そのまま飲んで美味しい昆布水の効果。昆布はお出汁だけじゃない!
Date:2018.07.24
ヌルヌルした食材は身体にいい、ということは健康に詳しい方ならご存知でしょう。昆布もそのひとつです。
でも昆布というと、わかめやめかぶのように、茹でた状態で売っているものではないので、食べるとするならおつまみ昆布など用途が限られている気がします。
そこで利用して欲しいのが昆布水!
昆布水は作り方も簡単ですし、美容にも健康にもいいことがいっぱいなんです。
今回は、昆布水の効果や取り入れ方などを詳しくご紹介したいと思います。
この記事の目次
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昆布のいいところをぎゅっと詰め込んだ昆布水
昆布の出汁ならわかるけれど、昆布水って?と思った人もいるでしょう。
作り方は後ほど説明しますが、昆布の旨味がよく出た水、それが昆布水。
昆布の出汁を美味しくとるのは意外と難しいですね。でも昆布水なら水出しだからえぐみも少なくて、昆布の出汁より美味しいかもしれません。
出汁として料理に使えるのはもちろん、水の代わりにごくごく飲むことも出来るんです。
昆布出汁より昆布水がいい理由
別に昆布水じゃなくても、昆布のエキスが入った粉末の出汁でもいいんじゃない?と思うかもしれませんが、水出しの方がいい理由があるんです。
普通に昆布だしをとるとイノシン酸などの旨味成分が先に出てきます。
それが、水出しだと
- アルギン酸
- フコイダン
- フコキサンチン
という、水溶性の栄養素がたっぷり溶け出してくるんですね。普段の出汁の抽出時間ではなかなか出て来ない成分なのです。
これらの栄養素が健康や美容にとても役立つので、普通の昆布の出汁よりも昆布水をおすすめしたいんです。
飲むだけで健康や美容によい、昆布水の効果
昆布は昔から和食に使われている食材ですが、最新の研究によってその健康効果が科学的にも明らかになってきました。
肌に塗ってシワを防ぐ美肌効果
出汁を肌に塗る!?と驚きますが、京都大学大学院農学研究科の平田教授の実験によると、昆布に含まれるフコキサンチンをマウスの皮膚に塗ると、紫外線を浴びてもシワの数が少なくなるということがわかったのだとか。
これはフコキサンチンがコラーゲンの分解を防いだり、活性酸素を除去することで肌の弾力を守ったのではないかと考えられています。
昆布水は肌に塗ることでも美肌効果が得られるのでは、と期待されているんです。
活性酸素を取り除く
昆布に含まれるフコキサンチンだけでなく、フコイダンという成分にも活性酸素を取り除く働きがあることがわかっています。
活性酸素は細胞を酸化させることで細胞を傷つけ、シミやシワの原因になるほか、あらゆる病気の元になるとも言われています。
特に40代以降は活性酸素が急激に増えるといわれているので、食べ物などで減らしていくことがとても大切になってきます。
昆布水を飲むだけで活性酸素を減らせるなら、健康だけでなく美肌も手に入りそうです。
ダイエット効果
昆布のネバネバ成分は色々ありますが、ダイエットに良いとされるのはアルギン酸。
東京海洋大学ヘルスフードプロジェクトの実験によると、高脂肪のエサを食べたマウスのうち、昆布入りのエサを食べたマウスは体重の増加が抑えられた、というわかったそうです。
これはアルギン酸が腸の中で脂肪と結びつき、体外に排出するサポートを考えられています。
アルギン酸は人の身体ん中でも同じように働きますから、脂っこいものが好きな人は昆布水で食べた脂肪をなかったことにできるかもしれませんね。
便秘の解消に
フコイダンは水溶性食物繊維ですから、便秘の解消にも役立ちます。胃の中でゲル状に膨らんで食べ物を包み込みながら腸まで進みます。
