ダイエットがやめられない?ダイエット依存症の症状と予防法
Date:2018.09.26
ほとんどの女性が、何かしらのダイエットを経験したことがあると言われている程、女性の中ではダイエットは当たり前のものになっています。
雑誌のモデルや芸能人の細くて綺麗なスタイルを見ると、自分はまだまだ痩せなきゃいけないと常にダイエットをしているという女性も中にはいます。
自分では当たり前のようにダイエットをしていても、いつの間にかダイエット依存症になっていて、「まだまだ足りない」と痩せているのにダイエットを続けてしまうようになります。
適度なダイエットは健康のためにも必要ですが、過度になると痩せるだけではなく、様々なところに影響を与えてしまいます。
ダイエット依存症にならないためには、どういったところに気を付けたらいいのかを紹介します。
この記事の目次
普通のダイエットとは違う!?ダイエット依存と通常ダイエットの違い
普通、ダイエットは体重が増えた時にします。また、健康診断などで医師から体重を落とすように指摘され、ダイエットをするという人もいます。
普通のダイエットの場合、「このくらい体重を落とそう」という目標があります。
そのため、目標体重になったらほとんどの人がダイエットを終了します。
しかし、ダイエット依存の場合は、そうではありません。
ダイエット依存症の場合、ダイエットを始めるきっかけは同じでも、そのうちに次のような考えが芽生えてきます。
- 今より痩せたらもっとキレイになる
- 痩せたらモテる
- 痩せて見えるけどまだまだ体重が重たい
他人が見ると痩せているのに、「まだまだできる」と思いダイエットをしていると、知らないうちにダイエット依存症になっている可能性もあります。
また、ダイエット依存症というと常にダイエットをしているというイメージですが、摂食障害の1つとも言われているので気を付けなければいけません。
体型ではなくBMI(肥満指数)を気にして常にダイエットをしているという人もいます。
女性の場合、男性に比べると脂肪が多いためBMIは高めになっています。
平均で22が標準値とされていますが、モデルなどがBMIを20切っていたりするため、自分も同じぐらいになりたいとBMI値を下げようとダイエットばかりしているという女性もいます。
これも続けていると、ダイエット依存症に繋がります。
あなたは大丈夫?まずはダイエット依存度チェックをしてみよう
「私もずっとダイエットをしているけれど依存症なのかな?」と不安に感じる人もいると思います。
ダイエットをしているからといって、全ての人がダイエット依存症というわけではありません。
ダイエットを長期間続けている人は、自分がダイエット依存症じゃないかチェックしてみましょう。
- 外食をする時、罪悪感の方が先に来て楽しくない
- 生活がダイエットを中心に回っていて、かなりの金額を使っている
- 食べ物を見るとカロリーの高いものと低いもので判別するクセがある
- 外食をする時、メニューの中で1番カロリーが低いものを選んでしまう
- 食べ過ぎた後、カロリーが吸収される前に吐き出したいと思ってしまう
- 「食べたらすぐにカロリーを消費しないと」と焦ってしまう
- これは食べたら太ると自分の中で禁止しているものがある
- 「ここが痩せればもっとモテるはず」と思っている体の箇所がある
- 毎日の体重が気になって増えていると気分が落ち込んでしまう
- 食べたらダメと分かっていても食べ始めると止まらなくなる
上記の中で3つ以上当てはまる場合は、ダイエット依存症になる可能性があります。
普通に生活をしている時でも、食事のカロリーや太るのではないか?ということばかり考えてしまうため、食事に誘われても断ったり楽しみがなくなり生活に支障が出てくることもあります。
知らない人が多い!?ダイエットをし過ぎると体に異変が起こる
ダイエットをすると、痩せてスタイルも良くなるからいいことばかりだと思っている女性がいますが、そうではありません。
数キロ体重を落とすような適度なダイエットであれば健康にも良いですが、ダイエットをし過ぎると体にも異変が出てくることがあります。
その中には、女性にはとても危険なものあるので注意が必要です。
ダイエットをし過ぎると、以下のような体の異変が出てきます。
- 女性ホルモンのバランスが乱れるため生理が止まったり、生理不順を起こす
- 代謝が悪くなり低体温になる
- 慢性的な便秘になる
- 筋力が低下して体力が落ちる
- 骨が弱くなる
- 肌が乾燥しやすくなる
- 髪が抜けやすくなる
- 爪が割れやすくなる
- 体毛が濃くなる
ダイエット依存症だけではなく、一気に体重を減らそうとすると上記のような症状が出ることもあります。
ダイエット中に上記のような症状が出てきた場合は、一旦ダイエットを中止するようにしましょう。
驚愕!ダイエットを止めた方が痩せたという人もいる
ダイエットをしても痩せない、だからまたダイエットをするという悪循環を繰り返していると、ダイエット依存症になります。
ダイエット依存になり、周りからの忠告や治療でダイエットを止めた方が痩せたという人もいるのを知っていますか?
