自分)が、旦那様と出会ってくれなければ、キコンちゃんの結婚生活が消えてしまうのです!

キコンちゃんが背中を押す!

「キコンちゃんのために」そうやって自分ではない誰かのためという名目ができれば、少し勇気が出やすくなりませんか?


目の前の男性との出会いにも積極的になれるのでは?
大好きな片想い中の彼がいたなら、勇気を出して告白できるのでは?

今、動かなければ、キコンちゃんの幸せな結婚生活が消えてしまうのですから。

キコンちゃんまでの距離が立ち直りを早くする!

たとえば、目の前の彼に勇気を出して告白して、残念ながら玉砕したとします。ショックです。ショックはショックです。悲しいのには変わりありません。

でも、今までと違って、「彼との恋がすべて」ではないのです。

目の前の恋に目が行ってばかりいた頃は、その恋が壊れてしまえば「この世の終わり」と言わんばかりの悲しみが襲いましたが、「キコンちゃんのために」が第一なのです。

つまり、今失恋した「彼」はキコンちゃんの旦那様ではなかったのです!相手を間違えていたわけです。いつまでもぐずぐず悲しんでばかりもいられません。

キコンちゃんもヤキモキしています。「その彼じゃないよ!早く旦那さまを見つけて!」

どうでしょう。ひとつやふたつの失恋がなんだ!という気になりませんか?

たとえば友達に
「相手を間違えただけだよ」
「相手に見る目がなかったんだよ」
と慰められても、その声は悲しみにかき消されて心まで届きませんが、キコンちゃんの声なら届くはずです。

未来の自分を心に抱くことの意味

近い将来なりたい自分像が、職場で部長のポストにつくことなら「ブチョー」でもいいし、作家になる夢があるのなら「センセイ」でもいい。

未来の自分をひとつのキャラクタとして存在させて、主役に立たせて生活してみると少し世界が違って見えてきます。

大切なのは愛すべきキャラクタを作り上げること!「この子の未来を守るため!」と張り切れるくらいの存在を作ることです。

タイムリミットを必ず設ける

3年後、5年後とタイムリミットを制限することも大切です。○年後までに頑張らなくては!という強い意志が生まれます。

強い意志を持ってひとつひとつ目の前の問題をクリアしていく。その積み重ねは揺るぎない自信へとつながります。意志の強さも心の強さにつながっていくのです。

ときどき未来の自分像に話しかけてみる

くじけそうになったとき、悩みを抱えたときなど、自分ひとりで考え込まないで、未来の自分に相談してみるのもよいでしょう。

友人に悩み相談するときは、慰めてもらいたかったり、逆にかわいそうと思われたくなくて見栄を張ったりと、悩みの解決には役に立ちそうにない相談会になりますが、未来の自分との対話は見栄も何もなく、本音でシンプルに話しかけられます。

出来事を客観的に捉えるよいチャンス。未来の自分に静かに問いかける時間を持つことで、自ずと悩みに対する答えは出てくるかもしれません。

未来の自分に追いついたときに手にするものは?

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母親が子育てを終えて再び、自分の自由な時間を手にするように、今の自分が未来の自分に追いついたとき、人生の主役は「今」の自分に戻ります。

それまでの間、何年か先の自分のためにと、どれだけ動くことができたか、どれだけ忍耐やチャレンジができたか。その数で自分の鍛えられ方は変わります。

結局のところ、人が強くなるには、いくつも試練を乗り越えるしかないのです。

何度も転んではカサブタができて傷が治っていくように、人生もまた、痛くても「こんなのヘッチャラ」と起き上がってはまた果敢に駆け出して行かなくては強くなれないのです。

その走り出す勇気を、「自分ではない誰か」にもらってください。

子供の存在があるなら子供に。自分よりも大切な彼や友人がいるという素晴らしい絆に出会えた人は、その人たちに。どちらもないなら、愛すべき未来の自分に。

私個人的には「キコンちゃん」的遊び要素を取り入れた、ちょっとバカバカしいくらいのやり方がオススメです。

「バカになる」ことも強さにつながるんですよ。試してみてください!

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ライター:iroha

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