余分なものを排出するサポートをしながら、腸の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれるのです。
血栓を防いで血圧を下げる
昆布に含まれるフコイダンは、活性酸素を取り除くだけでなく、血管の中で血栓が出来るのを防ぐ働きもあるのです。
フコイダンは水溶性なので、昆布そのものを食べるよりも昆布水にした方が吸収率がアップします。
簡単で技術不要。昆布水の作り方、基本とアレンジ
それではさっそく昆布水を作ってみましょう。昆布と水さえあれば出来てしまいます。
昆布水の基本的な作り方
昆布はどんなものでもかまいません。高級なものである必要はなく、スーパーで売っているだし昆布でOKです。
昆布は細かく刻んだ方がエキスがよく出るのだそうです。
◆材料
- 昆布 10g
- 水 1リットル
◆作り方
- 昆布をさっと水にくぐらせるか、霧吹きをかけて5分ほどおきます。
- しんなりしたらキッチン鋏で1〜2mmの幅に切ります。
- 1リットル以上の容器に昆布を入れて水を1リットル注ぎます。
- 冷蔵庫で一晩おけば出来上がり。
使い終わったらもう一度1リットル水を足して、2回分の昆布水がとれます。
冷蔵庫で10日ほど保存が可能です。水は出汁がよく出るように、軟水を使うのがおすすめです。
えぐみが気になる人は
細かく切るほど昆布のエキスは出やすくなりますが、その分えぐみなどが気になる人もいるかもしれません。
その場合は、10cm四方の昆布を2枚用意して、それを水に漬け込んでみてください。
細かく切るよりもまろやかな昆布水になると思います。
一晩待てない、すぐに飲みたい人は
そんなに待てないという人はお湯を注げば昆布水ならぬ昆布湯を作ることができます。
カップ1杯分のお湯(180〜200ml)に刻んだ昆布2gを入れて作ります。お湯は90 ℃以上の熱いお湯を注いでください。
ぐらぐら煮ていないのでえぐみは出ませんが、日持ちしないのがデメリット。この方法で作ったら作りおきはしないで1〜2日以内に飲んでください。
出来た昆布水はどう取り入れる?昆布水の使い方
さて、一晩おいたら昆布水の出来上がり。それをどのように取り入れればいいのでしょうか。
そのまま飲む
出来た昆布水は、そのまま水分として飲んでみてください。タイミングはいつでもいいのですが、一度にたくさん飲むよりこまめに飲む方がいいでしょう。
便秘がちな人は、朝起きたらコップ1杯の昆布水を飲むのがおすすめです。
お茶にして飲む
昆布水を作る時に、水出し用の麦茶や緑茶のパックを入れておくと水出しのお茶が出来ます。
もちろん、昆布水をわかしてそれでお茶を入れてもOKです。
昆布水の味(あまりしませんが)に馴染めない人はお茶にして飲んでみてはいかがでしょうか。
出汁に使う
毎日作っておけば、味噌汁を作るときなどに出汁として使えます。汁物全般に使えるので、食事からも昆布水のエキスを摂ることが出来ますね。
シチューやカレーにも
昆布水が使えるのは和食だけではありません。洋食にも使えるのが昆布水のいいところ。カレーやシチューなどの煮込み料理にも使ってみてください。
肉や魚に振りかける
肉や魚を焼く前に昆布水を振りかけておくと旨味が増します。また、お刺身などに振りかけるのもおすすめですよ。
お手軽昆布水で肌もお腹もキレイになろう!
作り方といっても昆布を水に漬け込むだけですから簡単ですよね。日持ちもするし、冷蔵庫にぜひ常備しておいて欲しい一品です。
やっぱり日本人の身体には日本人が昔から使ってきた食材が合うのではないでしょうか。
スーパーフードもいいけれど、身近にある素材で健康や美肌が手に入るのですから簡単でいいと思いませんか?
今日は早速仕事帰りにスーパーで昆布を買って、昆布水を漬け込んでみてください!
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