誰とも話したくない…と思ってしまうときの対処法。自分を見つめ直す
Date:2018.10.26
仕事の疲れや人間関係のストレスなどが重くのしかかり、誰とも話す気になれない日だってありますよね。
心や体が疲れてしまって「誰とも話したくない」と感じ、何もしたくないときもあるでしょう。誰とも話したくないほど気分が落ち込むと、人と関わるのが憂鬱で嫌になることもあるはずです。
そこで今回は、誰とも話したくないときの対処法についてご紹介します。気分が沈む日が続くと、辛く苦しいですよね。心の負担を減らせるように、対処法を試してみてくださいね。
この記事の目次
誰とも話したくないときにまず試したいこと。精神的な負担を減らす
誰とも話したくないときは、
- 辛い
- 落ち込んでいる
- 気分が沈んでいる
などの暗い気持ちが心を占めているはずです。
「誰とも話したくない」と思ったとき、まず最初に試してほしいことからお伝えします。精神的な負担をなるべく減らし、気持ちを落ち着けましょう。
外出を控え、1人でゆっくり過ごす。誰とも会わない時間を作る
誰とも話したくないときに誰かに会うと、さらに気が重くなってしまいますよね。
まずは誰とも会わない時間を設けることが大切です。なるべく外出を控え、自分の部屋でゆっくり過ごしましょう。
1人で過ごせば誰かに気を遣うこともありませんし、余計なストレスが増えるのを防ぐこともできます。仕事や人間関係など不安を抱えていることは考えないようにし、心身ともにリラックスさせましょう。
携帯電話やパソコンの電源を切り、他人との接点を減らす
外出をせずに自宅で過ごしていれば、直接誰かと会うことはありません。しかし、携帯電話やパソコンなどに連絡が来て返事をすれば、誰かと接点を持つことになります。
また、SNSの投稿を見てさらに気が落ち込んだり、動揺したりするかもしれません。
誰とも話したくないと考えている日には、携帯電話やパソコンなどの電源を思い切ってオフにしてみてください。
もし家族や職場と連絡をとる必要があり、電源を長時間オフにするのが難しい人は
- SNSの通知をオフにする
- ○時までの1時間はスマホの電源を切る
こういった対処法をとり、一時的に携帯電話などから距離を置きましょう。
メールやSNSを見たり返信したりすれば、少なからず人の目を気にしている状態です。インターネット上でもコミュニケーションをとる時間は極力少なくし、ゆっくり過ごしましょう。
誰とも話したくないときこそ笑う!作り笑いでもOK
誰とも話したくないときに笑うのは、難しいかもしれません。しかし1人で暗く過ごしていると、もっと暗い気持ちになってしまいます。
笑うとストレスが和らぎ、幸福感をもたらすといわれています。最近の研究では、病気の改善や予防にも効果があることが分かってきました。
気分が暗く、誰とも話したくないと思っているときにこそ、笑うことを心がけましょう。
なお、作り笑いでも効果があるようなので、意識して笑顔でいましょう。
気兼ねなく話せる人と話してみる。話すうちに気が楽になる
誰とも話したくないと思っていても、実際には
- 気を遣わなければならない人
- 意地悪をする人
- 理不尽なことを言ってくる人
こういった相手と関わりたくないだけかもしれません。
気兼ねなく話すことができ、自分の味方でいてくれる人となら話すのが億劫ではない可能性があります。
- 親友
- 兄弟
- 恋人
など、本心を打ち明けられるような人がいれば、話してみるのも対処法の1つです。話すと笑い声が絶えない人となら、なお良いですね。
辛い気持ちを話せる相手と一緒にいれば、話すうちにいつの間にか気が楽になるかもしれません。
話したくない理由が分からない人は、紙に書いて気持ちを整理する
誰とも話したくない原因や理由は人によって異なりますが、中にはなぜ話したくないと思うのか分からない人もいるでしょう。
もし原因や理由が見当たらない人は、一旦自分の状況を客観的に考える必要があります。最近の身の回りのことを思い返し、誰とも話したくないと思ったきっかけや出来事がないか振り返ってみましょう。
紙に書き出すと気持ちを整理でき、
- 何が原因で他人と距離を置きたいのか
- 誰とも話したくないと思う理由は何か
などが見えてくるかもしれません。
誰とも話したくないが、人と接しなければならない場合の対処法
誰とも話したくないと思っていても、仕事を始め、どうしても誰かと会わなければならない人もいるはずです。
かといって「今は誰とも話したくない」とはっきり伝えると角が立ちますし、人間関係が悪化してしまいます。
誰とも話したくないのに人と接しなければならない場合にはどうすれば良いのか、対処法をお伝えします。
八方美人タイプの人は、自分の意見を伝えてみて
誰とも話したくないと思う人の中は、誰に対しても優しく振る舞う人がいます。八方美人のようなタイプで、
- 本音を言えず、周りの意見に合わせる
- いつも気を配っている
- 怒りたくても我慢する
など、周りをいつも気にする傾向があります。
自分の本音や感情を隠して過ごしているため、ストレスがどんどん溜まってしまいます。誰にでも明るく笑顔で接して周りから頼りにされ、八方美人をやめられない状況が続けば、ある日急に「もう誰とも話したくない」と思うでしょう。
八方美人のようなタイプの人は、他人にあまりにも気を遣うのは控え、自分の意見を伝えてみましょう。
勇気がいることですが、これ以上精神的な負担を増やさないためにも、八方美人のような振る舞いを少しずつ減らしてみてください。
