SNS利用者なら心がけたいマナー。トラブルを防ぐ投稿前の確認
Date:2018.11.09
SNSとは「ソーシャルネットワークサービス」の略称。ツイッターにフェイスブック、インスタグラム、ラインなどがこれにあたり、現代人のコミュニケーションツールとして欠かせない存在になっています。
瞬時に誰とでもコミュニケーションが取れるのがSNSの良いところですが、マナーを守らないと情報の流出やコメントの炎上、対人トラブルのリスクが高まります。
もはや暗黙の了解になっていて今さら人に聞きづらいSNSのマナー、今一度おさらいしていきましょう。
基本中の基本。SNS利用で絶対に守っておきたいマナー
まずは「基本」とされているSNSのマナーをチェックしていきましょう。
個人を特定できる情報は載せない
SNSの最も大きなリスクは、投稿した内容から個人を特定されてしまうことです。
- 今いる場所
- 住所
- 電話番号やメールアドレス
- 職場
こんな内容が分かる投稿内容だと、個人を特定されてしまいます。個人情報が流出したり、ストーカー被害に遭ってしまうことも…。
写真の背景やお店の名前・写真、近所にしかない物などについての投稿は控えましょう。例えば投稿した写真に映り込んだ公園だけでも、住所がバレる可能性があります。
写真は投稿の前に確認する
撮った写真をSNSにアップするのが流行っていますが、投稿前に一度写真を確認するクセをつけてください。
- 個人を特定できる情報が映っていないか
- 著作権を侵害するものが映っていないか
- 無許可に人の写真を投稿しようとしていないか
この3点に要注意です。「何時にどこにいた」という情報から、ストーカーなどの犯罪被害に遭うリスクが出てきます。作品などが一緒に映っている場合は、その作成者が意図しない形で作品が広まってしまうリスクも。
人と撮った写真は投稿前に許可を取る
友達や恋人、家族など…誰かと一緒に撮った写真は、投稿前に映っている本人へ許可を取るようにしましょう。
映りの悪い写真や不本意な写真を無許可にアップされると、相手が不愉快な思いをします。投稿主に悪気はなくても、写真をアップされた側は「晒し者にされた」という気分にしかならないのです。
また、あなたは良くても相手にとっては「何時頃どこにいた」という情報を知られたくないことだってあります。ストーカーなどの危険にさらしてしまう可能性もあると覚えておきたいですね。
申請機能は相手の意思を尊重して
SNSによくある機能が、フォローやフレンドなどの申請機能です。相手に申請を出し、相手が許可してくれたら晴れてフォロワーやフレンドになれるというもの。
申請自体は手軽ですが、むやみに申請を送りすぎないよう注意してください。
例えば人によっては、「会話したことのない人からの申請はお断りします」などといったお願いが、プロフィール欄などに書かれていることがあります。書かれていないとしても、面識のない人からの申請に警戒する人だっているでしょう。
何かの申請を出す際には、事前に相手のプロフィールや意向をチェックしてください。一方的に申請を出して相手を困らせたり、拒否されて逆切れしたりしないように気をつけましょう。
メッセージの時間や頻度に注意
いつでもどこでもメッセージを送れるのがSNSですが、だからと言って非常識な時間・頻度でメッセージを送るのはマナー違反です。
相手が忙しいときや深夜帯のメッセージは迷惑になりますし、頻繁に何十件も送るのは威圧的です。
もちろん相手が「深夜帯でも全然OK」なんて言っている人なら大丈夫。ですが全員がそういう人ではないので、あまり仲良くなれていない人には昼間にしつこすぎない程度のメッセージを送るようにしましょう。
返信の前に会話の流れを確認
SNSでは人の投稿内容にコメントをつけたり、返信を書いたりできますよね。「私もそう思う!」などと気軽に返信を書きたくなりますが、まずは会話の流れを確認しましょう。
あなたが返信しようとした投稿内容には、すでに誰かが返信しているかもしれません。他の人の返信内容を確認せずにメッセージを送ると、会話の流れをぶった切ってしまう形になります。
SNSによってはスレッド形式で返信内容がまとめられていることもあるので、しっかり確認しましょう。
写真や画像の転載は本人の許可を得てから
SNSには、面白い画像や素敵な写真がたくさん投稿されていますよね。他の人にも広めたくなりますが、無断転載はマナー違反になるので要注意。
誰かが投稿した写真や画像を他の場所に転載したいときは、投稿主に許可を取ってから行いましょう。
