間違ったダイエット方法とは?特定の食品やサプリに頼るのはNG
Date:2017.12.04
ダイエットには様々な方法があります。しかし中には、体に悪影響を及ぼすダイエットも存在します。
間違ったダイエットを続けていると健康に支障をきたし、体に良くありません。ダイエットによっては脂肪が増える場合もあり、かえって太りやすくなる可能性もあります。
特に女性は痩せているのにダイエットしている人も多く、ダイエットをすることで健康な体を維持できなくなることもあります。
では間違ったダイエットとは、どのようなことを指すのでしょうか?今回は間違ったダイエット方法や、ダイエットを間違えると健康にどういった悪影響を与えるのかご紹介します。
この記事の目次
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痩せているのに痩せようとするのは、ダイエットすること自体が間違い!
すでに痩せているのにダイエットしてしまうと、体にとって良くありません。痩せているにも関わらず食事制限などのダイエットをすると、必要な栄養素が取れず、健康な体を維持するのは難しくなります。
そもそもダイエットが必要なのか判断しないと、ダイエットすること自体が間違った行動なのです。
平成17年に厚生労働省が実施した調査では、20年前の昭和60年と比べて、肥満度が「やせ(低体重)」の割合が20代女性では5.8%、30代では14.2%、40代では4.2%それぞれ増えているとの結果を報告しています。
平成20年の同じ調査では、20代女性の「やせ」の割合が22.5%でした。しかし44%の女性が自分を「太っている」と評価していました。痩せている割合よりも、太っていると考えている人の割合の方が多いのです。
痩せているのにダイエットをすると、体に不可欠な栄養素まで減ってしまう可能性があります。BMIは18.5〜25未満だと正常です。まずは、ダイエットする必要があるのか、きちんと判断しましょう。
間違った食事制限によるダイエットは、結果的に太る可能性が!
ダイエットというと、食事制限をする人が少なくありません。例えば
- 食事を減らす
- 糖質制限をする
- お菓子を食べない
などはよく知られています。
しかし間違った食事制限によるダイエットは、健康に必要な栄養を十分に摂取することができません。食事制限してダイエットしたつもりでも、後々リバウンドを起こすこともあります。
食事を抜くダイエットはダメ!脂肪を溜めやすい体になることも
ダイエットで食事の量を減らすと体重が減り、効果があるように見えます。カロリーを減らすのはダイエットで大切なことですが、間違った方法だと体に様々な影響を及ぼしてしまいます。
朝食や昼食は食べず、晩ご飯だけ食べるようなダイエットは、間違った方法とされています。
2食も抜いてしまうと脳では危機感を感じ、たくさんの食べ物を摂取しようとします。しかも次の食事までに備え、食べたものをなるべく脂肪として蓄えて危機感を乗り越えようとします。これでは脂肪を溜めやすい体へと変化してしまいます。
1日1食のような食事制限を続け脂肪を溜めやすい体へと変化すると、ダイエットを止めた途端に体重が増える可能性が高いとされています。
食事の回数を減らすのではなく、3食の食事ごとのカロリーや量を見直す方がダイエットとしては適しています。
食事の回数を減らしたことで、間食が多くなることもある
「晩ご飯だけ食べる」「お昼を抜く」など食事の回数を減らすと、空腹に耐えられず、お菓子などに手が伸びることもありますよね。
- カロリーの高いスナック菓子
- 糖分の多い果物
いくら食事の回数を減らしていても、このようにお菓子や果物を食べていてはダイエットとは言えません。
3食から1食に減らすと空腹の時間が長く、間食が多くなる場合もあります。空腹時間が長いと脂肪を溜めやすくなりますし、お菓子で余分なカロリーを摂取すると、結果的に間違ったダイエットへと繋がってしまいます。
ダイエット中に「お昼にお菓子を食べたから、今日は晩ご飯を抜く」といったことも避けましょう。間食を減らすことを意識し、食事の回数や3食分の食事量を見直した方が賢明です。
特定の食品だけを食べるダイエットは、栄養バランスが偏る
ある特定の食品だけを取り入れるのも、間違ったダイエットです。
- ゆで卵
- リンゴ
- トマト
など1品だけを食べるダイエットは、体に必要な栄養素をきちんと摂取することができません。栄養素をバランス良く摂れていないと、体調を崩しやすく、健康に害を及ぼすこともあります。
特定の食品ばかり食べていると、栄養バランスが極端に偏ります。選んだ食品によっては、体に必要なビタミンやタンパク質まで不足します。
同じように、
- 糖質制限
- 炭水化物を抜く
なども栄養バランスに偏りが生じ、間違ったダイエットと言えます。どれか特定の食品だけを取るのも、特定の食品だけを抜くのも体には良くありません。
また、単品の食品だけ取り入れるダイエットはカロリーが異常に少ない場合もあり、体の不調をきたす可能性も高くなります。
野菜や肉、大豆など、バランスの良い食事を心がけ、栄養素に偏りがない方が結果的には痩せやすい体になります。
運動不足で食事制限だけに頼るダイエットは、太りやすくなる!
