フリーターが正社員になるにはどの方法が良い?おすすめの業界も紹介
Date:2022.03.15
今は「フリーター」をしているけれど、できるなら「正社員」として働きたい、と思っている人はいませんか。
フリーターから正社員になるのは、簡単なことではありませんが、決して不可能ではありません。
この記事では、フリーターから正社員になりやすい業界や職種について、詳しく説明しています。また、正社員になるための活動方法についても、解説します。
フリーターは企業側から色眼鏡で見られがち
フリーターから正社員に就職するのは可能なのか、気になっている人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、フリーターから正社員になるのは困難です。なぜなら企業側には、フリーターは次のような存在だ、という偏見があるからです。
- 働く意欲がない人間
- 仕事に責任感を持てない人間
- 入れても教育コストがかかり過ぎる人間
ただし、正社員になることが不可能というわけではありません。新卒採用よりは難しくなるというだけで、中途採用でフリーターから正社員になった例は多くあります。
いつまでもフリーターをしている人は少ない?
フリーターをしていると、周りに置いていかれてしまう気分になることがあります。フリーターをしていた知人が、就職したという話を聞くたびに、焦りを感じることもあるかもしれません。
しかし2021年の「総務省統計局」のデータによると、15歳から64歳で正規職員になっている人は、「3440万人」なのに対して、非正規職員も「1671万人」もいます。
いつまでもフリーターをしている人はいない、などとよく言われますが、実際は非正規雇用の人も大勢います。
年齢が上がると正社員で採用されるのが難しくなる
総務省統計局のデータによると、年齢と正規職員、非正規職員の人数の関係は次のようになっています。
年齢 | 正規職員 | 非正規職員 |
---|---|---|
15~24 | 281万人 | 263万人 |
25~34 | 807万人 | 233万人 |
35~44 | 861万人 | 320万人 |
45~54 | 963万人 | 432万人 |
55~64 | 528万人 | 423万人 |
65以上 | 125万人 | 394万人 |
25~34歳では、非正規職員の人数は正規職員の約4分の1となっています。これが35~44歳では約3分の1、45~54歳では約2分の1程度と、非正規職員の割合が増加しています。
このデータから、若いうちは正社員になりやすいけれど、歳を取るごとに正社員になるのが難しくなるということがわかります。
そのため、正社員への就職活動をするなら、早ければ早いほど良い、ということになります。
正社員とフリーターの違いと正社員になるメリット
正社員とフリーターでは、次のようなことで違いがあります。
- フリーターは収入が少ない
- フリーターは仕事の供給が安定しない
- フリーターは社会的信用が低い
- フリーターに向かう世間の目は冷たい
では、正社員とフリーターの違いについて、詳しく見ていきましょう。
フリーターは正社員より収入が少なくその差は開いていく
大学を卒業してすぐぐらいなら、正社員とフリーターの収入の差は、たいしてありません。しかし、正社員は毎年「昇給」していくのに比べ、フリーターに昇給がほとんどないため、年齢が上がるにつれ、どんどん収入の差が開いていきます。
他にフリーターと正社員では、「年金」でも差が出ます。正社員は、「厚生年金」に加入しているため、年金の支給額が多く、余裕ある暮らしができます。
フリーターの仕事はいつなくなるかわからない
企業は、その時々に足りない労働力の補助としてアルバイトを雇っています。そのため、必要がなくなれば、すぐにアルバイトを「解雇」してしまいます。実際、新型コロナの流行で、仕事がなくなってしまったフリーターが多くいます。
またクビまではいかなくても、フリーターはシフトを減らされて、収入が激減してしまう、という事態も頻繁におこります。
対して正社員は組合や法律に守られているため、簡単に解雇されることはありません。もちろん、会社が倒産して仕事を失う、などのケースもなくはありませんが、フリーターと比べれば、格段に安定しています。
フリーターは社会的信用が低くできないことが多くある
フリーターは「社会的信用」が正社員より低くなります。そのため、フリーターだとできないことや、やるのが難しいことが多くあります。
たとえば家を建てるために「住宅ローン」を組もうとしても、フリーターではまず無理です。「車のローン」も厳しくなりますし、作れる「クレジットカード」も一部の限られたものだけになってしまいます。
対して、勤続年数の長い正社員は、社会的信用が高いため、住宅ローンを受けることもそれほど難しくありません。
フリーターは世間から冷たい目で見られる