自己中心的に過ごす。自分のやりたいことや気持ちを優先する
他人に気を遣うと、どうしてもストレスが溜まります。職場や家族、恋人など誰にでも気を遣っていれば、ストレスによる負荷は大きくなる一方です。
そこで、少し自己中心的に過ごしてみることをおすすめします。
- 他人との約束ではなく、自分のやりたいことを優先する
- 周りは楽しそうにしていても、自分の気が乗らないことなら断る
このように、自分の気持ちを優先してみてください。
他人に合わせてばかりいると、疲れが出て「誰とも話したくない」という考えに至るのも無理はありません。自分に正直に生きると気が楽になるはずですよ。
「体調が悪い」と伝えれば、話しかけられることは少ない
自分を優先して過ごすのが難しく、どうしても他人の目を気にしてしまう人もいるかもしれません。誰とも話したくないと思っていても、職場でも家族のいる自宅でも気を遣う人もいるでしょう。
そんな人は、「体調が悪い」と伝えるのも1つの方法です。体調がすぐれないことを伝えれば、話しかけられることは少なくなります。
また、マスクをすれば体調不良だとアピールできます。職場などで話す場面を減らしたいときに試してみてください。
ストレス解消して、誰とも話したくない気分を払拭!
誰とも話したくないときは、ストレスが溜まっていることがほとんどです。ストレスが溜まると人と関わるのが億劫になり、話すのも面倒になることがあるでしょう。
また、誰かと話すときは多少なりとも気を遣います。
- 何を話すか
- 沈黙だと気まずい
- 話題選びが難しい
こういったことも考えながら話していると、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることもあるはずです。
気分転換してストレス発散すれば、重くなっていた心が軽くなり、気分も明るくなるでしょう。おのずと誰かと話したい気持ちが湧いてくる人もいるはずです。
ここからは、おすすめのストレス解消法をご紹介します。
自分の好きなことをしてストレス発散!会話も弾みやすい
自分の好きなことをして過ごし、ストレスを発散させましょう。
- スポーツ
- カラオケ
- 映画鑑賞
- 旅行
などで時間を費やして、リラックスしてみてください。自分の好きなことなら、さほどストレスもかからないはずです。
もし一緒に過ごしてくれる人がいるなら、誘ってみるのもおすすめです。好きなことを通しての会話は話すときのストレスが少なく、話も弾みやすくなりますよ。
ゲームや手芸など、1人でも没頭できる趣味をして過ごす
前述した自分の好きなことには、もちろん趣味も含まれます。
誰とも話したくないのなら、1人でできる趣味が良いでしょう。
- ゲーム
- 手芸
- イラストを描く
などは1人でもできるため、おすすめです。趣味に没頭する時間を作ってみてくださいね。
読書はストレスを軽減する効果が高い!静かな場所で読書すると◎
誰とも話したくないときの時間の過ごし方として、特におすすめなのが読書です。
イギリスのサセックス大学の研究チームが、ストレス軽減についての実験を行いました。活動ごとに心拍数や筋肉の緊張緩和を調べ、ストレスの軽減度合いを計ったところ、下記のような結果を得ました。
- 音楽鑑賞…61%
- コーヒーを飲む…54%
- 散歩…42%
- ゲーム…21%
- 読書…68%
読書は7割近くストレスを軽減し、しかも読書をしたのはたったの6分間です。
また、実験では静かな場所であるほど効果は高いと判明しました。
- 自分の部屋
- 浴室
- カフェ
など静かな環境で読書すると、ストレス軽減の効果もより期待できます。
現実から少し離れて本の世界に夢中になれば、誰とも話したくないと思っていた気持ちも軽減するでしょう。
1人で出かけて気分転換する。誰とも会話しない時間を作る
自宅で1人で過ごしても何となく気分が晴れず、また、誰かと過ごす気にもなれないときには1人で出かけてみるのもおすすめです。
- ドライブ
- 映画鑑賞
- カラオケ
- ショッピング
こういったことを1人で行うと、気分転換になります。友達や恋人と過ごすことが多い人は、いつもとは違った気分で過ごせるはずですよ。
カフェやバーなどでゆっくり過ごすのも良いでしょう。誰とも話したくないなら1人で過ごし、会話する必要がない時間を前向きに作ってみてください。
ネガティブな気持ちを改善するために、体調を整える
誰とも話したくないときには精神面だけではなく、体調が万全ではない場合もあります。
体調が精神に影響し、「話したくない」「誰とも会いたくない」と考えている可能性も否定できません。
そこでここからは体調にアプローチして、誰とも話したくないと思うネガティブな気持ちが改善するような対処法をご紹介します。
体が冷えるとネガティブになりやすい!体を温めることを意識して
体が冷えていると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニン、やる気を高めるドーパミンを作る酵素が働きにくく、
- 不安になる
- ネガティブになる
- イライラする
- 意欲が湧かない
などの症状が出る場合があります。
誰とも話したくないと思うときは、積極的に体を温めましょう。
- 湯船に浸かる
- 運動する
- 温熱シートを貼る
日常生活でこういったことを行い、体を温めることを意識してみてください。
食事で体を内側から温める。生姜紅茶は簡単でおすすめ!