食事制限だけに力を入れるダイエットも、間違った方法です。運動も組み合わせなければ健康へ悪影響が出る可能性が高くなります。
運動不足で筋肉量が減ってしまうと、基礎代謝量も落ちてしまいます。代謝が落ちると、脂肪を燃焼しにくい体になります。
食事の量を減らし脂肪が減ることに目が行きやすいですが、過剰な食事制限では筋肉や骨も減ってしまいます。筋肉量や骨の量が減ると体を支える力が弱くなるため、様々な症状を引き起こす可能性もあります。
食事制限だけに頼る間違ったダイエットを続けていると、
- 骨粗しょう症
- 腰痛
- 膝の痛み
これらを招くこともあります。
また、ダイエットを止めてリバウンドが生じた場合、筋肉量や骨の量はなかなか戻りません。筋肉量が減って代謝が落ちた体になってしまうと、脂肪の量がより増えやすくなります。かえって太りやすい体質になる可能性も高いのです。
食事制限だけに頼らず運動も組み合わせ、筋肉や骨の量も維持しなければなりません。あまり運動しないまま痩せたとしても、ダイエットを終わらせた時に太る可能性があるため注意が必要です。
運動をほとんどせずに食事の量だけを気にしていても、それは間違ったダイエットと言えます。
サプリメントや薬だけに頼るダイエットも間違い!過信しない
痩せたくても食事の量をなかなか減らせず、運動するのも億劫だと、サプリメントや薬に頼る人もいるでしょう。
「これを飲むだけで痩せる」のような宣伝文句で販売されているサプリメントなどもありますが、頼りすぎるのは危険です。
- 食事からの摂取カロリー
- 運動による消費カロリー
この2つのバランスが大切で、サプリメントや薬だけに頼るのは間違ったダイエットです。サプリメントや薬はあくまでも補助として取り入れ、食事を見直したり運動を取り入れるようにしましょう。
便秘薬や利尿剤の使用に頼るダイエットは、非常に危険!
「すぐに痩せたい」と思っても、
- 便秘薬
- 利尿剤
このような薬で痩せようとするのは間違ったダイエットですし、非常に危険です。
便秘薬や利尿剤を使うと排泄や利尿が促進されて、体重はすぐに減ります。しかし脂肪自体は減っていません。体内から水分が出たことにより体重が減っただけです。食事量はさほど減らさず、
- 「太った」と思ったらすぐに便秘薬に頼る
- 利尿剤を頻繁に飲んでいる
このように薬で水分を排出して体重を減らそうとするのは、大変危険なダイエットです。
頻繁に便秘薬や利尿剤を使っていると、脱水症状を引き起こす可能性もあります。一時的に体重が減ることだけに目を向けるのは、大変危険です。
サプリメントの過信には注意!「必ず」「絶対」痩せることはない
「ダイエットしよう」と思いインターネットやドラッグストアなどでサプリメントや薬を購入する場合には、危険なケースもあります。
販売されているサプリメントの中には、
- 食べたこと、なかったコトに!?
- たったの3ヶ月で理想の姿に!
- 寝ている間に勝手にダイエット!?
など、景品表示法違反のものもあります。
誇大広告を謳ったり、薬事法に違反しているサプリメントを販売していることもあるので、購入には注意が必要です。ダイエット用のサプリメントを飲んでも、体質や年齢などは人それぞれ違います。「必ず」「絶対」痩せることはありません。
消費者庁によるダイエット用サプリメントへの広告表示に対する規制や監視も行われていますが、中には表示法違反のまま販売しているサプリメントもあります。
過信してサプリメントを使用するのは間違ったダイエットへと繋がる可能性があり、注意しなければなりません。
「楽して痩せられそう」と安易にサプリメントを頼らずに、食事量や運動を気を配りましょう。
栄養バランスの偏ったダイエットは、体への悪影響が出やすい!
