ジェルネイルを自宅でオフ!爪に負担をかけない落とし方とは
Date:2019.06.06
一度塗ると2~4週間と長持ちするジェルネイルですが、その持ちの良さで苦労することもあります。そう…ネイルオフするときです。
仕事や急な用事ができてすぐにでもオフしたいときやなかなかネイルサロンに行く時間がとれないときなど「自宅でネイルオフできたら」と思ったことはありませんか?
そこで今回はジェルネイルを自宅で落とす方法を調べてみました。爪に負担をかけずに落とすにはどのようなやり方が正しいのでしょうか?
この記事の目次
ネイルオフに使うもの、ジェルを落とすには専用の道具が必要
マニキュアを落とすときはリムーバーとコットンがあれば事足りますが、ジェルネイルをオフするとなるとそれだけでは足りません。
ジェルネイルのオフに必要な道具を揃えることから始めましょう。
ジェルネイルを落とす「ジェルリムーバー」
ジェルネイルをオフするときはジェルリムーバーを使いましょう。
- ジェルリムーバー
- アセトン(※)を多く含んだジェルネイル専用のリムーバー。保湿成分やトリートメント成分配合のもの、ツンとしたにおいがしないもの、爪が白くならないタイプ…などいろいろな商品があります。ジェルネイル用品を取り扱っているバラエティショップやドラッグストア、ネット通販などで購入できます。
多くの除光液に含まれる有機化合物。油脂を溶解して落としやすくする働きがありますが、爪や皮膚への刺激が強いので頻繁に使用するのは避けましょう。また、長時間使用するのも控えてください。高い揮発性があり、引火性もあるので、取り扱いには注意が必要です。密閉空間ではなく喚起をしながら使用しましょう。
マニキュアを落とすときに使う除光液や「ノンアセトンリムーバー」では落とせないので注意してください。
ジェルの表面を削る「アクリルファイル」
ネイル用のやすりを「ファイル」と言います。呼び方や種類が多くて混乱しやすいですが、基本的なファイルは以下の4種類です。
- エミリーボード
- 「ブラックファイル」とも呼ばれる、自爪の長さや形を整えるファイルです。薄い板でできています。
- アクリルファイル
- 厚い板でできているアクリルファイルは「ゼブラファイル」とも呼ばれます。ジェルやスカルプチャーなど人工爪の長さや形を整える、表面を削る…など多くの使い方があるのでその分種類も豊富です。
- ソフトファイル
- ソフトファイルは「スポンジファイル」「スポンジバッファー」「サニーファイル」などいろいろな呼び方がありますが、爪の表面を滑らかに整えるのに使います。
- シャイナー
- シャイナーは自爪や人工爪の表面を磨いてツヤを出すのに使います。
ジェルネイルをオフするときに最適なのはアクリルファイルです。100~180グリッドのファイルを用意しておきましょう。
浮いたジェルを除去する「プッシャー」
プッシャーは甘皮を押し上げるときやジェルネイルを取り除くときに使うアイテムです。
ジェルネイルの除去に使いやすいのは「セラミックプッシャー」「メタルプッシャー」です。
- セラミックプッシャー
- 先端が斜めにカットされているセラミックプッシャーは甘皮処理だけでなく、爪に傷をつける「サンディング」をしやすいのもメリットです。
- メタルプッシャー
- 適度な重みがあって使いやすいのが金属製のメタルプッシャー。グリップ付きのものを選ぶとより使いやすいでしょう。
セルフネイルの必需品「ウッドスティック」
ウッドスティックは名前の通り、木のスティック。先端にかけて薄くなっているのが特徴で、
- 甘皮の処理
- 爪の外にはみ出たマニキュアやジェルの修正
- リムーバーでふやけたジェルの除去
などセルフネイルのいろいろなシーンで活躍してくれるアイテムです。
ジェルネイルをオフした後のネイルケアにはウッドスティックにコットンを巻き付けた「コットンスティック」を使うのがおすすめです。
- コットンを半分に割いて薄くします。
- 割いて毛羽立っている面にウッドスティックを置き、スティックにコットンを絡めるように巻き付けていきます。
- 仕上げに指でコットンをしっかりと巻き付けます。
先端にコットンを付けることで爪への刺激を軽減できます。
リムーバーを浸み込ませるコットン
リムーバーを浸み込ませるコットンを用意しておきましょう。
ジェルネイルのオフに適しているのはリムーバーがよく浸み込む厚みのあるコットン。オフしたいジェルネイルの上に乗せて使うので、1枚のコットンを4または6分割にカットしておきましょう。
指先を密閉するアルミホイル
アルミホイルはリムーバーを浸み込ませたコットンをネイルのうえに固定し、指先を密閉するために使います。
普段、料理などで使っているアルミホイルをあらかじめ10㎝四方にカットしておきましょう。また、弁当用のアルミカップを使うとカットする手間がいらないので便利です。
- アルミホイルをその都度準備するのは大変
- 指先をアルミホイルで包むのが苦手
という方は「ソークオフクリップ」というネイルオフ専用のクリップを使うのがおすすめです。ネイルの上にコットンをのせたらそのままクリップで挟むだけで良いのでアルミホイル要らず!繰り返し使えるので経済的なのも嬉しいですね。
ダストをはらう「ダストブラシ」
セルフネイルを行うときに出る細かなダストをはらうのに使うのがダストブラシです。
- 爪の形や長さを整えるとき
- 爪の表面を削るとき
などネイルケアからネイルオフまで何かと細かい削りカスが出るので1本持っておくと重宝しますよ!
