
リクルートダイレクトスカウト(キャリア カーバー)の特徴とメリット・デメリット
Date:2022.01.25
「リクルートダイレクトスカウト」は、リクルートグループの転職サービスの中でも、「ハイクラス」向けのものです。
そのため、リクルートダイレクトスカウトを使えば、現在の職場よりも、もっと高収入を得られる会社に「キャリアアップ」できる可能性が高まります。
また、リクルートダイレクトスカウトは、その名のとおりスカウトがメインの転職サービスですので、自分の労力を抑えて、効率的に転職活動ができるのも大きなメリットです。
この記事では、リクルートダイレクトスカウトのメリットとデメリットを説明していきます。また、利用に際してありがちな疑問点についても解説します。
リクルートダイレクトスカウトの4つの良い評判
リクルートダイレクトスカウトは、次のような4つのポイントで良い評判を得ています。
では、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
リクルートダイレクトスカウトにはハイクラス求人が多い
リクルートダイレクトスカウトは、業界大手のリクルートのグループ企業だけあって、非常に多くの求人が用意されています。
実際、リクルートダイレクトスカウトには全体として16万件以上の公開求人があり、年収が「1,000万円」を越えるようなエグゼクティブ向けの求人に絞っても、「4万件」以上の求人が存在します。
リクルートダイレクトスカウトは細かい条件で検索できる
リクルートダイレクトスカウトでも、一般的な転職サイトのように「求人検索機能」が用意されています。「業種」「職種」「勤務地」「年収」といった条件を入力して、簡単に求人を「検索」することが可能です。
もちろん、「外資系企業」「英語を活かせる」「在宅勤務可」といった、さらに細かい条件設定もできますし、「フリーワード」でピンポイントに求人を検索することもできます。
ここまで記載したように、リクルートダイレクトスカウトでは細かな条件設定で求人検索が可能です。しかしリクルートダイレクトスカウトの本当の魅力は、優れた「スカウトシステム」です。
リクルートダイレクトスカウトに「登録」し、自分の情報を入力しておくと、企業側から「スカウト」が来るようになっています。
自分から動かず、受身の姿勢で転職活動ができますので、転職の負担を大きく減らすことができます。
また、どうしても転職したいわけではなく、もっと良い職場があったら転職してもよい、という人が働きながらスカウトを待つのにも最適です。
なお、スカウトは企業からだけではなく、会員と企業の仲介をする「ヘッドハンター」から送られてくることもあります。
リクルートダイレクトスカウトのヘッドハンターは自分で選べる
一般的な転職エージェントでは、転職エージェント側が担当者を決めるようになっています。この場合、自分の求めている能力を持っていないヘッドハンターが付いてしまう可能性もあります。
しかしリクルートダイレクトスカウトの場合、「3,000名」以上のヘッドハンターの中から自分で担当者を探し出すことができます。
ヘッドハンターの詳しいプロフィールを確認できますので、自分が就きたい職種に長けている人を探す、といったことも可能です。
もちろん、必ず自分でヘッドハンターを探さなければいけない、ということではありません。ヘッドハンターの吟味が面倒な人は、ヘッドハンターから送られてくるスカウトを待つという方法もあります。
ヘッドハンターが見つかったら、後は待つだけで大丈夫です。ヘッドハンターが求職者のレジュメをチェックし、経歴・スキル・条件に応じて、マッチする求人を紹介してくれます。
リクルートダイレクトスカウトには非公開求人が多くある
リクルートダイレクトスカウトには公開求人が多くあるのですが、会員しか利用できない「非公開求人」も多く用意されています。
高収入なハイクラス求人は一般公開されていない、というケースが多くあります。なぜなら、こうした仕事はごく一部の適性がある人向けのため、むやみに応募者だけが増えても、採用審査に無駄な労力がかかってしまうだけだからです。