フリーターは、「ちゃんと働いていない人」だと、世間から冷たい目で見られます。これ自体は偏見ではあるのですが、日本ではそう見られてしまう、というのは厳然たる事実です。
フリーターは、親や親戚などから「遊んでいないでまともに働け」などと言われるでしょうし、友人からも「自由でいいよな」などと下に見られてしまうこともあります。
好きな人ができて結婚しようとしても、相手の両親に、フリーターではダメだと言われてしまう場合もあります。
それに比べて正社員は、世間からはまともな人だと見られるため、こういった侮蔑や差別を受ける心配がありません。
フリーターから正社員になりやすい業界と職種
仕事の中には、フリーターから正社員になりやすいものと、フリーターから正社員になるのは難しいものがあります。正社員になりたいなら、次のような仕事がおすすめです。
- IT業界
- 介護業界
- 建築業界
- 営業職
- 接客・販売職
では、フリーターから正社員になりやすい仕事について、詳しく見ていきましょう。
IT業界は慢性的な人手不足で正社員登用されやすい
「IT業界」は、慢性的な人手不足に陥っています。しかもパソコンやスマホの普及によって、将来はさらに人手が必要になる業界です。
そのため、プログラマーやシステムエンジニアなどで正社員として採用されやすい業界となっています。
プログラマーって専門知識がないとできないのでは、と疑問に思われた方もいるかもしれません。しかし、現在は深刻な労働力不足の状況ですので、未経験者でも採用する企業も多くあります。
とはいえ、IT業界は、入社後の勉強が必要な仕事です。そのため、勉強や頭を使った作業を苦にしないなら、IT業界は、フリーターから正社員になるのにおすすめの業界です。
介護業界は離職率が高く正社員として採用されやすい
「介護業界」も、労働力が不足していて、正社員になりやすい業界です。介護に関連した職業は、需要に対して圧倒的に供給が足りておらず、常に人材の獲得競争がおこなわれています。
また、介護業界は離職率も高めで、なかなか人が定着していきません。そのため、フリーターからでも、やる気次第で正社員として登用される余地は十分にあります。
日本は高齢化が進んでいますので、介護職の仕事が無くなる心配はなく、将来も安泰です。
建築業界は体力のある人材を常に求めている
「建築業界」も、人手不足が深刻な業界です。大工、塗装工、配管工などの現場で働く「職人」と呼ばれる職種以外にも、現場を管理する「施工管理技士」も足りていません。
いずれも専門知識と技術が必要な仕事ですが、労働力不足が著しいため、未経験者も多く採用されています。
ただし、建築業界で働くためには体力が必要です。そのため、体の強さに自信があるなら、建築業界が適している業界だと言えます。
どの業界でも営業職は引っ張りだこ
業界ではなく「職種」で言うと、「営業職」が正社員になりやすい仕事です。何かを販売する会社なら、営業職が必須ですが、営業の人員が足りていない企業が多くあります。
営業職には、特別な技術は必要なく、未経験者のフリーターから正社員採用されることもよくあります。
営業職にはコミュニケーション能力が求められます。人との対話に自信があるなら、営業職が向いています。
接客・販売職はフリーターから正社員になりやすい職種
「接客・販売職」は、飲食店やスーパーやデパート、雑貨店など、さまざまな職場がある仕事です。「接客・販売職」も需要の割に働き手が少ないため、フリーターから正社員になりやすい仕事です。
接客・販売職もコミュニケーション能力が重要な仕事です。営業職は、同じ人と関わることも多い仕事ですが、接客・販売職は基本的に毎回違う人と関わることになります。
そのため、初めて合った人と円滑なコミュニケーションを取れる人が、接客・販売職に向いています。
フリーターから正社員になるための就職活動方法
フリーターから正社員になるために就職活動方法としては、次のようなものがあります。
- ハローワークを使う
- 転職サイトを使う
- 転職エージェントを使う
では、それぞれの就職活動方法について、詳しく見ていきましょう。
1.ハローワークは公共の就職支援機関で使いやすい
「ハローワーク」は、厚生労働省が運営している就職斡旋サービスです。そのため、無料で求人を紹介してもらったり、就職活動に関する相談に乗ってもらったりすることができます。
ただし、ハローワークは求人の選別が甘いため、「ブラック企業」の求人もある程度混ざっているという弱点があります。
また、ハローワークの職員は、求職者が仕事を見つけようが見つけまいが収入に変わりがないため、あまりやる気のない担当者に当たってしまうこともあります。
2.やる気と時間があるなら転職サイトだけでも就職活動ができる
ネット上には、求人を紹介している「転職サイト」が多くあります。転職サイトには検索機能がついており、自分の希望する条件を満たした求人を簡単に探し出すことが可能です。