どこかで撮った写真や手描きのイラストなど…投稿主にとっては、転載されたくないものかもしれません。無断転載は投稿主にとって不本意な流出・拡散となるので絶対にしないように気をつけましょう。
炎上、拡散、流出…トラブルを防ぐSNSのマナー
上でご紹介したのは、SNSの基本となる最低限のマナー。いつ誰がどこで何を見たり投稿したりしてもおかしくないSNS上では、基本のマナーを守ってもトラブルに遭うリスクは低くないのです。
次にご紹介するのは、SNSでトラブルを守るために必要なマナーです。人によっては「このくらい良いんじゃないの?」と思われがちですが、このマナーを守る・守らないでリスクが大きく変わります。
人を不愉快にさせる内容は投稿しない
顔が見えないコミュニケーションツールだからこそ、どんな人でも「このくらい」と羽目を外してしまうのがSNSのデメリット。「どうせ実際に会うわけじゃないから」と、
- 誰かや何かに対しての悪口
- 非道徳的で倫理に反する発言
- 嘘や作り話
などの人を不愉快にさせる発言をしないように要注意。
SNSで発言した内容は不特定多数の人に見られる可能性があります。拡散されるともう投稿主では収集がつきません。投稿ボタンを押す前に、「誰に見られても大丈夫な内容か?」と自問自答するクセをつけましょう。
連絡手段は適切なツールで行う
SNSは手軽に誰とでも連絡を取れるツールですが、だからと言って大事な連絡までSNSでやり取りすると、人によっては不愉快な思いをさせてしまいます。
- 欠勤連絡
- 仕事上の事務連絡
- 冠婚葬祭についての連絡
「SNSの方が早いし確実」という意見の人もいますが、大切な連絡には電話やメールなどの適切なツールを使った方が誠意が感じられるという人が大半です。
特に会社の欠勤連絡は「電話で直接声を聞いてやり取りしたい」というのが人事の本音。ビジネスの場面では基本的に電話かメールを使い、SNSは利用しない方が無難です。
タグ付けは投稿内容と関連したものを
SNSには「タグ」と言って、投稿内容のジャンルや傾向を示す機能があります。例えば猫の写真なら「猫」や「ペット」といったような感じ。
タグをつけると検索から閲覧者が増えますが、閲覧数を稼ぐためだけに無関係のタグをつけるのはマナー違反です。
「猫」のタグをつけているのに全く関係のない自撮り写真が投稿されていたら、見る人は気分を害しますよね。猫好きな人も怒るでしょう。タグをつけるときには、投稿内容に合ったものなのかをちゃんと確認するようにしましょう。
職場で知り得た情報は投稿しない
SNSを日記のように利用して、職場での出来事を面白おかしく投稿する人もいます。ですが、職場で知り得た情報については注意が必要です。
- お客さんや患者さんの個人情報
- まだ未発表の情報
- 職場の誰かを特定できるような書き込み
- 誹謗中傷
こんな内容をSNSに投降してしまうと、守秘義務を破る形になったり、企業の立場を悪くしてしまう可能性があります。スタッフの何気ない一言が、企業の株を暴落させてしまうことだってあるのです。
例えば職場に誰か有名人が訪れたとしても、SNSで言いふらさないようにしてくださいね。
GPS機能に注意する
SNSの落とし穴と言っても良いのが、このGPS機能。SNSによっては写真や内容を投稿する際、自動でGPSの情報まで表示されてしまうことがあります。
特にスマホで撮影した写真には、撮影日時と一緒にGPSで撮影場所まで記録されていることがあります。そんな写真をSNSに投稿すると、閲覧者にまで撮影場所がバレてしまうことがあるのです。
利用しているSNSは、投稿する前に位置情報の設定をよく確認しておきましょう。思わぬ個人情報の流出騒ぎになってしまいます。
正しく使えば強い味方に。マナーを守ってSNSを楽しもう
「拡散力が高い」というのが、SNSのメリットにもなりデメリットにもなる特徴です。一度発言した内容は瞬く間に拡散され、1人見ただけで10人、100人…と無限に広まってしまいます。
一度SNSに投稿した内容は、二度と自分一人だけでは消し去ることができないと覚えておきましょう。あなた自身の投稿が消されたとしても、投稿内容がスクリーンショットなどで保存されていたら意味がないのです。
もちろん情報を広めたいときやコミュニティを深めたい場合には、SNSほど強い味方はいません。マナーを守って楽しく有意義にSNSを利用しましょう。
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