常にダイエットをしていると体が痩せにくい体質になってしまいます。
特に、運動をするダイエットではなく食事を抜いたり偏った食事をするなどのダイエットをしていると、体の筋肉量が減って基礎代謝が落ちてしまい、何をやっても痩せないということもあります。
しかし、ダイエットを止めて普通に食事をしていると栄養バランスも良くなり、適度な運動をすることで筋肉量もアップすると基礎代謝が上がり痩せやすい体に変わってきます。
常にダイエットをしているから痩せると思っている人もいますが、ダイエットを続けると筋肉量が落ちて基礎代謝が落ちてしまうため、痩せない体になることもあります。
ダイエット依存症になる原因は体ではなく心に問題がある
ダイエット依存症の人の中には、「いくらダイエットをしても痩せない体に問題がある」と考える人がいます。
しかし、ダイエット依存症になる原因は体ではなく、心に問題があると言われています。
どういった心の問題がダイエット依存症に繋がっているのでしょうか。
その1.「人にどう思われているのか」で価値を決める
1番の原因とされているのが、人が自分をどう見ているのかというところです。
他人がみんな、スタイルや見た目で人を評価しているわけではないのに、全てをスタイルで判断されていると考えてしまうと、ダイエット依存症になりやすいと言われています。
特に、過去に体型などで嫌な思いをしたことがあると心に傷を受けてしまい、「スタイルが悪いからダメなんだ」と思い込んでしまい、常にダイエットをしていないと気が済まないということになってしまいます。
自分の価値のためにダイエットをしている人は、
- 痩せればもっと愛される存在になる
- 痩せれば自分に自信が出てくる
と体重を目標とするダイエットではなく価値を見出すためのダイエットにあるため、止めるに止めれなくなってしまいます。
その2.「あの人には負けたくない」という対抗意識
女性の中には、特定の女性に対抗意識を抱いて仕事をしたり勉強を頑張っているという人がいます。
仕事や勉強であれば問題はないのですが、これがスタイルなどになると「あの人には負けたくない」と過度なダイエットやダイエット依存に繋がる可能性があります。
周りから見ると痩せていて差はないように感じるのですが、ダイエットをしている当人はちょっとした部分が気になり「あの部分があの子より痩せてない」と対抗意識を燃やしてダイエットを頑張ってしまうこともあります。
その3.ダイエットをすることで心に達成感と安心感が出てくる
本来、ダイエットは健康のために体重管理をするのが目的です。
最初は、健康管理のためにダイエットをしていたという人でも、ダイエット依存になる可能性はあります。
ダイエットが成功すると「やった!」という達成感と安心感が出てきます。
その達成感と安心感が快感になり、またあの達成感を味わいたい!とダイエットをするという女性もいます。
本来、達成感を味わるためには他の方法もあるのですが、痩せるし達成感も味わえるならダイエットが手っ取り早いと思い込み、ダイエットを続けてしまうという人もいます。
ダイエットをする前に「本当に痩せる必要があるのか」を確認する
健康のためにダイエットをすることは大切ですが、まずはダイエットをする前に本当に痩せる必要があるのかを確認することも大事です。
特に、女性の場合は痩せていてもダイエットをしなくてはと考える人が多いので、注意しましょう。
その1.体重ではなく、BMIや体脂肪率をチェックする
ダイエットをする時、どうしても体重ばかり気にしてしまいます。体重が少し重くても、身長が高ければ当たり前のことです。
また、筋肉量が多いと体重はどうしても重くなります。それなのに「体重が重いから」といって安易にダイエットを始めるのは危険です。
ダイエットを始める前に、まずは、BMIと体脂肪率をチェックしましょう。
- 体脂肪率
- 最近は、体重と一緒に体脂肪率が計測できる体重計があります。こういったものを持っていると便利です。
女性の場合、体脂肪率は男性より高めになっています。20~24.9%であれば適正の判断とされます。
- BMI
- BMIは、自分の身長と体重で計算していきます。
BMI=体重(㎏)÷身長(m)2乗
これで計算をして、22が標準となります。
体重が他の人より重くても、体脂肪とBMIが標準であればダイエットをする必要はありません。
もしそれでもダイエットをしたいという場合は、かかりつけの医師(内科や婦人科)に相談をしてみましょう。
その2.「痩せていることが美しい女性」と決めつけていないか
雑誌やテレビで見る芸能人やモデルは痩せていてスタイルが良く美しいため、女性の中では「痩せている女性が美しい」と思い込んでいる人もいます。
また、テレビの企画などでもそんなに体重が重くない芸能人がダイエット企画に参加して痩せたから綺麗になったというものもあるため、さらに痩せている女性が美しい女性と決めつけている人もいます。
あなたは、痩せていることが美しいと思っていませんか?