企業から信頼されているリクルートダイレクトスカウトには、こうした優良求人が集まっています。
また自分で非公開求人を探さなくても、登録者のプロフィールなどを見て、ヘッドハンターが非公開求人を紹介してくれることもあります。
リクルートダイレクトスカウトは料金が無料
リクルートダイレクトスカウトは、利用料金が「無料」です。こう書くと、転職サービスはどこも無料でしょ、と思われる方もいるかもしれません。
しかしリクルートダイレクトスカウトのようなハイクラス向けの転職サービスでは、会費などを取る有料サービスも存在します。
もちろん、有料の転職サービスには、サポートが手厚いなどのメリットもあります。しかし、仕事をしながら試しに登録してみたい、といった使い方には向きません。その点、無料のリクルートダイレクトスカウトなら、気軽に利用できて便利です。
リクルートダイレクトスカウトの3つの悪い評判
リクルートダイレクトスカウトには、次のような3つの点で悪い評判もあります。
では、詳しく見ていきましょう。
リクルートダイレクトスカウトはすぐ転職したい人には不向き
リクルートダイレクトスカウトの基本は、スカウトによる「待ち」の転職活動です。そのため、なるべく早く転職をしたい、という人には向いていません。
自分から求人を検索して転職活動をすることもできますが、そういった方法では、リクルートダイレクトスカウトの長所を活かせません。
リクルートダイレクトスカウトに向いているのは、働きながら、自分に合ったキャリアアップをのんびりと待てる、というような人です。
リクルートダイレクトスカウトは求人がヘッドハンター任せになる
リクルートダイレクトスカウトでは、企業から直接スカウトが来ることもありますが、これは企業側と需要と求職者の能力がピッタリと合った場合のみです。そのため、基本的にはヘッドハンターが求人を探して求職者に紹介する、という流れがメインになります。
ヘッドハンターが、企業の要望と求職者の能力を調べて、求人を紹介をしてくれるため大変便利ですが、その分紹介される求人が「ヘッドハンター任せ」になってしまいます。
原則として、ヘッドハンターは年収が高いハイクラス求人の契約を成功させるほど、多くの手数料を貰えるようになっています。そのため、求職者の望む仕事と多少ズレていても高収入な求人を紹介してくる、といった場合もあります。
自分の志望する職に就きたいなら、ヘッドハンターが持ってきた求人をしっかりと精査する必要があります。
リクルートダイレクトスカウトではスキル不足な人は転職しにくい
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向けの転職サービスです。そのため、若すぎて職務経験が浅い人などは、スカウトが来にくく、転職が難しくなります。また、現在の年収が低すぎる人も、リクルートダイレクトスカウトでの転職は困難です。
ただし、リクルートダイレクトスカウトがCAREER CARVERという名称だった頃よりは、若い人向けの求人も増えてきています。
実際、初期のころは求人を検索する時の年収欄の最低条件が「800万円」で、これより上の年収しか検索できませんでしたが、現在は「300万円」から検索可能になっています。
とはいえ現在も、検索条件にデフォルトで入っている最低条件は、「600万円」です。そのため、年収600万円程度を稼いでいる人、というのが1つの目安になるでしょう。
リクルートダイレクトスカウトの仕組み
「求職者」は、リクルートダイレクトスカウトに「会員登録」して、「匿名レジュメ」を作成します。その匿名レジュメは、すべての企業とヘッドハンターに公開されます。
「企業」は、求職者の匿名レジュメを確認し、自社の需要と合っていれば求職者に「スカウトメール」を送ります。
「ヘッドハンター」も、求職者の匿名レジュメを確認し、その匿名レジュメに適した求人があればスカウトメールを送ります。
ようは、会員登録してレジュメを作成すれば、企業かヘッドハンターが、勝手にスカウトをしてきてくれる、というのがリクルートダイレクトスカウトのシステムとなっています。
リクルートダイレクトスカウトに登録したことはバレる?