体を温める食事を積極的にとるのもおすすめです。
体を温めるとされる食材には、次のようなものがあります。
- 生姜
- カブ
- カボチャ
- 小松菜
- ニラ
- レンコン
- ゴボウ
中でも生姜は体を温める効果が高いとされ、冷え性を改善する漢方薬に使われるほどです。
また、カブやニラ、ゴボウなどを入れたスープもおすすめです。コンソメスープや和風だしなど、お好みで作ってみてくださいね。
食事で体を内側から温め、気分が低下するのを防ぎましょう。
体を冷やす食べ物や飲み物は避ける。コーヒーも控えて
体を冷やす食べ物を避けることも大切です。
- アイスクリーム
- 白米や白いパン
- キュウリ
- バナナ
- パイナップル
こういった食べ物は体を冷やすとされています。誰とも話したくないと思う程に気分が落ち込んでいるときは、しばらく避けましょう。
また、飲み物も冷たいものは控え、温かいものを選ぶようにしてください。
規則正しい生活を送り、自律神経のバランスを保つ
入浴したり、体を温める食事をとったりしていても、生活が不規則では効果は期待できません。
生活リズムが崩れると、自律神経に影響を及ぼす可能性があります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つのバランスを保つことが大切です。
自律神経はおよそ24時間周期でバランスを保ち、食事や運動、睡眠が深く関与しています。
- バランスの良い食事をとる
- 適度に運動する
- 十分な睡眠時間を確保する
こういったことを心がけ、規則正しい生活を送ることが重要です。
健康的な生活を送って体調を整えれば、誰とも話したくないという気持ちが軽減するだけではなく、心の不調を事前に防ぐ効果も期待できます。
病気が隠れている可能性も。精神疾患やPMSの影響を疑う
誰とも話したくないと思う人は、病気が隠れている可能性もあります。
- 毎月気分が落ち込むときがある
- 長期間、誰とも話したくないと考えている
こういった人は注意が必要です。
前述した対処法で思ったような効果が得られず、状況が改善しない人は病気の可能性も疑ってみましょう。
生理前の精神的な不調で、誰とも話したくないと感じることも
女性は生理の周期で女性ホルモンの影響を大きく受け、精神が不調になることがあります。
生理前はイライラしたり、泣きたくなったりなどの精神面の症状があらわれる他、胸が張るといった身体的な不調がある人もいます。
また、生活に大きな支障をきたす場合には、PMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれます。PMDDは
- 著しく情緒不安定
- 自分を否定・批判する
- 攻撃的になる
などの症状があり、精神状態が悪化して学校や仕事に行けなくなる場合もあります。
日頃から記録をとり、もし生理前に誰とも話したくないと感じることが多いなら、PMSやPMDDを疑い、受診することをおすすめします。
長期間誰とも話したくない気持ちが続く人は、精神疾患の可能性も
誰とも話したくないという気持ちが長期間続く人は、うつ病などの精神疾患の可能性があります
ご紹介した対処法を試しても気分が改善されず、毎日「誰とも話したくない」「誰にも会いたくない」などと考えていれば、病気が疑われます。
精神疾患は
- そのうち治るだろう
- 仕事が忙しい今だけだろう
などのように考え、甘くみている人もいます。
しかし簡単には治らず、治療に多くの時間を要する人もいます。長期間気分が落ち込んでいる人は、早めにメンタルクリニックや精神科、心療内科で診察を受けましょう。
誰とも話したくないのは、うつ病の症状の1つ。早めに受診を
代表的な精神疾患として、うつ病が挙げられます。うつ病には下記のような症状があります。
- 気分が落ち込む
- 仕事や家事などに集中できない
- 出かける気力がない
- 体がだるい
- 眠りが浅い
- 食欲が低下している
うつ病の症状は人それぞれで、「誰とも話したくない」というのもうつ病の症状の1つです。
症状に心当たりがある人はできるだけ早く診察を受け、重症化する前に治療を受けましょう。
誰とも話したくないときは自分を見つめ直し、自分と向き合う合図
誰とも話したくないときはストレスが溜まっていたり、人間関係の問題を抱えていたりと、さまざまな理由があります。
笑う時間を増やす、趣味に没頭するなどの対処法を試すうちに徐々に気分が明るくなり、話したくないと思っていた気持ちが薄れる人もいるでしょう。
また、なぜ誰とも話したくないと思うのか分からない人は、自分のことを見つめ直す時間にすると原因が判明し、対処法が分かる場合もあります。
誰とも話したくないと思ったら、自分と向き合う合図なのかもしれません。まずは自分に合った対処法を試し、生活リズムを整えることも心がけましょう。
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