そう思っていると、体重が増えることが怖くなり、常にダイエットをして依存してしまうこともあります。
その3.ダイエットをしていないと怖いと思っていないか
「ダイエットをしていないと絶対に太ってしまう」という恐怖心を持っていると、常にダイエットをしていないとという気持ちになってしまいます。
食べすぎたり運動不足になると体重は増えてしまいますが、極端に大食いをしなければ急激に体重が増えることはありません。
それなのに、ちょっとした食事で「食べ過ぎた、太ってしまう」と思いダイエットに走るとダイエット依存になりやすいと言われています。
過信はNG!ダイエット依存症にならないための予防法
「私もダイエットをしているけれど依存症になる程はない」と多くの女性が思っています。しかし、過信は危険です。
知らないうちに、ダイエット依存症になっている可能性もあります。ダイエットをする時は、依存症にならないために予防をすることも大事です。
その1.ありのままの自分を好きになる
ダイエット依存にならないためには、まずはありのままの自分を好きになることが大事です。
- 私は太っているからダメ
- スタイルが悪いから価値がない
こんなことを思っていると、自分は体重のせいで人間としてダメなんだという考えになり、自分の思い描いた完璧なスタイルを手に入れるために常にダイエットをしてしまいます。
自分が目指すスタイルというのも大事ですが、自分を好きにならないとスタイルが良くなっても自分のことを好きになれず、「もっと!もっと!」と頑張ってしまいます。
まずは、ありのままの自分を好きになるところから始めてみましょう。
その2.悩みやストレスを抱え込まず発散する
体型やスタイルに関する悩みを抱えていると、ダイエットをすればすべてが解決すると思い、常にダイエットに走ってしまいます。
悩みをずっと一人で抱え込んでいると着地点も見つけられないため、さらに依存してしまいます。
また、思ったような結果が得られずにストレスを抱え込んでしまうと、さらにダイエットに依存してしまいます。
これは、体型やスタイルだけではなく、失恋をしたりした時も同じで、恋愛などの悩みやストレスがダイエットに繋がることもあります。
悩みやストレスは一人で抱え込まず、どこかで発散するようにしましょう。
- 気心の知れた友人に話を聞いてもらう
- 思ったことをノートなどに書きだす
- 他に没頭できる趣味を見つける
上記のような方法で、悩みやストレスを発散しましょう。
よくストレス発散のために爆食いするという人もいますが、これは食べた後に罪悪感が出てきてさらにダイエットに走る可能性もあるので、注意が必要です。
その3.今の生活を楽しむように心がける
ダイエット依存になる人の中で、過去痩せていたからモテていたと思っていて、「あの頃の体型に戻したい」と常にダイエットをしているという人もいます。
過去、痩せていたからモテていた現実があったとしても、今痩せたからといって当時と同じようにモテたり人に愛されるという保証はありません。
「あの頃がよかった」と思うのではなく、今の生活を楽しむようにしましょう。
今の生活が楽しければ、スタイルや痩せたからもっと人間関係が良くなるなど考えることも減ってきて、常にダイエットをしなくてはという気持ちもなくなっていきます。
その4.「食べたら太る」という考えはなくす
ダイエットをしている時によく「食べたら太る」という言葉を口にしてしまいます。実際、ちょっと食べただけで体重が激増することはありません。
「食べたから太る」と思うのではなく、「食べたけど動けば大丈夫」と考えを変えるだけで、ダイエットへの依存を減らすこともできます。
その5.他人からの評価よりも自分の考えを最優先にする
どうしても女性は、見た目などの他人からの評価を気にしてしまいます。
自分ではこれでいいと思っていても、他人がどう見ているのか気になってしまい、ダイエットを続けてしまうこともあります。
まずは、他人からの評価ばかり気にするのではなく、自分の考えを最優先にするようにしましょう。
他人からの評価が良くても、自分の考えが真逆だとストレスや不満が溜まってしまいます。
「あの人たちは見た目でしか人を評価できないんだ」と考え方を切り替えるだけでも、気分は楽になりダイエットに依存することも減ってきます。
ダイエットは評価や見た目のためではなく健康管理でするもの
女性はどうしても見た目が気になり、常にスリムでなくてはとダイエットをしてしまいます。
しかし、常にダイエットをしているとダイエットしていないと気持ちが不安になったり、見た目が悪くて自分の評価が落ちるのではという気持ちになってしまいます。
ダイエットは本来、評価や見た目だけのために行うものではありません。自分の健康管理のために行うものです。
健康診断で「ちょっと太ったな」と感じた時や体脂肪を測った時に標準値を超えていたなという時にダイエットする分には問題はありません。
ダイエットを自分の評価や見た目だけのためにするのは、依存への一歩に繋がってしまいます。
ダイエットをする時は、まずは自分の体重や本当にダイエットが必要かを知ってから始めるようにしましょう。
そうすることで、依存もなくなり健康的なダイエットに繋がります。
Sponsored Link