リクルートダイレクトスカウトは、退職してから利用するというより、働きながら使うのが一般的です。そのため、リクルートダイレクトスカウトに登録したことが、職場の同僚や上司に知られるのは避けたいところです。
ただし、リクルートダイレクトスカウトでは、特定の企業に対してレジュメの公開を停止するという機能が無いことには注意が必要です。現在働いている会社がリクルートダイレクトスカウトに登録している場合、レジュメの内容から登録を疑われる可能性はあります。
レジュメは、具体的な経歴を書くほどスカウトを受けやすくなります。しかし現在の会社がリクルートダイレクトスカウトに登録しているなら、会社の人に気づかれるような具体的すぎるレジュメにするのは危険です。
リクルートダイレクトスカウトを有効活用するための3つのポイント
リクルートダイレクトスカウトを有効に活用するためには、つぎのような3つのポイントが大切です。
- ヘッドハンターを自分で選ぶ
- レジュメを充実させる
- 無理して動かず時期を待つ
では、リクルートダイレクトスカウトの有効活用法について見ていきましょう。
納得できるヘッドハンターを自分で選ぶ
リクルートダイレクトスカウトを使うにあたって1番重要なのが、自分と「相性」の良い「優秀なヘッドハンター」を見つけることです。優秀なヘッドハンターさえ見つけてしまえば、自分に合った求人を見つけ出してくれます。
ヘッドハンターの情報を確認して、比較検討するのは面倒な作業ですが、後で楽をするためだと思って、しっかりやっておきましょう。
向こうからスカウトメールを送ってきてくれたヘッドハンターがいたとしても、安易に飛びつかず、連絡が遅かったり、能力不足だったりする場合は、やり取りを中止して他のヘッドハンターを探しましょう。
レジュメは自分の魅力が伝わるようにしっかりと書く
レジュメは、ヘッドハンターが求職者の情報や人となりを知るための重要なものです。良いヘッドハンターと出会うためにも、しっかりと入力しましょう。自分の実績や経験を「具体的」に記載するのがコツです。
スカウトメールが全然来ない、という人はレジュメの内容が良くない可能性があります。ヘッドハンターが誘いたくなるような魅力的なレジュメになっているか、一度確認してみてください。
リクルートダイレクトスカウトは労力を減らせるのが長所
リクルートダイレクトスカウトでも、アクティブに求人を探すことはできます。しかし、リクルートダイレクトスカウトの使い方としては、ヘッドハンターに上手く頼って、自分の労力を減らすのが正解です。
すぐに成果を出そうと焦らずに、仕事を続けながら、ゆっくりと良い職場を探しましょう。妥協せずに、満足できる転職を目指すのが大事です。
リクルートダイレクトスカウトでよくある3つの疑問点
リクルートダイレクトスカウトを使う上でよくある、次のような3つの疑問点についてまとめてみました。
- 退会方法は?
- レジュメは複数登録できる?
- スカウトメールの返信期限は?
では、リクルートダイレクトスカウトの疑問点について、詳しく見ていきましょう。
リクルートダイレクトスカウトの退会方法は?
リクルートダイレクトスカウトにログインして、自分のページの「設定」から、退会の申し込みができます。
設定の1番下にある「退会する」から、「退会手続きへ進む」を選択して、退会作業を進めます。リクルートダイレクトスカウトは、短い時間で手軽に退会手続きをおこなえます。
ただし、リクルートダイレクトスカウトは無料のサービスのため、わざわざ退会する必要性はあまりありません。使わないと思っても、放置しておくのをおすすめします。
リクルートダイレクトスカウトで登録できるレジュメは1つだけ
応募する企業に合わせてレジュメを切り替えられたら便利です。しかし今のところリクルートダイレクトスカウトには、そうした機能はなく、レジュメは1つしか登録できません。
レジュメが1つしか登録できないので、外資系企業を志望している場合などは、「英文」でのレジュメも併記しておきましょう。
スカウトメールの返信期限は14日
スカウトメールに返信できるのは、メールが届いてから「14日間」です。そのため、リクルートダイレクトスカウトを利用するなら、週に1度程度は、ログインしてメールの確認がしたいところです。
なお、14日というのはシステム的な上限というだけですので、その求人に他の求職者が見つかったりすれば、期限前でも交渉ができなくなることもあります。そのため、頻繁にメールの確認ができる人のほうが、転職が成功しやすくなります。
リクルートダイレクトスカウトの会社情報
リクルートダイレクトスカウトの会社情報は、次のようになっています。
項目 | 内容 |
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運営会社 | 株式会社リクルート |
公開求人数 | 163,966件 |
利用料金 | 無料 |
ヘッドハンター | 3,000名以上 |

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