柄が短いコンパクトな形のものから柄が長いメイクブラシのようなものまで種類は様々。デザインも豊富なので好みのダストブラシを用意してみてはいかがでしょうか?
爪先を保湿する「ネイルオイル」
「ネイルオイル」「キューティクルオイル」は爪や爪の周りの皮膚を保湿するためのアイテムです。
- 変色
- 二枚爪
- 薄爪
など爪トラブルの予防になります。
特にジェルネイル中の爪やネイルを落とした後の爪はデリケートで乾燥しやすいので、ネイル用オイルを使って保湿ケアをしてあげることが大切です。
マニキュア型のものが多いですが持ち運びに便利な筆ペン型のオイルもあります。また、香りを楽しみたい方はにおい付きのネイルオイルがおすすめです。
自宅でジェルネイルを落とす方法!無理にはがさず丁寧に行う
必要な道具を用意したらいよいよジェルネイルを落としていきましょう。
くれぐれも力に任せて無理やりはがすことがないように気を付けてください。ジェルネイルのオフは優しく丁寧に行うのが鉄則です。
手順1.ジェルネイルの表面をアクリルファイルで削る
最初に行うのはアクリルファイルでジェルネイルの表面を削る「サンディング」という作業です。
アクリルファイルを使ってジェルネイルの色味が薄くなるところまで表面を削っていきましょう。表面のクリアジェルではなくカラージェルの部分まで削るのが理想です。
とはいえ、強い力でゴシゴシ削り過ぎると自爪まで傷つけてしまうので注意が必要です。自爪を削らないよう様子を見ながら進めてください。
また、ストーンやパールなどのパーツをつけているときは、以下のようにパーツのサイズに合わせてサンディングを行います。
- 小さいサイズの場合
- ジェルネイルの表面を削る要領でパーツも削って落とします。
- 大きいサイズの場合
- パーツの周りのジェル部分を削っておきます。
手順2.ネイルオイルを塗っておく
サンディングで出た削りカスをダストブラシではらったらネイルオイルを
- 自爪部分
- 甘皮
- ネイル周辺の皮膚
に塗っておきます。
サンディングの後すぐにリムーバーを使っても構いませんが、このひと手間を加えておくとリムーバーの刺激や乾燥から爪や皮膚を保護することができます。
手順3.ジェルにリムーバーを染み込ませる
次にコットンとアルミホイルを使ってジェル部分にリムーバーを染み込ませていきます。コットンとアルミホイルはあらかじめ使用しやすいサイズに切っておきましょう。
- ジェルリムーバー
- コットン
- アルミホイル
- アルミホイルを敷き、手前側を1mm程度折っておきます。
- コットンにリムーバーをヒタヒタになるまで染み込ませます。
- アルミホイルの上にコットンをセットします。
- コットンにネイルが当たるよう指を置き、コットンがズレないように注意してアルミホイルで指先を包みます。
- 10~15分ほど放置します。
時間をおくときにビニール袋やゴム手袋、指サックなどを使うと指先がしっかり密閉されるのでリムーバーの浸透率が高まります。ゴム手袋や指サックなら指先が動かしやすくなってもう片方の手のネイルオフに取り掛かることもできるのでおすすめです。
手順4.プッシャーやウッドスティックでジェルを取り除く
時間が経ったらアルミホイルを取り外して浮いたジェルを
- プッシャー
- ウッドスティック
を使って取り除きます。
このとき、力で無理やりはがしたり削ったりしないように気を付けてください。プッシャーやウッドスティックで少しずつ突くようにして丁寧に落としておきます。
ジェルネイルを除去した後のネイルケアのやり方とは?