間違ったダイエットにより、体へ悪影響を及ぼすことも考えられます。前述した、
- 1日1食のような食事制限
- 特定の食品だけを取る
などのダイエットは栄養バランスが偏り、健康に良くありません。
摂取カロリーを減らして体重が減ったとしても、筋肉量や基礎代謝量が下がってしまっては間違ったダイエットと言えます。
栄養バランスの良くないダイエットでは必要な栄養素が不足し、体調を崩したり、様々な症状を引き起こすなど、体へ悪影響が出やすくなります。
偏った栄養バランスのままダイエットを長く続けると、健康を維持するのが難しくなる場合もあります。
ここからは食事制限による間違ったダイエットが、体にどのような影響を及ぼすかもう少し詳しくご紹介します。
特定の食品に頼るダイエットは、栄養素の不足や偏りが生じる
特定の食品だけに頼るダイエットは、栄養素が不足します。体に必要な3大栄養素である
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
もきちんと摂取する必要があります。「野菜だけ」「肉だけ」のような食事だと一部の栄養素が不足し、体の機能が上手く働かない可能性も出てきます。
他にも、
- カルシウム
- マグネシウム
- ビタミンD
の摂取量が不足すると、骨粗鬆症の原因となる可能性が高くなります。特に1品だけに頼るダイエットは、極端に栄養バランスが偏ります。
ビタミン不足になると3大栄養素のエネルギー変換にも影響が生じ、健康な体を維持するのが困難になる可能性もあります。
また、ビタミンCが減ると肌が荒れたり、免疫力低下などの影響も考えられます。
- 特定の食品ばかり食べる
- 食事を1回しか摂らない
このような食事制限では摂取する栄養素に偏りが生じるため、間違ったダイエットと言えます。
食事制限で女性に不足しがちな鉄分が更に不足する可能性も!
生理がある女性は鉄分が不足しやすく、間違ったダイエットで更に鉄分不足に陥る可能性が高くなります。
厚生労働省が策定した鉄の食事摂取基準量は、15歳以上の女性だと1日に10.5mgとされています。
- 食事の回数を減らす
- 野菜ばかり食べる
このような食生活では鉄分がもっと不足するため、間違ったダイエットと言えます。
鉄分が不足すると、
- 貧血
- 疲れやすい
- 頭痛
- 肩こり
- 冷え性
などを招く恐れがあります。これらは鉄分不足で起こる症状の一部です。
生理で毎月のように不足しがちな鉄分が食事制限で更に減ると、健康へ悪影響を及ぼします。食事制限で痩せたとしても、栄養バランスの悪い食事で体へ不調をきたしてしまっては元も子もありません。
十分な栄養素を摂取できない間違ったダイエットでは、体重が減るどころか体調不良を招いてしまいます。
栄養バランスが悪いと、婦人科系のトラブルを引き起こしやすい
栄養バランスの悪い食事によるダイエットは、女性ホルモンの分泌量が低下することにも繋がります。すると
- 生理不順
- 無排卵
- 不妊
など、婦人科系の症状を引き起こしやすくなります。
ダイエットで痩せたとしても、このような婦人科系のトラブルを招いては良い結果とは言えません。よって栄養バランスの偏った食事やサプリメントだけに頼るのは、間違ったダイエットと言えるのです。
間違ったダイエットを続けると、拒食症や過食症を招く恐れも!
食事制限やサプリメントだけに頼る間違ったダイエットを続けていては、
- 拒食症
- 過食症
などの摂食障害が生じることもあります。
脳の視床下部には摂食中枢と満腹中枢があります。この2つの中枢で空腹感や満腹感を感じ、食欲をコントロールしています。
- 食事回数が1回や3回など、日によって変わる
- 野菜だけ食べ、肉やご飯は全く食べない
- 便秘薬で食べたものを排泄する
このような間違ったダイエットを続けていると、摂食中枢と満腹中枢のコントロールが乱れてしまいます。すると拒食症や過食症などを招く恐れがあります。
間違ったダイエットで摂食障害になると太ったり痩せ過ぎたりし、思わぬ体型になる可能性もある上、非常に危険です。
間違ったダイエットは、体へ悪影響を及ぼす危険がある!
今回ご紹介した、
- 食事制限だけ行ない、運動をあまりしない
- 特定の食品ばかり食べる
- サプリメントや薬に頼る
このような間違ったダイエットは、体の不調を招きかねません。
栄養素が不足したり筋肉量が減ったりし、場合によっては様々な病気を引き起こす原因となります。
過剰な食生活や便秘薬に頼って体重を減らすと、最悪の場合には拒食症や過食症などの摂食障害が生じることもあります。
間違ったダイエットを続けて痩せたとしても、体調を崩してしまっては結果的に良くありません。安易に食事量を減らしたり、サプリメントに頼るのではなく、バランスの良い食事や適度な運動を取り入れることが大切です。
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