ただし転職サイトでの就職活動は、すべて自分でやらなければいけないため、時間と手間はかかってしまいます。
また、転職の経験が十分に無いと、書類の作成や面接での対応などでミスをして、採用までいけない可能性も高くなります。
3.転職エージェントを使うと正社員に就職しやすい
転職にかける時間と手間を軽減し、転職成功率を上げられるのが「転職エージェント」を使った転職活動です。
転職エージェントに登録すると、転職に関する専門知識を持った「キャリアアドバイザー」が、転職活動全般のサポートをしてくれます。
どんな業界に就職すればよいにか、適性を見てキャリアアドバイザーがアドバイスしてくれますし、書類添削や面接対策もしてくれるため、正社員になれる可能性が上昇します。
また、転職エージェントは、1つだけではなく、複数のサービスを併用するのがおすすめです。なぜなら、各転職エージェントごとに、持っている求人が違うため、1つの転職エージェントだけでは、選択肢が狭まってしまうからです。
フリーターから正社員になるのにおすすめの転職エージェント4選
フリーターから正社員になるのに役に立つのが、次の4つの転職エージェントです。
- ハタラクティブ
- DYM就職
- 就職Shop
- ジェイック
では、それぞれの転職エージェントについて、詳しく見ていきましょう。
ハタラクティブは経歴に関係なく使える転職エージェント
転職エージェントの中には、一定以上の職務履歴がなければ求人を紹介してくれないところもあります。しかし「ハタラクティブ」は、ずっとフリーターをしていて、正社員の経験がない人でも、問題なく求人を紹介してくれます。
また、ハタラクティブでは、転職活動に慣れていない人向けにマンツーマンで、キャリアアドバイザーがサポートしてくれるため、内定までいける可能性が高くなっています。
実際書類選考通過率は、90%を越えていて、高確率で面接までいけるようになります。さらに経験豊富なキャリアアドバイザーが、面接対策もサポートしてくれるため、内定率も80%を越えています。
DYM就職を使えば書類選考無しで面接を受けられる
「DYM就職」もフリーターに向いている転職エージェントです。DYM就職は、第二新卒、フリーター、ニートといった人への転職サポートに秀でています。
特に魅力的なのが、DYM就職を利用すると、書類選考を飛ばしていきなり「面接」を受けられるという点です。
独りで就職活動をしていると、書類選考の時点で落とされることが多くありますが、DYM就職を使えば面接から始められるため、正社員になれる可能性が大きく上がります。
就職Shopは企業に訪問取材しており求人の信頼性が高い
「就職Shop」によって就職できた人のうち、「75%」は正社員未経験者となっています。そのため就職Shopを利用すれば、フリーターからでも正社員になれる可能性が十分にあります。
また、就職Shopが紹介している求人は、担当者が企業に「直接訪問」して取材しているものです。そのため、入社してみたら話と違った、というギャップが生まれる可能性が低くなっています。
他に、就職Shopでも、書類選考無しで面接から就職活動をおこなうことができます。
ジェイックでは入社後も手厚いサポートを実施している
「ジェイック」は、就業経験が無い人のサポートを得意としている転職エージェントです。ジェイックに登録すると、まず丁寧な「適性診断」をしてもらえます。
他にジェイックは、入社後のサポートも充実しています。入社後に仕事がうまくいかなかったりすると不安になることもあるかもしれませんが、1年間に渡ってジェイックの担当者が相談に乗ってくれます。
さらに多くの転職エージェントを知ればより就職成功率が上がる
とりあえずは上記の4つの転職エージェントに登録すれば十分ですが、もっと自分に合った転職エージェントが存在する可能性もあります。次の記事を見れば、もっと多くの転職エージェントについて知ることができます。
この記事では、多くの転職サイトと転職エージェントをランキング形式で紹介してあります。
方法と適職を選べばフリーターからでも正社員になれる
フリーターから正社員になるのは、簡単なことではありません。フリーターとして過ごす時間が増え、歳を重ねるほどに、より就職が難しくなっていきます。
しかし、適職と自分に合った就職方法を選べば、フリーターからでも正社員になることが可能です。
IT業界、介護業界、建築業界などは、人手不足が著しいため、フリーターが正社員として採用されることも珍しくありません。
また、自分だけで就職活動していると正社員になるのは困難ですが、「転職エージェント」でプロのアドバイスを受ければ、正社員になれる可能性が上がります。
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