いくらジェルネイルをきちんと取り除いても、ネイルオフした後の自爪は白っぽくなってザラザラしていて、あまりキレイな状態ではありませんよね。
ネイルオフ後のケアはどのように行えばよいのでしょうか?
ソフトファイルで表面を整える
ジェルネイルを除去したら220グリッド程度のソフトファイルを使って爪の表面を軽くこすりましょう。
- 爪の表面に残ったわずかなジェル
- ザラつき
を取り除くことができ、表面の凹凸も整ってなめらかになります。
自爪にツヤ出しをしたい場合は、仕上げにシャイナーで爪の表面を磨きましょう。
手を洗う
「ジェルクレンザー」や「消毒用エタノール」を使うと指先の消毒はできますが、自宅でオフしたのならきちんと手を洗って汚れを落とすことをおすすめします。
ネイルオフした後の指先や手にはリムーバーや削りカスなどの汚れが付着しています。石けんやハンドソープで指や爪だけでなく手全体をしっかり丁寧に洗いましょう。
キューティクルオイルで保湿する
ネイルオフ後の爪は弱っていることも多く、リムーバーやアセトンは肌を乾燥させます。そのため、ネイルオフ後は入念な保湿ケアが欠かせません。
- 爪
- 爪の周り
- 甘皮
などコットンをのせた部分を中心にキューティクルオイルやネイルクリームをしっかり塗りこんで指先を乾燥から守りましょう。
さらにハンドクリームを重ねるとオイルの保湿効果を高めることができます。
こんなオフの仕方はNG!無理にはがすと爪がボロボロに…
正しいオフの仕方と合わせて間違った方法もぜひ知っておきましょう。
無理やりはがす
ジェルが自爪から浮き上がって隙間ができるとそこからベリッとはがしてしまいたくなりますよね。
しかし、指やプッシャーでジェルを無理やりはがすのは爪にダメージを与えてしまうので絶対にやめましょう。
- 背爪(トッププレート)
- 中爪(ミドルプレート)」
- 腹爪(アンダープレート)
という3つの層が重なりあってできています。
無理にジェルをはがすとジェルだけでなく自爪の層までも一緒にはがしてしまうことになります。自爪が薄くなったり白くなったりしてどんどん強度が失われていくので、日常生活に支障をきたしてしまうこともあるのです。
削って落とす
ジェルネイルの表面を傷つける「サンディング」という作業がありますが、この段階でジェルをすべて削って落とそうと言うのはNGです。
サンディングはあくまでもその後に使用するリムーバーの浸透を良くするための手順。削り過ぎは自爪を傷つけるリスクも高まるので、カラージェルを削るところまで行ったら止めましょう。
ノンアセトンの除光液で落とす
初めてジェルネイルをした方やあまり詳しくない方の中にはジェルネイルもマニキュアも同じ除光液で落とせると思っている方もいるようです。
しかし、説明したようにジェルネイルを落とすにはジェルを溶解するアセトンを含んだジェルリムーバーを使う必要があります。ノンアセトンの除光液ではジェルを落とせないだけでなく、爪や皮膚に余計な負担をかけてしまうことになるのでやめましょう。
爪や指先にダメージを与えないよう、リムーバーは正しいものを選んで適切に使うことを心がけてくださいね。
自爪の健康を保つには適切なネイルオフとアフターケアが大切
自分でもジェルネイルのオフができることがわかりましたが、必要な道具を揃えたり、爪に負担をかけないよう細心の注意を払わなければいけなかったり、ネイルサロンに行くのとは違った手間がかかるのも事実です。
また、やはり爪へのダメージを考えるとネイルサロンでプロに落としてもらうのがベストと言えるでしょう。
それでも自宅でネイルオフしたいときは正しい方法で優しく丁寧に行い、除去し終えたら入念に保湿ケアを行うこと。自爪のコンディションを整えながら、爪先のオシャレを楽しみたいものですね!
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